スプートニクの恋人

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評判

スプートニクの恋人の評価:

3.95/5点 レビュー 190件。 B ランク

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平均点3.95pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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全274件 221〜240 12/14ページ
No.54
(5pt)

すみれという女性について

自分の世界を持っている女性である。自分の本能に従ってだたひたすらまっすぐに進んでいる。ミュウとの出会いから悩みをかかえ、「人間らしく」なっていくが、非常に魅力のある女性である。主人公の僕はすみれ独自の世界に入っている。読みながら、主人公の僕に嫉妬さえ感じてしまうこともあった。
スプ-トニクの恋人 Amazon書評・レビュー: スプ-トニクの恋人より
4062096579
No.53
(5pt)

すみれという女性について

自分の世界を持っている女性である。自分の本能に従ってだたひたすらまっすぐに進んでいる。ミュウとの出会いから悩みをかかえ、「人間らしく」なっていくが、非常に魅力のある女性である。主人公の僕はすみれ独自の世界に入っている。読みながら、主人公の僕に嫉妬さえ感じてしまうこともあった。
スプートニクの恋人 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: スプートニクの恋人 (講談社文庫)より
4062731290
No.52
(4pt)

初村上春樹作品。

 私は読書をしようと思い立ってまだ数年で、恥ずかしながら本作品が初めての村上春樹との接触です。誰に勧められるでもなく、書店で題名にひかれ、購入したのですが、一気に読破してしまいました。素直におもしろい作品です。 他のレビューにもあるように、彼の文体として比喩を用いる表現が多い傾向にあるようで、受け取り方によってはそれがわかりやすくも、わかりずらくもなっているようですが、私はその文体に彼独特の魅力があるように感じ、知らずのうちに彼の世界に入り込んでいるかのような錯覚を覚えました。 特に彼が主人公に与えている教師と言う役割は知識的な雰囲気を漂わせ、その周囲の登場人物の職業は洒落てはいますがどこか暗い印象を与えているような気がします。こういった点で本作品においては「職業」や趣味といった点に注目して読み進めると楽しめるのではないでしょうか。心理的な描写も登場人物の設定と彼の文体が合っているからこそ、生きてくるのだと思わせるような運びでした。 私自身、結末に落胆を覚えた面もあったので、星を一つ引かせていただきましたが、そこは読み手の好み次第。良くも悪くも印象が変わる事でしょう。本作品を読んで、機会があれば村上春樹ワールドにどっぷりとはまってみたいと思いました。
スプ-トニクの恋人 Amazon書評・レビュー: スプ-トニクの恋人より
4062096579
No.51
(4pt)

初村上春樹作品。

 私は読書をしようと思い立ってまだ数年で、恥ずかしながら本作品が初めての村上春樹との接触です。誰に勧められるでもなく、書店で題名にひかれ、購入したのですが、一気に読破してしまいました。素直におもしろい作品です。 他のレビューにもあるように、彼の文体として比喩を用いる表現が多い傾向にあるようで、受け取り方によってはそれがわかりやすくも、わかりずらくもなっているようですが、私はその文体に彼独特の魅力があるように感じ、知らずのうちに彼の世界に入り込んでいるかのような錯覚を覚えました。 特に彼が主人公に与えている教師と言う役割は知識的な雰囲気を漂わせ、その周囲の登場人物の職業は洒落てはいますがどこか暗い印象を与えているような気がします。こういった点で本作品においては「職業」や趣味といった点に注目して読み進めると楽しめるのではないでしょうか。心理的な描写も登場人物の設定と彼の文体が合っているからこそ、生きてくるのだと思わせるような運びでした。 私自身、結末に落胆を覚えた面もあったので、星を一つ引かせていただきましたが、そこは読み手の好み次第。良くも悪くも印象が変わる事でしょう。本作品を読んで、機会があれば村上春樹ワールドにどっぷりとはまってみたいと思いました。
スプートニクの恋人 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: スプートニクの恋人 (講談社文庫)より
4062731290
No.50
(5pt)

