絶望ノート

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絶望ノートの評価:

3.47/5点 レビュー 45件。 B ランク

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平均点3.47pt

Amazonレビュー一覧

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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全36件 21〜36 2/2ページ
No.16
(5pt)

文字の教訓。

レヴィ=ストロース『悲しき熱帯』に、「文字の教訓」という章がある。アマゾンの上流に住むナンビクワラ族の元で起きた印象深い出来事を記した章だ。初めて文字に接したナンビクワラの人々の反応、とりわけ首長の行動を詳細に記述し、レヴィ=ストロースは以下のように述懐する。

つまり、文字は、ナンビクワラ族のあいだに出現したわけなのだ。ただ、人が想像し得たかもしれないように苦労して習った挙句に、ではなかった。文字というものの実体は不明なままに、その象徴性が借用されたのだ。しかもそれは、知的な目的のためというより、社会学的な目的のためにであった。知ることや記録することや理解することが問題だったのではなく、或る個人――というより、或る役割――のもつ特権や権威を、他の者の犠牲において増大させることが求められていたのだ。まだ石器時代にある一人のインディオが、理解のためのこの偉大な手段は、それを理解していなくても他の目的に少なくとも役には立て得るということを感じ取ったのである。(レヴィ=ストロース『悲しき熱帯II』中公クラシックスp200-1)

 文字は単なる記録の手段ではなく、人を動かす権力なのである、とレヴィ=ストロースは言う。文字は、それが文字であることにおいて、その真実性を宣言する。発音される「音そのもの」よりも、文字こそを人は信頼する。

 『絶望ノート』はそうした文字の「力」を発想の根底に措いた傑作である。中条省平の解説にも述べられている通り、確かに『葉桜の季節に君を想うということ』には及ばないかもしれない。しかし、もしも歌野が『葉桜…』を書かなかったならば、本書は彼の代表作にもなり得ただろう。とすれば、歌野晶午が『葉桜…』を書いたことは、歌野にとっての不幸であり、同時に幸福でもあるのだ。
絶望ノート (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 絶望ノート (幻冬舎文庫)より
4344418980
No.15
(5pt)

文字の教訓。

レヴィ=ストロース『悲しき熱帯』に、「文字の教訓」という章がある。アマゾンの上流に住むナンビクワラ族の元で起きた印象深い出来事を記した章だ。初めて文字に接したナンビクワラの人々の反応、とりわけ主張の行動を詳細に記述し、レヴィ=ストロースは以下のように述懐する。

つまり、文字は、ナンビクワラ族のあいだに出現したわけなのだ。ただ、人が想像し得たかもしれないように苦労して習った挙句に、ではなかった。文字というものの実体は不明なままに、その象徴性が借用されたのだ。しかもそれは、知的な目的のためというより、社会学的な目的のためにであった。知ることや記録することや理解することが問題だったのではなく、或る個人――というより、或る役割――のもつ特権や権威を、他の者の犠牲において増大させることが求められていたのだ。まだ石器時代にある一人のインディオが、理解のためのこの偉大な手段は、それを理解していなくても他の目的に少なくとも役には立て得るということを感じ取ったのである。(レヴィ=ストロース『悲しき熱帯II』中公クラシックスp200-1)

 文字は単なる記録の手段ではなく、人を動かす権力なのである、とレヴィ=ストロースは言う。文字は、それが文字であることにおいて、その真実性を宣言する。発音される「音そのもの」よりも、文字こそを人は信頼する。

 『絶望ノート』はそうした文字の「力」を発想の根底に措いた傑作である。中条省平の解説にも述べられている通り、確かに『葉桜の季節に君を想うということ』には及ばないかもしれない。しかし、もしも歌野が『葉桜…』を書かなかったならば、本書は彼の代表作にもなり得ただろう。とすれば、歌野晶午が『葉桜…』を書いたことは、歌野にとっての不幸であり、同時に幸福でもあるのだ。
絶望ノート Amazon書評・レビュー: 絶望ノートより
4344016734
No.14
(5pt)

面白くて面白くて 止まらない!!

