亡国のイージス

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評判

亡国のイージスの評価:

4.44/5点 レビュー 198件。 S ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.44pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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全238件 181〜200 10/12ページ
No.58
(5pt)

慟哭する魂の航路

 善悪両方の意味で深く考えさせられました。これ程までにノンフィクションを描いたフィクションストーリーは他には2つとありません。 福井さんの圧倒的な筆力で描かれる物語はまさしく真に迫っています。 まるで、この小説の中で描かれている事件が実際に起きていて、それを突きつけられている様な緊張・恐怖を与えられる。「平和ボケ」というものの恐ろしさをやっと教えてくれる言葉に出会えた気分です。 争いを肯定する意味ではありませんが、「平和」というものは「戦争」が無い事ではなく、その中から学び、見出し、生かすもの。だからこそ過ちに気付く事が出来る。繰り返してはならないと誓う事が出来る。そうした教訓を授けてくれる訓話です。 と、堅苦しいコトも書きましたが、何よりこの小説で描かれている素晴らしきものは「人間の強さ」です。どうしようもなく不器用で、優柔不断で、それでもやっぱり真っ直ぐな強さが描かれている。紆余曲折を経ながらも、争いを憎み、その空しさに涙し、平和を手にする為に立ち向かう主人公達が、本当にどうしようもない位に強い。「こんな人達がもし本当にいてくれたら、或いは・・・」と思わせてくれる強さが描かれています。 この本に出会えて本当に良かった。この物語を、今も世界中で争っている人達に読んでもらいたい。そして、泣いてもらいたい。限りなく残酷になれる人間だからこそ、その悲しさを知り、心温かさを手に入れられるのも人間しかありえないんだなと。 この作品についてもっと伝えたい何かがある筈なんですが、私のつたない言葉ではこれが精一杯です。 なので、次の一言で締めさせて頂きます。 是非、読んで下さい。                   追伸 ハンカチをお忘れなく
亡国のイージス Amazon書評・レビュー: 亡国のイージスより
4062096889
No.57
(5pt)

上質なアクションと結末と

下巻、長い長い伏線が終わり、轟音を立てて物語が動き出す。イージス艦の内部という限定された舞台設定の中で、これだけダイナミックなシーンを積み重ねていける筆力に読者はまず敬服させられるだろう。そして少しでも緊張の糸を緩めれば、奈落に落ちてしまう、緊迫するシーンの連続に決してハリウッドを筆頭にした洋画に負けることの無い新しいアクションの書き手の誕生を知るだろう。男たちは、自らの尊厳のために闘い信念を胸にただ前に進んでゆく。その果てに訪れる、容赦の無い徹底した結末に涙しないものはいないはずだ。人としての覚悟を問われながら回避することに汲々とする現代日本人へのそれは厳しい、しかし受け止めねばならぬ警鐘である。
亡国のイージス 下 講談社文庫 Amazon書評・レビュー: 亡国のイージス 下 講談社文庫より
406273494X
No.56
(4pt)

人の顔が見えるエンタテイメントを

福井晴敏氏のエンタテイメント小説からは、はっきりとした輪郭を持った「人間」が浮かび上がってくる気がする。それはどの人物にも相応の過去が与えられているだけではなく人生の屈託もまた与えられているからだろう。しかし氏の小説が潔いのは、その屈託がトラウマというかたちで小説世界の因果関係を支配しているわけではない、という点だろう。動機をトラウマに置くという劇構造は読み手を巧く引っ張っていくに便利な道具立てだがそれは年少時代の出来事が人生の全てを決定してしまうという薄っぺらい運命論的人間観に結びついてしまう。氏の小説の登場人物の多くは、その屈託を肩の重荷として背負いながら、それでも尚、大人として運命に抗い生きていこうとする姿勢に貫かれている。人としての覚悟を問われながら回避することに汲々とする現代日本人へのそれは厳しい、しかし受け止めねばならぬ警鐘である。
亡国のイージス 上 講談社文庫 Amazon書評・レビュー: 亡国のイージス 上 講談社文庫より
4062734931
No.55
(5pt)

