あるキング

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評判

あるキングの評価:

3.02/5点 レビュー 187件。 D ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.02pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全105件 61〜80 4/6ページ
No.45
(5pt)

書評

伊坂幸太郎16作目の作品は、簡単に言えば「野球の天才の生涯」を描いたものだ。
地元の超弱小球団『仙醍キングス』の熱狂的ファンである両親の下に、王求は誕生する。彼の天性の圧倒的野球センスは、大小様々な影響を与えながら、確実に王の道を進ませる。
スポーツを題材とする本と言えば、爽快感、青春といったイメージが強いものだ。しかし、この「あるキング」は違う。
野球をテーマにした本をそれ程多く読んだ経験があるわけでもないが、この本はスポーツを題材にしながら、独特な視点から物語が展開されていると感じた。
例えば、話の流れを思い返しても、上で示したような爽やかさはない。光る汗も熱い友情もこの物語には存在しない。人も死ぬ。それは、この物語の題材は主人公の成長物語ではなく、主人公を取り巻く環境を観察するものだからだろう。彼らの行動や外見についての細かい描写が、脳内での再現を容易にし、心理状態を想像することができる。作家の世界と自分の想像世界を融合させる、小説ならではの楽しみ方を思う存分に堪能できるのである。これだけ暗い物語でありながら、読者を鬱々とさせず、爽やかな余韻まで残す。さすがとしか言いようがない。
ちなみに、伊坂さんの本は、とにかく伏線が多い。それがラスト、ごく自然な形で物語の中心へと集結していく流れはどの作品を読んでも見事である。私はいつもその伏線に気付けずに、怒涛のネタバレに圧倒されてしまうのだが、今回も同様に多くの伏線が張り巡らされている。しかし、この物語は、全てを知る第三者の語りなので、「ここ、伏線ですよ」と言うガイドが織り込まれている。
今後、伊坂作品を読む上で、伏線を見つける良い参考書にもなるかもしれない。
あるキング Amazon書評・レビュー: あるキングより
4198627797
No.44
(4pt)

挑戦と言うよりは実験的作品

マクベスに野球を加え現代風にアレンジした独特な作品です。
終始暗めで終盤も盛り上がりに欠けますが、
構成と文章力はさすがでした。
人に勧める作品では無いですが、伊坂ファンなら読んで損することはないと思います。
あるキング Amazon書評・レビュー: あるキングより
4198627797
No.43
(4pt)

「ひまわりの種にひまわりを目指しているんですか、って質問する?」

作品の概要、普段の筆者の作品との相違は既に書かれているから良いとして....。
 主人公王求は単なる天才ではなく、王でもない。普通、天才や王と呼ばれる人間ですら王求のように絶対的ではない。
 彼は、自分の能力を認識し、何をすべきか完全に理解し、自身が回りに与える影響を考えない。彼は王というより神に近い。
 例えは悪いかもしれないが、彼は数学の世界の「0」のようなものだ。「0」は周りのすべての環境を書き換える。「0」に変わる数字も存在しない。もし、数字に感情があるならば「0」の絶対性に憧れ、賛美し、嫉妬するだろう。
 本書が相対的な世界の中に絶対的なものを持ち込むとどうなるかというテーマであるとは思うが、他書にある王であるものの「ゆらぎ」が一切無いところに新鮮さを感じた。
あるキング (徳間文庫) Amazon書評・レビュー: あるキング (徳間文庫)より
4198935874
No.42
(4pt)

「ひまわりの種にひまわりを目指しているんですか、って質問する?」

「なるべくしてなる者」にはこのタイトルの質問は愚問、ということです。
 野球界の王、というより異能者がいる時、回りは混乱するしかありません。筆者の他の著作には色々な法を超えた異能者が描かれていますが、今回は犯罪的な要素はほとんどいなく、ちょっとした実験小説のような感じがします。筆者得意の伏線を張り巡らせて、一気に最後になだれ込んでいくというパターンではないです。
 シェークスピア、特にマクベスが多用されています。マクベスは評者も好きな作品なので、三人の魔女が出てきた時には少し嬉しかったです
あるキング Amazon書評・レビュー: あるキングより
4198627797
No.41
(4pt)

ある天才

現代の仙台をモチーフにした、ファンタジア。ライトノベルにシェークスピアを盛り込んだような、虚構の世界。
ここまで大嘘に大嘘を重ね、さらに大嘘で包み込んでいくと、逆に清々しさを感じる。かつ、快楽的である。

