死刑基準

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評判

死刑基準の評価:

3.96/5点 レビュー 25件。 C ランク

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平均点3.96pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全37件 21〜37 2/2ページ
No.17
(5pt)

世間の評価と実際の内容が少しだけ離れている

アマゾンや新聞など多くの書評を拝見すると(新聞の書評は著者のホームページで読める)、もうすぐ始まる裁判員制度と絡めて語られることが多いようだ。
これはネタバレではないと願いつつ、あくまで参考として記しておくと、この書はこんなタイトルでありながら、死刑に対して「賛成」「いや反対」という筆者の立場を鮮明にはしない。むしろ話の重点はサスペンスに置かれていて(死刑論10%、サスペンス90%)、全部読んでから「ああ、俺死刑●派だわ」と強制的に振り返らされるという、おそろしくも「勝手に考えやがれ」と突き放すタイプの書である。ここのレビューだけ見ても、評価が天と地でまるっきり分かれているのは、タイトルを見てこの本を手に取った時の期待の度合いの差なのではないか。
死刑は必要かという、重くそしておそらく永久に結論が出ない問題に対し、何らかの結論を求める人にとっては、ちょっとした肩透かしかもしれない。だけれど、著者本人も指摘するように、エンターテイメント性は非常に高く、気がついたら読み終わっているという塩梅だ(ぼくはこの本に休みをまるまる1日奪われた)。
こういうやり方もあるのか。してやられた感は残りつつ、思わずニヤリとせざるを得ない良書である。
死刑基準 Amazon書評・レビュー: 死刑基準より
434401586X
No.16
(5pt)

被害者の家族が死刑廃止論から死刑在置論に転向する様子がリアルだった

弁護士である大伴の妻が強姦・殺害される事件が発生した。容疑者はすぐに逮捕され、強姦の容疑は認めるものの殺人については否認し続け、死刑を要求する検察側と刑期を軽くすることを要求する弁護側で大きく意見が分かれる。
裁判での検察側と弁護側の討論は読み応えがあり、逮捕された被告人が嘘の証言をしているのか別の真犯人がいるのか、事件の真相が少しずつ明らかになっていく様子が最後まで楽しめた。
また、死刑廃止論を支持していた大伴弁護士が、妻が殺害されたことにより、はじめて被害者の気持ちを理解し死刑在置論に転向する様子が実にリアルだった。物語の中で紹介されていた中国での公開処刑の様子や、死刑判決を受けた被告人が実は冤罪だった例などの話も死刑制度の要否を考えるうえで参考になった。ただ、タイトルの死刑基準というほど死刑の基準に焦点があてられている話ではなかったと思う。
死刑基準 Amazon書評・レビュー: 死刑基準より
434401586X
No.15
(5pt)

死刑、誤審、遺族感情、裁判のあり方を考えさせられる。

本書を単に法廷小説や推理小説として捉えずに、死刑論議、冤罪や誤審の危険、被害者遺族の苦悩等を描いた良い作品と思う。裁判員制度も絡めて、裁判の審議や、量刑について読者に考えるきっかけを与えてくれる。まず本書内で死刑廃止論か存置論かの意見が展開される。私は被害者(遺族)の救済を重視し厳罰主義を貫き、当然に死刑を存置すべきと考える。遺族の感情、救済については、従来は被害者遺族の苦しみには配慮が足らず、死刑選択基準に拘束される裁判官は死刑選択に慎重だった。だからこそ国民感情と乖離した判決も出された。裁判員制度では恐らく、裁判官は従来の量刑基準を引きずり無期懲役とし、裁判員は常識的な国民感情を反映して死刑を選ぶ場面が増えてくるだろう。そもそも2003年度の未決囚・受刑者にかかるコストは259億円強、それに対し犯罪被害者(遺族)への給付金はたったの4億7千万円強である(本書)。これは交通事故の場合より少ないものだ。量刑基準にしても被害者数が3〜4人なら死刑、それ以下なら死刑回避というのも疑問だ。死刑とは別に、意味のない無期懲役は終身刑に改正すべきだろう。死刑か外に出さないかいずれかの選択だ。凶悪犯を無期懲役にしても刑務所で更生出来ない。再犯率が非常に高い凶悪な性犯罪常習者を短期で塀の外に出していいのか。また今後更に増大する外国人凶悪犯罪も懸念される。金の為なら平気で強殺する彼らは、自国の刑法に比べ日本のそれを甘く見ているものだ。一方で本書では誤審の危険、冤罪の可能性が出てくる。確かにこれは怖い。しかし私は冤罪の可能性を回避する為に死刑を廃止する論には与しない。本書では凄惨な犯罪現場、犯人の思考回路、被告人の弁護人、捜査と誤審、量刑、被害者遺族の感情、その他考えさせられるテーマが多くあった。
死刑基準 Amazon書評・レビュー: 死刑基準より
434401586X
No.14
(3pt)

