てのひらの闇

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てのひらの闇の評価:

4.25/5点 レビュー 44件。 B ランク

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平均点4.25pt

Amazonレビュー一覧

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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全74件 61〜74 4/4ページ
No.14
(5pt)

中年の悲壮、会話の妙

表面化することは少ないが、バブル時代の後遺症として現在でも影響を色濃く残している事柄は多々ある(らしい)。
直接の後遺症もあれば、そこから接ぎ木のように派生・拡大した間接的なものまである(らしい)。
この物語はサラリーマンと表現するには少し問題があるものの、まごうことなきサラリーマンの残滓を備えた男性を中心とした企業サスペンスである。
作者の直木賞受賞作「テロリストのパラソル」と同じく、「くたびれた中年男性・秘密の過去・病気」の主人公が再び登場。
社会一般的な視点で見れば実に頼りなげなのだが、その実、何かしら秘めたる能力を持っているという設定。
実際問題として、その能力を発揮できる道から外れ、転進した道ではそもそも使えないという能力である。
それがかえって中年のくたびれ感を助長しているのが興味深い。
知性の高さをかいまみられる端的でテンポのよい会話が読む者を引きつける。
いかに自分のボキャブラリーが少ないかを実感するあまり、メモを取りながら読み進めてしまった。
初回はメモを片手に読んだため、せっかくのテンポを阻害したような気がしないでもない。
通常再読は相当期間のインターバルをおくことにしているが、この作品に限ってはすぐにでも読んでみようと思っている。
評価はもちろん星5つ。
てのひらの闇 Amazon書評・レビュー: てのひらの闇より
416318760X
No.13
(5pt)

中年の悲壮、会話の妙

表面化することは少ないが、バブル時代の後遺症として現在でも影響を色濃く残している事柄は多々ある(らしい)。
直接の後遺症もあれば、そこから接ぎ木のように派生・拡大した間接的なものまである(らしい)。
この物語はサラリーマンと表現するには少し問題があるものの、まごうことなきサラリーマンの残滓を備えた男性を中心とした企業サスペンスである。
作者の直木賞受賞作「テロリストのパラソル」と同じく、「くたびれた中年男性・秘密の過去・病気」の主人公が再び登場。
社会一般的な視点で見れば実に頼りなげなのだが、その実、何かしら秘めたる能力を持っているという設定。
実際問題として、その能力を発揮できる道から外れ、転進した道ではそもそも使えないという能力である。
それがかえって中年のくたびれ感を助長しているのが興味深い。
知性の高さをかいまみられる端的でテンポのよい会話が読む者を引きつける。
いかに自分のボキャブラリーが少ないかを実感するあまり、メモを取りながら読み進めてしまった。
初回はメモを片手に読んだため、せっかくのテンポを阻害したような気がしないでもない。
通常再読は相当期間のインターバルをおくことにしているが、この作品に限ってはすぐにでも読んでみようと思っている。
評価はもちろん星5つ。
てのひらの闇 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: てのひらの闇 (文春文庫)より
4167614022
No.12
(5pt)

「結果的に商品イメージが拡散する。」

 会長が自社のコマーシャル用にと極秘で渡してくれた
「実録の八ミリのビデオテープ」
は実はCG合成されたものだった。
 宣伝部の課長堀江がそれを指摘し、コマーシャルには使えないことを告げた晩、会長は自殺する。
 会長の自殺の原因、CGテープの作成された理由。
 それを知りたいと堀江が調べ始める。
 大会社の社内の様子や人間関係が
「もうすぐ退職する」
 堀江の視点から描かれていて、それぞれが、経営や宣伝などの仕事もこなしていく様子がリアルで面白いです。
 堀江自身があまり好きではなかった真田部長も愛嬌のある人物として最後に登場するなど、人物ひとりひとりに向けた視線のやさしさが、スマートな筋立てに奥行きを与えていて読みやすい小説になっています。
 長い小説ですが、どのページも面白くて一気に読みました。 
てのひらの闇 Amazon書評・レビュー: てのひらの闇より
416318760X
No.11
(5pt)

「結果的に商品イメージが拡散する。」

 会長が自社のコマーシャル用にと極秘で渡してくれた
「実録の八ミリのビデオテープ」
は実はCG合成されたものだった。
 宣伝部の課長堀江がそれを指摘し、コマーシャルには使えないことを告げた晩、会長は自殺する。
 会長の自殺の原因、CGテープの作成された理由。
 それを知りたいと堀江が調べ始める。
 大会社の社内の様子や人間関係が
「もうすぐ退職する」
 堀江の視点から描かれていて、それぞれが、経営や宣伝などの仕事もこなしていく様子がリアルで面白いです。
 堀江自身があまり好きではなかった真田部長も愛嬌のある人物として最後に登場するなど、人物ひとりひとりに向けた視線のやさしさが、スマートな筋立てに奥行きを与えていて読みやすい小説になっています。
 長い小説ですが、どのページも面白くて一気に読みました。 
てのひらの闇 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: てのひらの闇 (文春文庫)より
4167614022
No.10
(4pt)

格好良い

経営では無能であったが、人格的に優れていた会長の自殺。そして、CG合成されたビデオテープ。CGであったことを指摘した堀江は、会長の自殺の理由を探り始める…。この作品の最大の魅力は、登場人物の魅力だろう。暴力団組長の息子という経歴を持つ主人公・堀江、自殺した会長である石崎、堀江の部下・大原、堀江を見守る暴力団組長・坂崎、バーの姉弟…など、それぞれのキャラクターが立っており、何より格好良い。格好良過ぎてどうだろう? と思えてしまうくらいに。まさに「ハードボイルド」なのであるが、テンポも良いし、確かに面白い。もっとも、この手の小説ではよく感じることではあるのだが、この作品も登場人物達の人間巻系が出来過ぎているような気がしてならない。あまりにも関係し過ぎていて、逆に人工的に感じてしまうのである。そこだけがちょっと気になった。でも、十分面白かったけれども。
てのひらの闇 Amazon書評・レビュー: てのひらの闇より
416318760X
No.9
(4pt)