主人公が野球の天才ということで、あさのあつこ『バッテリー』を連想させる。
あちらは現実的な設定で「それらしく」描こうとしたにもかかわらず、透明感だけで心が宿らない つまらない物語になっている。それに対し、伊坂は逆に「おかしな」ストーリーの中で人間性を巧みに捉えている。さすがに男の子の男親、「よく観ている」のだろうと感じさせる。

著者自身が物語中で何度も、「これはあり得ないフィクションなんだ」と念を押してくるかのような、まさに「千三つ」の物語。997:3の、「3」の方に何を読ませたかったか? 意識して読むと、とても興味深く、面白いと思いますよ。
著者は「息子と口げんかばかりしている」そうだが、それはつまり、子どもの目の高さに視点を合わせられる、懐の深さでもある。
子どもに対して親はつい、滑稽なほど盲目的になりがちだが、彼は冷静な目も併せ持っているのではないかと想像する。

『魔王』でフッと見せた(ような気がした)思想性に惹かれ、著者の作品をついつい手にとってしまう。『重力ピエロ』はともかくとして、『ラッシュライフ』や『死神の精度』などでは、軽妙な会話とストーリーの入れ子回収だけの、流行作家かと思った。しかし本作で、「やっぱり、こういう面も持っていたのね」と感じられたのが嬉しかった。
一般受けしないかもしれないが、こういう作品も5作に1作、いや、10作に1作くらいは書き続けて欲しいと願う。

著者は、やはり天才であると思う。直木賞とは縁を切ってしまったようだが、いずれは純文学寄りの作品もと、期待している。
あるキング (徳間文庫) Amazon書評・レビュー: あるキング (徳間文庫)より
4198935874
No.40
(4pt)

ある天才

現代の仙台をモチーフにした、ファンタジア。ライトノベルにシェークスピアを盛り込んだような、虚構の世界。
ここまで大嘘に大嘘を重ね、さらに大嘘で包み込んでいくと、逆に清々しさを感じる。かつ、快楽的である。

主人公が野球の天才ということで、あさのあつこ『バッテリー』を連想させる。
あちらは現実的な設定で「それらしく」描こうとしたにもかかわらず、透明感だけで心が宿らない つまらない物語になっている。それに対し、伊坂は逆に「おかしな」ストーリーの中で人間性を巧みに捉えている。さすがに男の子の男親、「よく観ている」のだろうと感じさせる。

著者自身が物語中で何度も、「これはあり得ないフィクションなんだ」と念を押してくるかのような、まさに「千三つ」の物語。997:3の、「3」の方に何を読ませたかったか? 意識して読むと、とても興味深く、面白いと思いますよ。
著者は「息子と口げんかばかりしている」そうだが、それはつまり、子どもの目の高さに視点を合わせられる、懐の深さでもある。
子どもに対して親はつい、滑稽なほど盲目的になりがちだが、彼は冷静な目も併せ持っているのではないかと想像する。

『魔王』でフッと見せた(ような気がした)思想性に惹かれ、著者の作品をついつい手にとってしまう。『重力ピエロ』はともかくとして、『ラッシュライフ』や『死神の精度』などでは、軽妙な会話とストーリーの入れ子回収だけの、流行作家かと思った。しかし本作で、「やっぱり、こういう面も持っていたのね」と感じられたのが嬉しかった。
一般受けしないかもしれないが、こういう作品も5作に1作、いや、10作に1作くらいは書き続けて欲しいと願う。

著者は、やはり天才であると思う。直木賞とは縁を切ってしまったようだが、いずれは純文学寄りの作品もと、期待している。
あるキング Amazon書評・レビュー: あるキングより
4198627797
No.39
(4pt)

なかなか評価厳しいですな

結構厳しいご意見が多いですが、私は割りと好きですよ。
伊坂作品って伏線がキモってところがあるんですが、やはり「繋がり」を大事にされている作家だと思います。
「伏線=繋がり」だけではなく、輪廻転生だったり、因果応報だったり。
そのあたりは初期作品からこの作品を含め首尾一貫されているのではないでしょうか。
私はそこに惹かれてるゆえ、この評価です。
あるキング (徳間文庫) Amazon書評・レビュー: あるキング (徳間文庫)より
4198935874
No.38
(4pt)

なかなか評価厳しいですな

結構厳しいご意見が多いですが、私は割りと好きですよ。
伊坂作品って伏線がキモってところがあるんですが、やはり「繋がり」を大事にされている作家だと思います。
「伏線=繋がり」だけではなく、輪廻転生だったり、因果応報だったり。
そのあたりは初期作品からこの作品を含め首尾一貫されているのではないでしょうか。
私はそこに惹かれてるゆえ、この評価です。
あるキング Amazon書評・レビュー: あるキングより
4198627797
No.37
(4pt)

