1Q84

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1Q84の評価:

3.66/5点 レビュー 983件。 D ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.66pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全199件 141〜160 8/10ページ
No.59
(3pt)

それなりに引き込まれるが・・。

村上さんの大ファンではありませんが、売れていると聞き「久しぶりに読んでみるか」と思い、購入。それなりに引き込まれ、Book1 を読みましたが、Book2 あたりから、「もういいよ」と思い始めました。タイトルがジョージ・オウエルを意識したようにも思わせますが、オウエルのように魂を揺さぶる内容ではありません。むしろ、和製シドニー・シェルダンと考えればいいのではないでしょうか。
追記。この本には続編があることが発表されていますが、買ってまで読む気はありません。
1Q84 BOOK 1 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 1より
4103534222
No.58
(3pt)

期待どおり、だけど、、、

 今回の新作「1Q84」は新聞で見た書評でオウム事件もテーマになっていると知り迷わず購入しました。
 ちなみに村上作品はファンではないのですが、たまに手に取る程度ながら何時の間にかだいたいの作品を読んでいるという感じです。随筆や翻訳本も結構な数になりますが、中でもオウム事件を取材した「アンダーグラウンド」と「約束された場所で」は私自身強く興味を持って読んだ本です。村上氏についての印象もこのあたりから硬派なところもあるんだね、という感じで好感を持つようになりました。
 さて問題の1Q84ですが「期待どおり面白かった」というのが第一印象です。しかし「期待どおりでしかなかった」というもの足りなさも感じるのです。やはりオウム事件が提起していることに作家・村上の投げ返してきた球がなんだかゆるい感じがしました。
 村上氏の随筆では日課のランニングやマラソン体験とからめて日常の話題やはては作品論まで論じていて面白く読んだのですが、そのせいかどうか村上氏は作品においても走りきるイメージが最初から念頭にあるのではないでしょうか?。しかし作家たるもの松村邦洋のように途中で昏倒する覚悟も必要なのではないかとも思うのです。その点で93年に出版された中島らもの「ガダラの豚」は95年のオウム事件を予告とまではいかなくとも先取りした力作だと思います。そういえばガダラの豚と1Q84は、登場人物になんとなく似たところがなくもありませんね。
 それから私は現在、南千葉に移住して「半農半X」な暮らしをしています。1Q84には同じく南千葉の千倉も舞台として出てきます。近年は団塊世代が移住してくるこることも多く、学生運動やコミューンのエピソードを読むと、そんな人近くにいるよ、と引き込まれたのも事実です。まあ私自身がその一人なのですが。その意味でも農的なコミューンが何故どのようにして宗教団体に変容していったのかもっと詳しく書き込んでもらいたかった。村上氏はキャベツの千切りは得意のようですが、農作業の体験はないのでしょう。
1Q84 BOOK 2 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 2より
4103534230
No.57
(3pt)

リアリティが感じられない

こうしてレビューを書く意義があるのか、疑問には思う。
すでに120以上もののレビューが掲載されている中で、自分のレビューが読まれる可能性は低いし、そもそもレビューがどうであろうと、読む人は読む。
でも、やはり言いたい。「リアリティが感じられないよ」と。
SFであろうと御伽話であろうと、どれだけ奇抜な舞台設定であろうと、よく出来た作品にはリアリティが感じられるものだろう。それに村上春樹は人一倍、リアリティにこだわってきた作家だと思う。
それが今回の作品ではリアリティが感じられなくて悲しかった(村上春樹は数少ない好きな作家なので、筆力が衰えたように感じられた)。とくに月の描写と、青豆が危険を省みず任務に傾倒していくあたりが決定的にリアリティ不足。どうリアリティ不足なのかは、ストーリーをさらすことになるので書けない。
前者は計算済みなのかも知れないが、後者はそのまま筆力不足なのだと思う。
と、なんだかんだいっても、あれだけ分厚い本を2冊、丸一日で読ませてしまうのだから、楽しませてもらったということで低い評価をすべきでないのかも知れないが、後半は惰性で読んだところもあるし、時間を無駄にしたような読後感が残る。
好意的に評価しても星3つというところ。
1Q84 BOOK 2 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 2より
4103534230
No.56
(3pt)

腹六分目

言わずと知れた話題作。大好きな作家の新作なのに、なかなか
買えずにもんもんとする日々。やっと手に入れて読んでみたら
・・・感想を一言で言うと「もの足りない」。
前半は、いつもの通り淡々と進んで感じ。上巻の最後から後半
の1/3くらいまでは盛り上がってきてくれたのですが、その後が
尻すぼみでした。敵役(今回は宗教団体)にもっと大きな秘密
や怖さや悪さがあってくれれば良かった気がします。
上下巻読んでもまだまだ腹六分目の作品でした。
1Q84 BOOK 1 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 1より
4103534222
No.55
(3pt)

以下、続刊?

