1Q84

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1Q84の評価:

3.66/5点 レビュー 983件。 D ランク

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平均点3.66pt

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全231件 221〜231 12/12ページ
No.11
(2pt)

春樹版「地獄の黙示録」

「善」と「悪」、「正義」と「不正義」
それらが状況、環境、立場によっていかようにも入れ替わること。
境界線など引けず、善は悪の一部で、またその逆も正しいこと。
そのような、我々の生きる混沌とした現代のなかで
「愛」だけは普遍・不変であること。
それを、村上氏なりの物語で描ききった意欲作だと思う。
「アンダーグラウンド」「約束された場所で」の
2作のオウム・ノンフィクションを手掛けた経験が、
初めてはっきりとした形で反映されている。
「ねじまき鳥」で掘り下げた「根源悪」が、
ここではさらに日常に溶解し、特別なものではなくなっている。
難解で、正視困難なテーマをここまで追及した勇気は
素晴らしいと思う。
一方、文章はかなり説明的であり、
キャラクター設定、状況設定の素案をそのまま読まされている
ような気さえした。
頻発する安易な例えにも、集中力を削がれた。
重厚で深遠なテーマなのに、その点については残念だった。
1Q84 BOOK 1 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 1より
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No.10
(2pt)

村上の小説は「ソーマ」のようなものだろう

村上春樹の小説「1Q84」。タイトルは、ジョージ・オーウェルの「1984」であると何人の読者が気づいているのだろうか。オーウェルの小説は、1949年から未来を予測した小説であり、村上のものは2009年から過去を、1984年当時を振り返って記述した小説である。この小説の中に、「もはやビッグ・ブラザーの出る幕ではない」という章がある。これは一種の逆説だろう。現在の私たちは、IT化によって恩恵も受けているが、行動が他者に筒抜けになっている。この「見えない他者」あるいはサイバーポリスといっても良いが、これは確かに1984年当時には予測も出来なかったことだ。だから村上の小説のキャラクターがそのように語ることも理解できる。
物語は全共闘の名残、自然と共生する左翼団体、それが宗教団体へと変貌する話や、有名17歳の女子高生の小説作家のゴーストライターをするようになった編集者の話、そしてクールな女殺し屋の話が入り交じりながら進んでいくが、これといって見るべきところはない。
私の知り合いは、「村上の小説は何も考えたくないときに読むための精神安定剤だ」と言った。私は彼の小説を読むのは始めてだが、なるほどファンタジー小説だ。してみれば、村上小説は、小説家オルダス・ハクスリーが、「すばらしい新世界」の中で登場させた、飲むと気分がスーッとする精神安定剤、「ソーマ」としての役割を期待されているのだろう。
私はタイトルから、この小説に「思想」を期待していたが、それが間違いであったことが分かった。
1984年 (ハヤカワ文庫 NV 8)
すばらしい新世界 (講談社文庫 は 20-1)
1Q84 BOOK 1 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 1より
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No.9
(2pt)

もったいない人

なんというか、村上春樹という作者は損をしてるような感じがしてならない。 流石の文章力と知識で魅せる事が非常に巧くて素晴らしい作家だが、読者を突き放した作風は相変わらずで、この1Q84もそうだった。 進歩がない。 根底が幾つかの作品と共通しているのは村上ファンからすれば嬉しいことなのかもしれない。 しかし、彼の作風にいささか辟易している自分には逆にまたかいという苦笑いしか浮かばない。 これは当然なのかもしれない。 私は司馬遼太郎のファンで司馬氏のテーマは幾つか同じ物もあるのだが、それが魅力に感じてしまう。 でも、司馬氏の作品はわかりやすいので比べるのが間違っているかもしれないが。 要は村上春樹も少しは読者にすり寄ってこいよと私は言いたかったのだ。 でも、村上春樹らしさは希薄となる…ジレンマは殻を突き破る時に付き物だと思うのだが。
1Q84 BOOK 1 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 1より
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No.8
(2pt)