伊坂ワールド

読み進むうちに、非現実が現実に感じられる不思議な世界観は、伊坂ワールドだと思います。
作者自身も、多くの読者も、この作品は他の作品とは、ちょっと違うと評していますが、わたしは「いかにも伊坂さんだ」と感じました。
あるキング (徳間文庫) Amazon書評・レビュー: あるキング (徳間文庫)より
4198935874
No.36
(4pt)

伊坂ワールド

読み進むうちに、非現実が現実に感じられる不思議な世界観は、伊坂ワールドだと思います。
作者自身も、多くの読者も、この作品は他の作品とは、ちょっと違うと評していますが、わたしは「いかにも伊坂さんだ」と感じました。
あるキング Amazon書評・レビュー: あるキングより
4198627797
No.35
(4pt)

野球好きなので一気に読んだ。

土曜の夜に一気読み、二時間弱というところ。
野球の天才の伝記的物語。

正直野球好き以外の方は?と思うかも知れない。
結末もいまいち尻切れトンボだし。

読みながらイチローを思い浮かべた。
小説のように7割、8割では無かったが、連続首位打者は作中の主人公のようなものなのかもしれない。
圧倒的な力の差という意味で。
だとするとメジャーで連続首位打者にはなっていない(なれない)イチローはそれはそれで幸せなのかも?
あるキング (徳間文庫) Amazon書評・レビュー: あるキング (徳間文庫)より
4198935874
No.34
(4pt)

野球好きなので一気に読んだ。

土曜の夜に一気読み、二時間弱というところ。
野球の天才の伝記的物語。
正直野球好き以外の方は?と思うかも知れない。
結末もいまいち尻切れトンボだし。
読みながらイチローを思い浮かべた。
小説のように7割、8割では無かったが、連続首位打者は作中の主人公のようなものなのかもしれない。
圧倒的な力の差という意味で。
だとするとメジャーで連続首位打者にはなっていない(なれない)イチローはそれはそれで幸せなのかも?
あるキング Amazon書評・レビュー: あるキングより
4198627797
No.33
(4pt)

野球英雄伝

野球英雄伝

あらすじ

弱小球団仙醍キングスの監督、南雲慎平太が死んだその日、
新たなる王が確かに生まれた。これは彼を巡る運命の物語。

感想

伊坂さんが描くキャラクター達はそれぞれに独自の美学があり
それがまた魅力的なわけですが、その魅力はある種
常世離れしていることが多いと思います。
どこか、ファンタジーめいたと言うか・・・

そのファンタジーの方向に針(あるいはバット)を振りぬいたのが
今作の「あるキング」だと思います。
登場人物に三人の魔女らしき存在が登場したりしますし。

伊坂さんの新境地が楽しめる作品だなと思い読み終えると
あとがきで『いつもとは違った作風になった』と
作者自身が書いていて少しビックリしました。

読んでからの一言
そっか作者の出身地って・・・
あるキング (徳間文庫) Amazon書評・レビュー: あるキング (徳間文庫)より
4198935874
No.32
(4pt)

野球英雄伝

野球英雄伝
あらすじ
弱小球団仙醍キングスの監督、南雲慎平太が死んだその日、
新たなる王が確かに生まれた。これは彼を巡る運命の物語。
感想
伊坂さんが描くキャラクター達はそれぞれに独自の美学があり
それがまた魅力的なわけですが、その魅力はある種
常世離れしていることが多いと思います。
どこか、ファンタジーめいたと言うか・・・
そのファンタジーの方向に針(あるいはバット)を振りぬいたのが
今作の「あるキング」だと思います。
登場人物に三人の魔女らしき存在が登場したりしますし。
伊坂さんの新境地が楽しめる作品だなと思い読み終えると
あとがきで『いつもとは違った作風になった』と
作者自身が書いていて少しビックリしました。
読んでからの一言
そっか作者の出身地って・・・
あるキング Amazon書評・レビュー: あるキングより
4198627797
No.31
(4pt)

これもまた伊坂ワールド

今までとは全く違う作品。良い意味でファンを裏切る事は出来なかったけど良かったと思う。
ほとんど伏線が無いし、もはやミステリ作家では無くなったけど
あるキングは設定のぶっ飛び様や独特の会話など、やっぱり伊坂ワールド。

野球の為に産まれた、王求がグラウンドに立つラストはなかなか好き。
あるキング (徳間文庫) Amazon書評・レビュー: あるキング (徳間文庫)より
4198935874
No.30
(4pt)

