八日目の蝉

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評判

八日目の蝉の評価:

4.06/5点 レビュー 425件。 A ランク

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平均点4.06pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全179件 121〜140 7/9ページ
No.59
(1pt)

私。。。この本を読んで後悔しています

本作は2章構成ですが、私は2章まで読んだところ諦めようと思っています。
「つまらない」です。1章で約200ページもありますが、本当は10ページでも十分ぐらい内容が薄いです。

情景描写が凄くリアルに書いてあるのに人の心がありません。
出てくるキャラはすべて都合主義の為のもので全く感情移入ができません。

不倫相手の子供を誘拐して京都に逃げて、都合よくおばさんに拾われる。
このおばさんの母子手帳を見て、娘とのやり取りを聞いておばさんの何かを言おうと期待したが、
結局おばさんは都合よく泊めてくれるためのキャラに過ぎなかった。

ばれたくないので逃げる。

都合よく世間を嫌う女ばかりのエンジェルホームに拾われて、子供を取られた久美に出会う発想まではよかったのだが、
子供を取られて悲しむ久美を見て希和子は何も考えず、感じずに過ごしていた!!!
結局ホームもまた都合よく泊めてくれる場所に過ぎなかった。

ホームに警察がくるので、ばれたくないので逃げる。

小豆島に流れつく。解説に小豆島の平和に感動するみたいなことを書いてあったが、
小豆島の部分が一番つまらなかった!何も起きなかったからです。何も感じさせてくれなかったからです。

顔写真が新聞に乗ったので、ばれたくないので逃げる。

捕まる。

一番納得行かないのは希和子の感情に同感できないからです。
「不倫で孤独し、育児して生きがいを感じた、ばれたくないので逃げた。」
最初はよかったのだが、その後は単なる凶悪犯罪者しかありません。

育児の快楽、誘拐したことで感じたこと、不倫相手へ思うこと、子供を取られた母親を見ての葛藤など全く触れず、
犯罪したので、ばれたくないので逃げるの繰り返し。
希和子の心の葛藤は?薫への愛は?育ち母としての快楽は?

一体この本は何を言いたかったのか?子供が育ち親の二の舞を踏むということを言いたかった。
前に発生することはどうでも良かったのです。前のことは結論に合わせるための存在だから面白く無いです。
それはセットされた舞台で育ち親がそのほど子どもが不倫の心理になるように誘拐を演じたようなものです。

この本には心がありません。でもサスペンスでもありません。

何でもないから不愉快です。読んで後悔しています



八日目の蝉 Amazon書評・レビュー: 八日目の蝉より
4120038165
No.58
(2pt)

なんなんだろう?

1章と2章にわかれているが、1章でこの作品は終わっている。
1章はなかなか面白い。だが、2章には内容がない。すでに1章で表現したことを視点を変えて描いただけであり、読む楽しさを全く感じなかった。
これからどうなるのかと期待しながら、結局何もない。残念である。

八日目の蝉 Amazon書評・レビュー: 八日目の蝉より
4120038165
No.57
(1pt)

私。。。この本を読んで後悔しています

本作は2章構成ですが、私は2章まで読んだところ諦めようと思っています。
「つまらない」です。1章で約200ページもありますが、本当は10ページでも十分ぐらい内容が薄いです。

情景描写が凄くリアルに書いてあるのに人の心がありません。
出てくるキャラはすべて都合主義の為のもので全く感情移入ができません。

不倫相手の子供を誘拐して京都に逃げて、都合よくおばさんに拾われる。
このおばさんの母子手帳を見て、娘とのやり取りを聞いておばさんの何かを言おうと期待したが、
結局おばさんは都合よく泊めてくれるためのキャラに過ぎなかった。

ばれたくないので逃げる。

都合よく世間を嫌う女ばかりのエンジェルホームに拾われて、子供を取られた久美に出会う発想まではよかったのだが、
子供を取られて悲しむ久美を見て希和子は何も考えず、感じずに過ごしていた!!!
結局ホームもまた都合よく泊めてくれる場所に過ぎなかった。

ホームに警察がくるので、ばれたくないので逃げる。

小豆島に流れつく。解説に小豆島の平和に感動するみたいなことを書いてあったが、
小豆島の部分が一番つまらなかった!何も起きなかったからです。何も感じさせてくれなかったからです。