[死刑基準]がテーマではない小説

最後まで、興味を持って読むことができます。
ただ、鼻につく登場人物や設定が多い感じがする。
たとえば、出てくる人間のうそくさい感じ。それは主人公の恋人しかり、友人しかり。
そんなご立派な人がこんなくだらない事件を起こすかという素朴な疑問も読んだ後には感じるし、この被害者の女性の生き方を説得力を持って納得させるだけのものがない。苦しんでいる夫がばかにみえてくる。
しかも、出てくる女性は美人で、賢くやり手ばかり。
なんとなく事件の落ちにしらけるのは私だけではないでしょう。
死刑基準 Amazon書評・レビュー: 死刑基準より
434401586X
No.13
(2pt)

小説としては素人?

面白くなくもなかったけれど、小説としては素人かなという印象。

殺された弁護士の妻の容貌を、いきなり「知的な外交官の一面と、少女のような愛らしさをたたえている」と描写していて、「え、外交官なの??」と驚かされる。それまでどこにも外交官であるというくだりはない。

恋人の女性を描写するくだりでは苦笑した。「背は163,4センチだったが、細身の体で89センチのバストがある。腰もくびれ……」89センチっていやに細かい。どうやって測ったの? ああ、これが作者の理想の女性像かと思うとおかしかった。

ウィーンの描写はまるで観光案内で退屈。とばしてよんだ。不要だと思う。

そして、殺された弁護士妻のお腹の子どもをめぐるあれこれはどう考えても不自然。

何がテーマなのかよくわからない小説だった。
死刑基準 (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 死刑基準 (幻冬舎文庫)より
4344415736
No.12
(2pt)

小説としては素人?

面白くなくもなかったけれど、小説としては素人かなという印象。

殺された弁護士の妻の容貌を、いきなり「知的な外交官の一面と、少女のような愛らしさをたたえている」と描写していて、「え、外交官なの??」と驚かされる。それまでどこにも外交官であるというくだりはない。

恋人の女性を描写するくだりでは苦笑した。「背は163,4センチだったが、細身の体で89センチのバストがある。腰もくびれ……」89センチっていやに細かい。どうやって測ったの? ああ、これが作者の理想の女性像かと思うとおかしかった。

ウィーンの描写はまるで観光案内で退屈。とばしてよんだ。不要だと思う。

そして、殺された弁護士妻のお腹の子どもをめぐるあれこれはどう考えても不自然。

何がテーマなのかよくわからない小説だった。
死刑基準 Amazon書評・レビュー: 死刑基準より
434401586X
No.11
(4pt)

啓蒙小説としてまずまずの出来

交通事故裁判ではおそらく今、日本の弁護士先生の中では5本の指に入る加茂先生がついに小説を書かれた。これをリーガルサスペンス小説という範疇に入れていいのかは他の方々の評価にゆだねたいが、作品全体はまずまずの出来であろう。少なくとも今、テレビの2時間ドラマの原作を書かれている作家先生の不正確な法廷描写に対するストレスのようなものはさすがに感じさせない。和久俊三さんや今は亡き佐賀潜さんの後を継ぐ弁護士作家が誕生したと言えるかもしれない。できれば水戸弁護士のシリーズ化を望みたい。この作品で生み出されたキャラクターを大事にしていただきたいと思う。この作品では死刑廃止論者だった弁護士が妻女を強姦殺人で失う〜加害者は自分が弁護した被告人に息子を殺された被害者であった。主人公は被害者弁護士の後輩でありながら何の因果か加害者の弁護を引きうけることになる。弁護士・検察官は死刑廃止か存置か、葛藤を感じながら捜査・公判をすすめていく。展開は最後の犯人の動機など少し唐突な感じがしないでもないが、死刑廃止論で有名な弁護士先生が家族を殺害されて死刑存置論にかわったという現実もあり、「死刑基準」という表題には加茂先生〜いや刑事弁護にかかわるすべての人の悩みが現れているといえよう。
死刑基準 Amazon書評・レビュー: 死刑基準より
434401586X
No.10
(2pt)

