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風の森 さんのレビュー一覧

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レビュー数11

全11件 1~11 1/1ページ

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No.11: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

七回死んだ男の感想

前回読んだ、著者の本に納得がいかなかったので、評価が高い作品を読んでみた。ミステリというよりSF要素が強く感じた。衝撃的などんでん返しという感じがしなかったものの、まぁ納得。
若干展開に飽きてしまう部分もあるが、ライトな感じで読みやすく、素直に楽しめた。ゴテゴテのミステリが苦手な友人に勧めたいと思う。

新装版 七回死んだ男 (講談社文庫)
西澤保彦七回死んだ男 についてのレビュー
No.10:
(8pt)

光には影がつきもの、影の中に光が生まれる

少しずつつながりがある物語の短編連作。
前半は救いようがない話ばかりで、相変わらずの人間の機微に優れた表現はさすがだと思うが、それだけに重い。後半はうってかわって、救いのある若干前向きな内容。
大きなトリックやどんでん返しはないが、表現の巧さが楽しめる。読み終わった後に美しくも儚い様子の表紙を見つめると、何とも言えない気分になる。
光媒の花
道尾秀介光媒の花 についてのレビュー
No.9:
(7pt)

読みやすい

するすると文章が読めて、いつもより読書ペースが速かった気がする。
アリスという少女を含めた幼女売春の話に嫌悪感があるものの、
ストーリー自体は面白く、のめりこむように読んだ。
「不思議の国のアリス」になぞってある部分も面白い。
ただ終盤で、シスターが登場し宗教的な雰囲気を醸し出した部分がイマイチ。
私が無宗教ゆえにハリウッド映画のような白々しさが残った。

▼以下、ネタバレ感想
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アリスの夜
三上洸アリスの夜 についてのレビュー
No.8:
(8pt)

少々ややこしい登場人物

このややこしい登場人物たちを把握ながら読まないと、この本は楽しめない。
というか読み直す羽目に陥ると思う。
私は登場人物が多い小説が苦手なのでもれなく再読が必要になってしまった。
そして、青春小説のような雰囲気を大切に読んでいけば、最後の結末に満足できるだろう。
何かを疑いながら読むのには向かない。

繊細なトリックという感想になるか、ややこしいと言う感想になるかはこの読み方によるのだと思う。
私は残念ながら流し読みしたせいで最初の感想はややこしいになってしまった。
黒百合 (創元推理文庫)
多島斗志之黒百合 についてのレビュー
No.7:
(8pt)
【ネタバレかも!?】 (2件の連絡あり)[]   ネタバレを表示する

確かに赤川次郎のイメージが変わる1冊

赤川次郎というと、楽しく軽めの小説がたくさん、というイメージを抱いていたが、
確かにこれは独特の雰囲気がある。
ミステリというよりはサスペンス調なのかもしれないが、
最後の展開には驚かされた。
物語らしく現実感が乏しいところも多々あるが、
文章は読みやすく、サクッと読めるので、おすすめしたいと思う。
しかしこの本、新装版とのことだが、
もう一度今の流行に乗って表紙を変えてみれば再ヒット間違いなしの予感がする。

マリオネットの罠 (文春文庫)
赤川次郎マリオネットの罠 についてのレビュー
No.6:
(8pt)

脱力系ミステリー

表紙の絵のようにゆるーい感じの脱力系ミステリー。
関門海峡が舞台。門司港のあたりに旅行に行ったことがあったため楽しめた。
ゆるい雰囲気のわりに伏線も巧みでサクッと読めた。
どうなったのか結末が分からない部分が多々あり、気になった。
これは作者の意図するところなのだろうか?と考えてみたが、
脱力系ということで見なかったことにしようと思う。
もう誘拐なんてしない (文春文庫)
東川篤哉もう誘拐なんてしない についてのレビュー
No.5:
(8pt)

夏期限定トロピカルパフェ事件の感想

夏だし、ってことで選んだこの本。
なんと「小市民シリーズ」の第2弾だったらしい。
後で、「春期限定いちごタルト事件」も読んでみることにしようと思う。
表紙やタイトルから連想されるライトノベルチックなノリを予想していたが、意外とシリアスで、小市民には程遠い主人公に若干の同情心が芽生える。

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夏期限定トロピカルパフェ事件 (創元推理文庫)
米澤穂信夏期限定トロピカルパフェ事件 についてのレビュー
No.4:
(7pt)

まさに密室キングダム

密室・密室・・・そして密室!!いくら読んでも密室だらけ。
その上、途中であきらめようかと思うほど長い。
読み終わればお腹いっぱい。密室いっぱい。
自分が密室に閉じ込められたかのような思いをした。
そして肩こり。何故上下巻にわけなかったのか・・・。
密室キングダム (光文社文庫)
柄刀一密室キングダム についてのレビュー
No.3:
(7pt)

復刻!

幻といわれた、佐久間シリーズの最初の作品。
一時絶版扱いだったらしいが、復刻。今では電子書籍でも読むことが出来る。
佐久間が20代のときのエピソードで、佐久間と沢辺の掛け合いも面白いが、ちょっと古くも感じる。
昔の佐久間を知ることが出来る作品だ。
標的走路〈新装版〉 失踪人調査人・佐久間公(1) (双葉文庫)
大沢在昌標的走路 についてのレビュー
No.2: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

美しい表紙

赤朽葉家の3代の女たちの人生の話。
すごく盛り上がるでもなく、淡々とした話が続きます。
ミステリ要素はあまりないのだが、濃い登場人物たちに圧倒され、
あっという間に読み終えてしまった。
瞳子の話が一番サラッとした感じだったが、
それがまた『現代』を表しているようだと思った。
赤朽葉家の伝説
桜庭一樹赤朽葉家の伝説 についてのレビュー
No.1: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

スポーツ科学の話

平凡な感じは否めないが、謎が散りばめていて、なかなか楽しめた。
個人的にスポーツにあまり関心がないので、
スポーツ科学のくだりははじめて知ることも多く、
そういう視点でも良かったと思う。
だが、読んだ後に物悲しい気持ちになる話。

鳥人計画 (角川文庫)
東野圭吾鳥人計画 についてのレビュー