これもまた伊坂ワールド

今までとは全く違う作品。良い意味でファンを裏切る事は出来なかったけど良かったと思う。ほとんど伏線が無いし、もはやミステリ作家では無くなったけどあるキングは設定のぶっ飛び様や独特の会話など、やっぱり伊坂ワールド。野球の為に産まれた、王求がグラウンドに立つラストはなかなか好き。
あるキング Amazon書評・レビュー: あるキングより
4198627797
No.29
(4pt)

納得の作品

演劇舞台をそのまま活字にしたような作品。

一人の天才少年の短すぎる一生を描いた作品である意味大河小説と言えるかもしれない。

物語に、脇役としてしばしば登場する、3人の魔女も舞台演出と考えれば、散在が納得できる。

そして、そのあっけないかにも思える、人制の帰着も、英国貴族社会の演劇的演出とすれば、納得できる。

伊坂作品としては風変わりな作品ではあるが、上記のように理解すれば、納得の作品である
あるキング (徳間文庫) Amazon書評・レビュー: あるキング (徳間文庫)より
4198935874
No.28
(4pt)

納得の作品

演劇舞台をそのまま活字にしたような作品。
一人の天才少年の短すぎる一生を描いた作品である意味大河小説と言えるかもしれない。
物語に、脇役としてしばしば登場する、3人の魔女も舞台演出と考えれば、散在が納得できる。
そして、そのあっけないかにも思える、人制の帰着も、英国貴族社会の演劇的演出とすれば、納得できる。
伊坂作品としては風変わりな作品ではあるが、上記のように理解すれば、納得の作品である
あるキング Amazon書評・レビュー: あるキングより
4198627797
No.27
(5pt)

不思議な読後感です。

伊坂作品はとても好きです。
全作品読みまして、やはり好き嫌いや優劣を自分の中ではつけていましたが、この作品は不思議です!
ちょっと区分けが難しい感じなんです。
他のレビューを見ても、納得できるようなできないような、ひとくくりにはちょっとできなかったです・・・

読み終わった後に、「いい作品だった!」とは思わなかったんですが、読後ずっと主人公の山田王求のことを色々考えてしまうんですよね。
そういう意味では本当に心に残るというか、爪痕を刻むというか、なんだか忘れられない作品になっているんです。かといってどこが一番心に残ったとか、部分的な指定ができなくて、やっぱり作品全体がなんか、こう・・・残るなぁ、という感じだったんです。
言語化が難しい・・・
色々回収されていないっぽい伏線もありましたが、読後は別に気にならないです。そういうもんかな、と思って流してますね。3人の黒衣の女とかはなんだったのかな・・・とか

私は読んで良かったなぁ、と思える本でした。惜しむらくはちょっと短かったことですが、まぁそのくらいです。

もっと長かったらまた読後感は変わるでしょうし。

内容に満足したなら、コレはやっぱり買いな本だったんだな、と納得してます。

好き嫌いはきっと有るはずですし、今までの伊坂作品とは作風が違う事は確実ですが、決して駄作ではないですよ。きっと

ではでは
あるキング (徳間文庫) Amazon書評・レビュー: あるキング (徳間文庫)より
4198935874
No.26
(5pt)

不思議な読後感です。

伊坂作品はとても好きです。
全作品読みまして、やはり好き嫌いや優劣を自分の中ではつけていましたが、この作品は不思議です!
ちょっと区分けが難しい感じなんです。
他のレビューを見ても、納得できるようなできないような、ひとくくりにはちょっとできなかったです・・・
読み終わった後に、「いい作品だった!」とは思わなかったんですが、読後ずっと主人公の山田王求のことを色々考えてしまうんですよね。
そういう意味では本当に心に残るというか、爪痕を刻むというか、なんだか忘れられない作品になっているんです。かといってどこが一番心に残ったとか、部分的な指定ができなくて、やっぱり作品全体がなんか、こう・・・残るなぁ、という感じだったんです。
言語化が難しい・・・
色々回収されていないっぽい伏線もありましたが、読後は別に気にならないです。そういうもんかな、と思って流してますね。3人の黒衣の女とかはなんだったのかな・・・とか
私は読んで良かったなぁ、と思える本でした。惜しむらくはちょっと短かったことですが、まぁそのくらいです。
もっと長かったらまた読後感は変わるでしょうし。
内容に満足したなら、コレはやっぱり買いな本だったんだな、と納得してます。
好き嫌いはきっと有るはずですし、今までの伊坂作品とは作風が違う事は確実ですが、決して駄作ではないですよ。きっと
ではでは
あるキング Amazon書評・レビュー: あるキングより
4198627797