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黄泉路の犬



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黄泉路の犬の評価: 4.20/5点 レビュー 5件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.20pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全5件 1~5 1/1ページ
No.5:
(3pt)

楽しく読みました

何気に読み漏れになってたんで新装を機に読んでみた
…順番間違ってしまった。狼の方が先だったか…
ストーリー的に支障はないが読みながら黒岩のキャラを堪能できてないもどかしさが終始
ああ不覚
…どうしよう。己の能力以上に手を広げに広げて勝手に「追い詰められ」て、その行動を正当化したがる
タイプにこれっぽっちも同情出来ない自分がいる
楽しく読みました
南方署強行犯係 黄泉路の犬 〈新装版〉 (徳間文庫)Amazon書評・レビュー:南方署強行犯係 黄泉路の犬 〈新装版〉 (徳間文庫)より
4198949352
No.4:
(5pt)

タイトルが重すぎ

どうして、『南方署強行犯係』シリーズは『狼の寓話』とか『黄泉路の犬』とかハードボイルドと間違えそうなイカツイ名前をつけるのでしょう…。
このタイトルを見て、心優しい新人刑事と、一見とっつきにくい先輩の女性刑事を中心にした、人間の心の弱さが引き起こす事件の話と思って買う人はいないのでは…。

今回のキーワードは、アニマル・ホーダー。
「自分は動物を愛している。私がいなくては彼らは生きていけない」
と思っているけど、実は自分が動物に依存していて、自分が世話できる限界以上の動物をかかえこんでしまっている飼い主のことです。

主人公がチワワを追って出会った、アニマル・ホーダーと動物愛護の人々。
飼い主はどこまですべきか、すべきじゃないのかを考えさせつつ、悲しい真実が見えてきます…。

ミステリーのジャンルになっているけど、内容は谷口ジローさんの『犬を飼う』にも劣らない深さだと思います。

返す返すも、タイトルが残念…。
黄泉路の犬 (トクマ・ノベルズ 南方署強行犯シリーズ)Amazon書評・レビュー:黄泉路の犬 (トクマ・ノベルズ 南方署強行犯シリーズ)より
4198506760
No.3:
(4pt)

アニマル・ホーダー

警察小説。本格的な警察小説を期待する方には物足りないかも知れない。軽く読めるユーモアエンターテインメントと言ったところ。しかし内容はかなり重い。強盗犯に連れ去られたチワワを追っているうちに、主人公刑事が発見したある女性の自殺死体。本当に自殺なのか、他殺なのか?

アニマル・ホーダーという耳慣れない言葉を本書で初めて知った。飼育の許容範囲をはるかに越えた動物を多頭飼育し、結果的に劣悪な環境になって人も動物も苦しんでいるのに認識できないという心の病なのだそうだ。そのアニマル・ホーダーが物語のキーになっている。凄惨な場面も出てくるので正直、読むのが辛い部分もあった。しかし現代の過熱するペットブームの負の面を問題提起として突き付けられてもらってよかったとも思う。

犬や猫を嫌いな人はそもそも飼わないわけだから、捨てたりもしない。矛盾しているようだが、犬や猫を捨てる人というのは、彼らを好きで飼っていた人であるという事実の大きさにおののいてしまう。また、流行犬種だからと安易に繁殖させ、利殖をもくろむ人間、ネットオークションで生体を簡単に取引してしまえる時代背景、動物保護活動の限界など、犬や猫を巡る問題があちこちに湧き出てくる。暗澹たる気持ちになる。でも多くは事実だ。

ストーリー自体は単純で、すいすい読めるが突きつけられた事実とどう向き合うかを考えずにはいられない作品。読後は不思議と重くない。恐れずに読んで欲しい。
黄泉路の犬 (トクマ・ノベルズ 南方署強行犯シリーズ)Amazon書評・レビュー:黄泉路の犬 (トクマ・ノベルズ 南方署強行犯シリーズ)より
4198506760
No.2:
(4pt)

アニマル・ホーダー

警察小説。本格的な警察小説を期待する方には物足りないかも知れない。軽く読めるユーモアエンターテインメントと言ったところ。しかし内容はかなり重い。強盗犯に連れ去られたチワワを追っているうちに、主人公刑事が発見したある女性の自殺死体。本当に自殺なのか、他殺なのか?
アニマル・ホーダーという耳慣れない言葉を本書で初めて知った。飼育の許容範囲をはるかに越えた動物を多頭飼育し、結果的に劣悪な環境になって人も動物も苦しんでいるのに認識できないという心の病なのだそうだ。そのアニマル・ホーダーが物語のキーになっている。凄惨な場面も出てくるので正直、読むのが辛い部分もあった。しかし現代の過熱するペットブームの負の面を問題提起として突き付けられてもらってよかったとも思う。
犬や猫を嫌いな人はそもそも飼わないわけだから、捨てたりもしない。矛盾しているようだが、犬や猫を捨てる人というのは、彼らを好きで飼っていた人であるという事実の大きさにおののいてしまう。また、流行犬種だからと安易に繁殖させ、利殖をもくろむ人間、ネットオークションで生体を簡単に取引してしまえる時代背景、動物保護活動の限界など、犬や猫を巡る問題があちこちに湧き出てくる。暗澹たる気持ちになる。でも多くは事実だ。
ストーリー自体は単純で、すいすい読めるが突きつけられた事実とどう向き合うかを考えずにはいられない作品。読後は不思議と重くない。恐れずに読んで欲しい。
黄泉路の犬―南方署強行犯係 (徳間文庫)Amazon書評・レビュー:黄泉路の犬―南方署強行犯係 (徳間文庫)より
4198928797
No.1:
(5pt)

「日本人であることが嫌になった」とまで言わせたもの

大阪府警南方署強行犯係シリーズ第2作(ただし大阪弁は限定的にしか登場しない)。ユーモアミステリとしてのキレは正直言って前作より落ちる。特に登場人物が少ないこともあり、犯人はかなりわかり易い。だが、今回はテーマの重さにうちのめされてしまった。動物虐殺大国日本の実態が鮮烈に描き尽くされているのだ。それも資料の羅列や演説ではなく、ストーリーそれ自体によって端的に。(取材中に)「本当に人間であること、日本人であることが嫌になってしまった」という作者コメントに同感しないものはいないだろう。いちおう先進国のハシクレであり、戦争や貧困といった焦眉の課題に終われているわけではない日本がこの実態を放置しているのは、もちろん政治の無能と、それ以上私たち自身の無知・怠慢・偏見だ。私自身動物愛護運動というものに独善・ファナティックなイメージを持っていたし、今なおそうした人々、勢力は少なくないと思っているが、では確言できるほど勉強しているかというとノーだ。今回この本を読んで、人間の問題が先だとか宗教感がどうのいう前に、強者・支配生物として最低限欠いてはならない姿勢を日本人が忘れていることを思い知らされた。まさに万物の霊長失格である。この本は僅か二百頁余りで、タッチも軽快ですぐ読める。また、これだけ重く絶望的なテーマをしっかり描きながら、読後感は明るく力強い。多くの人にお奨めしたい。
黄泉路の犬 (トクマ・ノベルズ 南方署強行犯シリーズ)Amazon書評・レビュー:黄泉路の犬 (トクマ・ノベルズ 南方署強行犯シリーズ)より
4198506760

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