八日目の蝉
評判
八日目の蝉の評価:
4.06/5点 レビュー 425件。 A ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全556件 521〜540 27/28ページ
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八日目の蝉の評価:
4.06/5点 レビュー 425件。 A ランク
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小説の詳細ページを閲覧すると、ここに履歴が表示されます。最近閲覧した小説詳細ページへ簡単に戻る事が出来ます。
不倫相手の子どもを衝動的に誘拐するところから始まる。
まだ乳児だった子どもは「薫」と名付けられ、そのまま数年の時を誘拐犯である女性と、
そうとは知らずに暮らすことになる。
しかし、平和な日々は長くは続かず・・・。
後半は、誘拐された少女が親元に戻って、大学生になってからの話が展開される。
実の親の元に戻ったものの、ある日突然「私が本当のお母さんよ」と言われても馴染めない娘。
一方で、不倫をしていたことが世間にも知れてしまった父親と、
そんな夫を持ったことに苦しむ母・・・。
うまく行かない現実に「なんで私が」と誰もが苦しみながら生きてく・・・というお話。
誘拐犯である希和子は、自分がやっていることが犯罪であるとわかっていながらも、
子どもを「薫」と名づけて精いっぱいの愛情をかける。
「ただ薫と暮らせさえすれば、それでいい」。
そう思っている希和子の姿は、母親そのもので。
読んでいるうちに「つかまらないで」と思ってしまうほど。
でも、この事件で一番戸惑ったのは「薫」こと恵理菜だったのでしょう。
大人になってからの彼女は、ことあるごとに事件を思い出し、
「私がこんなことになっているのはあの女のせい」と苦々しく思う毎日。
でも、一方で、家庭を上手く愛せない両親への苛立ちも隠せない。
愛されたい。愛したい。家族って何?母親って何?愛情って何?
誰かにその答えを返してもらいたがっているように思えました。
人は子どもを育てながら「親」になっていくけれど、
すべての親が上手に「親」になれるわけでもないし。
「親」になりたかったけれどなれなかった人が、
自分のできうる限りの精いっぱいで「親」であろうとした。
それが、悲しくて切ない小説だったように思います。