還るべき場所

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還るべき場所の評価:

4.53/5点 レビュー 49件。 C ランク

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平均点4.53pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全80件 21〜40 2/4ページ
No.60
(5pt)

小説だと思って舐めていました。

こういう山や冒険ものは、やはりノンフィクションじゃないと鬼気迫る読書体験はできない。
そんな理由から山岳小説には手を出さないでいたのですが、たまたま手を伸ばしたこの作品は、意外にもとてつもなく面白かったです。

読後感としては、
「続編があればぜひ読みたい! でも、こういう結末、終わり方だからこそ面白いのか」
そんな気持ちになる作品でした。
最後の200ページあたりからは、ハラハラも伴って小休止もなしに読み進みました。
ボキャブラリーが豊富なわりに、全体を通してとても読みやすいのも一因だと思います。

また、登場人物・神津の言葉からは作者・笹本氏のメッセージとも汲み取れる熱いものを感じました。

ただ最後に難をつけていいのなら、終章のテンポが速すぎる気がしました。
また後日談も少なく、それぞれ濃い味を出していたメンバーのその後がとても気になります。
例の三人組、神津の会社のその後、竹原のその後の仕事などなど。
読後の想像が開放的過ぎて、あと少しだけ締めて欲しかったかもしれません。
ただ、それでもめちゃくちゃ楽しかったです(笑)。
還るべき場所 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 還るべき場所 (文春文庫)より
4167684039
No.59
(5pt)

小説だと思って舐めていました。

こういう山や冒険ものは、やはりノンフィクションじゃないと鬼気迫る読書体験はできない。
そんな理由から山岳小説には手を出さないでいたのですが、たまたま手を伸ばしたこの作品は、意外にもとてつもなく面白かったです。

読後感としては、
「続編があればぜひ読みたい! でも、こういう結末、終わり方だからこそ面白いのか」
そんな気持ちになる作品でした。
最後の200ページあたりからは、ハラハラも伴って小休止もなしに読み進みました。
ボキャブラリーが豊富なわりに、全体を通してとても読みやすいのも一因だと思います。

また、登場人物・神津の言葉からは作者・笹本氏のメッセージとも汲み取れる熱いものを感じました。

ただ最後に難をつけていいのなら、終章のテンポが速すぎる気がしました。
また後日談も少なく、それぞれ濃い味を出していたメンバーのその後がとても気になります。
例の三人組、神津の会社のその後、竹原のその後の仕事などなど。
読後の想像が開放的過ぎて、あと少しだけ締めて欲しかったかもしれません。
ただ、それでもめちゃくちゃ楽しかったです(笑)。
還るべき場所 Amazon書評・レビュー: 還るべき場所より
4163271201
No.58
(5pt)

この本は、最後があっさりしているが

この人の小説は、登山に関することも読みごたえがありますが、
登場人物の人間関係、それぞれの思いなど、内面に関することでも
ぐんぐん迫ってきます。引き込まれる文章です
還るべき場所 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 還るべき場所 (文春文庫)より
4167684039
No.57
(5pt)

この本は、最後があっさりしているが

この人の小説は、登山に関することも読みごたえがありますが、
登場人物の人間関係、それぞれの思いなど、内面に関することでも
ぐんぐん迫ってきます。引き込まれる文章です
還るべき場所 Amazon書評・レビュー: 還るべき場所より
4163271201
No.56
(4pt)

ヒロインに問題あり。

山のことを全く知らないので、用語についていけませんでした。最初の20ページくらいで挫折しかけました。
総じて良かったのですが、聖美が【善意に満ちあふれたお騒がせ人】に思えて好きになれなかったのがマイナスでした。
気の強い女性がどうも嫌いなので。
神津さんはとても素晴らしい方。
還るべき場所 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 還るべき場所 (文春文庫)より
4167684039
No.55
(4pt)

