終戦のローレライ

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評判

終戦のローレライの評価:

4.45/5点 レビュー 177件。 A ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.45pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全233件 121〜140 7/12ページ
No.113
(5pt)

ローレライとは・・・

この巻では、特殊兵器ローレライの回収任務に折笠が抜擢された理由、ローレライの実体、絹見艦長と弟の関わり、フリッツとパウラの壮絶な過去、米軍潜水艦との緊迫した闘いが描かれています。潜水艦という狭い空間に急きょ寄せ集められた個性の強い兵士達は何のために命をかけるのか。生きて帰れる見込みがない状況でぶつかり合いますが、そんななかで若い折笠の行動は少しずつ何かを変えて行きます。想像以上の目まぐるしい展開、そこで起こったことがまるで見えているように錯覚さえするすぐれた描写、特にナチスがパウラにしたことは驚くばかりですが美しいかすかな歌声が残酷さと対比し、続巻も読まずにはいられません。
終戦のローレライ(2) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 終戦のローレライ(2) (講談社文庫)より
4062749718
No.112
(3pt)

ウーン微妙

3連休で4冊を一気に読破しました。レビューは大変良い評点のものが多いのですが、私は辛口の評点です。それはクランシーの戦争ものと比べてリアリティーに乏しい、感情を揺さぶるのは浅田次郎が数段上で、非常に中途半端な作品と思えたからです。また、浅倉大佐など脇役が多すぎて話しを冗長にしている感じもしました。 同じ原爆阻止潜水艦ものでは、雷撃深度一九・五 (池上 司)の方が楽しめました。 今年は終戦・被爆60周年。 日輪の遺産(浅田次郎)で涙のうちに平和のありがたさを感じ、夕凪の街桜の国(こうの史代)で原爆の恐ろしさを考えたら如何でしょうか?ただ、主題歌CDのモーツアルトの子守唄は5星のお奨めです。映画は、エンターテインメントとして面白そうなので見るつもり。そうしたら評価が変わるかもしれません。
終戦のローレライ(4) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 終戦のローレライ(4) (講談社文庫)より
4062750031
No.111
(5pt)

矢は、はなたれた

こんな本を書いて良いのだろうか。
迫真の筆使いに、引き込まれてしまう。
仲田大尉の死を、無駄してはならない。
自分も戦わなくては。
折笠上工に共感してしまう。
夜のごとく静かに、、無性に買いたくなる。
江田島のパルテノン神殿を見に行く。
呉に潜水艦を見に行く。
タイムスリップのような高揚感。
戦争を如何描くか。
二巻以降に期待特大。
当然、☆、5つ。
終戦のローレライ(1) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 終戦のローレライ(1) (講談社文庫)より
4062749661
No.110
(5pt)

引き込まれます

普段はむしろ避けている戦争物ですが、序章の部分を読んだだけでぐいぐい引き込まれてしまいました。「彼女」の正体が明かされるのは次の巻以降になりますが、その発想は新鮮で、壮絶な闘いの中で一筋の希望の光になります。登場人物の描写も巧みで、戦利潜水艦伊507に関わるにふさわしい人物ばかり、また主人公をとりまく景色、過去の記憶、音楽、出あった人達との会話、これらには無駄がありません。夢中になれる作品です。
終戦のローレライ(1) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 終戦のローレライ(1) (講談社文庫)より
4062749661
No.109
(3pt)

行間を読ませてくれれば

~潜水艦を舞台とする堅気な海戦小説と思って読み始め、圧倒的な文章力に押されて引き込まれていったのは2巻の途中まで、ローレライシステムの全貌が明らかにされたところで一気に熱が冷める。そりゃねーよ、視覚を遮断されたところに潜水艦の魅力があるのに、百歩譲って出来たとしてもそんなからくりはやめて欲しい、というのが正直な感想。もう読むのやめよう~~かなとふと思いながらそれでも読み続けることを推したのは筆者の潜水艦に対する情熱がほとばしる機器操行の描写と書いてなお足らない癖の強いキャラクター達の心理描写。特に後者についてはこの小説の大半を占めるんじゃないかと思わせるボリュームと気迫がある。でもキツイのは3巻、4巻と読み進むにつれてこれが仇となり、くどくなってしまったこと、要するに~~行間がない。印象に残る小説って風景、展開、セリフ、表情、感情のバランスが絶妙で読む人に頭の中でストーリーを色づける余地が残されてるのに、この小説にはその隙間がないどころか贅肉がつき過ぎてしまった感じがあり、漏れなく断固たる意志を持つ登場人物の感情と言うよりむしろ妄想の洪水を押し付けられているようで疲れる。
南洋諸島戦線で餓鬼と化~~した人間の本性、身の丈を知らず意味のない死を美化し戦争の大儀さえろくに持たなかった軍部の本質を今という視点、小説という切り口で迫った部分の迫力は凄まじく、著者の研究心と表現力は純粋に尊敬できる。もう少しシェイプアップして、空想科学的な素材を落とせば万人受けしそうなのに。~
終戦のローレライ 上 Amazon書評・レビュー: 終戦のローレライ 上より
406211528X
No.108
(5pt)