文句なし

久々に快哉を叫びたくなる作品。最初は専門用語まじりの背景説明が続くので少しわかりづらいけど、中盤からは怒涛のように話が加速されていき止まらなくなる。主要登場人物三人はもちろん、出てくる様々な人間それぞれの立場、信念、生き様が丹念に描かれ、それがぶつかりあい絡み合い繋がっていくことで展開されていくストーリーにばっちり引き込まれていきます。まあこれを現実日本にそのまま置き換える…というのは、多少安直な気もしますが、著者の危惧するところにも、作中で説得力をもって迫ってきてそれなりに考えさせられます。濃密で重厚ながら読後感も蟠りなく、とことん楽しませてくれました。
亡国のイージス 上 講談社文庫 Amazon書評・レビュー: 亡国のイージス 上 講談社文庫より
4062734931
No.54
(5pt)

カリスマ

 福井晴敏氏の作品は、全て面白い。彼自身が江戸川乱歩賞を受賞した際に述べている通り、ハリウッド映画を意識し、極限までエンターテインメント性を追求している。また、単純なアクション小説に留まらず、戦争を物語の中核に添え、日本が抱える様々な安全保障問題、例えば、憲法第九条に束縛された自衛隊の存在の矛盾や米国の傀儡政権と化した日本政府の不甲斐なさ、日米軍事同盟のあり方や日本国民に共通する危機意識の低さなどを、演説口調で力強く主張している。その演説口調は賛否両論分かれるが、若い作者、若い読者という関係から見れば、作者が小説というメディアの中でカリスマ的な存在になっても不思議ではない。 実際、福井氏の作品の読者の中には、多くのオタク的な方が多いのではないか。勿論、僕はオタクと呼ばれる人達に偏見はないが、幾つかの掲示板を覗いた結果、僕が抱いた印象である。彼等は、基本的に知的好奇心が強く、頭が良いと思われる。僕も、そのことに異論はない。何故なら、僕の通う高校で福井氏の作品を読んでいる生徒の傾向として、決してガリ勉タイプではないが、社会に広く関心を抱き、閉鎖的で近づき難い雰囲気を持ちながらも、話してみると興味深い友達が多いからだ。 前置きが随分と長くなってしまったが、僕が言いたいのは、福井晴敏の描く世界は、多くの読者を惹き付ける魅力を持ち、作者自身がバーチャルな世界で政治家になり得る。しかし、読者の多くがオタク的な方達である以上、作者の伝えたいメッセージがバーチャルな世界に閉じ込められてしまう可能性があるという点である。これは、非常に勿体ないことだと思う。福井氏の作品を皮切りに、僕達若い世代が日本の安全保障に強い問題意識を持ち、それを広めて具現化していくことが必要なのではないか。逆に言えば、福井氏の作品は、僕達の教科書、或はそれ以上のバイブルになり得るのではないか。
亡国のイージス 上 講談社文庫 Amazon書評・レビュー: 亡国のイージス 上 講談社文庫より
4062734931
No.53
(5pt)

+★本当に素晴らしい。これは、読むべき本です!

軍隊や戦争物は、悲惨だしメカニカルがよく分からないし・・・と、今まで敬遠しておりましたが、この小説に出会って認識を改めました。そんなことは関係なく、面白い小説は面白いんですね。本の厚さやモチーフで選書してしまいがちですが、それは読書の楽しみを放棄するのと変わらないことかも知れません(苦笑)『亡国のイージス』はとにかく人物描写が丹念です。その時その時で敵味方、それぞれの立場の人物の人生を共有しているような、シンパシーがあります。戦争状態なので、親しみを覚えるようになった登場人物たちが次々と死んでいきますが、でもそこには、一種の爽快感があります。ベストを尽くして生きている人たちが発するオーラに満ちている、そんな印象を受けました。「人間とは 生きるとは 絆とは」という疑問に、行動で答えを出していく、そんな小説です。とても強い力と、説得力に満ちています。『亡国のイージス』、これはお勧めです。
亡国のイージス 上 講談社文庫 Amazon書評・レビュー: 亡国のイージス 上 講談社文庫より
4062734931
No.52
(5pt)

他のレビューに偽りなし

美しいまでに純度の高い国産エンターテインメント久々に読んだ活字に屈することなく読破。真摯なまでに突きつけられる自国のアイデンティティーへの問い…しかしながら、読み終わった後に残る爽快感と希望。…脱帽。
亡国のイージス 下 講談社文庫 Amazon書評・レビュー: 亡国のイージス 下 講談社文庫より
406273494X
No.51
(5pt)

