審理炎上
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不自然な伏線回収。 そんなことある? って感じ。 | ||||
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交通事故の被害者が保険金を請求し、それに対し損保保険会社が払わない、そこから弁護士と法廷でやり取りする物語です。 被害者の弁護士と損保の弁護士との法廷での戦いは非常に興奮します。実際にも起こっているのではと思います。 このまま進んで決着付けてくれればよかったのですが、 (ここからはネタバレになります。この本を読まれていない人は読まないでください) 損保サイドでのこの裁判の証人の殺人が発覚し裁判は終わります。 せっかく裁判で戦っているのにこのようなことで終わるのは残念でした。 最後は被害者が請求以上の保険金をもらいますが、このような終わり方なので☆2つにしました。 途中までの流れのまま、あくまで裁判での決着であれば☆5つでした。 | ||||
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この人のデビュー作「死刑基準」を読んで、ファンになりました。 交通事故で夫を亡くした女性が、主人公の法律事務所を訪れます。夫はトレーダーでした。彼女は、損保を相手に、損害賠償を求めたいと言います。金額は2000億円。なぜ、そんなにも高額な請求金額になるのか、この訴訟の行方はどうなるのか、気になって、一晩でいっきに読んでしまいました。 著者が、現役弁護士とあって、法廷シーンや訴訟の進め方については、さすがリアリティがあります。 終盤にかけて、つまびらかにされていく事実には、フィクションとわかっていても、「そんなことがあるのか!」と怒りを覚えました。そして、最後の最後で、作者にまんまと騙されました。しかし、頁を閉じて、心地よい余韻に浸りました。 後日知ったことですが、この本は、書店のBook 1st.が選ぶイチオシ本『PUSH! 1st.』に選ばれています。Book 1st.書店員さんの言う『絶対読得宣言』は、ウソではありませんでした。 | ||||
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小説に姿を借りて、全身これ「JS損保」憎しで貫かれた、損保糾弾小説。 JSとは、これをひっくり返してSJ=損保ジャパンのことであろう。 損保業界に詳しくない読者のために説明すると、SJは一昔ほど前の損保大合併(これは完全に国策であった)のとき、旧・安田火災が中小損保の幾つか(9.11テロで破綻した大成火災を引き受けさせられたのは予想外だったらしいが)を吸収合併してできた日本最大級のメガ損保である。 現在は、更に日本興亜を最近吸収してNKSJ(なぜNKが先なのかは不明)となっている。 さて、本題に入ろう。 本書はSJ社員以外の読者が読むと、これでもかの罵詈雑言には抱腹絶倒で笑い過ぎて涙が出てくるが、余りにも一方的な決め付けに気味が悪くなってきた。(本書の後半、JS損保の役員が法科大学院生の実娘を、インターンとして主人公の弁護士事務所にスパイに送り込んでくるあたりから非現実的な展開となって、小説としての価値を失うのは残念である)。 社会告発本としても価値が低いのは、著者の根本思想が、損保(SJに限らず)は必ず悪どい存在であり、被害者(と被保険者)はかならず善だとの単純対立構造で徹底されているからである。 この世界に30余年、籍を置いている私からみて現実は違う。 加茂センセイの立場を裏返せば、被害者(および被保険者)は悪どいことを企みがちな存在であり、損保は善良な契約者の負託に応え、保険料という原資を無駄にしないために(つまり公益のために)、賠償要求・保険金請求が不正不当でないか一々疑い、厳重に審査しなくてはならないことになる。 損保性悪説と被害者性悪説は、個別の案件では当たっているように見えることもあるが、一般化するのは間違いだ。 10人中、9人の保険金請求者は真っ当な人たちであり(良く考えれば、世界一、民度の高い日本なのだから当たり前である)、トラブルなく支払いが終了するものである。 