格好良い

経営では無能であったが、人格的に優れていた会長の自殺。そして、CG合成されたビデオテープ。CGであったことを指摘した堀江は、会長の自殺の理由を探り始める…。この作品の最大の魅力は、登場人物の魅力だろう。暴力団組長の息子という経歴を持つ主人公・堀江、自殺した会長である石崎、堀江の部下・大原、堀江を見守る暴力団組長・坂崎、バーの姉弟…など、それぞれのキャラクターが立っており、何より格好良い。格好良過ぎてどうだろう? と思えてしまうくらいに。まさに「ハードボイルド」なのであるが、テンポも良いし、確かに面白い。もっとも、この手の小説ではよく感じることではあるのだが、この作品も登場人物達の人間巻系が出来過ぎているような気がしてならない。あまりにも関係し過ぎていて、逆に人工的に感じてしまうのである。そこだけがちょっと気になった。でも、十分面白かったけれども。
てのひらの闇 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: てのひらの闇 (文春文庫)より
4167614022
No.8
(4pt)

かっこいい男たち

登場してくる男たちがかっこいい。昔、受けた恩に報いるため、石崎の死の真相を追いかける主人公の堀江はもとより、元の組長の息子堀江を鍛え、あくまで温かい目で見守る、暴力団組長坂崎。中でも一番は石崎である。無能な経営者かと思えた彼だが、実は愛する女を支え、命をかけて守り抜く、男の中の男であったとは。彼が堀江にかけた最後の言葉「感謝する」。それに込められた石崎の思いがわかって、堀江と同様、石崎に惚れこんでしまった。ふやけた男ばかりが増えている現代、こんな男たちの物語に、素直に感動した。
てのひらの闇 Amazon書評・レビュー: てのひらの闇より
416318760X
No.7
(4pt)

かっこいい男たち

登場してくる男たちがかっこいい。昔、受けた恩に報いるため、石崎の死の真相を追いかける主人公の堀江はもとより、元の組長の息子堀江を鍛え、あくまで温かい目で見守る、暴力団組長坂崎。中でも一番は石崎である。無能な経営者かと思えた彼だが、実は愛する女を支え、命をかけて守り抜く、男の中の男であったとは。彼が堀江にかけた最後の言葉「感謝する」。それに込められた石崎の思いがわかって、堀江と同様、石崎に惚れこんでしまった。ふやけた男ばかりが増えている現代、こんな男たちの物語に、素直に感動した。
てのひらの闇 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: てのひらの闇 (文春文庫)より
4167614022
No.6
(5pt)

スカッと爽快!?

藤原さんの作品にははずれがないので楽しんで読めました。主人公をはじめとする格好よすぎる登場人物のキャラクターがいいですね。タイトルの闇は確かにあるのだが、正直なところ純粋なエンターテイメントとして割り切れるのがいいところかな?
てのひらの闇 Amazon書評・レビュー: てのひらの闇より
416318760X
No.5
(5pt)

スカッと爽快!?

藤原さんの作品にははずれがないので楽しんで読めました。主人公をはじめとする格好よすぎる登場人物のキャラクターがいいですね。タイトルの闇は確かにあるのだが、正直なところ純粋なエンターテイメントとして割り切れるのがいいところかな?
てのひらの闇 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: てのひらの闇 (文春文庫)より
4167614022
No.4
(4pt)

でもイイのだ

藤原伊織さんが描く人物は皆どこか優しい。ほっとする。一見普通に見える世界が、物語が進むに従って、実はとんでもないアレコレにかなり都合よく変わっていくのには、おおそうきたかって、実は笑ってしまったりして・・・許すけど。でもちょっと甘いかな?
てのひらの闇 Amazon書評・レビュー: てのひらの闇より
416318760X
No.3
(4pt)

でもイイのだ

藤原伊織さんが描く人物は皆どこか優しい。ほっとする。一見普通に見える世界が、物語が進むに従って、実はとんでもないアレコレにかなり都合よく変わっていくのには、おおそうきたかって、実は笑ってしまったりして・・・許すけど。でもちょっと甘いかな?
てのひらの闇 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: てのひらの闇 (文春文庫)より
4167614022
No.2
(4pt)

格好良すぎるアウトロー

藤原伊織の作品は2冊目だが、「ひまわりのパラソル」と同様、格好良いアウトローが主人公。アウトローでありながら、広告会社に勤めるサラリーマンであるというのは、現実味がないが、なぜか許せる。ただ、大きな暴力組織の「若」であったことで、安全な場所にいるというのは、ハードボイルドとしてどうか? 作者は、ハッピーエンドにしたかったのかもしれないが。
てのひらの闇 Amazon書評・レビュー: てのひらの闇より
416318760X
No.1
(4pt)

格好良すぎるアウトロー

藤原伊織の作品は2冊目だが、「ひまわりのパラソル」と同様、格好良いアウトローが主人公。アウトローでありながら、広告会社に勤めるサラリーマンであるというのは、現実味がないが、なぜか許せる。ただ、大きな暴力組織の「若」であったことで、安全な場所にいるというのは、ハードボイルドとしてどうか? 作者は、ハッピーエンドにしたかったのかもしれないが。
てのひらの闇 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: てのひらの闇 (文春文庫)より
4167614022