照音という
いかにもいじめの対象となってしまいそうな
名前をつけられてしまった少年の悲劇。

いじめられる描写を書き連ねた日記部分は、
なんともリアルでどんどん読めます。

ラストの伏線がどんどんつながっていく快感は
本当に素晴らしい!

とにかく面白く
すごいスピードで読めました。
絶望ノート (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 絶望ノート (幻冬舎文庫)より
4344418980
No.13
(5pt)

面白くて面白くて 止まらない!!

照音という
いかにもいじめの対象となってしまいそうな
名前をつけられてしまった少年の悲劇。

いじめられる描写を書き連ねた日記部分は、
なんともリアルでどんどん読めます。

ラストの伏線がどんどんつながっていく快感は
本当に素晴らしい!

とにかく面白く
すごいスピードで読めました。
絶望ノート Amazon書評・レビュー: 絶望ノートより
4344016734
No.12
(4pt)

色んな意味で「操り人形」

歌野先生の作品を読むのは「葉桜」に続いて二冊目。
今回は救いのなさと、自分の騙され加減に思わず失笑しました。
(半分は見抜けたものの、核心までは見通せず)
読者も登場人物も「操り人形」でした。
それは、主人公も例外ではありません。
絶望ノート (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 絶望ノート (幻冬舎文庫)より
4344418980
No.11
(4pt)

色んな意味で「操り人形」

歌野先生の作品を読むのは「葉桜」に続いて二冊目。
今回は救いのなさと、自分の騙され加減に思わず失笑しました。
(半分は見抜けたものの、核心までは見通せず)
読者も登場人物も「操り人形」でした。
それは、主人公も例外ではありません。
絶望ノート Amazon書評・レビュー: 絶望ノートより
4344016734
No.10
(5pt)

気持ちよく騙されました。

「絶望ノート」というタイトルから期待してしまいます。
案の定、陰鬱で悲惨な描写が続くのですが、事件が立て続けに起こり結末が予想できません。
一冊の本で何度も驚く箇所があるのがすごい。
普通なら一つのトリックで一冊書き上げてしまいそうですが、歌野作品は違う。
伏線が多く張ってあるので、後で読み返してまた驚きます。
たまたまジョン・レノンの人生について知っていたので色々とイメージが湧き、楽しめました。
学校裏サイトのコメントが現実そのままでリアル。
絶望ノート (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 絶望ノート (幻冬舎文庫)より
4344418980
No.9
(5pt)

気持ちよく騙されました。

「絶望ノート」というタイトルから期待してしまいます。
案の定、陰鬱で悲惨な描写が続くのですが、事件が立て続けに起こり結末が予想できません。
一冊の本で何度も驚く箇所があるのがすごい。
普通なら一つのトリックで一冊書き上げてしまいそうですが、歌野作品は違う。
伏線が多く張ってあるので、後で読み返してまた驚きます。
たまたまジョン・レノンの人生について知っていたので色々とイメージが湧き、楽しめました。
学校裏サイトのコメントが現実そのままでリアル。
絶望ノート Amazon書評・レビュー: 絶望ノートより
4344016734
No.8
(4pt)

暗いんだけどさらっと読める不思議な作品

日記形式で綴られる残酷いじめ物語。
タイトルからしてダークで、手にとるのにも勇気がいりそうな本ですが・・・
とんでもない悪意にまみれながら気が滅入りつつも、なぜか読みやすいんだよな。