ヒロインに問題あり。

山のことを全く知らないので、用語についていけませんでした。最初の20ページくらいで挫折しかけました。
総じて良かったのですが、聖美が【善意に満ちあふれたお騒がせ人】に思えて好きになれなかったのがマイナスでした。
気の強い女性がどうも嫌いなので。
神津さんはとても素晴らしい方。
還るべき場所 Amazon書評・レビュー: 還るべき場所より
4163271201
No.54
(5pt)

心を閉ざした若き孤高のクライマーにとっても、伝説の経営者にとっても、そこはやはり還るべき場所だった。迫真の山岳描写、極限の中で展開する傑作山岳冒険小説。

笹本稜平さんの本を読むのは、「未踏峰」に続いて2作目です。
「未踏峰」も面白かったけど、本作の方が断然に完成度は高いですね。

山と出会い、そこで共に命を預ける仲間と出会い、あまりにも激しく駆け抜けた十代後半から二十代前半の日々。
翔平は、ヒマラヤの難壁ルートをいくつも攻略し、世界レベルのクライマーにのし上がり、「これから」と言うときに最愛のパートナー聖美を世界2位の高峰K2登攀中に失う。
そのことで自責の念に駆られ、すっかり山から遠ざかり、心を閉ざした日々を送る。

その翔平を現世に引きずり出したのは、クライマー仲間の親友であり、登山ツアーの会社を起業した亮太だった。
亮太は、世界12位の高峰、ヒマラヤのブロードピークに一般登山客を登頂させるツアーの山岳ガイドとして、すっかり人間嫌いになった翔平を引っ張り込む。

「大名旅行のヒマラヤツアー」に違和感を覚える翔平の前に、一代で上場医療機器メーカーを興した伝説の経営者神津と、やはりK2での悪夢の体験を持つ神津の秘書竹原が現れる。ツアーに参加するのだと言う。
功成り名を遂げた神津が、リスクの高いヒマラヤ登山に挑戦するのは、何故だったのか。

そしてお話は、後半K2のベースキャンプ周辺に場所を移す。

ずっと「自分と限られた仲間たちが誰よりも早く登頂できればよい」という思いで生きて来た翔平。
だが、彼の忌避する企業社会に属するツアー客たち、そして企業社会の成功者でありながら誰よりも強いクライマー魂を持つ神津、かつての聖美を知る心優しい現地ガイドの連中や、かつて共に壁に挑んだ海外のクライマー仲間との触れ合いの中で、だんだん心を開き、「この人たちを何としても頂に登らせたい」という気持ちに目覚め、山岳ガイドの職責を越えたリーダーシップを発揮するようになる。

やがてブロードピークへのアタックを開始し、順調に進んでいた彼らの前に立ちはだかったのは、穏やかな表情の奥に隠された山の悪魔だった。。。。
高度8000m、吹き荒れる暴風雪の極限状態での息詰まる攻防は、ページを繰る手を止められない。

生死を共にした仲間、最愛のパートナーを失い、そこから出てくるまで4年の日々を要した翔平の気持ち。すごくよく判ります。
名声も金も手にした神津がなぜヒマラヤの高峰に登らなければならないか。今後も登るのか。登るでしょう、今までの企業家人生を捨てでも行きたい、それが山というものだから。
そしてあの日聖美が落下した理由、その後に起きていた奇跡。きっとそうです、彼女はやったんです、たった一人で。

ということで、迫真の山岳描写、登場人物の心の動きもとてもきめ細かく描かれていて大満足。
日本アルプスすらあまり行ったことがないのに、この本を読むと、真面目にヒマラヤ行ってみたくなりますね。
還るべき場所 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 還るべき場所 (文春文庫)より
4167684039
No.53
(5pt)