他のレビューに偽りなし

美しいまでに純度の高い国産エンターテインメント久々に読んだ活字に屈することなく読破。真摯なまでに突きつけられる自国のアイデンティティーへの問い…しかしながら、読み終わった後に残る爽快感と希望。…脱帽。
亡国のイージス 上 講談社文庫 Amazon書評・レビュー: 亡国のイージス 上 講談社文庫より
4062734931
No.50
(5pt)

国防とは何か

前半部分は登場人物の紹介に多くのスペースが割かれ、話が進まない事に苛立つ人もいるかもしれない。けれども、我慢して読み進めていただきたい。中盤以降一気にスピードアップした展開は、大いなる興奮へと導くはず。読んでいて頭にイメージしやすい文章。専門用語については、次第に慣れる。登場人物達に皆それぞれちゃんと結末が用意されている事は、ポイントが高い。本の厚さについては……頑張って短期間で読んで欲しい。憲法第9条や自衛隊の存在意義は常に議論の種だが、実際に国防に携わる人々はどんな事を思って生きているのか。本書でそれを読み取った人は、「国防とは何か」より深く考えるようになっているだろう。
亡国のイージス Amazon書評・レビュー: 亡国のイージスより
4062096889
No.49
(5pt)

ここ数年で一番のヒット

まず上下を手にとったときの厚さ、量感に圧倒されます。そして、前半は物語の中核となる人間関係のディテールの説明、それも各人物毎に書かれている為、興味深くはあるのですが、これが本筋とどう繋がっていくのか不安を覚える。(私の友人はこの部分で脱落)が、中盤、全体像が見えるや否や物語は一気に加速する。潜水艦の中で繰り広げられる局地戦と国の威信をかけ、政府の中で繰り広げられる戦い。自衛隊の中でのクーデターと言う実際にはちょっと考えられないような想定を圧倒的な迫力と筆致で現実的なものにしてしまう。まるで映画を見ているような気持ちでした。後半は人にもよると思いますが、私は涙、涙。ラストシーンはこれまた感動の涙にくれたのでした。
亡国のイージス 上 講談社文庫 Amazon書評・レビュー: 亡国のイージス 上 講談社文庫より
4062734931
No.48
(3pt)

前半は実写、後半はアニメ

この物語を読みながら、多くの読者は映画のスクリーンを思い浮かべるのではないだろうか。自分も映画を見るような感覚で読み進めていったが、前半は実写版、後半はアニメ版だった。「事件」が起こるまでを描く前半には、そんな事件が起こりうる土壌が、現在の自衛隊、ひいては日本の置かれた環境には実際に存在すると思わせるだけの迫力とリアリティがあるが、「事件」が起こってからのストーリー展開は、その前半に比べるとあまりにアニメチック、特に如月行のキャラクターがガンダムチックに思えてしまい、その落差が残念だった。にもかかわらず、「親が、子供のためにできないことなどあるものか」というセリフ以降の終盤のあるシーンにはちょっと涙ぐんでしまった。実写であろうとアニメであろうと、相当に読みごたえのある作品である事は否定出来ない。作品全体に対する満足度という意味では少なくとも四つ星は付けて良いとも思うが、前半と後半の落差に対しての落胆の度合いは一つ星分では済まないという意味で、あえて三つ星という辛い評価になった。
亡国のイージス 上 講談社文庫 Amazon書評・レビュー: 亡国のイージス 上 講談社文庫より
4062734931
No.47
(5pt)

疲れるけど面白い

トゥエルブY.Oのときは、うーん…面白いけど読みにくい…と思いつつ読んだが、こちらはタイヘンでした。自衛隊の話なんてやっぱりわけがわからない…と最初はページが進まなかったが、どんどん引き込まれていきました。知らない難しい用語なんか多くて読みにくいけど、最後は徹夜でした★
亡国のイージス 上 講談社文庫 Amazon書評・レビュー: 亡国のイージス 上 講談社文庫より
4062734931
No.46
(5pt)