村上さんの新作、先ほど読了しました。が、「終わってないんじゃないの、これ?」というのが率直な感想です。
「小説中に提示された謎が、ほとんど未解決のまま終わる」というのは、ここ10年くらい顕著な村上さんの傾向だし、それが彼の小説をより謎めいて魅力的なものにしている側面もあるので、そのこと自体は別に構いません。でも、読了後に改めて考えてみると、今回の本は「上・下巻」ではなく、「BOOK 1、BOOK 2」に分かれているので、『ねじまき鳥クロニクル』の時みたいに、1年後くらいに突然BOOK 3が出ても不思議は無い印象を受けました。
いずれにしても、今回も(『海辺のカフカ』ほどではありませんが)十分堪能しながら読ませていただきましたが、BOOK 2の終わりのほう(特に最後の2章)は、正直、肩透かしでした。というか、やっぱり終わってないよ、これ。
1Q84 BOOK 2 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 2より
4103534230
No.54
(3pt)

共感できない…かな

村上春樹のかなり熱心な読者だと思います。
自分の中に閉じこもり、ついには自分を殺してしまう「羊をめぐる冒険」や「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」「ノルウェイの森」から、自分なりのやり方で他者との関わりを模索しようとする「ダンス・ダンス・ダンス」「ねじまき鳥クロニクル」に到る過程は、ついつい本の中に閉じこもりがちな自分を励まし続け、作者と同じ問題を自分の中に見出し、同時代に生きる幸せを感じてきました。
村上春樹がオウム事件に関わることも、他の作家が小説を書き続けて行くために社会性のある話題に飛びつくのとは違うように感じています。
が、それを他の作品と同じように自分の中の問題と重ね合わせることはなかなか難しい。
或いは、共感できないのは、作者が挑戦している三人称の小説への違和感か?二度三度再読してみます。
1Q84 BOOK 1 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 1より
4103534222
No.53
(3pt)

『1Q84』『東急不動産だまし売り裁判』

村上春樹『1Q84』と林田力『東急不動産だまし売り裁判』は共通点がある。前者はオウム裁判を執筆の契機とし、後者は東急不動産消費者契約法違反訴訟アルス東陽町301号室事件を描く。共に現代社会における倫理とは何かという大きな問題を日本社会に突き付ける。また、主人公は共に強い想いを抱いている。それがリアリティを生み、人生を形作っていく。『1Q84』では主人公の天吾が想像した小説世界が現実となる。『東急不動産だまし売り裁判』は不利益事実を隠して問題物件をだまし売りした東急リバブル東急不動産の不正を憎む消費者の強烈な想いが勝訴を導いた。
1Q84 BOOK 2 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 2より
4103534230
No.52
(3pt)

なるほど

ネットでの情報、TVでの特集など、
読みきるまでは全てを見ないようにして
さきほど読み終わりました。
年中、村上春樹を読んでいるので
どちらかというと、村上ファンですが…
皆さんのレビューの1つ1つに納得でき、
時には、笑わせてもらいました。
 ・世の中を一生懸命生きていけば〜
 ・ぐいぐい惹きこまれたけど、最後は〜
 ・前半は関心薄かったけど、後半から〜
などなど。全て肯けますね、正直。
自分の意見を言わせてもらえば、既視感があるのは否めないです。
村上春樹の過去の遺物をミックスして、ややタイムリーな事象を背景に
した感じでしょうか。心地良くも、悪くもありますね。
少なくとも、アフターダークよりは面白かったんじゃないでしょうか。
既視感を抱きつつも、純愛に希望を託せば好感を覚える。
既視感に嫌悪しつつ、振り回されたと思えば反感を覚える。
いろんな意見があるでしょうが、大まかに二分すると
こんな感じじゃないでしょうか。
いろんな意見に肯けるという点では、
ターミネーター4を見た後の感じに似てました。
村上春樹に牧村拓が重なって見えたのは気のせいではないかも…
1Q84 BOOK 2 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 2より
4103534230
No.51
(3pt)