心を閉ざした若き孤高のクライマーにとっても、伝説の経営者にとっても、そこはやはり還るべき場所だった。迫真の山岳描写、極限の中で展開する傑作山岳冒険小説。

笹本稜平さんの本を読むのは、「未踏峰」に続いて2作目です。
「未踏峰」も面白かったけど、本作の方が断然に完成度は高いですね。

山と出会い、そこで共に命を預ける仲間と出会い、あまりにも激しく駆け抜けた十代後半から二十代前半の日々。
翔平は、ヒマラヤの難壁ルートをいくつも攻略し、世界レベルのクライマーにのし上がり、「これから」と言うときに最愛のパートナー聖美を世界2位の高峰K2登攀中に失う。
そのことで自責の念に駆られ、すっかり山から遠ざかり、心を閉ざした日々を送る。

その翔平を現世に引きずり出したのは、クライマー仲間の親友であり、登山ツアーの会社を起業した亮太だった。
亮太は、世界12位の高峰、ヒマラヤのブロードピークに一般登山客を登頂させるツアーの山岳ガイドとして、すっかり人間嫌いになった翔平を引っ張り込む。

「大名旅行のヒマラヤツアー」に違和感を覚える翔平の前に、一代で上場医療機器メーカーを興した伝説の経営者神津と、やはりK2での悪夢の体験を持つ神津の秘書竹原が現れる。ツアーに参加するのだと言う。
功成り名を遂げた神津が、リスクの高いヒマラヤ登山に挑戦するのは、何故だったのか。

そしてお話は、後半K2のベースキャンプ周辺に場所を移す。

ずっと「自分と限られた仲間たちが誰よりも早く登頂できればよい」という思いで生きて来た翔平。
だが、彼の忌避する企業社会に属するツアー客たち、そして企業社会の成功者でありながら誰よりも強いクライマー魂を持つ神津、かつての聖美を知る心優しい現地ガイドの連中や、かつて共に壁に挑んだ海外のクライマー仲間との触れ合いの中で、だんだん心を開き、「この人たちを何としても頂に登らせたい」という気持ちに目覚め、山岳ガイドの職責を越えたリーダーシップを発揮するようになる。

やがてブロードピークへのアタックを開始し、順調に進んでいた彼らの前に立ちはだかったのは、穏やかな表情の奥に隠された山の悪魔だった。。。。
高度8000m、吹き荒れる暴風雪の極限状態での息詰まる攻防は、ページを繰る手を止められない。

生死を共にした仲間、最愛のパートナーを失い、そこから出てくるまで4年の日々を要した翔平の気持ち。すごくよく判ります。
名声も金も手にした神津がなぜヒマラヤの高峰に登らなければならないか。今後も登るのか。登るでしょう、今までの企業家人生を捨てでも行きたい、それが山というものだから。
そしてあの日聖美が落下した理由、その後に起きていた奇跡。きっとそうです、彼女はやったんです、たった一人で。

ということで、迫真の山岳描写、登場人物の心の動きもとてもきめ細かく描かれていて大満足。
日本アルプスすらあまり行ったことがないのに、この本を読むと、真面目にヒマラヤ行ってみたくなりますね。
還るべき場所 Amazon書評・レビュー: 還るべき場所より
4163271201
No.52
(5pt)

1/3を越えた所からページをめくる手が止まらない。

山岳小説といえば著名な登山家が自身の経験を元に、または綿密な取材を重ねたドキュメント形式という物が多いが
この本では登山と言う舞台の上で活気あふれる人間同士のやりとりを通じ「生き様」という物語が何度も何度も押し寄せ読者を圧倒する。
必然的に話題になる本の中の一冊。

 登山部分だけを抜き出すとリアリティはいささか薄れるがメインターゲットである読者層もそのあたりを求めて購入するでのあろうし
そうでは無かった私自身も読んで良かったと思える。
還るべき場所 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 還るべき場所 (文春文庫)より
4167684039
No.51
(5pt)

1/3を越えた所からページをめくる手が止まらない。

山岳小説といえば著名な登山家が自身の経験を元に、または綿密な取材を重ねたドキュメント形式という物が多いが
この本では登山と言う舞台の上で活気あふれる人間同士のやりとりを通じ「生き様」という物語が何度も何度も押し寄せ読者を圧倒する。
必然的に話題になる本の中の一冊。