顔写真が新聞に乗ったので、ばれたくないので逃げる。

捕まる。

一番納得行かないのは希和子の感情に同感できないからです。
「不倫で孤独し、育児して生きがいを感じた、ばれたくないので逃げた。」
最初はよかったのだが、その後は単なる凶悪犯罪者しかありません。

育児の快楽、誘拐したことで感じたこと、不倫相手へ思うこと、子供を取られた母親を見ての葛藤など全く触れず、
犯罪したので、ばれたくないので逃げるの繰り返し。
希和子の心の葛藤は?薫への愛は?育ち母としての快楽は?

一体この本は何を言いたかったのか?子供が育ち親の二の舞を踏むということを言いたかった。
前に発生することはどうでも良かったのです。前のことは結論に合わせるための存在だから面白く無いです。
それはセットされた舞台で育ち親がそのほど子どもが不倫の心理になるように誘拐を演じたようなものです。

この本には心がありません。でもサスペンスでもありません。

何でもないから不愉快です。読んで後悔しています



八日目の蝉 (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 八日目の蝉 (中公文庫)より
4122054257
No.56
(2pt)

なんなんだろう?

1章と2章にわかれているが、1章でこの作品は終わっている。
1章はなかなか面白い。だが、2章には内容がない。すでに1章で表現したことを視点を変えて描いただけであり、読む楽しさを全く感じなかった。
これからどうなるのかと期待しながら、結局何もない。残念である。

八日目の蝉 (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 八日目の蝉 (中公文庫)より
4122054257
No.55
(2pt)

都合ええわあ、、、

やっぱりね、リアリティさが大切やと思うねん。こういう小説て。SFやったら
好きにしてくれたらええねんけど、この手の小説はご都合主義で進めたら
絶対にアカンと思うねん。

不倫相手の子供を誘拐して、まではオッケー。でも逃走しっぷりがちょっと
ないわな。名古屋の街をフラフラ歩いてたら、頭の少しおかしくなってる
オバさんに偶然声かけられてその家に招かれて生活できてしまうとか、、、
そういう逃走のできる可能性は100万回の逃走のうち1回。つまり100万分の
1やろう。

さらにそこを離れてから、社会とかい離した生活を送る集団に潜り込んで
数年を過ごすことができる、、、まあこの可能性は皆無とは言わんけど、
それでも1万分の1くらいの可能性とちゃうか。

100万分の1×1万分の1=100億分の1です。100億分の1の可能性を達成して
しまった人間の話なんて、SFなみに荒唐無稽やわな。

さらにその娘がまた不倫してってか、、、救いようのない人間のお話を
いつまでも読まされるのもなあ、、、

ちなみにこの本に出てくる男は極端に少ないですが、揃いも揃ってクズ
ばっかり。ここに作者のトラウマが垣間見えるのか?

筆力のおかげで星1つは免れたって感じです。
八日目の蝉 Amazon書評・レビュー: 八日目の蝉より
4120038165
No.54
(2pt)

都合ええわあ、、、

やっぱりね、リアリティさが大切やと思うねん。こういう小説て。SFやったら
好きにしてくれたらええねんけど、この手の小説はご都合主義で進めたら
絶対にアカンと思うねん。

不倫相手の子供を誘拐して、まではオッケー。でも逃走しっぷりがちょっと
ないわな。名古屋の街をフラフラ歩いてたら、頭の少しおかしくなってる
オバさんに偶然声かけられてその家に招かれて生活できてしまうとか、、、
そういう逃走のできる可能性は100万回の逃走のうち1回。つまり100万分の
1やろう。

さらにそこを離れてから、社会とかい離した生活を送る集団に潜り込んで
数年を過ごすことができる、、、まあこの可能性は皆無とは言わんけど、
それでも1万分の1くらいの可能性とちゃうか。

100万分の1×1万分の1=100億分の1です。100億分の1の可能性を達成して
しまった人間の話なんて、SFなみに荒唐無稽やわな。

さらにその娘がまた不倫してってか、、、救いようのない人間のお話を
いつまでも読まされるのもなあ、、、

ちなみにこの本に出てくる男は極端に少ないですが、揃いも揃ってクズ
ばっかり。ここに作者のトラウマが垣間見えるのか?