春樹の作品にしては面白くない

海辺のカフカ以来久しぶりの長編小説。作者の問題意識、現代という時代についてのつらい認識、オウム事件、等を背景に久しぶりにパラレルワールドとその収斂となる物語を描く。しかし意図的かどうかは分からぬが、この作者にしては珍しく話しが面白くなく主人公たちものびのびとしていない。いつもは本を置くことなく読了してしまう、頁をめくるのがもどかしい思いをするほどの喜びであったが、残念ながら今回はそのような喜びはなかった。途中失敗作かとも思ったが2の後半からの盛り上がりで何とか終わらせた。主人公たちの発言がどうもステレオタイプで作者の立ち位置とのずれも良く分からない。
1Q84 BOOK 1 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 1より
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No.7
(2pt)

読み終えて少しむなしく

ハルキさんの小説を読んでいつも不思議に思うこと。
読んでいる間は、夢中になって、いつまでもずっと読みつづけていたい。
読み終えるのが惜しいくらいに。
なのに、読み終えると、何が書いてあったのか、
きれいさっぱり忘れてしまう。
この感じ、あのひとの書いた小説によく似ている。
そう、ノーベル賞をとった、あのひとに。
かれは認めたくないだろうけど。
1Q84 BOOK 1 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 1より
4103534222
No.6
(2pt)

村上春樹に触れる時

村上春樹の新刊に何年かに一度触れる事になるが、その“何年”の間に様々な文学の新しい視点や珍しい文体に出会う事もある。その中で“いつまでも変わらない村上春樹”が、時に非常に古臭く。その“変わらなさ”が、一進一退をしつつ確実に膨らんでいるような文学の領域の中で、いつまでも成長を拒んでいる思春期の子どものようであるような印象を、私は抱いてしまいます。そしてその“変わらなさ”にやや辟易してもいる私は、それを“敢えて分かり易く示している”かのような。長編の枠では前作と言える『海辺のカフカ』の2者の物語の交互の配置、とそれらが混じり合って行く事。おいでなすったジョニーウォーカーよろしくな、ナカタさんよろしくな、カフカ君よろしくな人物と“人間の預かり知らない力”の登場に「またかよ」と、、、。あらゆる事物が、メタファーにメタファーを上塗りし、複雑で収集の困難になったような歪んだ寓話性は、更に進行したように思えます。それが良いことか悪いことかは別として。
1Q84 BOOK 2 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 2より
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No.5
(2pt)

いまいち腑に落ちない作品

日本を代表するベテラン作家の新作だけあって、なお且つ何冊か読んでいるので、(海辺のカフカなど)期待して、上下巻計二冊、発売日に購入して
一週間かけてじっくり、堪能して読みましたが、最初のBOOK1の方は、普通に楽しめましたし、展開も徐々に変わっていって楽しめましたが、BOOK2ははっきりって、退屈でした。展開は、鈍いし、ある人物の説明もなければ、主人公のことばかりで、うまく文章で、ごまかしているのに非常に退屈さを感じました。だいたい、あらすじを何回も解説してどうするの?まったく腑に落ちない部分がやや目立った形の作品になったと思います。もう少し概念的に人間模様を描いてもらいたかった。主人公だけではなく後半の最後の200ページは、本当に読むのが、かったるかった
1Q84 BOOK 2 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 2より
4103534230
No.4
(2pt)

もう、有効ではありません

僕にとって、村上春樹さんの描く世界観は、もはや有効ではなくなってしまった。
きっと創造力はもう湧き出してこないのだろう。
「ダンス・ダンス・ダンス」までは間違いなく有効だったし、「ねじまき鳥クロニクル」も結構、有効に機能した。
今から読む人にとっては、最近の小説のほうが有効なのかもしれないし、世代によっても違うのかもしれない。
今さら「ツイン・ピークス」のボブみたいなのもどうかと思うが、語り口が洗練されていて、それなりには読める。「世界の終り〜」がもう一度読みたくなるという効能もあります。
1Q84 BOOK 1 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 1より
4103534222
No.3
(2pt)