上巻もすごかったけど

下巻もまたすごい。クウィネルを思わせるようなしっかりした検証にもとづいたポリティカルサスペンス。そう 上巻ではミステリー的な要素 冒険活劇の一面が強かったけどここではポリティカルサスペンスとしてのすごさも加わって。もちろん人間 親子 情 といったものも上巻にもまして描かれ。1冊でいろいろ楽しめる(楽しむという言葉には語弊があるかもしれませんが)すごい作品にしあがってます。様々な登場人物がそれぞれ自分の過去をもって、そしてそこから反省して得た今の生き方をもって、対立しあう。そこに立場だとかそういうものも絡んできて一大人間活劇が。どんなに暗く重いテーマをかかげても救いの残る作家というのは非常に貴重な存在なのですが、著者も間違いなくその一人。シリアスな重さ 厭世気分につながる現実を突きつけられながらもそれでも救いがあるのはすばらしいこと。圧巻はむしろ最終章。後日談が描く救い これを読み終えたときの感想はためいきひとつ でしかありませんでした。
亡国のイージス 下 講談社文庫 Amazon書評・レビュー: 亡国のイージス 下 講談社文庫より
406273494X
No.45
(5pt)

濃厚で深みのある好い作品です

物語は、主要な登場人物の生い立ちを丁寧に描く90ページに及ぶ「序章」から始まる。上・下巻あわせて膨大なボリュームになるが、読み手にそれを負担にさせないだけの物語の内容がある。起承転結のはっきりとした構成をもち、次々と手を替え品を替えしては、物語に気持ちいいテンポを奏でている。アメリカ外交に及び腰である日本、自立してない亡国「日本」を憂い著者は、登場人物を借り「亡国の盾」を著したのであろう。同著者の著作「Twelve.Y.O」の流れを汲む本作では、対米問題にとどまらず朝鮮問題にも鋭い目を向けている。朝鮮問題は、恒久的な問題ではなく、目の前に突きつけられた解決すべき問題であるはずだ。現在の日本は、北朝鮮政策に関しては、拉致問題に徹底終始し、それを隠れ蓑にして他の外交努力をいっさいしていないように感じられる。日本には、そんな亡国になってほしくないから、著者は叫ぶのであってその声は厳しい。テーマは、深く重いものを背負いつつも、物語は個性豊かな登場人物が活き活きと描かれ、愚直とまで言い切れる潔癖さを以て自らの使命を果たす。その様は、読み手に深い感慨と感動をもたらすこと間違いない。ことが終わってみると、アメリカはいつもの高みの見物。多数の犠牲が生まれても何事もなかったかのような日常への回帰は、悲しい。いろいろな意味で、思考させられる好感の持てる作品です。
亡国のイージス 上 講談社文庫 Amazon書評・レビュー: 亡国のイージス 上 講談社文庫より
4062734931
No.44
(4pt)

先任伍長がかっこいい

下巻では、中頃までじっくりと読ませてくれます。
中でも先任伍長・仙石と如月のやり取りと壊れていくヨンファとのシーンが、なんだか映画のワンシーンを思い浮かべました。
題材は、素人の私には難しいですが、今の自衛隊の難しい立場をよく利用して描かれています。
それだけ、海外で通用するだけの軍隊であるのかどうか、という問いにもなっています。
クライマックスで、ヨンファが自爆よろしく「GUSOH」を開けた後の反応。
コメディーです。
嫌いじゃないです、こういうオチ。
ジェームス・ボンドでしょうか?
小説ですから、スーパーなところがないとねぇ(笑)。
最後の回想シーンは、ホッとしますが、なんかモノ足りません。
ガッツリした軍事モノを期待した人には不向きかもしれません。
福井ワールドというのがあるそうですが、初めて読む人には、両方の本が厚いので気合いが要ります。
時間をじっくりと使って読むと面白いです。
下巻のまとめの仕方に若干の不満が残るけれど、国家秘密の部分って書き込み難いのではないでしょうか。
亡国のイージス 下 講談社文庫 Amazon書評・レビュー: 亡国のイージス 下 講談社文庫より
406273494X
No.43
(5pt)

国防というモノに警告を与える一冊

分厚い上下巻からなる本です。初めの方は、結構軍事用語や自衛隊の仕組み、護衛艦などに積まれているモノの説明が何気なく入っているため、何のことかサッパリ解らない場合には、再読が必要でした。人物の背景をいろいろと書き上げているこの巻である上巻は、なかなかの出来だと思います。この人物背景があって、初めて下巻での各人の活躍の下地が生きてきますので、じっくり記憶しましょう。この福井氏の本は、国防というものを疎かにしている日本で、何か起こされる可能性のあることをシュミレートしたような感じを受けました。なかなかスリルのあった小説でした。特に上巻後半から下巻途中までの勢いは、好きです。
亡国のイージス 上 講談社文庫 Amazon書評・レビュー: 亡国のイージス 上 講談社文庫より
4062734931
No.42
(2pt)