迫力があり過ぎるバックストーリー

映画版が好評の潜水艦戦を舞台とした長編作の第二巻。
主人公ローレライとその周辺人物、あるいは潜水艦内のバックストーリーをリアルに描き出す迫力は、単に「描写力がある」という範囲を超えているのではないか、とすら思わせる。
潜水艦同士の戦いを描く部分も非常に緊迫感があり、中だるみの全くない中盤部分となっている。
第三巻以降、事態は急展開を迎えるが、この巻最後の部分も、現代の薄れた価値観を婉曲に問うているような、非常に印象的な終わり方になっている。
終戦のローレライ(2) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 終戦のローレライ(2) (講談社文庫)より
4062749718
No.107
(5pt)

決して止まらない、あるべき終戦へのカウントダウン

この小説は創作ではあるが、創作を補完する様々な歴史の事象がこの何十年かで生まれている。それらの事象が、この第三巻で起こる出来事を、大きなリアリティを持って読む人間に訴えるものに仕上げている。戦争とは、アメリカ人とは、日本人とは、あるべき終戦の形とはなんだったのか。人が生きていくこととは、どういう事なのか。時代を経ても決して色褪せない、ある意味で変わっていない、日本という国家とそこに生きる人々について、思いを巡らせる第三巻。
終戦のローレライ(3) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 終戦のローレライ(3) (講談社文庫)より
4062750023
No.106
(5pt)

全てを包み込む、穏やかな感動のフィナーレ

終戦前夜当時の視点での、その後の日本の進み方をテーマとした上で、更にその後の展開をとても上手にまとめている。少々悲観論的に過ぎる所もあるとは思うが、あくまで主人公の視点に重きを置いているのであれば、やはりああいった視点になるだろうな、と納得する。終章に関しては無くても良かった、という声も理解できるが、説明できるところまで説明しきる、ということは長編作ではとても大切なこと。読後感として一点の曇りも無く、柔らかな感動がある。それは、終章があるからこそ得られるものだと思う。特に最後のローレライはこの作品中でもっとも輝いているのでは。そう描いて見せた筆者に対して、読書の喜びを思い出させてくれたことと合わせて、感謝の気持ちを送りたい。
終戦のローレライ(4) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 終戦のローレライ(4) (講談社文庫)より
4062750031
No.105
(5pt)

生きること、残すことの意味を問う長編、第1編

戦争をテーマに様々な人間模様を描く長編作品の第一巻。潜水艦内の描写はわかりにくい部分もあり、人を選ぶが、それを補って余りある登場人物の緻密で魅力的なストーリーが、読む人を釘付けにする。第一巻では様々な伏線が一様に貼られていくので、すぐにでも第二巻を手にとりたくなる。戦争は悲惨なものだ。それは間違い無い。間違い無いが、それだけではないということを考えさせられる、思索の糧としても素晴らしい名作。
終戦のローレライ(1) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 終戦のローレライ(1) (講談社文庫)より
4062749661
No.104
(5pt)

