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(短編集)
青空の卵
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青空の卵の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.35pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全52件 41~52 3/3ページ
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男同士で睦み合う二人がちょっと異色過ぎるし (これは依存というより、愛でしょう・・・) そもそも大の男がこんなしゃべり方をしてたら少々気持ち悪いし 鳥井の推理によって謎を解かれ心情を吐露する関係者たちのセリフたるや 今時人情芝居にもないようなベタぶりで赤面してしまうのですが それでも★は、3つ以下にはできませんでした。 殺伐としたこの世のどこかに、こんなふうに善良な人だけが集まった世界があるかもしれない。 そんな希望を抱いて、ちょっとホロリとしてしまいました。 ミステリーとしては、割と簡単な謎なので、 その分読者も一緒に謎解きを楽しめます。 | ||||
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読み終わった後に続きが読みたいっておもいました。 殺人事件なんて起こらない、日常の何気ない疑問。 それをさくさくっと解決する引きこもり探偵鳥井。 2人の関係に引いてしまう人もいるみたいだけど、 私は好きだなあ。 | ||||
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ミステリーといえば人が死んだり、傷つけられたり、するのがつきものです。 けれど、このミステリーはちがいます。 ひきこもりの鳥井が親友の坂木が持ち込む日常のちょっとした謎を解くというミステリー。 誰も傷つかず、それどころか、謎ときを通してその謎に関わった人(鳥井自身も)が癒され、成長していきます。 やさしい気持ちをくれるミステリーです。 | ||||
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現代のホームズは煙草も吸わなければ、ロッキングチェアにも座らない。パソコンと向き合い、料理を振る舞ったりもする。 着想は面白い。展開する中で仲間が増えていくところも新感覚だと思う。ただ、料理の描写はもう少しあっても良いかな?主人公のこだわりがもう少し見えてくると、更に面白い作品になると思う。 | ||||
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母親に捨てられたことがトラウマとなり、ひきこもりを続ける鳥井。彼がただ一人の心を開く友人である坂木。二人が出会うちょっとした事件を通じて、友情、夫婦愛、家族愛を描いていく。 優しい包み込むような文体。そして、登場人物達がみんなあたたかい。沢木と鳥井、二人を中心にやさしさに満ちた愛情の輪がすこしづつ拡がっていく。 ミステリーではあるが、謎解きは余興のようなもの。人を思いやり、幸せを願う心を描くことこそ坂木さんの主題であろう。 何かと世知辛い現代だからこそ、人間のやさしさや人を思いやる気持ちを力強く肯定し、僕たち読者に前向きな力を与えてくれる本作に、僕は純粋に感動しました。殺伐とした世間に疲れたときの一服の清涼剤。やさしさの補給にどうぞ。 | ||||
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最後のあとがきまで読んで、出版社はいったい どうやって、受賞もしたことのないこのような 才能のある作家を掘り起こしていくのかに興味 がわいた作品です。 またこの作者は作家としては、全くの素人だと 自分では語っていますが、それぞれのまえふり のポエムのような作品も含めて、充分本を書け る領域の実力の持ち主であると思われます。 ひきこもり探偵と主人公をとりまく人々の交流 を描く異色の作品ですが、読みどころは、やは り2人の主人公達の友情を描いた心理描写では ないでしょうか。 2人の友情を羨ましく思う読者や、自分達と良 く似ていると思って感情移入する読者も多いの ではないでしょうか。 その表現は、時には暖かく、時には鋭く、時に は哀しく描かれています。 3部作ということなので、この一作目を読んだ 読者はやはり3部まで読みたくなると思います。 | ||||
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大筋では、ホームズとワトスン役の親友(?)二人が身近な謎を解き明かすというものですが、そちらよりこの主役二人の関係と周囲の人達との関わり方に主眼が置かれているように感じました。一人称で語られる所為か、少し願望的かな、と。他のレヴュアーさんが書いていたとおりお互いに依存度が強すぎて、現実にはなかなか無い関係だと思います。深い所で接する二人にはある意味うらやましくも感じました。だからでしょうか、読後感は良かったです。文章も重くなくスピーディーに読み進めました。三部作だそうですので、次作も読もうと思っています。 | ||||
