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未確認家族
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未確認家族の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.92pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全12件 1~12 1/1ページ
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ぶっ壊れた小悪党がぞろぞろ登場する話といえば新堂冬樹氏の作品にも多くある。 本作はそれらにくらべてズブズブ、ドロドロしていない。 もっと軽くてサラッとしているので、深いことは考えずに読めばちょっとした気分転換になる。 好みから言えば、こういう話にモラルとか感動は求めていないので 元ヤン母親が途中から中途半端にイイ人っぽくなってくるが、もっと「バカス」に徹底してほしかった。 全編にわたってなにかしらバイオレンスな事件が起こっているので、一気に読ませる魅力はある。 あ、こういう不道徳ドタバタ系が平気な人限定ね。 | ||||
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戸梶作品は実に面白い。激安人間のおもしろさ、悲しさ、迷惑さを巧みに表現してくれる。 そして現代社会にこの種の人間の如何に多い事か。 普通の家族、そして地域社会が激安な物事であふれている。 それを目の前にしめしてくれる。 その中で生きる事は大変だ。 | ||||
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ノンジャンル作家、戸梶圭太の家族小説。 女遊びに余念のない知弘は、元ヤンキーの妻・美穂に飽き飽きとしていた。また、一方の美穂も考えるのは浮気のことばかり。息子は登校拒否を起こし、家族仲は完全に冷え切っていた。そんななか、ある日、美穂宛にマン拓のFAXが届き……。 戸梶圭太が家族を描いたら、まあこうなるんだろうなぁと想像がつくような家族が描かれています。なので、この人の作品にしてはちょっとパンチが弱い印象がするのは否めません。 平行して描かれる犯罪者家族の姿も、知弘の母親の家族もまた然り。 面白いけれど、ぐっとこないというのが正直な感想でしょうか。 ただ、妄想の中で生きる大枝浩子だけは、いっちゃってて面白いと思いました。この人に関わるところだけは、笑える悲劇全開です。 ※ほか、ちょっと。 ・前にも書きましたが、この人の描き方にリアルな世界は合わないような気がします。 ・大枝浩子は確か「なぎらツイスター」か「自由自殺法」にも登場したはずです。これって、リンクしているのでしょうか。気になりました。 | ||||
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面白いです! 脳味噌があまりにも腐っている人々の物語。 支配欲、独占欲、性欲、破壊欲に満ち満ちた人間達の おりなす可笑しくも壮絶な戦いとアップテンポな進行が 非常に痛快で、それでいてホロリとさせる最後が良かった。 異常で壮絶で超常的なカタストロフィが終焉し、主人公が 最期に求めたモノ、それは只の一度も肉体関係を結んだ事 も無かった、知り合って間もない者への純愛だった。。 | ||||
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久しぶりに戸梶作品を読みましたが、 バリキチ全開で最高に面白かったです。 話の展開としては、メチャクチャに見えつつも、 なんだか整合性も取れている気がするという 戸梶作品ならではの味をたっぷりと楽しめました。 日常生活の中で、 バカにムカついた時などに読むと最高ですね。 | ||||
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初めて戸梶 圭太さんの作品を読みました。 駄目人間というか、エゴの塊の本音人間が織り成すバイオレンス小説といったところか。おもしろいことはおもしろいのですが、それはバイオレンス小説として楽しむことに限定してですが。 たしかに人間、きれいごとばかりではありませんが、ここまで醜悪な人間が、ここまで集団で存在することに、つくりものを感じてしまい、つねにこれは小説だということが頭にある。つまりリアリティが無い。 小説の世界に別にリアリティは必要ないとは思いますが、キャラクターの造形不足も手伝い、人間の醜悪さを表現するのに力を入れすぎ、登場人物がどうにも薄っぺら。ここまで嘘くさいと、やや興醒め。 心には残らない小説です。ただ文面、テンポは悪くないので、こう言った小説の好きな人には良いかもしれません。 | ||||