いじめを受けている中学生が、そのいじめの内容と恨みを綴ったノート。
母親は偶然にもそのノートを見つけ、そこではじめて息子がいじめにあっていることを知るのだけど、
歌野作品だけに、そこに綴られていること自体が真実かどうかすらあやしい・・・。
書いてあることをそのまんま信じちゃうか、疑って読むかでだいぶ違ってくると思います。
信じていたものさえ、読んでいくうちにグラついてくるし、人物の印象もコロコロと変わってきます。
歌野さんといえばポカーンとしちゃうような「大ドンデン返し」にも期待して間違いありません。

それにしても父親がいい年して常日頃からジョン・レノンのコスプレしてるって・・・。
それだけでもいじめの対象になるし、子供グレても仕方ないわ。照音くんには心から同情(T_T)
絶望ノート (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 絶望ノート (幻冬舎文庫)より
4344418980
No.7
(4pt)

暗いんだけどさらっと読める不思議な作品

日記形式で綴られる残酷いじめ物語。
タイトルからしてダークで、手にとるのにも勇気がいりそうな本ですが・・・
とんでもない悪意にまみれながら気が滅入りつつも、なぜか読みやすいんだよな。
いじめを受けている中学生が、そのいじめの内容と恨みを綴ったノート。
母親は偶然にもそのノートを見つけ、そこではじめて息子がいじめにあっていることを知るのだけど、
歌野作品だけに、そこに綴られていること自体が真実かどうかすらあやしい・・・。
書いてあることをそのまんま信じちゃうか、疑って読むかでだいぶ違ってくると思います。
信じていたものさえ、読んでいくうちにグラついてくるし、人物の印象もコロコロと変わってきます。
歌野さんといえばポカーンとしちゃうような「大ドンデン返し」にも期待して間違いありません。
それにしても父親がいい年して常日頃からジョン・レノンのコスプレしてるって・・・。
それだけでもいじめの対象になるし、子供グレても仕方ないわ。照音くんには心から同情(T_T)
絶望ノート Amazon書評・レビュー: 絶望ノートより
4344016734
No.6
(4pt)

なるほど

なかなか面白かったと思います。最近、本から遠ざかっていたのですが、抵抗なく読めました。
絶望ノート (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 絶望ノート (幻冬舎文庫)より
4344418980
No.5
(4pt)

なるほど

なかなか面白かったと思います。最近、本から遠ざかっていたのですが、抵抗なく読めました。
絶望ノート Amazon書評・レビュー: 絶望ノートより
4344016734
No.4
(4pt)

私はなにをして、神様はなにをしたのか?

歌野晶午の新作。
ボクこと中学生の大刀川照音は今日もいじめられている。今までもそしてこれからも。そんな時に出会ったのはオイネプギプトという神様。ボクはいじめっ子の死を願った。叶った。神様は存在するんだとボクは今、最高に幸せな気持ちだ。

ディープダークサスペンス!
本作は照音少年の暗黒の日々を日記形式で綴られ進行し、前半は彼が受ける様々な理不尽かつ残酷な生活に戦慄するだろう。そして彼同様いじめっ子の数々の所業に対して怒りと呆れが入り交じった感情を抱きつつ「早くオイネプギプト様あいつらをやっちまってくだせぃ!」と心の中で念じることだろう。まぁ実際に天罰が下るんだけど。普通だったらそんなデスノート的な超常現象物を操る少年の復讐劇で終わるんだけどそこは歌野晶午・・えげつない展開がまっております(笑)。
個人的に興味深いのは主観が次々に入れ替わること。
基本は照音だが、登場人物たちの様々な視点と思惑を知ることによってこの物語りの裏にあるドス黒く歪んだカタチが見えてきてもうブルブル。でもこの構成があることによってすごく深みが増した。

読み終わると前半が伏線だらけと気づくがちょい長い。
ストーリー的にも短編の「プラットホームのカオス」の増強版にも読める。
だが歌野らしい猛毒のスパイスは効いている。心して読むように!
絶望ノート (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 絶望ノート (幻冬舎文庫)より
4344418980
No.3
(4pt)

私はなにをして、神様はなにをしたのか?