筆力のおかげで星1つは免れたって感じです。
八日目の蝉 (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 八日目の蝉 (中公文庫)より
4122054257
No.53
(3pt)

タイトルが魅力的

映画化で初めて知り、とても魅力的なタイトルだと思い購入しました。

第1章は赤ん坊を誘拐した主人公が逃亡しながら暮らす内容で疾走感のあるストーリー展開と
主人公の母親ではないのに、まるで母親のように赤ん坊(薫)を愛し、大事に思う気持ちが
上手に描かれていてとても面白かったです。
ただ、第2章はこの作者の作品の特徴に思えますが、一気に退屈で陰鬱な印象となります。
結局火事になった原因がはっきりしないことも読んでいて不満でした。
主人公が子供を誘拐したことは罪ですが、
もし誘拐していなかったら火災で子供は亡くなっていたのではないかということも
物語的にからんでいるのか、気になっていたので若干肩透かしでした。
あとラスト、個人的にカタルシスがなくこれもがっくりしましたが希和子が犯した罪の重さを考えると
妥当なラストなのかな。

八日目の蝉 Amazon書評・レビュー: 八日目の蝉より
4120038165
No.52
(2pt)

なんともかんとも

設定ほどに内容に盛り上がりはない。山場という山場もないし、ラストもよくわからない。山なし、オチなし、意味あり?かな。設定と登場人物は作ったけれど、ストーリー(物語)を作らなかったって感じ。
八日目の蝉 Amazon書評・レビュー: 八日目の蝉より
4120038165
No.51
(1pt)

なぜこんなに高評価なのか…。

「八日目を生きることになった蝉」という言葉は
想像力が刺激されて私は好きだが、本作を読んでみて
タイトルと内容がずれている印象をもった。

主要キャラクターは女性がほとんどだが、その女性たち
が皆が異常な感性をもっているように思え、感情移入が
難しかった。正常なのは久美の母親と康枝くらいか。

第1章はテンポ良く読め、好きだった。希和子の肩をもち
たくなってしまうような書き方は不満だったが。
しかし第2章に入ると説明などが多く、とたんに読みづらく
なる。千草の長いセリフも同様。

本作をひとことであらわすとすればこんな感じ。
「女性たちが自分らしさを求めヒステリックに疾走する話」

八日目の蝉 Amazon書評・レビュー: 八日目の蝉より
4120038165
No.50
(3pt)

タイトルが魅力的

映画化で初めて知り、とても魅力的なタイトルだと思い購入しました。

第1章は赤ん坊を誘拐した主人公が逃亡しながら暮らす内容で疾走感のあるストーリー展開と
主人公の母親ではないのに、まるで母親のように赤ん坊(薫)を愛し、大事に思う気持ちが
上手に描かれていてとても面白かったです。
ただ、第2章はこの作者の作品の特徴に思えますが、一気に退屈で陰鬱な印象となります。
結局火事になった原因がはっきりしないことも読んでいて不満でした。
主人公が子供を誘拐したことは罪ですが、
もし誘拐していなかったら火災で子供は亡くなっていたのではないかということも
物語的にからんでいるのか、気になっていたので若干肩透かしでした。
あとラスト、個人的にカタルシスがなくこれもがっくりしましたが希和子が犯した罪の重さを考えると
妥当なラストなのかな。

八日目の蝉 (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 八日目の蝉 (中公文庫)より
4122054257
No.49
(2pt)

なんともかんとも

設定ほどに内容に盛り上がりはない。山場という山場もないし、ラストもよくわからない。山なし、オチなし、意味あり?かな。設定と登場人物は作ったけれど、ストーリー(物語)を作らなかったって感じ。
八日目の蝉 (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 八日目の蝉 (中公文庫)より
4122054257
No.48
(1pt)

なぜこんなに高評価なのか…。

「八日目を生きることになった蝉」という言葉は
想像力が刺激されて私は好きだが、本作を読んでみて
タイトルと内容がずれている印象をもった。

主要キャラクターは女性がほとんどだが、その女性たち
が皆が異常な感性をもっているように思え、感情移入が
難しかった。正常なのは久美の母親と康枝くらいか。

第1章はテンポ良く読め、好きだった。希和子の肩をもち
たくなってしまうような書き方は不満だったが。
しかし第2章に入ると説明などが多く、とたんに読みづらく
なる。千草の長いセリフも同様。