映画を観たなら、原作は必読!深さとスケールが違います

全4巻、一気に読破してから映画を見に行きました。映画は映画として楽しめるものに仕上がっており、映画版ゆえのよい所(絹見艦長と先任将校の絶妙な呼吸や、ビジュアル化されて迫力満点の急速潜航、木崎の最期と、それを許した絹見の苦悶など)もあるのですが、小説版の方は深みもスケールも違います。映画化されたのは2巻の1/3を過ぎたあたりから、4巻の2/3位までの部分、と考えていただいていいと思います。割愛されてしまっている部分には折笠や絹見、浅倉や田口、パウラの背負っている過去や事情が描かれており、これらを知ると、このストーリーの深さは2倍にも3倍にも感じられることでしょう。浅倉のもつ独特の妖しさ、田口の持つ心の傷と葛藤、そして映画版には出てこない重要人物、飽くまで冷徹なフリッツの変化。テーマとして流れる歌も、映画版よりは小説版の方が泣けます。作戦を完了し、歌を歌いながらも帰投してゆく男達...。読みながら涙が出てきます。そして、映画では描かれなかった、第4巻の終章。戦闘の終わりで、感動的なラストシーンを用意しておきながら、終章でその後を語るのは蛇足か?とも感じたのですが、読み進めていくうちに、作者が一番語りたかったのは、実はこの部分ではないのか?とすら思えてきます。「川の深さは」「Twelve Y.O」、「亡国のイージス」と共通して流れる、日本人への問いかけ。一方の絶望と対照的に描かれる希望。福井氏の作品を読み続けている読者には、毎回の類似の問いかけは多少しつこく感じられるかも知れませんが、語りたいことをもつ小説というのは、やはり深みが違ってきます。多数の福井ファンと同じく、私もトム・クランシーの昔からのファンですが、テクノロジーや危機管理の現実が主体のクランシーの小説にあって、最前線の兵士を人間として描いたものとして傑作にあたる「レッドストーム作戦発動」にも勝る描写だと感じらました。息の詰まる戦闘シーンも、作戦の複雑さ、事態の急速転回、単純に善玉・悪玉で割り切れない登場人物など、小説のほうは満載です。特に戦闘シーンは、CG映像中心の映画のクライマックスが「あまりに現実味に欠け、攻防もあっさりしすぎている」と感じられるほどです。ただ、惜しむらくは、第一巻の最期に何故か解説がついており、ここに第二巻以降の流れについてヒントが書かれてしまっていること。ここを読んでしまうと後が面白くないので、最初に封印しておきましょう(「本は最初から飛ばさず順番に」の習慣の私は、こんなところに解説をつけた出版社を本気で恨んだものです)。また、第4巻の「解説」は、是非読んでほしいところです。この小説を書き上げるにあたっての福井氏の思いを再確認してください。「亡国のイージス」「Twelve Y.O」「川の深さは」と共に、自信を持ってお勧めできます。私はこれから3度目の読み返しに入ります...。
終戦のローレライ(1) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 終戦のローレライ(1) (講談社文庫)より
4062749661
No.103
(4pt)

「イージス」の人が第二次大戦を書いたらこうなりました。

「ナチスの秘密兵器」「超能力」「美少女」
というとベタというか、トンデモ本の香りさえするが、
それをちゃんとしたエンターテイメントに仕立てたのはさすがだ。
「狙ってるなあ」と言う部分はかなり多く、アニメのように感じる場所が多い。「パウラ萌えー」とかそんなことになりそうな気が。
そんなことさえ気にしなければ十分楽しめる作品だと思うし、支払った代金を考えればこれは買いだと思う。
以下、補遺として
戦争末期の日本の「もうどうにもならん」という感じがよく書けていると思う。
ただ、福井作品全般に言えるが、国際関係を陰謀や国民性にばかり持って行くのはどうかとも思う。世の中はそんなに単純ではない。
そんなこと、作者も当然分かっていると思うし、無粋だとは思うが。
終章は「ああ、幸せだったんだね、よかったね」という気になったが、やっぱり蛇足だと思う。
個人的には参考文献のところに山本七平の「日本人とユダヤ人」があったのが一番笑えた。
終戦のローレライ(4) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 終戦のローレライ(4) (講談社文庫)より
4062750031
No.102
(4pt)

面白い。

確かに面白い!でも、恥ずかしくてこんな小説書けないなあ。
終戦のローレライ 上 Amazon書評・レビュー: 終戦のローレライ 上より
406211528X
No.101
(4pt)

複数の要素を巧く組んだ作品(ただしちょっとマンネリ)

潜水艦海戦物、終戦間際の重く乾いた空気を描いた作品、仮想兵器SF、そして少年少女出会い物。これだけの要素を巧みな文章力で一つの物語に織り込んでいる。ハードカバー2冊(文庫4冊)の長尺だが、その長さのおかげで、前述の要素を余すことなく展開できており、詰め込みすぎの感が無いのは見事。
潜水艦内の描写や三次元戦闘の海中戦を活字で描ける文章力はもちろん、登場人物を一人ずつ丁寧に際立たせていくストーリーテリングで、長さを感じることなく物語に引き込んでくれた。相変わらずの福井節、「日本人根性批判」が盛り込まれてるのは好みか慣れか、気になる人はいるかもしれない。
ただ、海戦物という以外にも、青い少年、理想を語る狂人、傷を持つ中年、硬い少女等の小道具、そして物語の展開も過去作品「トウェルブ」や「イージス」と似通っており、文章力と味付けで今回は楽しめたものの、そろそろマンネリ化の限界が近いように見受けられる。実際同系統作品として較べると「亡国のイージス」は越えられていないように思えた。
終戦のローレライ(1) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 終戦のローレライ(1) (講談社文庫)より
4062749661
No.100
(4pt)

数式

(宇宙戦艦ヤマト+沈黙の艦隊)÷(ガンダム+帝都物語)貶したつもりはない。楽しく読んだ。
終戦のローレライ 上 Amazon書評・レビュー: 終戦のローレライ 上より
406211528X
No.99
(5pt)

