クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い
評判
クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣いの評価:
3.91/5点 レビュー 159件。 B ランク
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全41件 1〜20 1/3ページ
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3.91/5点 レビュー 159件。 B ランク
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小説の詳細ページを閲覧すると、ここに履歴が表示されます。最近閲覧した小説詳細ページへ簡単に戻る事が出来ます。
高校生の頃に読んで、漠然とした不快感を抱いた作品/シリーズだった。
その不快感の正体が気になり先日再読した。
キャラは立っていた。不快な人も居たが少しはいいことを言ってくれていた。
ミステリとしては改めて読むとベタなトリックを使っていた(一周回ってベタだった)。
主人公は冴えない根暗陰キャだが、わりと言ってることは等身大で理解できた(少なくとも1巻時点では読者に寄ってる)。
さて、問題はもっと別の所にあった。
作品を通しての倫理観が不愉快なものになってるのである。
いや、確かに主人公は「人を殺すなんて絶対許せない」みたいなことを言ってたので上っ面のバランスは取ろうとしているのだが、だがしかしそれだけである。
実際、物語を終えて犯人はどうなっただろう? 一方的な都合で人の命を殺めておいて、欲しかったモノを手に入れて、今ものうのうと優雅に暮らしている。警察仕事しろ。
2冊目でも殺人鬼が出てくるが、なんかこいつも人気キャラ扱いされて最後は「改心したから味方!」みたいなポジションに収まっている。
……法治国家舐めてんのか? 六法全書の角で頭ブッ叩いてやればいいんだろうか。
とまあ、主人公が殺人反対!とか言ってる割にこの作品/シリーズを通しての世界観は非倫理的なのである。
館の主がことあるごとに警察を呼びたくないと言っていた理由も結局煙に巻かれてしまったので、そこのwhyも曖昧にされたまま、釈然とせず終わる。
警察不在という環境はジャンル文法として定番であるのは分かるにしても、孤島の中でも外でも警察が仕事しないのはあんまりにもあんまりである。
そういう歪さの対極として例の請負人がいるのかもだが、それではバランスを取ったとは言えない。キャラではなく筋書きと、その根底の倫理観そのものに歪みがあるのだから。
別にモラルのない作品を書くなと言ってるわけではないが、法治国家を舞台にしたミステリという題材で、世間的なモラルを足蹴にするだけのタテツケがあったのかというと、本作はその大半を『誤魔化し』だけで逃げてるように思われる。
ケレン味があれば読者の疑問を捻じ伏せられると思ったら大間違いである。
人命を奪うなら相応の理由を見せろ。適当にやって誤魔化すな。