 登山部分だけを抜き出すとリアリティはいささか薄れるがメインターゲットである読者層もそのあたりを求めて購入するでのあろうし
そうでは無かった私自身も読んで良かったと思える。
還るべき場所 Amazon書評・レビュー: 還るべき場所より
4163271201
No.50
(5pt)

死と向かい合うこと × 生と向かい合うこと

笹本稜平の「還るべき場所」

大迫力の山岳小説。
とにかく圧倒的なスケール感がモノを言わせる。
分厚い本なのに読み出したら止められない。

単なる山岳小説ではない。
この小説は8,000m級の登山に関する描写が精緻であるところもすごいのだが、
死を常に意識しなければならない状況に身を置く登場人物たちが
それぞれの人生観、死生観を丁寧に筆致せれているところに価値がある。

以下の言葉に引っかかりが見つかれば
この本は、読むことをお薦めします。

<以下抜粋>

「そもそも人生というのはつまらんものだ。若いうちなら勢いで突っ走れる。なんにでも夢中になれる時期がある。それがそのうち惰性になり、世間のしがらみに絡めとられて、なにが面白いかわからなくなる。しかしな、本当の勝負はそこから始まるんだ。つまらん人生に花を咲かせるのが本当の才覚で、モチベーションが希薄になったなんて愚痴を言っているうちはまだ半端者だ。砂漠のような人生に、大輪の花を咲かせることのできる人間こそ一流だ」(主人公翔平の父の叱咤)

「人間は夢を食って生きる動物だ。夢を見る力を失った人生は地獄だ。夢はこの世界の不条理を忘れさせてくれる。夢はこの世界が生きるに値するものだと信じさせてくれる。そうやって自分を騙しおおせて死んでいけたら、それで本望だとわたしは思っている」

「死ぬ前にぜひK2の頂を踏みたい。これは勝つとか負けるとかの問題じゃない。長い人生で一度くらいは、魂の糧になるようなことをやってみたいんだよ。さもないとわたしは魂のレベルで飢えたまま死ぬことになる。(中略)山に登るという行為自体のなかにそれ(魂の糧)がある。(中略)『山がそこにあるから』というマロリーの言葉は、『なぜ山に登るか』という質問への答えではなく、それが回答不能な問いであることを示したにすぎないと。(中略)まさに卓見だ。私が求めている魂の糧とは、きみが言う『生きることによってしか表現できないなにか』そのものだ。それは無償の生という土壌からしか生まれない、この世でもっとも美しい花かもしれない」(60歳すぎてからヒマラヤ登山に人生を賭ける世俗の勝利者たるオーナー社長神津の弁)

人生とはやり直しのできない一筆書きのようなものだと思う。一度描いてしまった線は修正がきかない。できるのはその先をさらに描き続けることだ。たとえ予期せぬ手先のぶれで意図とは違う方向に筆が走ったとしても、そこから思いもよらない未来が開けることもある。(オーナー社長の秘書であったが社長失脚後も山のパートナーとなる大学山岳部出身の竹原の思い)

真の答えは登るという行為のなかにしかない。そしてそれは登山に限ったことではない。人生そのものの意味さえ、生きるという行為のなかでしか見出せないものだということを竹原は悟った。(中略)思わぬ方向にぶれた人生の一筆書きが、これからどんな図柄を描き出すのか。予断は必要ない。恐れることもない。勇気を持ってもう一度、自分の人生を生きてみることだ。お仕着せの人生はもう終わった。(竹原の思い)

「どんな目標への挑戦でも、いや人生そのものに対しても、絶望というピリオドを打つのは簡単なことだ。しかしそれは闘い抜いての敗北とは意味が違う。絶望は闘いからの逃避だよ。あるいは魂の自殺行為だ。(中略)絶望によって前に進もうという意志にピリオドを打つたびに、人は自らの生の品位を貶める。それを繰り返すたびに人生は腐っていく」(神津から主人公翔平への叱咤)

