(短編集)

私が語りはじめた彼は

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評判

私が語りはじめた彼はの評価:

3.83/5点 レビュー 46件。 D ランク

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平均点3.83pt

Amazonレビュー一覧

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全44件 21〜40 2/3ページ
No.24
(5pt)

魅力ある連作長編

筆者の作品に初めて触れ、本書が20代の頃の作品と知り驚きです。物語の構成、
登場人物たちの動き、魅力あふれる文体、完成されたものです。
複数の女性と関係をもってきた大学教授村川をめぐる教え子、妻、再婚相手、娘、
息子、恋愛関係、家族関係の危うさを見事に表現しており一気に読める作品です。
私が語りはじめた彼は Amazon書評・レビュー: 私が語りはじめた彼はより
4104541036
No.23
(5pt)

魅力ある連作長編

筆者の作品に初めて触れ、本書が20代の頃の作品と知り驚きです。物語の構成、
登場人物たちの動き、魅力あふれる文体、完成されたものです。
複数の女性と関係をもってきた大学教授村川をめぐる教え子、妻、再婚相手、娘、
息子、恋愛関係、家族関係の危うさを見事に表現しており一気に読める作品です。
私が語りはじめた彼は (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 私が語りはじめた彼は (新潮文庫)より
4101167559
No.22
(4pt)

心をえぐる!すごい作家です。

箱根駅伝を題材にした「風が強く吹いている」の爽やかさが嘘のような、全く違う作風。同一作家の作品とは信じがたい。「彼」を取り巻く人々の心をえぐり、読者の心をえぐる。

「彼」は、中国の歴史を研究する学者であり、見た目は今一の超モテ男。
「彼」を取り巻く人々が「私」として登場し、時空を超えた物語が展開する。

大学の研究室の後輩(教え子)
愛人の夫
息子
再婚相手の娘の隣人
娘の婚約者
再び、大学の研究室の後輩(教え子)

難を言えば、各章ごとの「私」が「彼」を中心に見た場合にどのような関係なのか理解するまでに時間が掛かること。スゴイ作家だと思うが、若さ故の荒さも見える。たくさんの謎を残すミステリアスな面も多々ある。
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4104541036
No.21
(4pt)

心をえぐる!すごい作家です。

箱根駅伝を題材にした「風が強く吹いている」の爽やかさが嘘のような、全く違う作風。同一作家の作品とは信じがたい。「彼」を取り巻く人々の心をえぐり、読者の心をえぐる。

「彼」は、中国の歴史を研究する学者であり、見た目は今一の超モテ男。
「彼」を取り巻く人々が「私」として登場し、時空を超えた物語が展開する。

大学の研究室の後輩(教え子)
愛人の夫
息子
再婚相手の娘の隣人
娘の婚約者
再び、大学の研究室の後輩(教え子)

難を言えば、各章ごとの「私」が「彼」を中心に見た場合にどのような関係なのか理解するまでに時間が掛かること。スゴイ作家だと思うが、若さ故の荒さも見える。たくさんの謎を残すミステリアスな面も多々ある。
私が語りはじめた彼は (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 私が語りはじめた彼は (新潮文庫)より
4101167559
No.20
(4pt)

徐々に引き込まれて

最初はなんだかよくわからなかったのですが
徐々に世界に引き込まれていきます。
登場人物は
謎でありながら
なんだか「濃い」。
そんな世界がここにあります。
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4101167559
No.19
(4pt)

「予言」が最高

正しくは、所収されている短編の「予言」が☆5つ。総合で☆4つです。
主人公の長男が主役なのですが、
……本当は思い切り泣きたいんだろうな。
……周りの人間だけでなく、自分自身にも苛立ちを感じているのだろう。
思春期のひりひりするような切なさが、痛いほど胸に迫ります。
また、長男の友達もいい味出しています。おずおずと示す優しさに救われました。
三浦しをんさんの作品の中で「予言」が一番好き。何度も何度も読み返しています。
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4101167559
No.18
(4pt)

教授のモテる理由が、最大のミステリー

とある、色情教授をとりまく女と、その女に関わった男の話の短編集。
助手と、教授の妻。
教授の2番目の妻の連れ子、それを見張る男。
娘。息子。。。。
すごく、びっくりするんだけど、これだけ、色情教授をとりまく人が出てくるのに
教授自信の人物像がまったく出てこない。
なんで、この教授がこんなにモテるかが、最大のミステリーな感じ。
この関わったひと達は、少なからず、人生を狂わされている。
いろんな人の視線で、1つのことを語る手法は、わたしの大好きな手法。
この本も良かったです。
一番、不幸な感じがするのは、最初の妻から、教授を奪った2番目の妻。
最初の妻に「次は、あなたが、こういう思いをする番です」の予言通り
一生、夫を信用して暮らすことはなかった。
そんな夫婦と暮らした娘も歪んでしまう。
好みです。
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4101167559
No.17
(4pt)