歌野晶午の新作。
ボクこと中学生の大刀川照音は今日もいじめられている。今までもそしてこれからも。そんな時に出会ったのはオイネプギプトという神様。ボクはいじめっ子の死を願った。叶った。神様は存在するんだとボクは今、最高に幸せな気持ちだ。
ディープダークサスペンス!
本作は照音少年の暗黒の日々を日記形式で綴られ進行し、前半は彼が受ける様々な理不尽かつ残酷な生活に戦慄するだろう。そして彼同様いじめっ子の数々の所業に対して怒りと呆れが入り交じった感情を抱きつつ「早くオイネプギプト様あいつらをやっちまってくだせぃ!」と心の中で念じることだろう。まぁ実際に天罰が下るんだけど。普通だったらそんなデスノート的な超常現象物を操る少年の復讐劇で終わるんだけどそこは歌野晶午・・えげつない展開がまっております(笑)。
個人的に興味深いのは主観が次々に入れ替わること。
基本は照音だが、登場人物たちの様々な視点と思惑を知ることによってこの物語りの裏にあるドス黒く歪んだカタチが見えてきてもうブルブル。でもこの構成があることによってすごく深みが増した。
読み終わると前半が伏線だらけと気づくがちょい長い。
ストーリー的にも短編の「プラットホームのカオス」の増強版にも読める。
だが歌野らしい猛毒のスパイスは効いている。心して読むように!
絶望ノート Amazon書評・レビュー: 絶望ノートより
4344016734
No.2
(5pt)

この悪意、抵抗不能!!

絶対に映像化不可能!!!といわれた『葉桜の季節に君を想うということ』

で知られる著者によるひさびさの長編小説。

同級生から執拗ないじめを受ける男子学生。

彼は、自ら作り出したオイネギプト神に

自分をいじめる同級生を殺してくれるよう願い続けていると、やがて―

というサスペンス色の強い作品です。

執拗ないじめもさることながら

いじめと周囲からの無関心に耐えかね、

絶望の末、他者へ殺意を抱く主人公の内面に

鬼気迫るものを感じつつも

なんだこんなものか―

と思っていたら、待っていました!!とばかりに後半の急展開。

これぞ歌野マジック!!!

頭がクラクラしたまま目にするする

最後の一行は途方もなく怖く、あとを引きます。

一体誰がオイネギプト神なのか

そして本当の悪意・狂気は誰のものなのか?

社会が対抗できない悪意の姿は、まさに現代人必読☆

ミステリーやサスペンスが好きな方はもちろん

著者の作品を読んだことがない方に、強くおススメの作品です☆
絶望ノート Amazon書評・レビュー: 絶望ノートより
4344016734
No.1
(5pt)

この悪意、抵抗不能!!

絶対に映像化不可能!!!といわれた『葉桜の季節に君を想うということ』

で知られる著者によるひさびさの長編小説。

同級生から執拗ないじめを受ける男子学生。

彼は、自ら作り出したオイネギプト神に

自分をいじめる同級生を殺してくれるよう願い続けていると、やがて―

というサスペンス色の強い作品です。

執拗ないじめもさることながら

いじめと周囲からの無関心に耐えかね、

絶望の末、他者へ殺意を抱く主人公の内面に

鬼気迫るものを感じつつも

なんだこんなものか―

と思っていたら、待っていました!!とばかりに後半の急展開。

これぞ歌野マジック!!!

頭がクラクラしたまま目にするする

最後の一行は途方もなく怖く、あとを引きます。

一体誰がオイネギプト神なのか

そして本当の悪意・狂気は誰のものなのか?

社会が対抗できない悪意の姿は、まさに現代人必読☆

ミステリーやサスペンスが好きな方はもちろん

著者の作品を読んだことがない方に、強くおススメの作品です☆
絶望ノート (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 絶望ノート (幻冬舎文庫)より
4344418980