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ふたつめの月
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ふたつめの月の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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あまりテンション高くなくてどこか健気な久里子(二十三歳女子)のお話。おぼこい久里子はまだ人間の心理に疎い。行動の裏に隠された心理に気づくことで、大小さまざまな試練を乗り越えてゆくミステリ形式の成長譚。 久里子は作者の地に近いんですかね。文章そのものに真面目で健気な感じが漂っています。そういう空気感が好きな人にはお薦め。テンションの高さやはらはらどきどきを期待する人には時間の無駄かも。 作品として特別おもしろいというわけじゃないんだけど、おれはその空気感が心地よかったです。久里子にとっての癒しの存在である二匹の犬がまたいいんだ。解説も担当している松尾たいこさんによる表紙の絵もかわいい。犬を飼っている自分としてはすごく共感できました。 解説によれば本書は『賢者はベンチで思索する』の続編だそうで、そちらでは久里子はまだ二十一歳。読んでみたくなりました。だれかテレビドラマ化してくれないかな。金曜の深夜の三十分枠とかで地味にヒットしそうな気がするんだけど。 | ||||
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前作、『賢者はベンチで思索する』に比べ、ミステリ―要素に乏しいと感じました。九里子の恋愛に絡むエピソードが多く、それを期待していなかった自分としては少々退屈感を覚えました。ところどころで、「うん」と納得できるような言い回しや比喩表現が見られたのは個人的に○です。そういう文章力が近藤さんの魅力だと思っていますので。 次はもっとハッキリとしたミステリを読みたいかな。 | ||||
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『賢者はベンチで思索する』の続編となる短編集。例によって、主人公の周囲に巻き起こる日常の謎を、これまた謎の安楽椅子(?)探偵が解く。 ・・・と書いたものの、実は解かなければいけない謎は、きわめて個人的(主人公にとって)な感じ。日常に起きるけれど一度気になってしまうととても不思議で、説明がつくととてもすっきりする、だけど別に誰がどう助かるわけでもない、みたいな、いわゆる北村薫的に描かれる「日常の謎」とはちょっと路線が違う感じになっているのだ。 これはこれで一つの分野なのかもしれません。これの描写のメインは、日常の謎、ではなく、日常、です。でもまあ、何だかんだ言っても、読んでいて楽しいことは間違いないです。前作もなかなか読ませる文章になっていたし、作者は、ミステリよりもこの手の話の方が得意なのかもです。 | ||||
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