<以上抜粋>

この本を読んで
僕は「死」と向かい合っているか、それとも、「生」と向かい合っているか。
そう自問自答してみた。
正直、生死を意識して毎日を過ごしてはいない。
それだけ幸せだと言えば聞こえはいい。

でも、魂が満たされているか? という問いには
「満たされていない」と答えざるを得ない。
満たすための「魂の糧」とはなんだろうか?
ゆっくり考えてみようと思う。
還るべき場所 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 還るべき場所 (文春文庫)より
4167684039
No.49
(5pt)

死と向かい合うこと × 生と向かい合うこと

笹本稜平の「還るべき場所」

大迫力の山岳小説。
とにかく圧倒的なスケール感がモノを言わせる。
分厚い本なのに読み出したら止められない。

単なる山岳小説ではない。
この小説は8,000m級の登山に関する描写が精緻であるところもすごいのだが、
死を常に意識しなければならない状況に身を置く登場人物たちが
それぞれの人生観、死生観を丁寧に筆致せれているところに価値がある。

以下の言葉に引っかかりが見つかれば
この本は、読むことをお薦めします。

<以下抜粋>

「そもそも人生というのはつまらんものだ。若いうちなら勢いで突っ走れる。なんにでも夢中になれる時期がある。それがそのうち惰性になり、世間のしがらみに絡めとられて、なにが面白いかわからなくなる。しかしな、本当の勝負はそこから始まるんだ。つまらん人生に花を咲かせるのが本当の才覚で、モチベーションが希薄になったなんて愚痴を言っているうちはまだ半端者だ。砂漠のような人生に、大輪の花を咲かせることのできる人間こそ一流だ」(主人公翔平の父の叱咤)

「人間は夢を食って生きる動物だ。夢を見る力を失った人生は地獄だ。夢はこの世界の不条理を忘れさせてくれる。夢はこの世界が生きるに値するものだと信じさせてくれる。そうやって自分を騙しおおせて死んでいけたら、それで本望だとわたしは思っている」

「死ぬ前にぜひK2の頂を踏みたい。これは勝つとか負けるとかの問題じゃない。長い人生で一度くらいは、魂の糧になるようなことをやってみたいんだよ。さもないとわたしは魂のレベルで飢えたまま死ぬことになる。(中略)山に登るという行為自体のなかにそれ(魂の糧)がある。(中略)『山がそこにあるから』というマロリーの言葉は、『なぜ山に登るか』という質問への答えではなく、それが回答不能な問いであることを示したにすぎないと。(中略)まさに卓見だ。私が求めている魂の糧とは、きみが言う『生きることによってしか表現できないなにか』そのものだ。それは無償の生という土壌からしか生まれない、この世でもっとも美しい花かもしれない」(60歳すぎてからヒマラヤ登山に人生を賭ける世俗の勝利者たるオーナー社長神津の弁)

人生とはやり直しのできない一筆書きのようなものだと思う。一度描いてしまった線は修正がきかない。できるのはその先をさらに描き続けることだ。たとえ予期せぬ手先のぶれで意図とは違う方向に筆が走ったとしても、そこから思いもよらない未来が開けることもある。(オーナー社長の秘書であったが社長失脚後も山のパートナーとなる大学山岳部出身の竹原の思い)

真の答えは登るという行為のなかにしかない。そしてそれは登山に限ったことではない。人生そのものの意味さえ、生きるという行為のなかでしか見出せないものだということを竹原は悟った。(中略)思わぬ方向にぶれた人生の一筆書きが、これからどんな図柄を描き出すのか。予断は必要ない。恐れることもない。勇気を持ってもう一度、自分の人生を生きてみることだ。お仕着せの人生はもう終わった。(竹原の思い)