わたしが語りはじめた彼は

文庫待ちしていた作品のひとつ。 いまや安心して文庫になるのを待てる作家さん。解説では作者の巧さに対する評価が高いように見受けたのですが彼女の読書歴を考えればある意味当然というべき作品。同じような読書傾向を持つ人間が必ずしもこのアプローチと質で作品を書けるわけではありませんが。様々な人物から語られる或る大学教授とその家族。ストーリーは彼の部下である三崎で始まり三崎で締めくくられます。いつかこってり分厚い作品を読んでみたい作家さんでもあります。
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4101167559
No.16
(4pt)

人の関わりが連鎖反応的に続いていく、謎めいた物語。

村川教授なる人物に関わりを持っていた人間についての物語。それぞれが短篇としても独立していると思う。
 私は三編目の「予言」からぐっと物語の中に引きずり込まれた。
不倫のスキャンダルで学校を追われ、妻子を置いて出て行った大学教授の村川。村川については多く語られないが、新しい妻と妻の連れ子との新しい家族のなかで淡々と自分を変えずに生きている。村川の内面は分からないが、村川の行動の波紋を受けて、村川の弟子、妻、子供たちは、それぞれの人生に波を受けてもまれていく。その連鎖のような物語の紬方が面白かった。
 謎に満ちているってことが、小説を読んで面白い所だと思う。
 もちろん、三浦しをんの言葉の世界も堪能できる。
私が語りはじめた彼は (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 私が語りはじめた彼は (新潮文庫)より
4101167559
No.15
(4pt)

ひとの後ろには色んな人生が…

「私は、彼の何を知っているというのか?彼は私に何を求めていたのだろう?大学教授・村川融をめぐる、女、男、妻、息子、娘−それぞれに闇をかかえた「私」は、何かを強く求め続けていた。だが、それは愛というようなものだったのか…。」という文庫裏の文章を読んで、川上弘美の『ニシノユキヒコの恋と冒険』をもっとドロドロしたようなものかなと思いながら読んでみたのだけど、ちょっと違った。というのも、この大学教授・村川を語る視点が、彼と直接関わった人の配偶者とか恋人とかいうように、ちょっとひねった設定になっているから。それがおもしろいといえばおもしろいけど、結局この大学教授がどういう人物だったのかと想像しながら読むと欲求不満に終わるだろう。ただ、この教授の行動が周辺の人々に確かに影響を与えたということはよくわかるし、そういう周辺の人々の人生を描いた一編一編はとてもおもしろい。しばし人間の孤独をかみしめつつ、胸を痛めたり、時にゾクっとなりながら、他人の背後には色んな人生が隠れているのだなぁと思わされる。
それにしても、こんな年齢(昭和51年生まれ)で、こんな小説を書けるなんて、すごい作家さんだなぁと素直に脱帽。すごいです。
私が語りはじめた彼は (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 私が語りはじめた彼は (新潮文庫)より
4101167559
No.14
(4pt)

徐々に引き込まれて

最初はなんだかよくわからなかったのですが
徐々に世界に引き込まれていきます。
登場人物は
謎でありながら
なんだか「濃い」。
そんな世界がここにあります。
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4104541036
No.13
(4pt)

静かに語られる気持ち

村川教授を取り巻く人間達により、静かに淡々と、村川との係わりによって歪んでいった人生や気持ちが語られていきます。冒頭は文章が硬く感じ、読みずらかったのですが、読み進めるうちに様々な語り手たちの気持ちに共鳴できる部分を自分の中に発見し、引き込まれていきました。語り手たちが村川による影響を引きずりつつも、最後にはそれぞれ歩みだしてゆく部分に救いを感じました。
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4104541036
No.12
(4pt)

恋し恨めしいと愛し

寝盗った者と寝盗られた者。その間に、寝盗られた者を裏切った者がいる。
裏切り者と寝盗った者は、物語のはるか遠景で二人だけの幸せに浸り、ほとんど不在である。この本は、裏切られた者たちが、紡ぐ連作だ。
一方的で、理不尽で、裏切りは、愛と自尊心の両方を傷つける。その嘆きが、読んでいて息苦しい。
思っても思っても想っても思っても、思い知らせることのできぬ思いは無駄であっても、時間がすべてを私ごと過去にと追いやることができる。
裏返せば、この喪失だけが残されたもの、誰にも奪えぬ私だけのもの、私の一部になったあなた、死ぬまで抱く愛のようなもの。
その傷つきは消えることはなくとも、もっと他の他者に関わりあうこともできる。裏切りをどうでもよい思い出の一つにしてしまうことも。
裏切られたという受身で無力な自分に、主体性を取り戻す。かすかな希望を最後に感じた。
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4104541036
No.11
(4pt)

