八日目の蝉

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評判

八日目の蝉の評価:

4.06/5点 レビュー 425件。 A ランク

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平均点4.06pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全556件 381〜400 20/28ページ
No.176
(5pt)

ママさんは、余計入り込めると思います。

前半、不倫相手の子供をさらって逃亡する希和子。
後半、希和子が捕まった後の薫、恵理菜の幼児〜大学生について書かれています。

私は、2歳の娘を持つ母親なので
すごく複雑な気持ちでこの作品を読んでいました。
さらわれた瞬間は、こんな可愛い時期に許せないと言う
気持ちで一杯でした。

しかし読んでいくと希和子の目線での
話となっていくので一生懸命育てている希和子に共感していく方も
多いかと思います。
しかも本当の両親より希和子の方が理想の親には近い存在なので
余計そう思わされます。

後半、薫の思考、心情を読んでいて辛くなる事が多かったです。
それでも最後は、過去と向き合い、新しい人生を
スタートさせる事が出来て本当に良かったと思っています。

最後の薫と希和子のニアミスシーンはすごく
現実味を感じてすごく良かったです。

各々の立場で真剣に考える事が出来て
胸に響く、面白い作品でした。
八日目の蝉 Amazon書評・レビュー: 八日目の蝉より
4120038165
No.175
(5pt)

ママさんは、余計入り込めると思います。

前半、不倫相手の子供をさらって逃亡する希和子。
後半、希和子が捕まった後の薫、恵理菜の幼児〜大学生について書かれています。

私は、2歳の娘を持つ母親なので
すごく複雑な気持ちでこの作品を読んでいました。
さらわれた瞬間は、こんな可愛い時期に許せないと言う
気持ちで一杯でした。

しかし読んでいくと希和子の目線での
話となっていくので一生懸命育てている希和子に共感していく方も
多いかと思います。
しかも本当の両親より希和子の方が理想の親には近い存在なので
余計そう思わされます。

後半、薫の思考、心情を読んでいて辛くなる事が多かったです。
それでも最後は、過去と向き合い、新しい人生を
スタートさせる事が出来て本当に良かったと思っています。

最後の薫と希和子のニアミスシーンはすごく
現実味を感じてすごく良かったです。

各々の立場で真剣に考える事が出来て
胸に響く、面白い作品でした。
八日目の蝉 (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 八日目の蝉 (中公文庫)より
4122054257
No.174
(4pt)

センセーショナルな静けさ

映画化もされた角野光代の中央公論文芸賞受賞作品。

第一章
不倫相手との子供を堕した希和子は、その直後、彼と妻との間に子供ができたことを知り愕然とする。
やがて、彼女は衝動的に彼の家を訪れ、その娘を連れだしてしまう。
だが、そんな二人に行くあてなどあるわけもなく、彼らは放浪の末、ある宗教施設のやかっかいになることになり……。
第二章
大学生になった恵理菜は、家族との距離感に苦しみつつ、妻子ある男性との不倫生活を続けていた。
そんなある日、昔同じ施設にいた千草と名乗る女性が彼女の前に現れる。
恵理菜にとって過去は、何の記憶もなくただ家族との間の溝を作ったものでしかない。
それゆえに、昔を知りたいと語る千草に嫌悪感を覚える恵理菜。
だが、自らが妊娠していることを知り、彼女自身も過去と向き合うことを決め……。

扇情的にも、感情的にも書けるだろう題材を扱いながらも、作者は決してその方向へ進もうとはしない。
ただ淡々と丁寧に描かれるのは、その時における人物たちの状況と心情だけ。
それゆえか、出てくる「人の情」や「優しさ」「美しさ」などが自然と心を打つ。

ここには「悪意」を目指した「悪意」がどこにもない。
悪人が一人もいないと言ってもいい。
それでも、運命は彼らに「絶望」をもたらす。

第三章を描かなかった点も素晴らしいと思った。
大抵の作家ならまず間違いなく第三章を書いたはずである。
それが読者の望むであろう章だとわかるからだ。
けれど、角野光代は敢えてそれを描かない。
そのことが、この作品を物語を超えた「何か」にしているのだと思う。

