あるキング

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あるキングの評価:

3.02/5点 レビュー 187件。 D ランク

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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全105件 1〜20 1/6ページ
No.105
(4pt)

天才打者の短い一生を寓話的に描く |『あるキング』伊坂幸太郎

導入は仙醍という都市にある弱小プロ野球チームとそれを応援するとある家族(山田家)の話から始まります。熱烈な仙醍キングスファンの家族のもとに育つ劇的な天才野球児の話です。

仙醍なんて書いたらほぼ仙台だろって感じますが、これを読んで球団設立当初の楽天イーグルスを思い出さすには居られませんでした。仙醍キングスは弱小・常敗チーム。一方現実の仙台のチームといえば楽天ですが、新規参入の際は体制づくりがビハインドのなか、当初リーグダントツの最下位、当時の田尾監督は常にへの字口であったことを思い出します。

・・・
さて、山田家の天才野球児の王求(おおく)、名前からして(横書きで球(たま)とも読める)野球の神様から祝福されているかのような彼は、小学生時には引退したプロ野球選手の球を軽々とホームランするほど。中学時代もその名はとどろくも県大会どまり、そして高校では訳あって中退。しかし、幸運もあり仙醍キングスに入団。

そしてぼろくそに打ちまくる。ないしは敬遠か死球。結果として6割・7割打者という驚異的な成績に至る。

・・・
自分にストイック、野球にしか興味がない。

それはそれで素晴らしいことであるも、はるかに他を凌駕した才能を持つ彼。その姿勢や存在が気に食わない連中も多い。明示はされていないものの、彼はチームの監督にこっそり刺され、この世での生を20年と少しで去ることになります。

ここに私は、凡人の衆愚、嫉妬を見た気がしました。主人公山田王求への日本的出る杭は打たれる的バッシング。

・・・
実は、主人公山田王求へのバッシングは、彼の父山田亮が犯してしまった殺人にも理由がありました。

そのため彼は高校を退学せざるを得ず、またどうにかプロ野球でプレーできることになるも、常に殺人者の子として後ろ指をさされることになったわけです。

ここで気になるのは、加害者家族に人権はあるのか、という話です。被害者家族は金銭的に補償され、また精神的にもケアされるべきだと思います。加害者本人も法の下に罰せられるべきでしょう。その中にあり、加害者家族、なべてもその子どもはどれくらいの責任を負うべきなのでしょか。

作品ではこうした価値判断については一切明言はありませんでした。しかし、温厚な仙醍キングス監督が狂人じみたクレーマーの差し金を受け入れた末に山田王求を刺したことに及んだシーンから、「大衆は加害者家族を抹殺する」「大衆は加害者家族を許さない」、と感じました。もちろん、被害者家族の気持ちを離れて、大衆はうねりを作ります。

加えて、シェークスピアのマクベスから”Fair is foul, foul is fair”という文句を度々引用し、善悪の相対性、善悪は大衆による都合によって決定される、というメッセージを勝手に受け取りました。このあたりのストーリー展開、歯止めが効かない流れ、にゾクっときました。

・・・
ということで一風変わった伊坂作品でした。

天才打者の短い一生はバッドエンドで終わり、明言されない寓意が霧のように立ちこめる作品でした。その点でも、伊坂氏の純文学的エッセンスが感じられる面白い作品だったと思います。

伊坂作品のファンはもとより、野球好きの方、純文学好きの方、倫理学やジャーナリズムに興味がある方にはお勧めできる作品でした。
あるキング (徳間文庫) Amazon書評・レビュー: あるキング (徳間文庫)より
4198935874
No.104
(4pt)

天才打者の短い一生を寓話的に描く |『あるキング』伊坂幸太郎

導入は仙醍という都市にある弱小プロ野球チームとそれを応援するとある家族(山田家)の話から始まります。熱烈な仙醍キングスファンの家族のもとに育つ劇的な天才野球児の話です。

仙醍なんて書いたらほぼ仙台だろって感じますが、これを読んで球団設立当初の楽天イーグルスを思い出さすには居られませんでした。仙醍キングスは弱小・常敗チーム。一方現実の仙台のチームといえば楽天ですが、新規参入の際は体制づくりがビハインドのなか、当初リーグダントツの最下位、当時の田尾監督は常にへの字口であったことを思い出します。