読者によっていろんな読み方ができるかも

村上作品には好みが分かれる。独特のトーンと世界観が好きな人にはたまらない。一方で、それがハマらない場合には何とも響いてこないものだ。この作品は、「久々」の登場だったこともあって大変なブームだが、私には今ひとつだった。流行が流行を呼ぶのも、今の日本の社会の一つの特徴であり、問題である気がするのだが。。。物語としては、ファンタジーの面もあるが、人間関係を描いたものでもあり、社会へのメッセージと読み解くこともできる。そういう意味で、読者が色んな読み方が出来る点では素晴らしい作品とも言えよう。
1Q84 BOOK 2 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 2より
4103534230
No.50
(3pt)

話題性はあるが・・・

村上作品には好みが分かれる。独特のトーンと世界観が好きな人にはたまらない。一方で、それがハマらない場合には何とも響いてこないものだ。この作品は、「久々」の登場だったこともあって大変なブームだが、私には今ひとつだった。流行が流行を呼ぶのも、今の日本の社会の一つの特徴であり、問題である気がするのだが。。。物語としては、ファンタジーの面もあるが、人間関係を描いたものでもあり、社会へのメッセージと読み解くこともできる。そういう意味で、読者が色んな読み方が出来る点では素晴らしい作品とも言えよう。
1Q84 BOOK 1 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 1より
4103534222
No.49
(3pt)

商業戦略の成功

1Q84 BOOK 1装丁。売られるまでの長い期間と沈黙。
これまでよりクリアなタイトルと設定。
基本的な内容は少し変われど、過去の彼の作品とあまり違わない。
全く異なるのは、長編にもかかわらずわかりやすいキャラクター設定とデザイン、
読みやすい文体。
ふかえりが指摘されたことと全く同じことを誰かが書き直したみたいだ。
例えば、タイトルが「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」と「1Q84」どちらが覚えやすい?「羊」「やみくろ」に対して「ふかえり」「リトル・ピープル」のどちらがイメージしやすい?
丁寧で俗説的な描写と、宗教という現実世界に通ずるテーマ。
あとはいつもの村上ワールドなんだけど、これは徹底的に売ろうと彼か誰かが決めて作られた壮大なプロジェクトだと思う。私がやっと手にいれたのは第12版だ。おそらくいつもは村上作品に手を伸ばさない人も買ったくらいエンターテイメント性に比較的優れているからだと思う。
これも何故かふかえり現象と重なる。
村上さん、バックに誰かいませんか?それともこれもあなたがしかけた悪戯ですか?
1Q84 BOOK 1 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 1より
4103534222
No.48
(3pt)

見た目のとっつきやすさが酷評を生む?

特にBook1のストーリーは「ワクワクドキドキ感」があり、「大ベストセラーです!」「品薄です!」という世評・マスコミによる喧伝につられて読み始めた人も、いわゆる“フツー”の小説として楽しめる要素があると思う。であるがゆえに、それらの人たちがいつも気軽に読んでいる小説と同様のわかりやすいエンタメ性やメッセージ性を求めてしまうのかもしれない。しかし残念ながら、この小説はいかにも“村上春樹的”であり、そもそも村上春樹的な小説とはそんなにわかりやすいものではない。
で、特にBook2や結末に対する不満や酷評が生まれてしまうのではないかと。
私個人は、今回の『1Q84』は楽しく読めました。ファンタジーであり、ラブストリーであり、(読みようによっては)警世の書であり。言葉で表現しきれぬものを表現しようと試みつつ、読者に対する説明を拒否する面もある。複層的重層的な「人間」「社会」「世界」が表現されているように感じました。
1Q84 BOOK 1 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 1より
4103534222
No.47
(3pt)

どんどん読み進められた。が……

村上春樹の長編はだいたい読んでいます。
この1Q84は、さきが読みたくて2日くらいで一気に読みました。
読んでいる最中は話に引き込まれましたが、読後感は……微妙。
作者が意図したものなのかも知れませんがすっきりしなかったです。
1Q84 BOOK 1 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 1より
4103534222
No.46
(3pt)

トカトントン

太宰治の「トカトントン」を読んだ直後に「1Q84」を読んだら、
1章を読み終える寸前に、トカトントンが聞こえてきた。なぜ、この気取った
文体を読み続けねばならないのだろう。
1Q84 BOOK 1 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 1より
4103534222
No.45
(3pt)

面白いが好きになれない。もっと説明すべきでは?

