八日目の蝉

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評判

八日目の蝉の評価:

4.06/5点 レビュー 425件。 A ランク

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平均点4.06pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全179件 161〜179 9/9ページ
No.19
(3pt)

小説としては面白かった

小説としては面白くグイグイ読み進めることができる。

ただ、どんなに子に愛情をかけたとしても、希和子はやはり自分勝手だ。

作者は「実母は母としての資格がないが、希和子には(法的には許されないが)その資格があった」ととれる書き方をしている。

しかし、親子の信頼関係というものは生まれた瞬間からあるものではなく、子育てをする中で育てていくものだ。希和子と子の関係はこれから実母と子が作るはずのものだった。

それを勝手に壊したのだ。

結果的に希和子は周りを不幸にした。大切だと思っていた子の心にさえ、取り返しのつかない大きな傷をつけている。

自分の手元に置いておくことは本当の愛情といえたのだろうか?ただの執着ではなかったのだろうか?


八日目の蝉 Amazon書評・レビュー: 八日目の蝉より
4120038165
No.18
(1pt)

共感は得られない

希和子が逃亡している間の1章は、読んでいてつらかった。

○希和子の性格、人柄に関する描写が少ない。
○その場限りのことしか考えず、後になって不平を言う希和子に腹が立つ。
○緊迫感ある状況にも関わらず、それが伝わらない筆力。

この題材ならば、桐野夏生筆で読んでみたい。
希和子が魅力ある主人公に変わるだろう。

2章から話が動き出すが、全体の三分の一程度で物足りない。

なぜ高評価なのか、疑問だ。
八日目の蝉 Amazon書評・レビュー: 八日目の蝉より
4120038165
No.17
(3pt)

感情移入できるか否かはさておき…

小説なので、感情移入できたかできなかったとかどうでもいいのですが…第2章の駆け足がもったいない気がします。描写よりも説明が多かったのが残念。登場人物の性格や現況は、長〜い説明文よりも描写で表現してほしかったです。0〜1章がすごくテンポよく読めただけに、だんだん飽きてしまいました。1章の終わり方が良かった。むしろ、1章+αくらいの長さ(ボリューム)でよかったのでは…??「対岸の彼女」や「愛がなんだ」の方が好きです。
八日目の蝉 Amazon書評・レビュー: 八日目の蝉より
4120038165
No.16
(2pt)

強い母の愛とか言いますが

そもそも誘拐したことがダメなんじゃね?って読んでる間ずっと思ってました。絶賛のレビューが多いですが僕は終始そう思いました。いくら薫に深い愛情を注いでもそのことが引っ掛かって共感や感情移入できませんでした。あと誘拐するときの描写がさらっとしすぎ…。鍵空いてるから中入って抱いて走り続けるって…。逃亡する緊迫感はドキドキだったんで☆二つにしました。
八日目の蝉 Amazon書評・レビュー: 八日目の蝉より
4120038165
No.15
(3pt)

釈然としない

誘拐された子どもが戻った本当の家庭が荒れていたのは、子どもの父親が
不倫し、その結果子どもが誘拐されて、空白の時間が出来た
のがそもそもの大きな原因ではないかと思え、感動できませんでした。
誘拐した子どもを愛したことはわかります。「まだ朝ごはんを食べていない」という
言葉にも泣けました。でも私なら(あくまでも私ならですが)、
いくら愛しているからとはいえ、保健証もない、学業保障もない、衣・食・住も
危うい環境で子どもを育てなければならなくなった場合、子どもは手放すと思います。
不倫が悪いとは思いませんが、大人がしたことで子どもが犠牲になるのは
美しいとは思えません。
元の家庭に戻ったのに、きちんと家庭を再生する努力を怠る両親だったことが不幸だと
思います。
ラストで子どもを産み、元の家庭で育てることで、元の家庭ごとやり直し、
生きていこうとする主人公が頼もしく、凛々しく感じられたのが救いでした。
八日目の蝉 Amazon書評・レビュー: 八日目の蝉より
4120038165
No.14
(1pt)

感動作ですか?

