凍りのくじら

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凍りのくじらの評価:

3.71/5点 レビュー 166件。 B ランク

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平均点3.71pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全201件 181〜200 10/11ページ
No.21
(4pt)

挫折しなくちゃ

なかなか読み進めなくて、時間が掛かりました。
なんだろう、主人公の心情が伝わるたびにココロ苦しくなって・・・。
ページをめくるたびに辛くなっていったんですよ。
内容は面白かった。SF(少し不思議な)物語でした。
辻村作品はテンポが緩やかで、
その分読み手が色々考えることが出来ます。
場面場面で僕だったらこう考えるなぁとか、
そういう見方も出来るのかとか考えながら読み進めれます。
あと、すごく心に残る言葉がちりばめられてるんですよ。
今回で言えば
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^「挫折しなくちゃ。」
「全部を自分の責任だと認めて、その上で自分の実力がないのだと諦めなくちゃならない。精一杯、本当にギリギリのところまでやった人にしか、諦めることなんて出来ない。挫折って、だから本当はすごく難しい。」
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^なるほどねと想いました。
僕よりも2歳ほど年下の辻村さんですが、
いつも考えさせられます。
凍りのくじら (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 凍りのくじら (講談社文庫)より
4062762005
No.20
(5pt)

Sugoku・Fun

辻村さんの本は
これで2冊目。
前回読んだ
"ぼくのメジャースプーン"
もよかったですが、
"凍りのクジラ"
もよかったです。
辻村さんの本は
悲しい出来事、
居た堪れない出来事など
黒い部分が描かれていますが、
読み終わった後は
黒い気持ちはどこへやら、
真っ白い気持ちで
満たされて、
心がほっこりしてきます。
ほっこりしたい方も
そうでない方も
もしよかったら、ぜひ。
http://toshi1219.exblog.jp/
凍りのくじら (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 凍りのくじら (講談社文庫)より
4062762005
No.19
(5pt)

コミュニケーションの可能性をフィクションに追求している

ありがちな批評になるけど、誰とでも調子よく言葉を合わせ表面的にうまくやりながら、誰とも心が通じ合うことのない理帆子は、若い世代のコミュニケーションのありようを体現しているのだろう。一方、そうした居場所のなさは、小説やマンガにはまる人たちの世代を超えた共通の特徴とも言えるのかもしれない。十二国記で、小野さんは主人公を極限状況に追い込みながら、フィクションの中での切実な責任をともなうコミュニケーションに参加させた。本作で辻村は、主人公を友人関係の中では表面的なコミュニケーションの中に置きつつ、別の種類のコミュニケーションの回路を別に開くことで、「心が通じ合う」ことの意味をフィクションの中で追求している。そういう意味ではメタフィクション的な要素も強い。お話の仕掛けに新味があるわけではないが、とても真摯に文学の意味を追求した作品だと思う。他の作品もぜひ読んで見たい。
凍りのくじら (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 凍りのくじら (講談社ノベルス)より
4061824589
No.18
(5pt)

藤子

このアイディアだけでも凄く良い。道具を日常に置き換えてそれぞれの章で繋げて。お父さんの存在もすぐわかるし、途中長いと思った箇所があったけど目を瞑って。その間スモールライトが使われエンディング。どうしようもない元彼、お父さんのキャスティングは最高 一気に読んだら多分ライトが眩し過ぎて泣きそうで拍手 な作品でした。
凍りのくじら (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 凍りのくじら (講談社文庫)より
4062762005
No.17
(4pt)

ファンタジー仕立ての自分探し

なかなか評価の難しい作品.
メフィスト賞でデビューした作者だが,ミステリーあるいはサスペンス的要素はほとんど皆無.
そういう面白さを期待すると当てが外れるだろう.
仲間や集団への帰属意識あるいは連帯意識の希薄な現代風の女子高生を描いていて,テーマとしては目新しさはない.
主人公が比較的頭がよく,自分の心的動態をきちんと分析できていて,
かつ自分が属する周囲の集団(遊び仲間や学校,元彼)を見下しているところが,
この種の他の作品とは異なる点かもしれない.
当初は鼻持ちならない印象を受ける主人公ではあるが,心理描写が丁寧で,
理屈で説明できない心の動きがきれいに表現されている.
最終的に新しい価値観を見つけ出す過程は迫力があって読み応えがある.
佳作といっていい作品なのだが,ラストのどんでん返しはつじつま合わせを放り出してしまっている印象は否めない.
ミスディレクションは丁寧なのに,これでは,うまくだまされた!というカタルシスが得られない.
その辺が少し惜しい.
凍りのくじら (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 凍りのくじら (講談社文庫)より
4062762005
No.16
(4pt)