本作をひとことであらわすとすればこんな感じ。
「女性たちが自分らしさを求めヒステリックに疾走する話」

八日目の蝉 (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 八日目の蝉 (中公文庫)より
4122054257
No.47
(2pt)

期待外れ・・・。

もうちょっと深みのある一冊、言い換えれば後味の悪いタイプの一冊かと思ってました。
登場人物の心の深さまでなかなか読み込めないタイプの本でした。

評価が軒並み高くて驚きです。
図書館で借りて読んだらいい一冊。身銭切るならセカンドハンドで十分かと。
八日目の蝉 Amazon書評・レビュー: 八日目の蝉より
4120038165
No.46
(3pt)

ダメ男少々、ドロドロの女性ワールド

男女間の問題が物語のきっかけとなる。ただ登場人物には、女性が殆どを占める。
出てくる男は、生々しいほどダメ夫君。こんな男がモテるのだろうか?

前半は、お母さんが中心で、後半は娘(薫)が中心。
後半の状態が有るべき状態なのに、幸せ感は前半の誘拐している状態が高いのが人生の矛盾を表しているようだ。

映画化すると言う事で手に取ったが、ストーリが作りやすそうだ。
でも少し暗い内容ですね。テンションが低い時に読んではだめかも知れません。
八日目の蝉 Amazon書評・レビュー: 八日目の蝉より
4120038165
No.45
(1pt)

「よく わからない」が正直な感想。

映画館で働く人たちが映画作品を絶賛。

会社の先輩が原作を絶賛。

という期待感が高すぎたせいか、
感動することができませんでした。

感動どころか、ハラハラもあまりせず…。

母性がテーマなのかな?と思いましたが
そのわき上がる愛情とか愛しさが
共感できませんでした、

これって、子ども苦手だけど
子ども生んだら子どもの愛しさがわかる、
けど生んでないからわからない

みたいなもんですかね?

まあ、絶賛の意見多数なので
良い作品なのかもしれませんが
期待していただけに評価を1つ星と
させていただきます。
八日目の蝉 Amazon書評・レビュー: 八日目の蝉より
4120038165
No.44
(2pt)

期待外れ・・・。

もうちょっと深みのある一冊、言い換えれば後味の悪いタイプの一冊かと思ってました。
登場人物の心の深さまでなかなか読み込めないタイプの本でした。

評価が軒並み高くて驚きです。
図書館で借りて読んだらいい一冊。身銭切るならセカンドハンドで十分かと。
八日目の蝉 (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 八日目の蝉 (中公文庫)より
4122054257
No.43
(3pt)

ダメ男少々、ドロドロの女性ワールド

男女間の問題が物語のきっかけとなる。ただ登場人物には、女性が殆どを占める。
出てくる男は、生々しいほどダメ夫君。こんな男がモテるのだろうか?

前半は、お母さんが中心で、後半は娘(薫)が中心。
後半の状態が有るべき状態なのに、幸せ感は前半の誘拐している状態が高いのが人生の矛盾を表しているようだ。

映画化すると言う事で手に取ったが、ストーリが作りやすそうだ。
でも少し暗い内容ですね。テンションが低い時に読んではだめかも知れません。
八日目の蝉 (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 八日目の蝉 (中公文庫)より
4122054257
No.42
(1pt)

「よく わからない」が正直な感想。

映画館で働く人たちが映画作品を絶賛。

会社の先輩が原作を絶賛。

という期待感が高すぎたせいか、
感動することができませんでした。

感動どころか、ハラハラもあまりせず…。

母性がテーマなのかな?と思いましたが
そのわき上がる愛情とか愛しさが
共感できませんでした、

これって、子ども苦手だけど
子ども生んだら子どもの愛しさがわかる、
けど生んでないからわからない

みたいなもんですかね?