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坂木さんの作品は初めてなのですが、背表紙のあらすじでインスピレーション買いしてしまいました。 作者本人が語る形式で日常の小さなミステリを綴るということだし、大好きな創元推理文庫なので、加納朋子さんや北森鴻さん、倉知淳さんの短篇っぽいのを期待して買いました。 これが当たりっ! 『ななつのこ』『花の下にて春死なむ』『占い師はお昼寝中』あたりがお好きな方には、オススメの短編集です。 大人の視点で推理し、子供の純粋さで語る探偵役の鳥井くん。 引きこもり願望の強い彼と世間の接点にいる親友の坂木くん、2人が身近な謎を解いていきます。 といっても、推理が飛躍しすぎだったりもするので、ミステリとして謎解きを楽しむようなものではないですが。 まぁ、そこは探偵役の鳥井くん自ら、「探偵なんかじゃない」って言ってるので良いんです。 感情の部分が全編でかなりウェットに描かれていて、鳥井くんと坂木くんの友情も、ちょっとベタッとした感じにも思えるけど、でもやっぱり純粋な二人の友情はうらやましく思えます。 親友というよりは恋人同士みたい。 弱者に対する優しい気持ちに溢れていて、でも厳しさも持ち合わせている、心が暖かくなるような作品でした。 | ||||
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覆面作家の坂木司の1冊目です。 普通のミステリーと違って死者が出ませんが、事件は日常の中で 会社員の坂木司が出会った問題を、探偵役の引きこもりプログラマー 鳥井真一が解決していく形です。 また同時に、鳥井真一の心の問題も一緒に坂木司と解決していきます。 出てくる登場人物が日常私たちが出会うような特別感のないリアルさ。 内容がさらっと読めるのに、不思議とおもしろい。 読んでいるとほのぼのとして暖かくなります。 短編で構成されているので、飽きやすい人にもお勧めです。 ただ、読むとおなかが減ってしまうんで夜読む人は要注意です(笑) 主人公の鳥井の料理はとても美味しそうなので、要チェックです。 個人的には鳥井の心のもろさと透明さにぎゅっと抱きしめてなでなでしてあげたくなりました。 そして気がついたらはまっていました。 | ||||
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シリーズ3部作第1弾ですが、ひきこもりである鳥井について重要なキイワードがここに収まっています鳥井の母親、父親の接し方、後半にも登場する巣田さんや栄三郎さんに中川夫妻さらにメープルシロップの登場(私は鳥井の心を表す調味料だと思ってます)鳥井と坂木の高校生活この三部作は、人に対しても、自分に対しても優しい気持ちになれる本ですひきこもりをタイトルにもサブタイトルにもないように一番大切な心の中について感じることが出来る本でありひきこもりだけ、ミステリーだけを扱っているわけではないです。1人でも多くの人に読んでもらえたらいいなと思う三部作第1弾全国銘菓に心引かれる巻でもあります・・・食べたい | ||||
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人が好いのが取り柄のごく普通の会社員・坂木司の友人・鳥井真一は、家からあまり出ない引きこもり気味の男だ。そんな彼を少しでも外の世界に慣れさせようと、坂木は今日も外の世界の話を鳥井に語る。子供のような純粋さと大人の頭脳を持った鳥井は、坂木の持ってきた事件をたちまちのうちに解決する……。友情とは。家族とは。坂木の一人称がじんわりと心に広がっていく、ほんのりミステリータッチのヒューマンドラマだ。坂木だけしかいなかった鳥井の世界が、ゆっくりと、しかし確実に広がっていく様は、嬉しいようでいて、一抹の寂しさが心に残る。優しくて、温かくて、ちょっぴりホロリとくる、五つの物語をどうぞ。 | ||||
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作者と同名の坂木司は外資系の生保に勤めるサラリーマンでワトソン役。彼の友達でひきこもりの鳥井はプログラマーで料理が得意でホームズ役。いつも坂木が持ってくる相談事を鳥井が名推理で暴いて行くのであった・・・日常に起こるミステリーなんだけど、1篇1篇が結構長くて奥も深い。ひきこもりの鳥井を中心に事件を追うごとに成長をしていく姿も見られまた四季感もある。そしてなんと言ってもとっても文章が上手いなあと感じる。題材的にも日常のありふれたものが、実はかなり社会派的な題材であったり(性犯罪や障害者問題)して興味は尽きない。ちょっと推理が飛躍しすぎと言うかこじつけ過ぎな感も否めないが、それを言い出したら小説は楽しめないと割り切って読んだ(笑)坂木司の人の良さは作者の暖かいまなざしだと感じ取れます。話が進むごとに前に出てきた人が登場して活躍するシーンも微笑ましく感じられる。最後の料理屋を開く短い1編なんかはその典型だといえよう。ちょっと奇妙なりにも男の友情っていいなあと痛感させられる1冊と言えそうです。ただ、鳥井に関しては多少なりともわがままな性格なんで(そのいきさつは別として)ちょっとイライラされるかもしれませんね。巻末のインタビューを見ると作者はプロフィールを明かしてないがはたして男性だろうか女性だろうか?加納朋子さんや北村薫さんのファンの方は是非読み比べて欲しいと思う。 | ||||
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