SF

 ドラえもんの道具がキーになっている、少し不思議なミステリー。小さい頃、マンガを読んだときは考えなかったけど、ドラえもんの道具の意味が意外と深くって、この物語自体も、この道具の意味を考える度、深まっていきました。
 私もそうなのですが、意外とみんなも「少し不在」で、けっこう身につまされて読む人も多いのでは…、と思いました。
 
凍りのくじら (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 凍りのくじら (講談社ノベルス)より
4061824589
No.15
(5pt)

色々考えさせられる本でした

期待通りの良作でした。本当に著者の世界観は美しくて洗練されていると思います。
登場人物はそれぞれがとても個性的ですが、どこか共感できる、そんな性格をしています。
なんというか、いい意味でとても人間的。自己中心的であったり、ひどく冷静だったり感情的であったり。
そういう意味ではキャラクターには非常に愛着がわきます。
そして、この著者の特に素晴らしい所はやはり終章で読者を驚かせてくれる
意外な展開が用意されていることではないでしょうか。
似たような話は確かにたくさんある気がしますが、感動的なストーリーだけでなく
こういった要素でも読者を魅了することができる作家さんはそう多くないと思います。
また、常に社会問題や哲学的、教育的要素を組み込んだ
メッセージ性があるという点でも是非もっと多くの人に読んでほしい作品です。
序盤ではこれは必要か…?と思うようなクドい表現や人物描写がありますが投げ出さず最後まで読むべきです。
ベタ褒めですが、ホントいい作品です。強くお勧めします。
あと、これは蛇足かもしれませんが“ドラえもん”についても改めて考えさせられました。
凍りのくじら (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 凍りのくじら (講談社文庫)より
4062762005
No.14
(5pt)

特別な言葉は必要なし!!

人生で初めて、読んで泣く、とゆう経験をした本。怖くて二度目が読めない、というのも初めて。 つーか、泣くの確実。おそらく、評価は二つに分かれると思います。最高と、これはちょっと、みたいな感じで。それを聞いてみるのも僕は楽しーけど。 他の人に薦めるのがちょっともったいない気もするけど、全力でお薦めします!!
凍りのくじら (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 凍りのくじら (講談社ノベルス)より
4061824589
No.13
(5pt)

思い出した。

読書が好きで、色んな事に妙に達観してる理帆子に私は親近感を抱きました。分かる気がしたんです、彼女の気持ちや考え方。《ツライとか悲しぃとか寂しいとか、他人に言うもんじゃない》そういうの、分かる気がするんです。最近の私はまさに理帆子でした。『寂しい。だから構って?』こんなのカッコ悪すぎるって思ってるし、誰かを頼るなんてダサイって思ってるし。自分のことは自分でやるんだって。でも、思い出しました。これ読んで思い出したんです。たまには。たまには誰かに寄り掛かるのも必要だって。『寂しい、構って』って、そうやって誰かに訴えることも時には必要だって。それを思ぃ出したら、急に涙が出ました。止まりませんでした。
凍りのくじら (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 凍りのくじら (講談社文庫)より
4062762005
No.12
(5pt)

冷めた主人公の成長。

序盤は、高校生ながらに主人公の冷めていて達観し、人を馬鹿にしたような性格になかなか馴染めませんでした。主人公の気持ちに共感できる部分もありましたが、イラッとすることもしばしば。
ただ、中盤から最後にかけては一気でした。
主人公の性格と対比するように、周囲の人々の暖かさが描かれていて、さらに主人公が成長していく様がみてとれます。
最後には、辻村先生得意の展開も待っています。
この方の作品は、登場人物がほんとに魅力的な子が多いなあと改めて感じました。
読後はあったかい気持ちになれます。
癒されたい方にどうぞww
凍りのくじら (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 凍りのくじら (講談社文庫)より
4062762005
No.11
(5pt)