もちろん、読み終わって感じる不満がまるでないわけではない。
最後のエピソードは第三章を描かない以上、不要だと思ったし、
伏線が張りっ放しになっている部分が目立つのも気になった。
第二章で文章がやや感傷的になっているところがあるのに気づく人もいるだろう。
ただ、そういったことを全部「どうでもいい」と思えるほどの力をこの作品は持っている。

小説とは最終的に作者のものなのか。読者のものなのか。
そういったことまでも考えさせられる、とても面白い作品だと思った。

※ほか、ちょっと。
・池澤夏樹さんの解説には唸らされた。確かにこの作品に出てくる「男」にろくなのはいない。
・桐野夏生さんの「残虐記」も同様な体裁をとっているが、あれよりももっと淡々としていて静かに心に響く。
・映画のほうは観ていないのでわかりません。
八日目の蝉 Amazon書評・レビュー: 八日目の蝉より
4120038165
No.173
(4pt)

センセーショナルな静けさ

映画化もされた角野光代の中央公論文芸賞受賞作品。

第一章
不倫相手との子供を堕した希和子は、その直後、彼と妻との間に子供ができたことを知り愕然とする。
やがて、彼女は衝動的に彼の家を訪れ、その娘を連れだしてしまう。
だが、そんな二人に行くあてなどあるわけもなく、彼らは放浪の末、ある宗教施設のやかっかいになることになり……。
第二章
大学生になった恵理菜は、家族との距離感に苦しみつつ、妻子ある男性との不倫生活を続けていた。
そんなある日、昔同じ施設にいた千草と名乗る女性が彼女の前に現れる。
恵理菜にとって過去は、何の記憶もなくただ家族との間の溝を作ったものでしかない。
それゆえに、昔を知りたいと語る千草に嫌悪感を覚える恵理菜。
だが、自らが妊娠していることを知り、彼女自身も過去と向き合うことを決め……。

扇情的にも、感情的にも書けるだろう題材を扱いながらも、作者は決してその方向へ進もうとはしない。
ただ淡々と丁寧に描かれるのは、その時における人物たちの状況と心情だけ。
それゆえか、出てくる「人の情」や「優しさ」「美しさ」などが自然と心を打つ。

ここには「悪意」を目指した「悪意」がどこにもない。
悪人が一人もいないと言ってもいい。
それでも、運命は彼らに「絶望」をもたらす。

第三章を描かなかった点も素晴らしいと思った。
大抵の作家ならまず間違いなく第三章を書いたはずである。
それが読者の望むであろう章だとわかるからだ。
けれど、角野光代は敢えてそれを描かない。
そのことが、この作品を物語を超えた「何か」にしているのだと思う。

もちろん、読み終わって感じる不満がまるでないわけではない。
最後のエピソードは第三章を描かない以上、不要だと思ったし、
伏線が張りっ放しになっている部分が目立つのも気になった。
第二章で文章がやや感傷的になっているところがあるのに気づく人もいるだろう。
ただ、そういったことを全部「どうでもいい」と思えるほどの力をこの作品は持っている。

小説とは最終的に作者のものなのか。読者のものなのか。
そういったことまでも考えさせられる、とても面白い作品だと思った。

※ほか、ちょっと。
・池澤夏樹さんの解説には唸らされた。確かにこの作品に出てくる「男」にろくなのはいない。
・桐野夏生さんの「残虐記」も同様な体裁をとっているが、あれよりももっと淡々としていて静かに心に響く。
・映画のほうは観ていないのでわかりません。
八日目の蝉 (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 八日目の蝉 (中公文庫)より
4122054257
No.172
(5pt)

楽園と失楽園のはざま

母親が娘を誘拐し、そのまた娘は未婚のまま子供を身ごもる。
そこには「擬似母娘」の関係が成立する。
おなかを痛めた子が幸せか、それとも血はつながっていなくてもなめるように可愛がった子供が幸せか?