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とことんダメな人間たちがしなやかに狂い暴走していく様は読んでいて痛快とすら言える。キレイぶることが美徳とされるこの社会で、キレイぶる事とは無縁のカスのような生き方に命を懸ける各々のキャラクターは、現代社会の縮図そのものであり笑える。歯の浮くようなセリフをのたまう恋愛小説やパズル感覚で次々と人が死んでいくミステリー小説よりも、この小説は健全でありリアルである。だからこそ、楽しい。 | ||||
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~落ちて行く感が気持ちいい。救い様が無く底なしの虚無感はうっとりしてしまう。「これほどのバカは見たことない」と思えるが、今の日本、周りを見渡すと実はそんなバカは日常にあふれていることに気づかされる。昨日も電車の中、高校生が乗ってきて水滴のついた電車のドアを見て言った。「何これ、雨降ってる系?」私曰く(もしくは乗客の数人)、~~「なんだぁ~その降ってる系って?てめえが脳みそ溶けてる系だろっ!」ただ、口にはだせないのが現実、口に出してボコッとやるのがこの未確認家族だ。でもこれは皮一枚の差であっていつおきてもおかしくないことである。言葉の面白さ、キャラクター設定の緻密さ、さらにそれを修飾する極悪非道ぶりは爽快だ、爽快と思えるほど病んでいる証拠なのかもし~~れない。ともかくこのジェットコースターは下りだしたら止まらない、どこまでも落ちていくのだがだんだんと恐怖に鈍感になっていくのがわかる、あきらかに登場人物に同化していく自分がいる。それをとことん楽しみたい。章ごとに描かれた「絵」(ホントに子供が描いたのかもしれないが)が実は一番怖かった。~ | ||||
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はちゃめちゃだろうがスプラッタだろうがここまで読後感がいい小説ってありません!普通なら陰々滅々ってなりそうな話なのに暴力的でもなぜか憎めない登場人物。自分はそこまでじゃないけれど気持ちはよくわかるな~って感じです。最後、思わず泣いてしまった私は変かしら? | ||||
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つい最近読んだのだが内容をあまり覚えていない。ジェットコースターみたいなもので読んでいる最中は「狂ってる」とつぶやきながら一気にラストまで疾走しました。集中してた割に肩もこりませんでした。内容は...なんだっけな? 確か、この作者の十八番、電波だらけの登場人物達が、あいかわらず邪悪な電波を無秩序にばら撒きながら縦横無尽に暴れまわってる、愛も感動も、ミもフタもない物語です。冒頭いきなりクライマックスのカーチェイス(?)シーンのさわりで、その後、時空を戻して、そこに至るまでの経緯が「血ドバーッ」ながら展開されていて、ちょっとタランティーノみたいな手法を使いやがってますが、そんなに効果的ではないですよーだ。別に、読者に何かを伝えたいとか、後世まで語り硊??がれる名作を残したいとか、そんな事、このヒトには関係ないみたいです。なんにしろ、会社で余計なストレスを背負い込み、家庭では子供と母親の間で息詰まっているそこのアナタ。読んでみるといいかもしんない。ああ、俺はまだ大丈夫だ、って思えるから。 | ||||
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日々の暮らしがくだらなく、疲れを覚えてきた主婦の美穂。彼女の夫、知弘は電車でモテなそうな女に痴漢行為をするようなゲス。一人息子の翔は、イジメられっ子で仮病使いだ。そんな仮面家族の美穂には、魔の手が迫っていた。それはかつて、美穂が不利な証言をしたことで刑務所行きとなった男・和也である。出所した和也は、血縁を越えた、うるわしい家族愛を持つファミリーの協力を得て、美穂に身の毛もよだつ復讐をせんと狙うのだが…。 ライトなノリで、暴力ガンガン、すっとばす小説である。女子供に情け容赦無きその描写は、良識有る人々に嫌悪感を与え、或る種の抑圧された人々にはカタルシスをもたらすであろう。はじめは明るくハチャメチャで笑いさえもれる小説だったのに、猛スピードで進む最後は、死山血河の大惨事に…。また、おかしな電波系の人を描かせたらピカイチな作家さんである。う~んリアルだ。恐ろしい。 現在お子様な人&子供の好きな人にはオススメ出来ない、ヴァイオレンススプラッタアクションだ。 | ||||
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戸梶氏のファンなら泣いて喜ぶ「毒舌・ノーモラル・クライム・ノヴェル」。ジェットコースター感は相変わらず。今までの作品中でもトップクラスのトンデモ台詞の連続。面白かった。 | ||||
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