ちいさなしあわせ

2作目、「子どもたちは〜」で辻村さんにハマり、「冷たい校舎〜」を読んでからこれを手にしました。
前作を読んでそれはそれは興奮して大ファンになったので期待は十分高まっていたのですがその期待以上に満足できました。
読み始めたら止まらず、結局深夜3時か4時までかけて一気読みして、そして最後には泣きました。
辻村さんが、自分が漫画やいろんなものから感じたものをこうして表現できるのが嬉しいとかなんとかいっていましたが、まさしくこれはそのとおりでしょう。
彼女の大好きな「ドラえもん」。
本作の主人公でもある理帆子もドラえもんが好きで。
些細なことばかりが書いてあります。
些細なことが、見落とされてしまう日々に、
気づかずに人との間に距離や壁ができてしまうのでしょう。身内であれ他人であれ。
この本では、私は3人の人物が理帆子にちいさなちいさなしあわせを感じさせていると思います。
それはちいさいしあわせですが、それをきちんと受け止められたときおおきなしあわせ、心が満たされるのではないかと思います。
読んだあと、静かな波音の様に心は穏やかに満たされます。
ぜひ、一読してみてください。
凍りのくじら (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 凍りのくじら (講談社ノベルス)より
4061824589
No.10
(5pt)

本当に痛い

 いつものように、一気に読みました。辻村さんの作品は途中でやめるということをさせてくれません。
 主人公の元彼、若尾がとにかく痛かった……。「あーそれはだめだよ」というようなことを次々とやらかしてくれる。でも、それらのダメ要素を他人事として切って捨てられないのが悲しいところ。もしかして自分もああいう風になっているのでは??と考えさせられた。自分で自分の面倒を見ることができずに、責任を他人に押し付けるっていうのは誰でも陥りやすい状況じゃないかな。誰だって辛い時は「自分のせいじゃない! あの人のせいだ!」って逃げたくなるだろう。
 主人公には十分共感できる部分があると思う。人間を遠目で観察しているところも、どこか冷めているところも、自分は傍観者だという感覚も、完璧にじゃないが分かる気がする。
 面白いけど、辛い。途中でやめたいけど、やめられない。
 そんな作品でした。
凍りのくじら (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 凍りのくじら (講談社文庫)より
4062762005
No.9
(5pt)

文学です。

少し不思議な物語。
ストーリー展開も文句なし。主人公に共感することは出来ないが、十分に理解は出来ます。
一つ一つのエピソードの作り方も非常にうまく、文学としても十分に通用する内容だと思います。
ミステリとしての要素もきっちりと盛り込んでおり、読み進む上での微妙な違和感は、最後に氷解します。
辻村深月、恐るべし。これからも非常に楽しみです。
凍りのくじら (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 凍りのくじら (講談社ノベルス)より
4061824589
No.8
(4pt)

みんなどこかで

理帆子が見出しているS・F(少し不思議…、。少し不完全)な部分を持っていて、それを見抜かれたくないために鎧を着ているハズ。
思春期の少女の自己愛と社会への関わり方をドラえもんの道具を使って現したのは見事だ
凍りのくじら (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 凍りのくじら (講談社ノベルス)より
4061824589
No.7
(5pt)

とにかく「イタイ」

 読み進めていくと恐ろしいくらいに「イタイ」。
 ウチがもう少し若い時分に捨ててしまった……いや、今も隠しているだけかもしれない……本質が描かれていて本当に「イタイ」。辻村深月さんの作品はとにかく感情表現、心の機微の表現が深くて豊かなので読むと心の奥底まで揺さぶられてしまう。
 主人公の高校生・理帆子の性格や考え方が嫌いだという意見があるのも当然。一見して分かる理帆子の元彼・若尾の「イタイ」所よりも理帆子の方が質の悪い「イタイ」所を抱えている。
 それだけにラストのカタルシスは強烈。鬱屈としていた心が一気に開放されて、目の前にぱっと広い空間が広がったような気持ちを感じさせる。
 すごいですよ、これ。下手すると自分自身の鬱屈を吐露するだけの自慰小説になってしまいかねない作品……参りました。
 藤子・F・不二雄さんの「ドラえもん」に登場する道具をそれぞれの章のタイトルにしていたり、それぞれの道具の説明とストーリーが微妙にリンクしていたり、SF(Sukoshi Fushigi)小説として、大事な人に「読んでみて」と薦めたい小説。……薦めたい人は大体鬱屈としているだろうから読み進めるのはウチと同じで「イタイ」だろうけどね。
凍りのくじら (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 凍りのくじら (講談社ノベルス)より
4061824589
No.6
(4pt)

これもミステリーに分類されるのかな?