舞台が昭和末期〜平成前夜からはじまるところから、「女性に性としての快楽を失われていた世代」がまざまざと書かれている。
それは希和子が転々とした居場所にある「においのなさ(=生活感のなさ)」に描かれており、希和子が一時身を寄せた連れ込み宿での男女のリアリティ。
そしてお祭りにまぎれたお遍路さん。そして希和子がまた、母親に「きたないから手を洗いなさい」と言われていたというところにも。
(ただ世情的にある団体を思わせる描写が出てくるが、それがこの小説のリアリティを増しているのかもしれない)

2章の「娘」は、「私」という一人称で書かれ、「愛する人」に対する必死さというものはまた違うところにある。
「8」という数字にはいろいろな暗喩がある。
物語がサスペンスだから多くは語れないが、そのひとつに「輪廻」があるのではないか。
解説の池澤夏樹氏の文章が秀逸だが、これはジェンダー論の話であると私は思う。

よけいな詮索のない楽園と、人情味が反転する失楽園の矛盾。名前も、戸籍も、ときには記号でしかない。それでもひとは生きられるという哀しさ。


女性よりもむしろ男性に読んで欲しい。




八日目の蝉 Amazon書評・レビュー: 八日目の蝉より
4120038165
No.171
(5pt)

忘れられない作品に。

TVドラマ、映画、原作の順番で読みましたが、やはり原作が総ての集大成。
素晴らしかったです。
決して気持ちのよい話ではありませんが、これほど母娘の関係について考えさせられたことはありませんでした。
主人公、娘、実母、それぞれの立場で女が抱える闇と希望を味わえた気がします。
忘れられない作品になりました。
八日目の蝉 Amazon書評・レビュー: 八日目の蝉より
4120038165
No.170
(5pt)

楽園と失楽園のはざま

母親が娘を誘拐し、そのまた娘は未婚のまま子供を身ごもる。
そこには「擬似母娘」の関係が成立する。
おなかを痛めた子が幸せか、それとも血はつながっていなくてもなめるように可愛がった子供が幸せか?

舞台が昭和末期〜平成前夜からはじまるところから、「女性に性としての快楽を失われていた世代」がまざまざと書かれている。
それは希和子が転々とした居場所にある「においのなさ(=生活感のなさ)」に描かれており、希和子が一時身を寄せた連れ込み宿での男女のリアリティ。
そしてお祭りにまぎれたお遍路さん。そして希和子がまた、母親に「きたないから手を洗いなさい」と言われていたというところにも。
(ただ世情的にある団体を思わせる描写が出てくるが、それがこの小説のリアリティを増しているのかもしれない)

2章の「娘」は、「私」という一人称で書かれ、「愛する人」に対する必死さというものはまた違うところにある。
「8」という数字にはいろいろな暗喩がある。
物語がサスペンスだから多くは語れないが、そのひとつに「輪廻」があるのではないか。
解説の池澤夏樹氏の文章が秀逸だが、これはジェンダー論の話であると私は思う。

よけいな詮索のない楽園と、人情味が反転する失楽園の矛盾。名前も、戸籍も、ときには記号でしかない。それでもひとは生きられるという哀しさ。


女性よりもむしろ男性に読んで欲しい。




八日目の蝉 (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 八日目の蝉 (中公文庫)より
4122054257
No.169
(5pt)

忘れられない作品に。

TVドラマ、映画、原作の順番で読みましたが、やはり原作が総ての集大成。
素晴らしかったです。
決して気持ちのよい話ではありませんが、これほど母娘の関係について考えさせられたことはありませんでした。
主人公、娘、実母、それぞれの立場で女が抱える闇と希望を味わえた気がします。
忘れられない作品になりました。
八日目の蝉 (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 八日目の蝉 (中公文庫)より
4122054257
No.168
(5pt)

八日目の蝉いるかな

八日目の蝉は、悲しいか?

結論は読者各々が考えるべき小説ですが、男性女性いる人間として考える1つの物語です。

日常の中にこんな人たちは結構いて、この小説の中身というよりも、そういった背景を持った人たちがこの世界にはたくさんいて、それぞれに悩み、自分なりに答えを出しながら生きている、と感じることが出来るのがこの小説のいいところ。

実際の都市が結構でてくるので、一瞬ノンフィクションかのように錯覚してしまうのは、筆者の筆遣いのうまさでしょう。

フィクションの物語を進めながら、人間の感情に訴える語り口はさすがです。
八日目の蝉 Amazon書評・レビュー: 八日目の蝉より
4120038165
No.167
(4pt)

母性は血のつながりを超える?