不倫相手の妻の子を誘拐して育てる・・・
いくら愛情を注いでも、保障のない逃亡生活。おそらくあのままではまともな教育も受けられなかったでしょう。
その衝動にかられた理由は同情しますが、そもそも原因は自分自身にもあり、利己的なふるまいで何人もの人生をめちゃめちゃにする権利はないと思います。
結果として、本当の両親はかなりひどい人みたいに書かれていて、希和子に育てられてよかったみたいな感じになっていますが、それは違ううんじゃないでしょうか?
なんだか救いようのない話のようで・・・
八日目の蝉 Amazon書評・レビュー: 八日目の蝉より
4120038165
No.13
(2pt)

どうしても…

希和子が手放した預金通帳からホームは早々と預金を引き出したはずです。 希和子たちが2年半も安穏とホームで暮らしていたなんて警察は指名手配犯の口座を押さえなかったのか?逃亡犯が逃亡資金を引き出すとは考えなかったのか?逃亡犯ではなく第三者が預貯金引き出しに訪れても事情聴取もしないのか?どうしてもこの部分が気になり、そこからは文章に入り込めませんでした。 全体的に詰めの甘い作品と感じました。
八日目の蝉 Amazon書評・レビュー: 八日目の蝉より
4120038165
No.12
(2pt)

あの事件の小説化

この小説は、日野OL不倫放火殺人事件という実際にあった事件ですよね(wikiに記事があります)。不倫相手の妻が女主人公に浴びせた言葉、人物の年齢や経歴、性格などの設定や人物関係など、そっくりそのままなのです。それを公表せずに、自分の創作であるようにするのは、作家の態度として如何なものかと思います。
八日目の蝉 Amazon書評・レビュー: 八日目の蝉より
4120038165
No.11
(2pt)

誰にも感情移入できなかった(ただしドラマはいい!)

子供のいる友人に、「子供がほしくなるような本を教えて」と頼んで勧められた本です。
期待して読み始め、先が気になり一気に読めましたが、最後まで登場人物の誰にも共感することができませんでした。
子供を育てるっていいもんだなと思えたらいいなと思って読んでみましたが、ムリでした。
ただ、希和子が薫に見せてやりたいと願ったものと、薫が生まれてくる子供に見せたいと思ったものが同じだったという点が、
「親子とは血のつながりではないのだ」という作者のメッセージだったと思います。
一番不可解だったのが、「新緑の頃に生まれる」と医師に言われただけで、ころっと考えを変え、出産を決意する薫です。
これにとどまらず、この本の登場人物は論理的に物事を考える力が欠如しすぎていると思うところがたくさんありました。そこが一番イライラしました。
薫の妹の真里菜ちゃんが一番マトモで、一番かわいそうだったと思います。でも、彼女のことは余り書かれていませんでした。
(追記)今、NHKでドラマ化されていますが、こちらはとてもおもしろくなっています。この長いストーリーをうまく短くしてあり、登場する女たちのそれぞれに共感できるところがあります。
八日目の蝉 Amazon書評・レビュー: 八日目の蝉より
4120038165
No.10
(1pt)

どうしても共感できない

幼い子どもを持つ親として、幼児誘拐という犯罪には、いかなる理由があろうとも、許せないという感情しかわいてきません。
また、子どもを誘拐された母親の描かれ方が浅く、納得できませんでした。
ラストも「なんだかなあ」と、釈然としません。
八日目の蝉 Amazon書評・レビュー: 八日目の蝉より
4120038165
No.9
(3pt)

女性向きな物語です。

最後まで一気に読んでしまいました。
最初の主人公は彼の浮気相手であり、衝動で子供を誘拐してしまう、
なんだか登場する全ての人物が救いようのない暗い過去を持っているのですが、
その人物の主観になって読んでしまう。
意外と前向きなラストシーンは良かったと思います。
八日目の蝉 Amazon書評・レビュー: 八日目の蝉より
4120038165
No.8
(1pt)

好みの問題ですが

新聞の連載で読んでいましたが、どうしても好きになれませんでした。
物語の中に一貫して流れている作者のメッセージというか、
そういうものが不快にしか思えなくて。
登場人物も、魅力を感じられる(または感情移入できる)人がいなかった。
一番の被害者は、夫に浮気をされ、産んだ子供を誘拐され
手はかかるけど、一番愛らしい時期を、その浮気相手に奪われてしまった妻かな、
と思う程度。
子育てと真剣に向き合った経験がある人なら、
とにかく、こんな悲惨な話は無い!と感じるのではないか?と思うのですが・・・。
タイトルと物語とのつながりも、いまひとつピンと来なくて。
絶賛するレビューが多い中、申し訳ないけど、素直な感想が☆一つです。
八日目の蝉 Amazon書評・レビュー: 八日目の蝉より
4120038165
No.7
(3pt)