・・・
さて、山田家の天才野球児の王求(おおく)、名前からして(横書きで球(たま)とも読める)野球の神様から祝福されているかのような彼は、小学生時には引退したプロ野球選手の球を軽々とホームランするほど。中学時代もその名はとどろくも県大会どまり、そして高校では訳あって中退。しかし、幸運もあり仙醍キングスに入団。

そしてぼろくそに打ちまくる。ないしは敬遠か死球。結果として6割・7割打者という驚異的な成績に至る。

・・・
自分にストイック、野球にしか興味がない。

それはそれで素晴らしいことであるも、はるかに他を凌駕した才能を持つ彼。その姿勢や存在が気に食わない連中も多い。明示はされていないものの、彼はチームの監督にこっそり刺され、この世での生を20年と少しで去ることになります。

ここに私は、凡人の衆愚、嫉妬を見た気がしました。主人公山田王求への日本的出る杭は打たれる的バッシング。

・・・
実は、主人公山田王求へのバッシングは、彼の父山田亮が犯してしまった殺人にも理由がありました。

そのため彼は高校を退学せざるを得ず、またどうにかプロ野球でプレーできることになるも、常に殺人者の子として後ろ指をさされることになったわけです。

ここで気になるのは、加害者家族に人権はあるのか、という話です。被害者家族は金銭的に補償され、また精神的にもケアされるべきだと思います。加害者本人も法の下に罰せられるべきでしょう。その中にあり、加害者家族、なべてもその子どもはどれくらいの責任を負うべきなのでしょか。

作品ではこうした価値判断については一切明言はありませんでした。しかし、温厚な仙醍キングス監督が狂人じみたクレーマーの差し金を受け入れた末に山田王求を刺したことに及んだシーンから、「大衆は加害者家族を抹殺する」「大衆は加害者家族を許さない」、と感じました。もちろん、被害者家族の気持ちを離れて、大衆はうねりを作ります。

加えて、シェークスピアのマクベスから”Fair is foul, foul is fair”という文句を度々引用し、善悪の相対性、善悪は大衆による都合によって決定される、というメッセージを勝手に受け取りました。このあたりのストーリー展開、歯止めが効かない流れ、にゾクっときました。

・・・
ということで一風変わった伊坂作品でした。

天才打者の短い一生はバッドエンドで終わり、明言されない寓意が霧のように立ちこめる作品でした。その点でも、伊坂氏の純文学的エッセンスが感じられる面白い作品だったと思います。

伊坂作品のファンはもとより、野球好きの方、純文学好きの方、倫理学やジャーナリズムに興味がある方にはお勧めできる作品でした。
あるキング Amazon書評・レビュー: あるキングより
4198627797
No.103
(4pt)

ドラマ化

エンターテインメントとしては面白いので、世にも奇妙な〇〇などでドラマ化すると良いなとは感じた。ただ伊坂作品としてはひねりが無くて少し物足りないか。マクベスを絡めたのは良かったが、広がらなかった印象。
あるキング (徳間文庫) Amazon書評・レビュー: あるキング (徳間文庫)より
4198935874
No.102
(4pt)

ドラマ化

エンターテインメントとしては面白いので、世にも奇妙な〇〇などでドラマ化すると良いなとは感じた。ただ伊坂作品としてはひねりが無くて少し物足りないか。マクベスを絡めたのは良かったが、広がらなかった印象。
あるキング Amazon書評・レビュー: あるキングより
4198627797
No.101
(5pt)

最高!

やはり最高!
あるキング Amazon書評・レビュー: あるキングより
4198627797
No.100
(5pt)

Fair is foul, Foul is fair

いつも伊坂作品のタイトルがお話の内容を絶妙に上手く表現しているなと感心します。「あるキング」は、野球好きな両親の下に生まれた野球の天才少年、王求と、彼を取り巻く人々のあれやこれやのお話ですが、繰り返し出てくる「Fair is foul、Foul is fair」の言葉があれこれのエピソードに投影されて、立場をかえれば正邪が逆転する視点もありなのだと洗脳?されます。

これはありだよね⁈ いや それはないでしょう⁈
逆説を愉しみたい人にお奨めの一冊です
あるキング (徳間文庫) Amazon書評・レビュー: あるキング (徳間文庫)より
4198935874
No.99
(5pt)