前作、前々作と比較して、主人公のヒロイズムが大分脱却されたようなところに、まず好感が持てた。
それでも、やっぱり好きな性格じゃないけど。
ただ、何というか「頭の良さ」というところにかなりの偏向(あたかも作者自身の執着のような)が見られ、
「こういう人物」という型にはまった人物像が直訳的に表されている部分が未だにあって、
ちょっとそこに馴染めなかった。
天才を「天才」と云ってみるような陳腐さというか。
なので、美也や別所のような、いかにも「いそう」な個性よりも寧ろ
私は、若尾や前作で言うなら浅葱といった飛躍的なキャラのほうが好きだったりする。(全く個人的な問題だけど)
それでも、後半にかけての盛り上がりは素晴らしく、
符号が次第に一致していくさまとか、主人公の感情の動きとかが物語を大いに面白くしていて
そこはやはり流石だと感じた。
涙も出た。
それにしても、第一作目から今まで、主人公の対峙している問題が、
人間関係における人間の個人的な歪みというところに収束されるような気がするので
そろそろ別のテーマの話が読んでみたいかも。
凍りのくじら (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 凍りのくじら (講談社ノベルス)より
4061824589
No.5
(4pt)

ドラえもんが好きになる

今まで読んできたミステリーと違って、「少し不思議」な話。はじめ、主人公の妙に達観している考え方にあまり好感は持てなかったけど、中盤からどんどん引き込まれていきました。章ごとに登場するドラえもんの道具や話は、けっこう知っているものがあったりして妙に嬉しく思ったり!その道具がまたうまく話に繋がっていて、色々と人の繋がりについて考えさせられました。後半は少し泣いてしまいました。
あっと驚く結末は用意されていないものの、読み終わったあとは心が暖かくなる、そんな不思議なお話です。一度は読んでみても、損はないと思います。
凍りのくじら (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 凍りのくじら (講談社ノベルス)より
4061824589
No.4
(5pt)

文章が上手

この本の読了後、真っ先に思ったのは文章の上手さに驚きを覚えました。
作者はまだ若い女性(1980/02/29生まれ)で、それがこれだけの文章が書けるとは先が楽しみです。
藤子・F・不二雄作『ドラえもん』の道具が章タイトルにつけられているのですが、その道具が章と全体の話に結びついて主人公・理帆子の心理やその取り巻く人物たちのとの距離感を上手く演出している。
最初は現代のどこか無気力な若者たちを描いた小説かと思っていましたが、いい意味で裏切られた作品です。
別所あきらという“少し不思議”な少年との出会いが周囲の友人・知人との関係、そして何より家族との関係を理帆子に見つめ直させるきっかけを与え、そこから成長していく過程がなんとも言えない優しい味わいがあります。
歌い文句の通り“少し不思議”な物語でした。
凍りのくじら (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 凍りのくじら (講談社ノベルス)より
4061824589
No.3
(5pt)

辻村深月はすごかった

この著者は人間を書くのがとても上手だと思う。
主人公視点からの目線は、物語が進むにつれて手に汗握るものがあった。
主人公の彼氏は、読んでいくうちに異常な人間だと思っていたのだが、
あの描写は誰にでもありうることなんだろうな。
読むごとにいつも考えさせられます。
ミステリィとしても、ドラえもんファンの方も満足できる作品ではないかな、と思いますよ。
凍りのくじら (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 凍りのくじら (講談社ノベルス)より
4061824589
No.2
(5pt)

新しいミステリー

家族の形と藤子・F・不二雄の世界がとても上手く絡んでいます。主人公・理帆子の幼い頃からの趣味・・・人の性格をSFで現すんですが、実に様々なSFを持つ人が現れます。(辻村先生の描く主人公キャラは少し理屈っぽい子が多い気が・・・)でも読むに連れてどっぷり辻村ワールドにはまっていきます。理帆子の元彼が徐々に壊れ始めていく様子がとても怖く、この作品が3作品の中で一番怖いように思えました。2作目「子どもたちは夜と遊ぶ」でも泣かされましたが、今回もまた泣かされました。最後まで読んでようやく「SFな(少し不思議な)家族の物語」と言うキャッチフレーズの意味が分かります。後半に出てくる母親の夫と娘へのラブレターそして最後の父親の言葉儚い残酷さと感動を秘めた異色のミステリーです!
凍りのくじら (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 凍りのくじら (講談社ノベルス)より
4061824589