まあ、絶賛の意見多数なので
良い作品なのかもしれませんが
期待していただけに評価を1つ星と
させていただきます。
八日目の蝉 (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 八日目の蝉 (中公文庫)より
4122054257
No.41
(2pt)

う〜ん

期待はずれ、同じ誘拐ものならドラマのmotherの方向が断然いい。泣けるし、八日目はどこが感動するのか分からん???
八日目の蝉 Amazon書評・レビュー: 八日目の蝉より
4120038165
No.40
(3pt)

男性諸君、手放しで感動してよいのだろうか。

ベストセラーで120万部を超える売行きらしい。こうなると逆に気後れがするのであまり読みたいと思わないのだが、赤ん坊を誘拐するシチュエーションが気になり、読んでみようと思った。

ノーテンキな私は密かに粗筋を構築していた。幼い頃に誘拐されたその子供は犯人逮捕により本来の母のもとに帰るのだが、誘拐犯との日々が楽しかった分、当然馴染むわけがなく、逆に誘拐犯にシンパシーを持つ。後年、その誘拐犯と感動の再会をし、互いにひしと抱き合う、そのようなストーリーを描いていた。そして、ある意味ハートウォーム的結末なら、多少陳腐でも良いかなと思った。

しかし、読み進むにつれて予想は裏切られてゆく。野々宮希和子は自分の不倫相手と別れることになり、その腹いせから、夫婦(秋山丈晴・恵津子)との間に出来た赤ん坊(恵理菜)を誘拐する。紆余曲折するが3年半の逃避行の果てに、小豆島で逮捕される。ここまで希和子のサイドに立って書かれており、全体の半分以上が費やされる。

よく読めば判るが、秋山丈晴以外、主要登場人物は女性で、しかも秋山丈晴はどうしようもない男性として描かれている。たしかに、このような男性は居るが、もう少し書きようがあるだろう。

後半は女子大生になった恵理菜のサイドから書かれており、恵理菜自身と家族があの事件の為に翻弄され、大きな痛手を蒙った経過が淡々と描写される。ここでは希和子をあの女と呼ぶ憎しみの対象でしかない。

希和子の章と恵理菜の章に「八日目の蝉」の事が書かれている。蝉は七年間地中にいて、その後地上に出、七日間鳴くだけ鳴いて死ぬと云う。それはあまりに早過ぎる。「でも、ほかのどの蝉も七日で死んじゃうなら、べつにかなしくないかって。だってみんな同じだもん。なんでこんなに早く死ななきゃいけないんだって疑うこともないじゃない。でも、もし、七日で死ぬって決まっているのに死ななかった蝉がいたとしたら、仲間はみんな死んじゃったのに自分だけ生き残っちゃったら、そのほうがかなしいよね」。

当初、そう思っていた恵理菜は次の言葉に強く影響を受ける。「八日目の蝉は他の蝉には見られなかったものを見られるんだから。見たくないと思うかもしれないけど、でも、ぎゅっと目を閉じてなくちゃいけないほどひどいものばかりでないと、私は思うよ」。

この、酷いものばかりではないという世界を信じる、あるいは信じようという姿勢が生まれてくる。いま恵理菜はさんざん恨んだ野々宮希和子と同じ道を歩もうとしていた。厳密には違うのだが、彼女もこれから生まれる赤ん坊を育てようとしていたのだ。相手は妻も子供もいる男で、結局不倫の道を自分も歩んでいたのだ。ただ野々宮希和子と違うのは、それが紛れもなく自分の子供だという事だ。

この後半も殆ど男性は出ない。岸田という不倫相手が唯一男性なのだが、男に人格はなく、極端に云えば種馬だけの存在としか描かれていない。このあたりの不満は大いにある。

角田光代は自分の子であれ、誰の子であれ、或いは男性の人格が何であれ、生まれた子供と母性に価値観を見出し、父性は蔑ろにされても仕方がないのだという姿勢の持ち主に思えてならない。

話がドラマチックなので、その辺りはうまく隠れているが、要注意だ。岡山からフェリーに向かうタクシーの運転手が二度出てくるが、その男性の凡庸さが男性の何たるかを象徴している。勿論、そんな穿った見方をせず、ラストまで素直に読んだら本当に見事な小説だと思うのだが。


八日目の蝉 Amazon書評・レビュー: 八日目の蝉より
4120038165