物語をくぐり抜ける

 村上春樹さんの小説の中で、一番好きな作品です。前半はまさに春樹スタイル炸裂! といった感じで春樹さんのあの独特な比喩とアイロニー豊かな文体が続きます。物語そのものは切なく、そしてやはりどこか諦念が底流にあり、その世界に惹きこまれます。好きな人への思いが成就されず、しかしそれを追い求めないわけにはいかない、客観的には不毛とも取れる気持を抱えながら、僕も彼女も生きているのだと思います。 この物語には、幾つかの世界が交錯しています。その一つに、死んでしまったものの世界が、示されている様です。人間には、自分の一部が死んでしまい、死んでしまった部分が確実に死の世界に行ってしまう、といったことがことがあると思います。僕自身、どこかで自分を半分失ってしまっているようなものなので、その悲しみのようなものには共感します。登場人物たちは皆そのような思いを抱きつつ、自分なりのスタイルで生きているように僕には思えます。クールだ、と思います。そして彼らが体験する物語をなぞることで、読者も失ってしまったものを追い求めていくことができるのではないでしょうか。その想いが成就するかどうかは人それぞれでしょうが。大切なのは、それをどうくぐり抜けていくかで、こうして書くと実に年寄りくさいですが、物語を通すと不思議にすっと心に収まります。 読み終わった後、自分自身はまったく変わっていない(成長もしてないし深みも増していない)のに、何かを通過した、という気がしました。
スプ-トニクの恋人 Amazon書評・レビュー: スプ-トニクの恋人より
4062096579
No.49
(5pt)

物語をくぐり抜ける

 村上春樹さんの小説の中で、一番好きな作品です。前半はまさに春樹スタイル炸裂! といった感じで春樹さんのあの独特な比喩とアイロニー豊かな文体が続きます。物語そのものは切なく、そしてやはりどこか諦念が底流にあり、その世界に惹きこまれます。好きな人への思いが成就されず、しかしそれを追い求めないわけにはいかない、客観的には不毛とも取れる気持を抱えながら、僕も彼女も生きているのだと思います。 この物語には、幾つかの世界が交錯しています。その一つに、死んでしまったものの世界が、示されている様です。人間には、自分の一部が死んでしまい、死んでしまった部分が確実に死の世界に行ってしまう、といったことがことがあると思います。僕自身、どこかで自分を半分失ってしまっているようなものなので、その悲しみのようなものには共感します。登場人物たちは皆そのような思いを抱きつつ、自分なりのスタイルで生きているように僕には思えます。クールだ、と思います。そして彼らが体験する物語をなぞることで、読者も失ってしまったものを追い求めていくことができるのではないでしょうか。その想いが成就するかどうかは人それぞれでしょうが。大切なのは、それをどうくぐり抜けていくかで、こうして書くと実に年寄りくさいですが、物語を通すと不思議にすっと心に収まります。 読み終わった後、自分自身はまったく変わっていない(成長もしてないし深みも増していない)のに、何かを通過した、という気がしました。
スプートニクの恋人 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: スプートニクの恋人 (講談社文庫)より
4062731290
No.48
(5pt)

こころとからだは別物

『ノルウェーの森』を書いた時、村上氏はイタリヤに住んでいた。そして『国境の南、太陽の西』を書いた時、スコット・フィッツジェラルドに幾多の天啓を与えたプリンストンの地に住んでいた。そして1988年には村上氏はギリシャ・トルコの辺境を旅行していた(『雨天炎天』)。僕は作家の小説を書き上げた場所というのはものすごく重要な小説構築の要素だと考えるが、村上春樹の場合、その重要性は他の作家とは比べ物にならないほど大きなものに感じられる。なぜなら、氏の小説の背景たる風景は、氏がそうした中で見た風景や、人々の動きそのものだからだ。氏はそれらの体験や風景を自身の中で再構築し、性別や職業を入れ替えて小説を作り上げてきた。そして氏自身の持つ世界は、イタリヤやプリンストンの風景や、ナット・キング・コールの音楽の方が、どこまでも同じ風景のようなこの国の景色やJ-POPなどよりずっとしっくりくる。『スプートニクの恋人』の風景は『雨天炎天』で旅したギリシャの風景である。その中で、氏は『こころ』と『からだ』が別物であることを僕らに知らしめていく。これはラヴ・ストーリーなのではなく、『こころ』と『からだ』が別物であることを僕らに知らしめていくことに重きが置かれているのだと僕には思える。そして再び村上氏は主人公に自問させる。この人生は確かに順調かもしれない、でも本当に俺の本当の人生なのか、と。別の場所からドッペルベルガーの自分を見る。その自分は今の自分とは全く別の事をしている。全く別のこころとからだを持って別の人生を生きている。そして氏は僕らに自問させる。きみの人生は確かに順調かもしれない、でも本当に君の本当の人生なのか、と。
スプ-トニクの恋人 Amazon書評・レビュー: スプ-トニクの恋人より
4062096579
No.47
(5pt)