一々紛糾していたら、損保の事故担当者は身がもたない。 たまにあるトラブルの原因は、賠償水準の問題(判例、自賠責、約款など)、修理工場や病院といった第三者の不手際・不正にあることもあり、当時者の単なる誤解にあることもあり、保険会社事故担当者の稚拙あるいは悪意のある対応(本書指摘のような、個々の損保、個々の拠点、担当者個人の問題が絶対ないとは言わない→後述)にあることもあり、被害者側の不当・不正請求にあることも勿論、珍しくない。 第三者(あるいは神様)からみて損保側と請求者側のどちらにトラブルの責任割合が多いのかは、経営者でもサービスセンターの責任者でもない私には分からない。一般化してはいけないように思う。 ただ、変死事件や不正請求疑義の調査を時おり担当する私にとっても、「事実は小説より奇」だなあと感心することがときどきある。 業務遂行の過程で知った事実を公表することはできないので具体的なコメントはできない(引退したら、シチュエーションを変えて小説にしようかと思うことがある・・・)が、実損の数倍という常識外の過剰請求もままあり(顧問弁護士、リサーチ会社、鑑定事務所、会計事務所、顧問医、損保の社員であるアジャスターという専門職の出番。 著者が攻撃してやまない損保顧問弁護士の出番も激増している。一方、被害者が弁護士を立てることも珍しくない。まともな弁護士事務所なら、損保も却って歓迎できる。)、それどころか保険会社が告発すれば保険金詐欺として立件されるであろう、あからさまな不正請求すら私は現に自分の調査で扱っている。 要するに、所詮、企業も人が動かしている以上、損保の事故処理も会社により(『◎社の払い渋りは酷いですね』との他社の苦情を医療機関で耳にしたりする)、実働部隊のいるリアル損保かコールセンター通販損保かにより;同じ会社でももしかすると収益が逼迫していれば、時期によって渋くなるのかも(勿論、そんな損保はダメである)。 あるいは極論すれば、ある損保のあるサービスセンターでも担当者次第ということもありうる。 最初からすぐ『悪い被害者だ』と決め付けがちな担当者のほうが、被害者に同情的な社員の判断より結果的に当たっていたということもあるかも知れない(10に1つくらいは、であるが)。 【補足】 本書のモチーフとなったらしい、乗用車水没溺死事故(自殺疑義)や、AT車クリープ逸走事故(車両保険不正請求疑義)の事実関係については、同著者の「 自動車保険金は出ないのがフツー (2010/7 幻冬舎新書)」に詳しい。 【補足その2】 現役の弁護士さんが書いただけあり、実際の民事訴訟の過程が分かるのはいい。 訴状や準備書面の「陳述」が、実際に陳述するわけではなく、数秒で終わってしまうことに、知らない人はびっくりする。 本書にも出てくるような、刑事コロンボみたいな証人尋問(どんでん返し)のシーンが民事訴訟でも、稀だが見られることがある。 弁護士(どちら側にしても)の腕前如何である。 私自身、自分が調査を担当した保険金詐欺未遂事件(民事訴訟としては債務不存在確認訴訟)で証人となり、法廷に立ったときのことをリアルに思い出した。 | ||||
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「払えない、保険会社の基準ではそうなっている」と言えば、弱い 被害者なら泣き寝入りするので、その分の支払いを免れる。 損保は、被害者への支払いを渋るが、顧問弁護士への報酬も渋って いじめ抜く。この当たりは、実体験に基づく正直な描写だろう。 トレーダーの被害者は、200億の年収で、請求額は2000億。 保険会社は、保険金詐欺を仕立て上げたが、次々と、保険会社の不正が 明らかになって行き、最終的には、制裁的損害賠償法で、3倍の 6000億となり、損保会社は、経営破たんしてしまう。 アメリカにはこういう扱いがあるが、日本ではない。 弁護士の報酬が、2000億なんて、リーガルドリームそのもの でしかないが、テレビドラマでネタとして使うのは、面白いだろう。 | ||||
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