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タカタソン さんのレビュー一覧

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レビュー数49

全49件 41~49 3/3ページ
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※ネタバレかもしれない感想文は閉じた状態で一覧にしています。
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No.9:
(5pt)

軽快探偵短編もの

本書を取ってみると長編なのか短編なのかわかりづらいが短編モノ。
5編あって、どれもまぁまぁ読める。
主役登場人物に踏み込んだエピソ-ドという事ではなく、初めからそういうものとして話が進んでいく。
個人的には登場人物の設定は結構面白いと思うのでぜひ長編で踏み込んだ話を読みたいと思う。
天神のとなり (光文社文庫)
五條瑛天神のとなり についてのレビュー
No.8:
(6pt)

どうしても期待しすぎてしまう

柴田氏の最高傑作「聖なる黒夜」の主人公が活躍する短編集。
探偵物の短編としては普通に面白い部類に入るだろう。
ただ、なぜこのキャラクタ-を使ったのか?麻生の名前を使えば、読者は当然「聖なる黒夜」を読んでいる
し、そのレベルを期待してしまう。

特に山内練との関係を期待してしまうと大きく裏切られる。
本当に各話でおまけ程度の会話のみ。
難しいのは、関係を知らない人が読んだら逆に何のことやらサッパリだと思う。

微妙な位置づけになってしまった。
私立探偵・麻生龍太郎 (角川文庫)
柴田よしき私立探偵・麻生龍太郎 についてのレビュー
No.7:
(4pt)

盛り上がりすぎの一夜

一夜の中学生の冒険劇。
不法滞在中国人の子供誘拐をめぐって繰り広げられる話が裏切りに次ぐ裏切りで、最終的に何だか良く分からないのが感想。
話の展開や場面と変な軽さが合っていない。
もう少し中学生は中学生らしい反応や行動でそうなるよなと思うようなリアルな描写があってもよかったのではないか。

それにしても書かれている事が不法滞在者の真実の実情であれば、悲しすぎる。

灼夜 (角川文庫)
永瀬隼介灼夜 についてのレビュー
No.6: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

著者も悩む?エロ怖売り文句。

何に対して怖く感じ、何をエロく感じるのか?
そもそも、エロいって読解がおかしい。
確かに何度も性犯罪にあってしまう特異な主要人物は出てくるが、そういう見方は無いと思う。
そこに期待はしないほうがよい。

話自体はシンプルで(息子を探す)読みやすいが、登場人物に魅力がなく感情移入はできない。
ただ、サスペンスとしては読めるので暇つぶしにはいいかも。

九月が永遠に続けば (新潮文庫)
沼田まほかる九月が永遠に続けば についてのレビュー
No.5:
(6pt)

同期に微妙

最後まで、一気読みさせる展開の早さと読み易さはさすがと言ったところ。
ただ、それは逆を言えば主人公に都合の良い展開が続くという事でそれが
随所に見えてしまうのは残念。
それと、同期という題名からキャリアとノンキャリアの立場の違いでの話かと
思いきや刑事と公安での同期で意外ではあったが分かりずらく感じた。

話自体も公安事件の話なので最終的なオチもどうだか・・・。

警察小説好きな方も文庫が出てから読まれても十分でしょう。
同期 (講談社ノベルス コC- 25)
今野敏同期 についてのレビュー
No.4: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

古典的ハ-ドボイルド

映画原作との事。
シリ-ズもの2作目。1作目を読んでいるので、すんなり入り込めた。
が、あいかわらず主人公が好きになれない。
ただ、1作目より数段面白い。
死んだはずの女からの電話で話が展開していく。
古き良きハ-ドボイルドの典型の感。
電話の女の正体を知った時、純粋な悲しさがそこにはある。
バーにかかってきた電話 (ハヤカワ文庫JA)
東直己バーにかかってきた電話 についてのレビュー
No.3: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

ノリが軽く爽快

友人がヤクザに作った借金を返す為に偽札作りをするという始まりだが、1人の主人公を中心に
名前を変えながら各章で仲間と共に偽札を作る目的が違うのが面白い。

当然、追われながら、もしくは仕掛けながら偽札を作っていくのだが、その作る描写は
相当細かく、物語は軽いノリでどんどん進んでいく。(逆に軽すぎでマイナス)

気軽に読めるのでお勧めです。
ただ、最後のエピロ-グ(大オチ?)はどうでしょう?
私は、エピロ-グは無いほうが良かった。
(なんじゃそりゃと思わず言ってしまった。。。)




奪取(上)-推理作家協会賞全集(86) (双葉文庫)
真保裕一奪取 についてのレビュー
No.2: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

大どんでん返し真意は・・・

今、東京の大手書店では平積みにされて、見出しが帯に詠っている本作。

内容はと言うと、中国マフィア、暴力団の抗争と事件追う刑事のよくありそうな話。
ただ、展開は速く、没頭してスト-リ-を追い感情移入して一気読み出来れば、
確かにどんでん返しであり、涙することもあると思う。

しかし私は、どうしても主人公が好きになれず(坊主頭で落語好きな刑事)、時間を空けて
読んでいたため、感情移入も出来ず、さらに結末も途中で何となくわかってしまった。
(とは言っても結末はちょっと切なかった)

読み終えてみると、中国マフィアがふたつ、暴力団など一見複雑な結末に
なりそうなところが、実はとてもシンプルな結末で終わり、良く出来た話だと思う。

ただ、やはり主人公、主人公のチ-ムメンバ-の魅力が薄く、名前も忘れているので
出てくる度に巻頭の登場人物一覧を見る始末。
主人公と対立する新人署長や秘書(キャリアでありヒロイン)は良かっただけに
もったいない気がした。
主人公が気に入れば間違いなく良い作品。

話自体は面白かったので、読む本に迷ったら続編の「毒のある街」を読もうと思う。






孤独なき地―K・S・P (徳間文庫)
香納諒一孤独なき地 K・S・P についてのレビュー
No.1: 5人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

ハ-ドルの上がりすぎた佳作小説

Level7までいったら戻れない、ツイストに次ぐツイスト、緊迫の4日間など帯や裏表紙のあらすじに書いてある事で期待感を上げ過ぎてしまい実際読み終えてみると期待した分何かがっかりする。
別に、つまらない訳ではなく逆に文体や構成がうまく、一気読みしてしまう。
結局スト-リ-が前半は良いものの中盤、後半は良くあるトリックミステリ-の範囲で収まってしまい期待していたような突き抜けた展開がなかった。
初心者には丁度いいのではないでしょうか。
レベル7(セブン) (新潮文庫)
宮部みゆきレベル7 についてのレビュー


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