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風の森 さんのレビュー一覧

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レビュー数10

全10件 1~10 1/1ページ

※ネタバレかもしれない感想文は閉じた状態で一覧にしています。
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No.10: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

著者の表現力にも脱帽

なによりまず、ブラジルに日系○世と呼ばれる移民の人々がいることは知っていたが、経緯を全く知らなかったので勉強になった。かなり衝撃的な内容だった。ミステリ好きで本を選んでるだけなのにこうやって知識が広がっていくのはなんとも嬉しい。
前半は重々しく苦しい生活をうかがうことができ、少々テンションが落ちつつ読み進めたが、後半は非常にテンポよくストーリーが進む。
上下巻という大作にもかかわらず、何度も読みたくなる魅力的な登場人物・ストーリ展開はさすが。

ワイルド・ソウル〈上〉 (新潮文庫)
垣根涼介ワイルド・ソウル についてのレビュー
No.9:
(9pt)

別な意味でストレスがたまる

密室に閉じ込められた4人が容疑者たち。本当の犯人は誰なのか?という話なのだが、登場人物のキャラクターがすべて嫌なやつでイライラしてくる。
殺された咲子にいたっては、そうなったのも必須と思わせるほどの性格の悪さ。
こんな状態だからこそ話の内容が引き立ち、相互の関係をうまく利用した展開には脱帽だが、少々ストレスがたまった。
舞台化でもしたら面白そうだ。演じる方はしんどいと思うが。
そして扉が閉ざされた 新装版 (講談社文庫)
岡嶋二人そして扉が閉ざされた についてのレビュー
No.8: 5人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

意外な犯人

今回はあえてミスリードに乗っかって読んでみた。
結果的にその者にも殺意があったわけで間違えではなかったが、
やはり、真犯人は意外な人物だった。
主人公の思考は理解できない点が多々あるが、
「ラットマン」のタイトルの意味にも脱帽。
ラストはグレー部分も残っていたが、
道尾作品にそれを求めるのはやめることにする。
ラットマン (光文社文庫)
道尾秀介ラットマン についてのレビュー
No.7: 5人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

読んでよかった

あまり何かを書いてしまうとネタバレになりかねないので、感想だけ。
純粋にストーリーを追いながら楽しんでいたら最後のどんでん返し。
不自然に感じた部分もなく、しかし読み返してみると実はヒントがあった。
そしてタイトルにも意味があった。
カラスの黒いイメージから、おどろおどろしい話を想像したが、あらすじを読んで分かるとおり、そんな話ではないので安心すべし。
カラスの親指 by rule of CROW’s thumb (講談社文庫)
道尾秀介カラスの親指 by rule of CROW's thumb についてのレビュー
No.6: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

折原一の代表作

主人公の設定が明らかになった時点で、
騙されないぞ!!と思いながら必死に読み進めたが、
結局やられてしまった。
異人の存在を疑わせる描写がホラー風味を醸し出し、夢中で読んだ。
読み終わってみればトリック自体はそんなに難しくないため、
途中で分かってしまう人もいるかもしれない。
本の厚みに躊躇して読んでいなかった本だが、お勧めできる作品だ。
異人たちの館 (文春文庫)
折原一異人たちの館 についてのレビュー
No.5:
(9pt)

並行する5つの物語

5人の登場人物。それぞれの独立していたかに見えた物語が、
いつの間にか繋がっていく。
読んだときにうまく映像化したら面白そうだと感じた。
調べてみるとやはり映画化されていた。
1度目は並行する物語の多さに読みにくいかもしれないが、
再読が楽しめる。
ラッシュライフ (新潮文庫)
伊坂幸太郎ラッシュライフ についてのレビュー
No.4: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

映画になりそうな設定

映画になりそうな設定、と思ったら、すでに映画化されていた。
巧みな伏線と、人間のつながり。
逃げる立場の人間の気持ちになると、かなり切ない気持ちになる。
しかし、白黒つけたい私には少し残念なラスト。
とはいっても、読後の爽快感もあり、伏線の確認のため再読した。
ゴールデンスランバー (新潮文庫)
伊坂幸太郎ゴールデンスランバー についてのレビュー
No.3: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

ユーモアたっぷり

「本格ミステリ・ベスト10」に選ばれていたので手にとってみた。
ユーモアたっぷりで、とにかくゆるい!
『「かまいたちの夜」のクリア後のおまけシナリオのようなノリ』
という感想を目にしたが、本当にそのとおり。
どうやらシリーズ本らしいので、重々しい小説が辛くなったタイミングで、
他の本も読んでみたいと思う。

ここに死体を捨てないでください! (光文社文庫)
No.2: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

ひたすら謎解き

5人がインターネット上で殺人推理ゲームの出題をしあうが、
実は現実に殺人が起こっていた。

この設定だと、まず犯人は分かっているわけで、
ひたすらトリックに注目。
ただ、タイトルからも分かるように、
殺人をゲームとしてかなり軽く扱っている。
その点を割り切れる人にはかなり楽しめると思う。
ラストがちょっと納得いかないが、
久々に寝食を忘れて読みふけてしまった。
密室殺人ゲーム王手飛車取り (講談社文庫)
歌野晶午密室殺人ゲーム王手飛車取り についてのレビュー
No.1: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

読み応え十分

最後まで主人公には共感を持てなかったが、
インターネットを駆使した捜査の展開などなかなか読み応えがあった。
ミステリ要素よりも人間関係の複雑さが目に付くが、
それもこの本の魅力だと思う。
時間があればもう一度読みたい。
後悔と真実の色
貫井徳郎後悔と真実の色 についてのレビュー