「母性」をテーマにしたサスペンス作品。子供を誘拐した女・希和子の3年半の逃亡劇と、事件後、大人になった子供・恵理菜の葛藤を描く2章(プロローグである第0章を入れると3章)から構成される。


衝動的に幼児を誘拐してしまった、希和子は異常。ただ、その後の薫(恵理菜)に対する愛情は実の親子のようだった。

薫(恵理菜)の実の両親は親として未熟であった。これが本当に皮肉だった。

あっという間に読んでしまえる、時間の流れが丁寧に描写された話だった。
八日目の蝉 Amazon書評・レビュー: 八日目の蝉より
4120038165
No.166
(4pt)

八日目の蝉

前半と後半で、誘拐犯と誘拐された少女の側からのストーリー展開。
犯罪が周りの人々を、環境を変えて行く。人間の心が、もの悲しく、暖かく、描かれている
八日目の蝉 Amazon書評・レビュー: 八日目の蝉より
4120038165
No.165
(5pt)

八日目の蝉いるかな

八日目の蝉は、悲しいか?

結論は読者各々が考えるべき小説ですが、男性女性いる人間として考える1つの物語です。

日常の中にこんな人たちは結構いて、この小説の中身というよりも、そういった背景を持った人たちがこの世界にはたくさんいて、それぞれに悩み、自分なりに答えを出しながら生きている、と感じることが出来るのがこの小説のいいところ。

実際の都市が結構でてくるので、一瞬ノンフィクションかのように錯覚してしまうのは、筆者の筆遣いのうまさでしょう。

フィクションの物語を進めながら、人間の感情に訴える語り口はさすがです。
八日目の蝉 (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 八日目の蝉 (中公文庫)より
4122054257
No.164
(4pt)

母性は血のつながりを超える?

「母性」をテーマにしたサスペンス作品。子供を誘拐した女・希和子の3年半の逃亡劇と、事件後、大人になった子供・恵理菜の葛藤を描く2章(プロローグである第0章を入れると3章)から構成される。


衝動的に幼児を誘拐してしまった、希和子は異常。ただ、その後の薫(恵理菜)に対する愛情は実の親子のようだった。

薫(恵理菜)の実の両親は親として未熟であった。これが本当に皮肉だった。

あっという間に読んでしまえる、時間の流れが丁寧に描写された話だった。
八日目の蝉 (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 八日目の蝉 (中公文庫)より
4122054257
No.163
(4pt)

八日目の蝉

前半と後半で、誘拐犯と誘拐された少女の側からのストーリー展開。
犯罪が周りの人々を、環境を変えて行く。人間の心が、もの悲しく、暖かく、描かれている
八日目の蝉 (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 八日目の蝉 (中公文庫)より
4122054257
No.162
(5pt)

ただ涙が止まらない

今朝2時に読み終えたところです。
私の瞼は笑えるほどパンパンに腫れています。
久しぶりに入った本屋で「あ、見たかった映画の本だ」と思って何気なく購入しました。
夜眠る前に少しずつ読み進めようと思っていたのに、つい一気に読みきってしまいました。

店頭で0章を1ページを読んだ時点からドキドキしていました。
自分がその場にいるイメージが自然に湧き上がり、どんどん引き込まれました。
重大な犯罪から始まったのに、確実に『母と子』となっていく2人。
危なくなるたびにするりと逃げる2人があといつまで一緒にいられるのか…
1日でも長く一緒にいられたらいいのにといつの間にか主人公に感情移入していました。

第一章が終わった時、突然に涙がこぼれました。
どうしてこんなに涙が止まらないのか。私が女だからなのか、母だからなのか。
徐々にわかっていく「その時」とその後。
第二章は最後までずっと泣いたまま読みました。

こんなに衝撃を受けた本は初めてです。
何が衝撃なのかうまく言葉にできないほどです。
本に書いてある2人の心情がまるで自分の気持ちそのものと感じるほどの描写でした。
どうにもできないもどかしさが心に残り、逆に何かがスッキリと解決したような爽快感さえあります。
文庫本でここまで泣かされるとは。買う価値がありました。
八日目の蝉 Amazon書評・レビュー: 八日目の蝉より
4120038165
No.161
(4pt)

せつなかったぁ・・・

一気に読みました。我が家にも乳児がいるので読みながらせつなくなりました。
八日目の蝉 Amazon書評・レビュー: 八日目の蝉より
4120038165
No.160
(4pt)