繋がっていることの心地よさ

「しをんのしおり」を読み、作者の三浦さんに親近感を覚え彼女の作品を読む
ようになりました。「私が語りはじめた彼は」は全体的につなぎが凄くしっかりしていて、そのスムーズさに読んでいて心地よさすら感じる構成でした。でもちょっと腑に落ちない点は物語を取り巻く人物の軸となる教授像というものが、なぜが安易すぎなくはないかということ。最後に教授の告白があるともっと明確になるのでしょうが、そこは読者にお任せしますということなのでしょうか。
それから気になったことを一つ。他の作品を見ても思うのですが登場人物の名前がなかなかイケてます。子供の名前に悩んでいる親御さんがいらしたらぜひ
参考にしてみてはいかがでしょうか?
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4104541036
No.10
(4pt)

オールオッケイ

 とはいかないだろうか。 魅惑的な題名と物語の内容がまずあっていないと思う。 大学教授、村川という男を取り巻く女たちの物語。だが、その村川のキャラが不透明であるのだ。岩井俊二の『リリイ・シュシュのすべて』のように、キーとなる存在を完璧に隠蔽するならすればいい。そうすれば、そのたのキャラがもっと色濃く浮き立つ。あるいは、もっと村川というキャラを立たせるかである。この状態では中途半端な印象が否めない。 語り口はなかなか好感が持てるが、時々変にくどくなるのが難点。 実力ある作家だと思うので、さらに精進してほしい。
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4104541036
No.9
(4pt)

軸との距離の置き方が面白い

不倫の恋という欲望に生きた男・大学教授の村川。この作品は村川の奔放な欲望によって人生を振り回された助手、娘、不倫相手の夫など“村川以外”の人々の人生だけを描いているのが特徴的です。軸になるのはあくまで村川。しかし、村川は決してどの章の主人公にもなることはない。一人の人間の人生が、本人の知らないところでどれほどまでに他人の人生に影響を及ぼしているのか・・・。どんな人生にも他人との関係というのはつきもので、切り口を変えてしまえばいろんな側面が見えてくる。とても面白いところに目をつけた小説だと関心しました。洗練された美しい文章。著者は私と同世代のはずですが、その才能に圧倒されました。
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4104541036
No.8
(5pt)

愛の置き所

不思議な感覚の本です。作中で語られていく、一人の男と、一人の女。しかし物語の主軸は彼らではなく、彼らと関わった、あるいは彼らを知っている人たちです。こんな書き方をすると一人の男と女について、各々の人物が静かに語っていく印象を受けますが、そんな形式ではありません。つまり、語りの文章ではないということです。文章の質は高い。かといって、硬質な文章ではない。美しいと形容するのが似合う文章です。愛があれば、すべてなのか?性格の不一致、考え方の決定的な相違、などが男女の間にあっても、両者に愛さえあれば、愛という器さえあれば、すべてを喜びに還元することはできるのか?自分を、周囲を幸福にすることはできるのか?現代の氾濫する愛に対して、作者は静かに愛をおさめる容器を示唆してくれます。
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4104541036
No.7
(4pt)

構成力、そして文章力とも秀でた作品

~三浦しをんさんの作品を初めて読みました。なんというのか、面白いというのか、不思議な魅力の小説です。物語はグロテスクな「二千年以上前の話」をプロローグにして始まります。そして、現代に戻り、5人の男たちの目を通して一つの物語が紡がれていきます。弟子、娘婿、息子、殺し屋、婚約者、そして再び弟子。それぞれには全く無関係な5人の男~~たちに一人称で語らせることによって、ある男と女の人生の流れを追っていきます。通り過ぎてゆくものと、忘れられないもの、その二つを引きづりながら生きていく男と女が描かれていきます。それは、虚無でもないし、みちみちた生きることの歓びでもない。惰性でもなければ、情熱でもない。不思議な感覚です。構成力、そして文章力とも秀でた作品だ~~と思います。そして、この装幀もいい。~
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4104541036
No.6
(5pt)

常温の愛

昼ドラのようなどろどろにも飽きた。いわゆる「純愛」にも飽きた。そんな人が辿り着く境地がこの本ではないかと思う。人はいつまでもきらきら輝く恋愛ばかりしていられないし、溢れるような愛だっていつかは停滞する。どんな熱湯だっていつかは冷めるのだから。それでも、人は激情が冷めた後も生きていく。熱くも温かでもなく、それでも冷たくもない、常温の空気のような愛を抱いて。その常温を深く美しい文章で綴ったのがこの物語だ。愛憎劇には飽きた。もう純愛にときめく歳でもない。そんな波打つことのない静かな人生も、こんなに美しく綴ってもらえるならば、悪くない。
私が語りはじめた彼は Amazon書評・レビュー: 私が語りはじめた彼はより
4104541036
No.5
(5pt)

小説の醍醐味

これを映画とかドラマとかにしてほしくない。と思う。エッセイでは、たのしく痛快な三浦氏が、この作品では別人のように、美しく鋭い文章で読者を惹きつける。一文一文をグッと噛み締めて読んでいきたい作品。ストーリー云々よりも、私は彼女の文章力というか、文章という名の芸術をこれでもか、というほどに堪能しきることができた。
私が語りはじめた彼は Amazon書評・レビュー: 私が語りはじめた彼はより
4104541036