面白い・・だろうか?

小説の面白さは個人的嗜好があるので「断言」は出来ないと思う。個人的に面白い小説は何のストレスも無く(卓越したストーリーによる興奮ストレスは有るが)内容に浸って読み切るものだと思っている。この本にはそんな滑らかに読ませるモノが無い。海外舞踏会などカタカナの羅列と現実離れ(素人には)した記述には集中力を削がれてしまった。法律のプロならばその道のハウツー本などに傾注されることを期待したい。面白いミステリーを仕立てるには知識だけではダメなのだろうと実感した。
死刑基準 Amazon書評・レビュー: 死刑基準より
434401586X
No.9
(5pt)

飽きさせないスピード感あるれる展開でした!

最初から最後までダラけた感じがなく、一気に読むことができました!
この作品は「トリッキーな推理モノ」といった感じではなく、推理小説仕立てにはなっているものの、タイトルからしても本書の本来の目的はもっと違うところあるといったかんじです。
読み進めていくうちに、私たち「人間」という生き物が持つ「凶暴性」や「残虐性」、「正義感」や「愛情」といった複雑な心理について考えさせられるとともに、人間が起こす事件、そして裁きについて、自分自身が被害者の家族として、もしくは加害者の家族として、裁判員として関わることがあるかもしれないと思いながら、様々なことを想像してしまいました。
また、風景描写や人物描写、さらにその時々の状況描写がとても繊細だったのですが、詳細に描かれているにも関わらず、しつこさを感じさせない著者のテクニックが素晴らしかったです。
とにかく、最初から最後まで飽きさせないテンポのよい構成が、この作品と死刑基準という大きな題材をうまく自分の中に落としてくれたような気がします。
おもしろかったです。
死刑基準 Amazon書評・レビュー: 死刑基準より
434401586X
No.8
(5pt)

スリリングで、時間を忘れました !

1. まずタイトルがいいです。ある象徴的な場面にスポットを当てて「死刑基準」にしたところにセン スが光っていると感じました。
2. 主人公が正義派の弁護士であるだけでなく、繊細さを併せ持っているところも、好感が持てまし た。
3. ウィーンの舞踏会の華麗なシーンは、同じ晩に死刑存廃論という重い議論をするところや法廷 での白熱したシーンとのコントラストを際立たせる意味で、とても効果的でした。
 
4. 「驚きのページターナーぶり!」との広告文にひかれて買いましたが、これはウソではありません でした。
   年末の忙しい時に・・大掃除もせずに・・・読みふけってしまいましたので。(笑)
5. 全体として、裁判の進行や心証の変化が手に取るようにわかり、しかもミステリーとして面白いので、「裁判ってなんだか難しそう・・」と思っている方には特に、オススメです。
死刑基準 Amazon書評・レビュー: 死刑基準より
434401586X
No.7
(3pt)

もう少しリアリティを。

証拠物件の出し方・謎の解明方法・犯人の動機等
要は
種明かしが少し簡単すぎるかなあ、という印象です。
死刑基準 (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 死刑基準 (幻冬舎文庫)より
4344415736
No.6
(3pt)

もう少しリアリティを。

証拠物件の出し方・謎の解明方法・犯人の動機等
要は
種明かしが少し簡単すぎるかなあ、という印象です。
死刑基準 Amazon書評・レビュー: 死刑基準より
434401586X
No.5
(3pt)