これだけ長い小説を読ませる著者の力量や話の面白さについては、他の人が色々書いているので、あえて書きません。
しかし、著者の小説がこの日本で売れる現状については、否定をしたくなります。
主人公は、「ノルウェイの森」でもそうでしたが、「あきらめ」を肯定しすぎではないでしょうか?
著者の小説のモチーフとして、「言葉の無力さに対するあきらめ」が感じられ、今回も作中で、「説明しなければわからないということは、説明してもわからないということだ」との文が繰り返されます。
また、主人公の一人は「あらゆる責務から身をかわし続けてきた」人物が登場してきます。
「世界の一つだけの花」の歌詞にも通じる、あきらめ、自己肯定感というものは、今の日本の社会全体の空気を作っている気がしてなりません。
著者は、最近でこそ、例外的にイスラエルでの講演で政治的・社会的な事柄に言及していますが、その著者は、社会的な影響力を考えれば、一見そのようなあきらめを肯定するような小説を出すというのはいかがなものかと思います。もっとも小説家は道徳を語る存在ではないと思いますが。
著者は、言葉の無力さにあきらめを持ちながらも、言葉を使って物語を語っています。決して、言葉の無力さをあきらめきっている訳ではないはずです。
主人公も最後には、前向きに生きていくように考え方が変わっていますが、そのメッセージがどれだけ世間に届いていくのでしょうか?
著者は、村上龍ではありませんが「日本はもっと頑張ろう。個人も頑張ろう」と多くの場を使って語ることが、著者にとっての責務ではないかと思います。
1Q84 BOOK 1 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 1より
4103534222
No.44
(3pt)

BOOK1は期待通り満足できますが・・・

 「見かけにだまされないように。現実というのは常にひとつきりです」
 冒頭に出てくるこの言葉、村上春樹の持ち味でもあり魅力でもある、会話の中のさりげないアフォリズムと思いきや、実はこの小説のテーマにもなっている。
 前半(BOOK1)はワクワクしながら読み進み、さすがは世界の村上春樹、100万部も売れている小説だけのことはあると満足したが、後半(BOOK2)はハッキリ言ってガッカリした。
 小説の核心部分は読者のご想像にお任せしますというわけ?それとも私の読解力と想像力が足らないのか?
 特に終盤は、これでいいのかと疑問さえも感じた。村上春樹の作品を読むには広い心が必要なようです。
1Q84 BOOK 1 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 1より
4103534222
No.43
(3pt)

いつもの!