愛がテーマ、圧倒的存在感

福井さんの小説はこの作品が初めてでした。書き出しの部分はなかなか理解しづらかったのですがその後は一気に最終巻まで通読できました。この作品の中に流れるのは友愛、家族愛、異性への愛、自分を取り巻くすべての人々への深い愛情ではないでしょうか。幾多の困難を乗り越え、自己の犠牲を省みずに目的をまっとうするクルーにはフィクションとわかっていながら、敬意と感動を覚えずにはいられません。作者の広範な歴史公証、作品の構成力、どれをとっても一級品です。あの無謀な戦争を巻き起こした人々には今なお激しい憤りを感じますが、純粋に家族や愛するものを守るために亡くなった方々も多数いらしたと思います。読後に史実を鑑みながら深い感動を覚えた作品でした。昨日映画も見てきました。原作とは少し趣が変わりますが、最近の日本映画の中では非常に良いできに仕上がっています。ハリウッドの作品には見られない日本映画の良さを感じさせてくれます。
終戦のローレライ(4) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 終戦のローレライ(4) (講談社文庫)より
4062750031
No.98
(5pt)

終戦。そして・・・

終章の是非がよく話題に出されますが、私はこれで良かったと思います。
戦後生まれが多くなった日本で、激動の時代をまとめた過去を知る価値がそこにあるだろうと思うから。
何よりもラストシーンの存在は大きいと私は思っています。
小説だから出来る表現。老婆が一瞬でも少女に見える表現は、氏の持つ一連の女性を描く上での「艶」を感じとれます。
男が感じる女性に対する妄想なんだろうけど。
しかし、この「艶」は、「ガンダム」の絵を描かれた安彦良和氏の作風を彷彿とさせる巧みさ感じます。
文と絵の違いはあれど、この表現能力は凄いと感じます。
話を戻しますが、
読み終えた後、心に沁みますので映画を見て感動した人にも是非読んで欲しい。
終戦のローレライ(4) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 終戦のローレライ(4) (講談社文庫)より
4062750031
No.97
(5pt)

この作品、泣けます!!

この作品を知ったのが数ヶ月前。私みたいな中学生には単行本は高すぎて手の届かない代物だったのですが、それからの待ちに待った文庫化!!。一気に全部読んじゃいました。最後なんか涙がぽろぽろ...。涙なしではいられません。
終戦のローレライ(4) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 終戦のローレライ(4) (講談社文庫)より
4062750031
No.96
(5pt)

読書したいと思えるエンターテイメント冒険小説

著者の特徴で序章が長く感じます。そこで挫折する人も多いでしょうが、我慢してそれを読み終えた後はどんどん物語りに惹き込まれて行きます。かなりの長編小説ですが、戦記ものに興味の無い人にも是非読んで欲しい作品です。日本があの敗戦で失った重要な『モノ』が見えてくるかと思います。著者の日本を憂う気持ちがヒシヒシと伝わってきます。
終戦のローレライ(1) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 終戦のローレライ(1) (講談社文庫)より
4062749661
No.95
(5pt)

骨太な民族観と国家観

物語の劇的な進展とともに、登場人物が語る国家観、民族観にとても惹かれます。僕個人としては、朝倉大佐の考えに非常に共感します。とは言え、現在の日本で同じようなことを言う人が現れれば、危ない方向に流されてしまうでしょうね。なぜならば、この国は、朝倉大佐の言う魂のない資本主義に髄まで犯されきってるようにみえるからです。物質的な充足のみを追及し、自ら大局的な思考を放棄し、精神的な空虚感を埋められずにいる現在、朝倉大佐のような考えは魅力的であり、かつ危険でしょう。我々はもっともっと大人にならねばなりません。ただし、それは単純な欧米化とはまったく異なりますが。失われた10年という第2の敗戦を経験した現在、考え直すのにはいい機会かもしれません。
終戦のローレライ(3) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 終戦のローレライ(3) (講談社文庫)より
4062750023
No.94
(4pt)

だから、長いって…。

文庫の方がいいね。面白いけど、ハードカバーだと長く感じます。エンターテイメントとしての基本を見せ付けられた感じです。悪者が出てきて、味方がやられて、それでも立ち上がって、何とか困難を突破していく。こんな風に書くと、薄っぺらいが、それは作者の表現力で十分にカバーされているし、単純な勧善懲悪ものに終わっているわけではなく、骨太な人間模様が映し出されている点は良い。生きるとは何か?極限の領域で地獄を垣間見たが故の諦観。しかし、それに抗うは若い生命力。どちらが正しいとか間違っているとか決し極論で語ることは出来ない。どちらも譲れぬ想いがあり、共に日本国を憂い、懸命である。だからこそぶつかり合い、ドラマが生まれる。ちと長いが気合で読みきるのもいいですよ。
終戦のローレライ 下 Amazon書評・レビュー: 終戦のローレライ 下より
4062115298