Fair is foul, Foul is fair

いつも伊坂作品のタイトルがお話の内容を絶妙に上手く表現しているなと感心します。「あるキング」は、野球好きな両親の下に生まれた野球の天才少年、王求と、彼を取り巻く人々のあれやこれやのお話ですが、繰り返し出てくる「Fair is foul、Foul is fair」の言葉があれこれのエピソードに投影されて、立場をかえれば正邪が逆転する視点もありなのだと洗脳?されます。

これはありだよね⁈ いや それはないでしょう⁈
逆説を愉しみたい人にお奨めの一冊です
あるキング Amazon書評・レビュー: あるキングより
4198627797
No.98
(5pt)

完全版

完全版よかった!それぞれのちょっとした違いがすごく面白い!!
あるキング Amazon書評・レビュー: あるキングより
4198627797
No.97
(4pt)

「Fair is foul, and foul is fair」

ウィリアム・シェイクスピアの著作「マクベス」。
その作品の一節にある「Fair is foul, and foul is fair」の真意に迫ろうとするストーリー。
山田王求(おうく)は、まさに生まれる前からプロ野球選手になることが宿命づけられていた。
小学生になると、リトルリーグではすでに頭角を現してはいるものの、あまりの出来の良さに相手チームからは毎回敬遠される存在であった。
中学、高校に入ってもその力は衰えず、絶えずスカウトに注目されて存在ではあったが、プロへの道は順風満帆ではなく、むしろ多くの障害が王求を襲い掛かる。
正直に真面目に野球に打ち込んできた王求。
その力も充分過ぎるほどあるにもかかわらず、なぜ順調に事が進まないのか。
「フェア イズ ファウル、ファウル イズ フェア」(良いは悪い、悪いは良い)。
一般的ではないものに対する大衆の群衆心理の怖さを垣間見ることのできる作品でした。
あるキング (徳間文庫) Amazon書評・レビュー: あるキング (徳間文庫)より
4198935874
No.96
(4pt)

「Fair is foul, and foul is fair」

ウィリアム・シェイクスピアの著作「マクベス」。
その作品の一節にある「Fair is foul, and foul is fair」の真意に迫ろうとするストーリー。
山田王求(おうく)は、まさに生まれる前からプロ野球選手になることが宿命づけられていた。
小学生になると、リトルリーグではすでに頭角を現してはいるものの、あまりの出来の良さに相手チームからは毎回敬遠される存在であった。
中学、高校に入ってもその力は衰えず、絶えずスカウトに注目されて存在ではあったが、プロへの道は順風満帆ではなく、むしろ多くの障害が王求を襲い掛かる。
正直に真面目に野球に打ち込んできた王求。
その力も充分過ぎるほどあるにもかかわらず、なぜ順調に事が進まないのか。
「フェア イズ ファウル、ファウル イズ フェア」(良いは悪い、悪いは良い)。
一般的ではないものに対する大衆の群衆心理の怖さを垣間見ることのできる作品でした。
あるキング Amazon書評・レビュー: あるキングより
4198627797
No.95
(4pt)

あるバッターの生と死

2009年に出た単行本の文庫化。もともと『本とも』に2008-09年に連載されたもの。単行本化、文庫化に際して、それぞれ大幅な改稿がなされているという。
 ある偉大な野球選手(バッター)の誕生から死までを、『マクベス』とからめながら語った小説で、一人称、二人称、三人称が混在して使われているあたりに独特の味わいがある。
 また、魔女がことあるたびに出てきたり、登場人物たちが突然芝居のキャラクターのようにしゃべりはじめたりと、リアルと非現実が混じり合って進んでいくのが楽しい。
 ただし、ストーリーとしては肩すかしに終わる。この頃の伊坂作品の特徴らしいが、好みの分かれるところだろう。
あるキング (徳間文庫) Amazon書評・レビュー: あるキング (徳間文庫)より
4198935874
No.94
(4pt)

