亡国のイージス
評判
亡国のイージスの評価:
4.44/5点 レビュー 198件。 S ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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全238件 41〜60 3/12ページ
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亡国のイージスの評価:
4.44/5点 レビュー 198件。 S ランク
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えらい本を読んでしまった。ここ数日間の睡眠不足をどうしてくれよう。まさに手に汗にぎりながら、かじりつくように、あっという間に読んでしまった。
そもそもは、福井さんの本を読むの忘れてたと思い、久しぶりに彼の本を手に取ってみたんだけれど。久しぶりすぎて「ダイスってなんだっけ?」から始まったけど、あっという間にこの世界観に浸れた。今までの「twelveY.O」や「川の深さは」よりは全然文章も上手になっていて、長い説明文もなく難しい場面の描写も気にならずスイスイ読めた。
もし海上自衛護衛艦が、最強破壊兵器を搭載したミサイルを東京に向けたとしたら…。
止めたくても先制攻撃できない法律の矛盾、戦争が始まったと実感が湧けないでいる対策本部、敵と向き合った時も銃の引き金を引けない現場の隊員。
現実にこの本と同じ事が起こったら、この本と同じような行動をとるんだろう。自衛隊も、対策本部も、現場の人も。
「戦争はダメ」で思考停止している事に、平和が大事って叫んでいれば守られると思い込んでる事に、平和憲法と駐在米軍基地で、自分は戦争と向き合わなくていいって安心してる自分に気づいてしまう。
“「日本人っていうのは、どこまでおめでたくできてるんだ?あと何人ぶち殺せば、貴様たちはこれが戦争だってことを理解するんだ!?」”
登場人物の一人一人が、もう人間臭くていい!人間になるのをやめた、といいながら冷徹になりきれない首謀者も、ダイスの高官でありながら潔癖な正義感を持ち続けつつそんな自分に嫌悪感を覚える渥美も、お役人丸出しだけどそれぞれ守るべきものがある対策本部の面々も、艦を愛する先任伍長も、孤独な工作員も、艦長に付き添う副長も、中途半端な登場人物なんていないんだ。
本を読んでる間、何度本気ではらはらしたか。何度「この人に賭けよう」と思った事か。そして本気で裏切られたり、報われたりしたことか。もー完全に本が映画を超えたと思う。臨場感ありすぎた。
日本人なら、日本が好きな人なら、絶対読まなきゃいかん。怖いし辛いし恥ずかしいけど、向き合わなきゃいかん。福井さんが作った映画も顔負けの迫力の作品を、この辞書みたいな分厚さに込めた思いを受け止めなきゃいかん。
“(守るべき国の形も見えず、いまだ共通した歴史認識さえ持ちえず、責任回避の論法だけが人を動かす。国家としての顔を持たない国にあって、国防の楯とは笑止。我らは亡国の楯(イージス)。偽りの平和に侵された民に、真実を告げる者)”