素晴らしい所もあるが、共感できない所も多い

残念ながら私は希和子には不倫のゴタゴタに関しては同情する部分はあっても、たとえ希和子と薫の生活の光景が温かであっても、何も知らない子供を一時の感情で大人の不倫のゴタゴタに巻き込んだ行為は好ましいとは思えず、0章、1章で読者を希和子に感情移入させるかのように描かれているのがどうも気に入りませんでした。 結局その子供:恵理菜は成長する過程で自らが巻き込まれた事件に苦しめられることとなります。 2章で、成長した恵理菜が苦しみつつも事件と向き合い受け入れようとする姿は素晴らしいと思いました。 しかし、フェリーに乗る部分での恵理菜の心理描写は、彼女が事件と向き合ってきた結びの部分として重要であるにも関わらず、やや描写が粗く、急ぎ足のようになっていたのが残念でした。
八日目の蝉 Amazon書評・レビュー: 八日目の蝉より
4120038165
No.6
(1pt)

これがサスペンスですか

なぜこの小説がサスペンスといわれるのか理解できないのですが、それはまあ置いといて、
作者の意図が理解しがたい小説である。
希和子は妻子ある男性との不倫騒動の果てに、男性の娘、恵理菜(薫)を誘拐する。でも彼女は逮捕されるまで、薫にたっぷり愛情を注ぎ、薫も幸せだった。
だがその恵理菜もまた、まだ大学生だというのに妻子ある男性の子を妊娠してしまう。
たぶん両親の援助も相手の援助も受けられないだろうに、何故か医師の「緑がきれいなころに生まれるねえ」の一言だけで、産む決心をする。
絶賛しているレビューが多い中、批判を承知で書きますが、不倫を美化しているとしか思われない。
父娘2代にわたる不倫。
角田さんが、こういう小説を書く人とは思いませんでした。
ラストシーンが恵理菜と希和子の感動の再会、でなくてまあよかった。
八日目の蝉 Amazon書評・レビュー: 八日目の蝉より
4120038165
No.5
(3pt)

加害者と被害者、2人の女性から語られる誘拐事件

新生児誘拐事件を被害者と加害者の両側から描いた作品。犯罪を起こしてしまう心理、逃亡生活、宗教とセクシュアリティ、犯罪被害、トラウマ、報道…これでもかというほど多くのテーマが含まれています。途中まで犯人の視点に引き込まれてどんどん物語に入っていきますが、後半になって、被害者の眼から事件が語られていきます。ラストは被害者と加害者がある意味交錯(敢えて再会とは言いません)する場面で終わっていますが、最後に全てのテーマを無理に収集したような印象もあり、胸に迫る、というほどではありませんでした。ただ、後半、事件の背景が語られると、数年前実際に起こった、女性が不倫相手の自宅に放火した事件を思い出し、何とも言えない気持ちになりました。
八日目の蝉 Amazon書評・レビュー: 八日目の蝉より
4120038165
No.4
(3pt)

もっと描写が欲しかった

第一章が素晴らしい。いずれは捕まるだろうと思っていても、展開が気になるし、スピード感がある。しかし、第二章の最後が物足りないのだ。角田さんが書きたかったのは、突然の出来事によって不幸にされた人達(犯人も含めて)の心の描写とその再生ではないかと私は思った。その再生のためには誰かが八日目の蝉になって仲間とは違う光景を見つめ、伝える必要があるのだ、と。しかし肝心の家族一人ひとりの描写が足りない。大きくなった恵理菜が恵理菜として生きるには家族の痛みを理解するのが不可欠だからだ。また希和子と会うことの意味も上記のことから理解出来るのだが、紙面が足りないために、結果メロドラマ風になってしまったのが残念。リアルな人物像だっただけに本当に残念だ。
八日目の蝉 Amazon書評・レビュー: 八日目の蝉より
4120038165
No.3
(3pt)