あるバッターの生と死

2009年に出た単行本の文庫化。もともと『本とも』に2008-09年に連載されたもの。単行本化、文庫化に際して、それぞれ大幅な改稿がなされているという。
 ある偉大な野球選手(バッター)の誕生から死までを、『マクベス』とからめながら語った小説で、一人称、二人称、三人称が混在して使われているあたりに独特の味わいがある。
 また、魔女がことあるたびに出てきたり、登場人物たちが突然芝居のキャラクターのようにしゃべりはじめたりと、リアルと非現実が混じり合って進んでいくのが楽しい。
 ただし、ストーリーとしては肩すかしに終わる。この頃の伊坂作品の特徴らしいが、好みの分かれるところだろう。
あるキング Amazon書評・レビュー: あるキングより
4198627797
No.93
(5pt)

伊坂ワールド

あっと言う間に読めてしまいました。息子に進められてはまった”伊坂ワールド”まだまだはまります。
あるキング (徳間文庫) Amazon書評・レビュー: あるキング (徳間文庫)より
4198935874
No.92
(5pt)

伊坂ワールド

あっと言う間に読めてしまいました。息子に進められてはまった”伊坂ワールド”まだまだはまります。
あるキング Amazon書評・レビュー: あるキングより
4198627797
No.91
(4pt)

☆4

今までの伊坂作品と違うと聞いて、少し不安な気持ちを持ちながら読みましたが、残念だった ということはありませんでした。
確かに今までの作品とは一味違いますが、読みやすい、伊坂さんらしい作品でした。

内容は、良くも悪くもないような・・・つまらなくは無かったけれども、面白かった!素晴らしい!という感じでもありませんでした。

悪くは無かったのですが、何か物足りなかったので、☆4とさせていただきます。
伊坂さんファンなら必読ですが、初めて伊坂さんの作品を読む!という方にはオススメできないかもです。
あるキング (徳間文庫) Amazon書評・レビュー: あるキング (徳間文庫)より
4198935874
No.90
(4pt)

☆4

今までの伊坂作品と違うと聞いて、少し不安な気持ちを持ちながら読みましたが、残念だった ということはありませんでした。
確かに今までの作品とは一味違いますが、読みやすい、伊坂さんらしい作品でした。

内容は、良くも悪くもないような・・・つまらなくは無かったけれども、面白かった!素晴らしい!という感じでもありませんでした。

悪くは無かったのですが、何か物足りなかったので、☆4とさせていただきます。
伊坂さんファンなら必読ですが、初めて伊坂さんの作品を読む!という方にはオススメできないかもです。
あるキング Amazon書評・レビュー: あるキングより
4198627797
No.89
(5pt)

楽しく読めました。

巨人の星チックなストーリーが読んでいる私に

違和感なくしみ込んできました。

.

できれば、もっと長く読みたかったかな。

伏線であろうものを、回収せず、想像に任せて

いるあたりが、作者の意図なのかもしれないが、

上下巻あたりにして、細かく拾ってくれたらって

思います。

続編って出ないかなぁ・・・。
あるキング (徳間文庫) Amazon書評・レビュー: あるキング (徳間文庫)より
4198935874
No.88
(5pt)

楽しく読めました。

巨人の星チックなストーリーが読んでいる私に

違和感なくしみ込んできました。

.

できれば、もっと長く読みたかったかな。

伏線であろうものを、回収せず、想像に任せて

いるあたりが、作者の意図なのかもしれないが、

上下巻あたりにして、細かく拾ってくれたらって

思います。

続編って出ないかなぁ・・・。
あるキング Amazon書評・レビュー: あるキングより
4198627797
No.87
(5pt)

どっち派かによる…?

伊坂作品でも、「魔王」「モダンタイムス」「マリアビートル」あたりが好きな僕は、楽しく読めました。

「死神の精度」「チルドレン」「陽気なギャング…」あたりが好きな方は、そんなに楽しめないかもしれません。

僕はそんな風に思いました。
あるキング (徳間文庫) Amazon書評・レビュー: あるキング (徳間文庫)より
4198935874
No.86
(5pt)

どっち派かによる…?

伊坂作品でも、「魔王」「モダンタイムス」「マリアビートル」あたりが好きな僕は、楽しく読めました。

「死神の精度」「チルドレン」「陽気なギャング…」あたりが好きな方は、そんなに楽しめないかもしれません。

僕はそんな風に思いました。
あるキング Amazon書評・レビュー: あるキングより
4198627797