(映画)→(小説) 観賞後

角田さんが書いた別の小説を読んだことがある。物語の『女性』たちの 心理を交差させて描くのは上手だと思っていた。 この作品は、先に映画を観た。映像に写し出された、『女性』たちの演技力のせいだろうか? 余韻が、小説を一気に読ませた。 不倫の是非はさておき、女性としての弱さ(希和子も恵理菜も、また、恵津子も不倫を通しての男性へ依存)や、強さ(したたかさ?)に対しては、共感できる部分もあった。 子供を大切に思う という点では、作中のどの母親にも共通している。 希和子は優しく理想的な母の部分が多く、家事を放棄して子育てを半ば諦めたような母の描写しかない恵津子は、その表裏が産みの母と育ての母と対極して描かれているみたいだ。 『母』との関係がうまくいかない恵理菜も結局は、薫としての思い出に救われている。愛情って、湧き出るものなんだろうか? 結局は恵理菜自身が千草を初め周りに心を開いていくことで『母』の愛情を認識していくようだ。 母であるにとっては二人の描写は共感できる部分がある。なぜならば、子育てを通して理想と現実のギャップを感じているからだ。
八日目の蝉 Amazon書評・レビュー: 八日目の蝉より
4120038165
No.159
(5pt)

ただ涙が止まらない

今朝2時に読み終えたところです。
私の瞼は笑えるほどパンパンに腫れています。
久しぶりに入った本屋で「あ、見たかった映画の本だ」と思って何気なく購入しました。
夜眠る前に少しずつ読み進めようと思っていたのに、つい一気に読みきってしまいました。

店頭で0章を1ページを読んだ時点からドキドキしていました。
自分がその場にいるイメージが自然に湧き上がり、どんどん引き込まれました。
重大な犯罪から始まったのに、確実に『母と子』となっていく2人。
危なくなるたびにするりと逃げる2人があといつまで一緒にいられるのか…
1日でも長く一緒にいられたらいいのにといつの間にか主人公に感情移入していました。

第一章が終わった時、突然に涙がこぼれました。
どうしてこんなに涙が止まらないのか。私が女だからなのか、母だからなのか。
徐々にわかっていく「その時」とその後。
第二章は最後までずっと泣いたまま読みました。

こんなに衝撃を受けた本は初めてです。
何が衝撃なのかうまく言葉にできないほどです。
本に書いてある2人の心情がまるで自分の気持ちそのものと感じるほどの描写でした。
どうにもできないもどかしさが心に残り、逆に何かがスッキリと解決したような爽快感さえあります。
文庫本でここまで泣かされるとは。買う価値がありました。
八日目の蝉 (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 八日目の蝉 (中公文庫)より
4122054257
No.158
(4pt)

せつなかったぁ・・・

一気に読みました。我が家にも乳児がいるので読みながらせつなくなりました。
八日目の蝉 (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 八日目の蝉 (中公文庫)より
4122054257
No.157
(4pt)

(映画)→(小説) 観賞後

角田さんが書いた別の小説を読んだことがある。物語の『女性』たちの 心理を交差させて描くのは上手だと思っていた。 この作品は、先に映画を観た。映像に写し出された、『女性』たちの演技力のせいだろうか? 余韻が、小説を一気に読ませた。 不倫の是非はさておき、女性としての弱さ(希和子も恵理菜も、また、恵津子も不倫を通しての男性へ依存)や、強さ(したたかさ?)に対しては、共感できる部分もあった。 子供を大切に思う という点では、作中のどの母親にも共通している。 希和子は優しく理想的な母の部分が多く、家事を放棄して子育てを半ば諦めたような母の描写しかない恵津子は、その表裏が産みの母と育ての母と対極して描かれているみたいだ。 『母』との関係がうまくいかない恵理菜も結局は、薫としての思い出に救われている。愛情って、湧き出るものなんだろうか? 結局は恵理菜自身が千草を初め周りに心を開いていくことで『母』の愛情を認識していくようだ。 母であるにとっては二人の描写は共感できる部分がある。なぜならば、子育てを通して理想と現実のギャップを感じているからだ。
八日目の蝉 (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 八日目の蝉 (中公文庫)より
4122054257