八日目の蝉

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評判

八日目の蝉の評価:

4.06/5点 レビュー 425件。 A ランク

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平均点4.06pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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全83件 81〜83 5/5ページ
No.3
(3pt)

もっと描写が欲しかった

第一章が素晴らしい。いずれは捕まるだろうと思っていても、展開が気になるし、スピード感がある。しかし、第二章の最後が物足りないのだ。角田さんが書きたかったのは、突然の出来事によって不幸にされた人達(犯人も含めて)の心の描写とその再生ではないかと私は思った。その再生のためには誰かが八日目の蝉になって仲間とは違う光景を見つめ、伝える必要があるのだ、と。しかし肝心の家族一人ひとりの描写が足りない。大きくなった恵理菜が恵理菜として生きるには家族の痛みを理解するのが不可欠だからだ。また希和子と会うことの意味も上記のことから理解出来るのだが、紙面が足りないために、結果メロドラマ風になってしまったのが残念。リアルな人物像だっただけに本当に残念だ。
八日目の蝉 Amazon書評・レビュー: 八日目の蝉より
4120038165
No.2
(3pt)

これからの彼女が幸せでありますように。

不倫相手の家に忍び込み、生後6ヶ月の赤ん坊を連れ去った希和子。
自分の子供が生まれていればつけるはずだった「薫」という名前を
その子につけ、二人で生きる決心をする。何も知らずに育った薫
だったが、やがて自分の本当の名前を知る日が・・・。
子は親を選べない。育つ環境も選べない。与えられたものの中で
生きるということが子供にどんな影響を及ぼすのか、考えると
ぞっとする。本当の両親のもとから連れ去られ、「薫」として育て
られた恵理菜。希和子との生活は、本当の母と娘の生活のようだった。
それに比べると、実の父母や妹とのギクシャクした関係は、恵理菜には
耐えられないもとなる。彼女の心につけられた傷の深さは計り知れない。
大人の身勝手な行動が引き起こした悲劇。「八日目の蝉」のタイトルの
意味が見えたとき、とても切ない気持ちになった。これからの恵理菜の
人生が、幸せなものでありますように・・・。
八日目の蝉 Amazon書評・レビュー: 八日目の蝉より
4120038165
No.1
(3pt)

この本はサスペンスではありません

本の帯に「角田光代が全力で挑む長編サスペンス」とあるが、これはそのつもりで読むと肩透かしにあう。サスペンスは読者が謎を探るものだが、この本は誘拐事件が元になっているだけで、読み進めていくと焦点がサスペンスとはずれてくる。
赤ちゃんを誘拐した女の逃走より、育児に不安定な母親の内面を描いているような展開だからだ。
自分が産みもしてないのに自分が産む筈だった子供と摩り替えて誘拐した子を育てていこうとする女は、一度失っただけに子どもに自分の人生を捧げて育てる。自分の全財産も、将来も、何もかも棄てて、この子と少しでも長く一緒にいたい献身な育児の反面、このままでは小学校にさえ行けない子どもの将来を気に病む。
子どもが産めないと思った女の逃走劇は、生後6ヶ月から3才までの一番可愛いときを両親から奪う。
第1章でその女を、第2章でその誘拐された女の子を描いたこの本は、人に感想を聞かれたら、人の人生を滅茶苦茶にした女の利己主義に共感出来るならいいんちゃうと逃げてしまうと思う。
それは、赤ちゃんは可愛いし3才までなら子育てをしてみたいのが気持ちでは分かるのだが、人として親としての責任を背負わなくてもいい3才までの時間だけを奪う女の心理に嫌悪が走るからだ。
八日目の蝉 Amazon書評・レビュー: 八日目の蝉より
4120038165