期待はずれ

下馬評がものすごく高くて期待して読みました。本書では戦争に対する危機感のない日本人に警笛を鳴らします。冒険小説が好きな人なら、間違いなく引き込まれる内容になっています。登場人物も皆個性があり、バックグラウンドがあり、話の展開も申し分ないです。失うもののない人間の怖さや追い詰められながらも自分の信念と戦う姿もあり、見ものです。前半はとても盛り上がります。正直これはスゴイ小説だと思いました。勢いがついて下巻に突入して。。。最高に盛り上がった場面で!!アレッ・・?こんなオチ??まるでつまらないアメリカンジョーク。全てが台無しです。それからは馬鹿らしくて読む気もうせてました。。ガッカリです。人それぞれだとは思いますが、こんな小説読むくらいだったら歴史小説の方がよっぽどおもしろいですよ。
亡国のイージス 下 講談社文庫 Amazon書評・レビュー: 亡国のイージス 下 講談社文庫より
406273494X
No.41
(5pt)

あっという間の大作です

正直、あのビッシリと詰まった文字の量で厚さのある上下巻でしたので読み始めるまでは少々抵抗があったのですが、意を決して読み始めるとあっという間に〝福井ワールド〟に引き込まれました。アメリカ・北朝鮮・日本という国家単位の思惑の中に個々人の存在が埋もれてしまう事に対して立ち上がる男達の姿を描いています。自衛隊の存在意義と日本の外向的能力という壮大なスケールからその中に存在する最小単位である個人としての存在意義を浮き彫りにさせた内容には感服せざるを得ません。何があっても最後まで諦めない主人公の一人先任伍長仙石の奮闘ぶりに熱い想いを久しぶりに感じました。この興奮は随分以前に真保裕一『ホワイトアウト』を読んだ時以来かな?という感じです。終盤の〝事後〟部分を少し延ばしすぎかな?とも思いますがトータルではそんな事は懸散らかしての★5つです。ストーリー中、専守防衛の自衛隊の苦しい立場が描かれていますが、現在のイラク派遣の自衛隊の状況を見通した様な内容で考えさせられます。今、著者作品『終戦のローレライ』が話題ですがこの『亡国のイージス』未読の方、量の多さに臆さずに是非読まれる事を心からお奨めします。
亡国のイージス 下 講談社文庫 Amazon書評・レビュー: 亡国のイージス 下 講談社文庫より
406273494X
No.40
(5pt)

心に染みる。

あまり、このようなジャンルの本は読んだことはなかったけど、すごく、その本の世界に入り込めた。如月行の言葉一つ一つに泣かされた。こんなに心を打つ物語が他にあっただろうか、と考えたとき、私の今まで読んだ本の中では無いと思う。私はまだ中2だから、読んだ本の種類も少ない。でも、これは最高の本だと思う。途中から涙が止まらなかった。きっと、一生忘れることの出来ない本の一冊になるだろう。
亡国のイージス 下 講談社文庫 Amazon書評・レビュー: 亡国のイージス 下 講談社文庫より
406273494X
No.39
(5pt)

久しぶりに体が震えた!!

文庫版が発売されてすぐに購入。しかし内容が少し難しそうだったので本棚に納められたまま2年近くが経っていました。意を決し冬休みを利用して一気に読破しての感想を一言。本当に面白い!!久々に体が震える小説を読みました。登場人物が多いですがそれぞれにドラマがあり感情移入しやすく、特に宮津艦長、奴月行、千石恒史の3人の生き様に心を奪われました。読後感も非常に心地良く、1週間程小説の世界が頭から離れませんでした。既に購入済みの「終戦のローレライ」もすぐに読みたいと思っています。「ちょっと難しいのでは」と敬遠している人も是非読んでみることをお勧めすします。一気読み必至の傑作ですよ。
亡国のイージス 上 講談社文庫 Amazon書評・レビュー: 亡国のイージス 上 講談社文庫より
4062734931