「どんな目標への挑戦でも、いや人生そのものに対しても、絶望というピリオドを打つのは簡単なことだ。しかしそれは闘い抜いての敗北とは意味が違う。絶望は闘いからの逃避だよ。あるいは魂の自殺行為だ。(中略)絶望によって前に進もうという意志にピリオドを打つたびに、人は自らの生の品位を貶める。それを繰り返すたびに人生は腐っていく」(神津から主人公翔平への叱咤)

<以上抜粋>

この本を読んで
僕は「死」と向かい合っているか、それとも、「生」と向かい合っているか。
そう自問自答してみた。
正直、生死を意識して毎日を過ごしてはいない。
それだけ幸せだと言えば聞こえはいい。

でも、魂が満たされているか? という問いには
「満たされていない」と答えざるを得ない。
満たすための「魂の糧」とはなんだろうか?
ゆっくり考えてみようと思う。
還るべき場所 Amazon書評・レビュー: 還るべき場所より
4163271201
No.48
(5pt)

心は冬山に・・・・

この小説を読んでいる最中は、完全に「冬山」に身も心も置いている感じでした。
リアリティがありましたし、登山の経験のない方でも充分に感情移入できます。
根底にテーマとして流れる「ラブストーリー」も「登山小説」としての内容を邪魔しておらず、実に自然に受け止められます。
還るべき場所 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 還るべき場所 (文春文庫)より
4167684039
No.47
(5pt)

心は冬山に・・・・

この小説を読んでいる最中は、完全に「冬山」に身も心も置いている感じでした。
リアリティがありましたし、登山の経験のない方でも充分に感情移入できます。
根底にテーマとして流れる「ラブストーリー」も「登山小説」としての内容を邪魔しておらず、実に自然に受け止められます。
還るべき場所 Amazon書評・レビュー: 還るべき場所より
4163271201
No.46
(5pt)

山とビジネスと人間を見抜いた一冊

単なる登山小説の域を超え、ビジネスの本質を見抜き、
結局、人間の生きる意味といった壮大なテーマが語られる一冊。

読み出したら止まらない、久しぶりに良い小説に出会えた。
還るべき場所 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 還るべき場所 (文春文庫)より
4167684039
No.45
(5pt)

山とビジネスと人間を見抜いた一冊

単なる登山小説の域を超え、ビジネスの本質を見抜き、
結局、人間の生きる意味といった壮大なテーマが語られる一冊。

読み出したら止まらない、久しぶりに良い小説に出会えた。
還るべき場所 Amazon書評・レビュー: 還るべき場所より
4163271201
No.44
(5pt)

本好きにはたまらない傑作です

とにかく圧倒的なスケール感!登場人物それぞれの人生に学ぶことがあり、山を知らない私でも、夢中で読み進められました。特に後半部分の展開は秀逸!何度読み返しても、清々しい気持ちなります。本好きの人に勧めたい本です。
還るべき場所 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 還るべき場所 (文春文庫)より
4167684039
No.43
(5pt)

本好きにはたまらない傑作です

とにかく圧倒的なスケール感!登場人物それぞれの人生に学ぶことがあり、山を知らない私でも、夢中で読み進められました。特に後半部分の展開は秀逸!何度読み返しても、清々しい気持ちなります。本好きの人に勧めたい本です。
還るべき場所 Amazon書評・レビュー: 還るべき場所より
4163271201
No.42
(4pt)

人の熱いパワーを感じる小説

始めての山岳小説でした。それも超長編でした。
暑い夏に読む雪山場面でしたが、涼しさを感じるのに丁度良かったです。
山に取り憑かれる人の気持ちが、少しわかったような気になりました。
人の熱いパワーを感じる小説でした。
還るべき場所 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 還るべき場所 (文春文庫)より
4167684039
No.41
(4pt)

人の熱いパワーを感じる小説

始めての山岳小説でした。それも超長編でした。
暑い夏に読む雪山場面でしたが、涼しさを感じるのに丁度良かったです。
山に取り憑かれる人の気持ちが、少しわかったような気になりました。
人の熱いパワーを感じる小説でした。
還るべき場所 Amazon書評・レビュー: 還るべき場所より
4163271201