村上作品としては物足りない。

長編はすべて、短編、翻訳本もほとんど読んだ村上ファンです。その前提で、今回は物足りないとおもいました。
比較するのはナンセンスとおもいつつ、無意識にねじ巻き鳥と比較していました。
魅力的なキャラクターが少なかったかも。スプートニクとねじ巻き鳥からダイレクトにお引っ越ししてきたひとたちがいましたが。。。
「階段」のすばらしさを堪能したので、この作品はこれでいいか、という結論です。
1Q84 BOOK 1 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 1より
4103534222
No.2
(2pt)

進歩なし

結論を先に言うと、
以前から村上春樹の作品が好きなファンにとっては、非常に満足できる
意欲作かもしれないが、以前から村上春樹を評価していない人、見切り
をつけている人は、新たに読む必要はないかもしれない。
作風やテーマは変化しても、その根底にある著者の思想というか価値観は
変わっていない。根底が変わっていないため、第一巻は、新しい芽のような
変化が見られて大変面白かったのだが、第二巻は、ストーリー展開が結局
いつもと同じパターンになってしまっている。いつもと同じパターンとは、
1)主人公の男性が、才能はあるがそれを形にすることができない少女の
登場をきっかけに、現実とは異なる世界に巻き込まれていく。
2)主人公の女性も登場する。この二人の物語が同時進行して交差する。
現実の世界と、そうではない世界の境界をさまよい、時間と空間を超えて
邂逅する主人公の男女。(単なる男女の恋愛を、普遍的な愛と混同している
ところが古臭い。)
3)周囲の登場人物たちが姿を消し、「失われ」ていく。主人公の女性も、
自己犠牲によって、周辺的な、「失われ」ていく立場に移行する。しかし、
主人公の男性は、ちゃっかり安全なポジションにいて、物語の軸となっていく。
ちょっと滑稽だったのは、知的で魅力ある女性たちが自分を捧げるほど、
主人公の男性が魅力的でないことだ。常に受動的・利己的で周囲を損なって
いくこの男性、『ノルウェイの森』の時代なら通用したかもしれないが、
もはや現在では通用しなくなりつつあることに著者は気づいていないようだ。
しかし、主人公と同じタイプの読者にとっては、この小説は夢のように
都合良くできており、彼らに好意的に受け入れられているのは理解できる。
さらに、この小説の別の問題点は、共時性(シンクロニシティ)の安易な
多用だ。教祖や少女が、未来や人の心を読む特殊能力を持っているという
設定に甘んじて、彼らに全てを先取りさせて語らせてしまっているため、
出来事から出来事へのプロセスの記述が雑に省略されている。著者や出版社が
強調するほど、この作品は「物語」として上等なものではないと思う。
村上春樹は文章が上手く、作家として読ませる力があるので、つい作品を
読み進んでしまうのだが、そこに表出する思想や価値観が、保守的で古臭い
ので、読了後、空しくなることが多い。宗教という重要なテーマを扱っている
にもかかわらず、深い考察が展開されていないのも残念だ。ベストセラー
作家にはなれても、それ以上の存在になれない彼の限界を感じた一冊であった。
1Q84 BOOK 2 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 2より
4103534230
No.1
(2pt)

作為的な臭いがする

 村上春樹が人気小説家で,期待の新作だというのは異論なしですが,発売前日に民法テレビ各局で「明日発売!!」というニュースが流れ,情報番組の一部では特集が組まれ…。どうも,ベストセラーにするための準備というか,作為的なものを感じます。つまりは,請け負った広告代理店が創り出したベストセラーということになるんでしょうか。
 このご時世ですから,売れなければ話にならないわけですけれど,「皆さ〜ん,これがおもしろい小説ですよ〜」と刷り込むようなくどい宣伝に辟易させられては魅力半減です。
※「勘ぐりすぎ」と言われれば否定しません。小説そのものの魅力とは無関係と思えばいいわけですし。
1Q84 BOOK 1 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 1より
4103534222