そんな大そうなものではないでしょう

 死刑制度の是非、裁判員制度を意識して、死刑基準という目を引くタイトルにしたのでしょうが(帯にもそう煽っている)、そんな大層なものではありませんでした。どこまでが死刑か否かの基準をめぐる内容なのかと思っていました。
 レイプは女性にとって、たいへんむごいものであるはずなのに、たいした罪に感じられません。死刑制度については、冤罪があるからダメだ程度で、この程度の内容だったら改めて考えるきっかけになりません。
 リーガルサスペンスとありますが、狭い世界の恋愛関係で起きた話で、法廷で二転三転する話ではありません。最後の決め手となる物だって、それは安直でしょう。
 そういうイメージを持たずに、ただのミステリーとして読むのだったら、逆転もあって、面白い小説だとは思いますが、普通のレベルだと思いました。
死刑基準 Amazon書評・レビュー: 死刑基準より
434401586X
No.4
(5pt)

「素晴しい」の一言です!

大変面白く、どんどん読み進んでしまいました。
「素晴しい」の一言です。久しぶりに面白い小説に出会えた思いです。
死刑廃止論と存続論のそれぞれの主張が作品内に出てきますが、読んでいて考えさせられました。
作者の本業は弁護士業ということですが、この作品は読者を惹きつけるウマイ構成に仕上げられており、作家としての能力にも感嘆すら覚えます。
死刑基準 (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 死刑基準 (幻冬舎文庫)より
4344415736
No.3
(5pt)

「素晴しい」の一言です!

大変面白く、どんどん読み進んでしまいました。
「素晴しい」の一言です。久しぶりに面白い小説に出会えた思いです。
死刑廃止論と存続論のそれぞれの主張が作品内に出てきますが、読んでいて考えさせられました。
作者の本業は弁護士業ということですが、この作品は読者を惹きつけるウマイ構成に仕上げられており、作家としての能力にも感嘆すら覚えます。
死刑基準 Amazon書評・レビュー: 死刑基準より
434401586X
No.2
(5pt)

読み始めたら止まりませんでした。

死刑基準、一気に読み終えてしまいました。個人的に推理小説を読む時は、犯人を想像したり、考えながら冷静に読む質なのですが、今回はそうではなく、ストーリーに引き込まれてしまい、最後までいってしまった感じです。あまり登場人物が複雑だと、記憶力が悪いのでいちいち人物紹介に戻るのですが、それだけで入り込みにくいです。複雑なものが好きな方はそういいのも気にならないでしょうが。この作品は私にはちょうどよかったです(笑)。海外シーンでは風景、情景がとても美しくて、大衆離れした気品があるので、綺麗過ぎるなあ、とも一瞬感じたりもしましたが、法廷でのやりとり、殺害現場の悲惨な描写などは、まさに手に汗握るという感じで、かえって、先の美しさとのギャップでメリハリがあり、現実的な方が強調されているように感じられました。描かれる三希子や秘書の万葉子、など描かれる女性達ですが、正統派といった印象ですが、品格の問われているこの頃だけに、好感がもてました。我が身を省みたりも、、。クラシック音楽が多くの場面で登場するのですが、せっかくなら曲そのものも浮かんでくるくらい、教養がほしいところでした。どんな曲かわかれば、さらに情景に引き込まれたと思うと、自分のレベルが足りないのが残念です。また、現在の法制度の有り様もわかりやすく、とっつきやすい印象を受けました。高官達の人間臭さなんかも、ラストに近付くにつれて、切なくなってしまいました。最後の水戸の壮絶な尋問シーンは読んでいて一緒に熱くなってしまいました。それを静めるかのような、最後のエピローグですが、さわやかに締め括られてるのは、個人的には大好きなラストです。
長々と書いてしまいましたが、おすすめです。
死刑基準 Amazon書評・レビュー: 死刑基準より
434401586X
No.1
(5pt)

「死刑基準」面白かった!

面白かった!
硬い題名からして難しいのかと思ったけど、次が気になって、気になって、結局2日であっという間に読み終えた。
特に法廷シーンが臨場感あふれて、スピード感あり。さすが著者は弁護士。
もし、こんなふうに裁判が進んだら・・・自分が裁判員だったら・・・と想像しながら読むとなかなかコワイ。
映画化希望。
死刑基準 Amazon書評・レビュー: 死刑基準より
434401586X