これからの彼女が幸せでありますように。

不倫相手の家に忍び込み、生後6ヶ月の赤ん坊を連れ去った希和子。
自分の子供が生まれていればつけるはずだった「薫」という名前を
その子につけ、二人で生きる決心をする。何も知らずに育った薫
だったが、やがて自分の本当の名前を知る日が・・・。
子は親を選べない。育つ環境も選べない。与えられたものの中で
生きるということが子供にどんな影響を及ぼすのか、考えると
ぞっとする。本当の両親のもとから連れ去られ、「薫」として育て
られた恵理菜。希和子との生活は、本当の母と娘の生活のようだった。
それに比べると、実の父母や妹とのギクシャクした関係は、恵理菜には
耐えられないもとなる。彼女の心につけられた傷の深さは計り知れない。
大人の身勝手な行動が引き起こした悲劇。「八日目の蝉」のタイトルの
意味が見えたとき、とても切ない気持ちになった。これからの恵理菜の
人生が、幸せなものでありますように・・・。
八日目の蝉 Amazon書評・レビュー: 八日目の蝉より
4120038165
No.2
(2pt)

湘南ダディは読みました。

それなりに各紙でも取り上げられていたので読んだのですが、ウーン、まあ、どちらかといえばお薦めしない本です。かって堕胎させられた不倫相手の家から乳幼児を誘拐し全国を逃亡しながら4歳まで育てる女の話と、誘拐犯に育てられた子として好奇の目にさらされながら成長した娘が自分とその女、実の親達との関係を見つめ直す話の2代にわたる輪廻を描いたものですが、このようなテーマなので当然のことながらどうにも暗いのです。 私は読書の楽しみは基本的には作中でよい人や格好いい人に出会えることだと思っているのですが、この作品には会ってみたいと思うような人は誰も登場しません。
7年間地中で時を過ごしてきた蝉の幼虫が、羽化して精一杯鳴き続けて7日目には死ぬ一生ははかないが、もし8日目に生きている蝉がいたら取り残されてもっと哀しいという寓意も、この物語のタイトルとしては読者には腑に落ちないのではないでしょうか。ラスト近くには8日目に生きる意味を主人公達に語らせますが、それがこの物語の登場人物たちの様々な生き方の何を暗示しているかも不明瞭です。
それと ――の頭の中できいんと金属音が響く。赤ん坊の泣き声が高まると、金属音も同時に大きく響いた。それらは混じり合い、ぎゃわん、ぎゃわん、ぎゃわんと響く赤ん坊の声が ――というような擬音語や擬態語を使われると、私はもうそれだけで書き手のセンスを疑ってしまうのです。劇画ではないのですから、形容することによって状況を読者に想像せしめるのが小説家でしょう。これじゃ小学生の作文などにある、スーと戸が開いたとかゴーンと鐘がなったと変わらないじゃないですか。スタイルとしてこれらを多用するのならまだ許せますが。
そんなことからもお薦めしない訳です。
八日目の蝉 Amazon書評・レビュー: 八日目の蝉より
4120038165
No.1
(3pt)

この本はサスペンスではありません

本の帯に「角田光代が全力で挑む長編サスペンス」とあるが、これはそのつもりで読むと肩透かしにあう。サスペンスは読者が謎を探るものだが、この本は誘拐事件が元になっているだけで、読み進めていくと焦点がサスペンスとはずれてくる。
赤ちゃんを誘拐した女の逃走より、育児に不安定な母親の内面を描いているような展開だからだ。
自分が産みもしてないのに自分が産む筈だった子供と摩り替えて誘拐した子を育てていこうとする女は、一度失っただけに子どもに自分の人生を捧げて育てる。自分の全財産も、将来も、何もかも棄てて、この子と少しでも長く一緒にいたい献身な育児の反面、このままでは小学校にさえ行けない子どもの将来を気に病む。
子どもが産めないと思った女の逃走劇は、生後6ヶ月から3才までの一番可愛いときを両親から奪う。
第1章でその女を、第2章でその誘拐された女の子を描いたこの本は、人に感想を聞かれたら、人の人生を滅茶苦茶にした女の利己主義に共感出来るならいいんちゃうと逃げてしまうと思う。
それは、赤ちゃんは可愛いし3才までなら子育てをしてみたいのが気持ちでは分かるのだが、人として親としての責任を背負わなくてもいい3才までの時間だけを奪う女の心理に嫌悪が走るからだ。
八日目の蝉 Amazon書評・レビュー: 八日目の蝉より
4120038165