村上さんの本ですから当然いつもの村上ワールドです。今回はどちらかといいますと、私が個人的に村上作品のベスト1だと思う「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」に近い感覚だと思います。いつもの村上作品の特徴とも言えるあちらの世界とこちらの世界という2つの世界が出てきたり、自身に非は無いものの巻き込まれる事や、様々に魅力的な脇を固めるキャラクターたちや、スーパーナチュラルな何かを持った鍵になる人物が出てきたり、主人公に好意的な複数の魅力的な女性の登場、使用される楽曲の選曲の素晴らしさ、時々出てくる固有名詞を交えるのが絶妙な事とか、物語を終えた後の余韻の深さなど、まさにいつもの村上春樹ワールドです。
青豆(あおまめ、と読む珍しい苗字の女)と天吾(てんご、と読む男)の物語が平行して進む物語です。正義について考えさせられる青豆さんと不思議な物語に関わった天吾くんの話しが奇妙に絡まっていきます。
で、何かそれ以外で変わった感覚は無かったか?と申されますと、これがあまり無かった、と思えます。正直いつもよりサービス満点でストーリィテリングという意味においては起伏がたくさんあり、謎も多く、しかも魅力的ですし、引き込まれます。「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」で言えばハードボイルド編の主人公「私」のような物語がふたつ平行して進んで行く感覚を持ってもらえれば間違いないと思います。1巻はサービス満点なアレの話しや場面が多いことを除けば話しの展開はとても気に入りました。が、物語の収束点、関わりとけじめ、そして書き手が主人公にいることで、どうしても作家村上春樹という存在無しには想像しえない人物に写ってしまうところで少し残念に思いました。ただ私個人にはちょっと鼻に付く感じでした。つまりあまりに作者の分身あるいは境遇を匂わせすぎると、非常に興ざめしやすく、生臭いことになりはしないか?ということです。特に村上作品の特徴は何処の誰でも、「この主人公は私だ!」と思わせる無名性からスタートした作家であると思うので、あまりに書き手であることの背負うものを組み込んでくると、それが作者の代弁に聞こえやすい、ということです。その辺をいかに物語るチカラや、臨場感、さらには展開や描写で、その世界に入り込むことで黙らせることができるか?なのですが、私個人の好みとしては今ひとつだったかな?と。
2つの流れの物語が絡み合って、そして収束するレベルにおいて、私は「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」により完成度の高さを感じます。あるいは「アンナ・カレーニナ」のような、2つの物語の収束後に、新たな境地を見出す何かがあれば、それも面白かったのではないか?とも思います。「ねじまき鳥クロニクル」がそうであったように突然第3部が出るかもしれませんしね。
できればジョージ・オーウェルの「1984年」は読まれた後の方がより楽しめると思います。
村上作品の初期のものが好きな方にも、そして村上ワールドに浸りたい方にも、オススメ致します。
1Q84 BOOK 2 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 2より
4103534230
No.42
(3pt)

面白かったのに・・・

情景描写や、各登場人物の人物象や感情が非常によく伝わってくる作品。また、大きな渦のように、関連性のない事象が徐々につながっていくストーリー展開は読む者を引きつける。
ファンタシー的な独特の世界観があるので、もっとハードな、現実的、日常的なストーリーを好む人には向きません。
僕はストーリー展開が面白いと思いながら読んで、天吾や青豆さんにとても感情移入でき、グイグイ引き込まれていきました。
ただ、最後の終わり方は理解できません。あまりにも唐突すぎるし、ハッピーエンドでもなく、悲しいエンディングでもなく、示唆のあるエンディングでもない、現実的な問題も、ファンタシー的な問題も、何も解決しないまま終わってしまう。。。感情移入していただけにこれは頂けない。少なくとも、終わってしまった物語がこれから進んでいく方向でも示唆されていたらいいのに。でもそれさえもなく、突然、話の途中で切れる電話のように終わってしまいました。残念です。
1Q84 BOOK 2 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 2より
4103534230
No.41
(3pt)

地に足のついた人物設定

今まで読んだ村上春樹の小説の中でもっとも登場する人物の設定において奥行きが感じられた。
どこの世界に実在するのか分からないような無味無臭の登場人物ではなく(それはそれで悪くはないが)、今回の小説の中の各登場人物は、現在社会のもたらす歪み、痛み、混乱といったものとリアルに結びついている。「ねずみ」も、「計算士」も、比喩がやたらとうまい一人称の主人公も登場しない。わりと輪郭のはっきりした人物たちが個性豊かに小説の中を動き回る。この点はとても楽しめた。
一方で肝心の物語については、1巻の途中あたりから筋書きがある程度読めてしまい、その後ダラダラとした展開がつづき、まさかこの流れのままで終わるわけないよな、という終わり方で本当に結末で迎えるストーリー。しかも、興味深い脇役たちのほとんどが、その行く末を描写されることなく、途中で放棄されるかのように物語から脱落してゆく。「あとは読者の皆さんの心の中で描写してみてください」といった雰囲気の投げかけも文中感じられない。思わせぶりに読者を突き放すのはいいが、もう少し読み手に対する礼儀としての「配慮」があってもよかったのではと個人的には思う。
1Q84 BOOK 2 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 2より
4103534230
No.40
(3pt)

社会実験小説というよりも

日刊ゲンダイにのってる大沢在昌の女性主人公ハードボイルドの内向化みたいな内容だった
1Q84 BOOK 1 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 1より
4103534222