こころとからだは別物

『ノルウェーの森』を書いた時、村上氏はイタリヤに住んでいた。そして『国境の南、太陽の西』を書いた時、スコット・フィッツジェラルドに幾多の天啓を与えたプリンストンの地に住んでいた。そして1988年には村上氏はギリシャ・トルコの辺境を旅行していた(『雨天炎天』)。僕は作家の小説を書き上げた場所というのはものすごく重要な小説構築の要素だと考えるが、村上春樹の場合、その重要性は他の作家とは比べ物にならないほど大きなものに感じられる。なぜなら、氏の小説の背景たる風景は、氏がそうした中で見た風景や、人々の動きそのものだからだ。氏はそれらの体験や風景を自身の中で再構築し、性別や職業を入れ替えて小説を作り上げてきた。そして氏自身の持つ世界は、イタリヤやプリンストンの風景や、ナット・キング・コールの音楽の方が、どこまでも同じ風景のようなこの国の景色やJ-POPなどよりずっとしっくりくる。『スプートニクの恋人』の風景は『雨天炎天』で旅したギリシャの風景である。その中で、氏は『こころ』と『からだ』が別物であることを僕らに知らしめていく。これはラヴ・ストーリーなのではなく、『こころ』と『からだ』が別物であることを僕らに知らしめていくことに重きが置かれているのだと僕には思える。そして再び村上氏は主人公に自問させる。この人生は確かに順調かもしれない、でも本当に俺の本当の人生なのか、と。別の場所からドッペルベルガーの自分を見る。その自分は今の自分とは全く別の事をしている。全く別のこころとからだを持って別の人生を生きている。そして氏は僕らに自問させる。きみの人生は確かに順調かもしれない、でも本当に君の本当の人生なのか、と。
スプートニクの恋人 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: スプートニクの恋人 (講談社文庫)より
4062731290
No.46
(5pt)

ハッピーエンド

 大学時代に「すみれ」に恋をした主人公「僕」。だがそのすみれは年上の人を好きになってしまう。しかも女性...その女性と海外旅行に行ったすみれはその道中失踪してしまう。そんな彼女を僕は探しに向かう。 というのが話の大筋となるのだろう。筋だけ読むとわけのわからない話となるのだが、実際読んでみると非常にわかりやすかった。著者の他の作品ほどメタファリカルにも描かれてないし... 本作の最大の特徴はラストシーンだろう。たまには読み終わった後にほっとする村上春樹はいかがでしょうか?
スプ-トニクの恋人 Amazon書評・レビュー: スプ-トニクの恋人より
4062096579
No.45
(5pt)

ハッピーエンド

 大学時代に「すみれ」に恋をした主人公「僕」。だがそのすみれは年上の人を好きになってしまう。しかも女性...その女性と海外旅行に行ったすみれはその道中失踪してしまう。そんな彼女を僕は探しに向かう。 というのが話の大筋となるのだろう。筋だけ読むとわけのわからない話となるのだが、実際読んでみると非常にわかりやすかった。著者の他の作品ほどメタファリカルにも描かれてないし... 本作の最大の特徴はラストシーンだろう。たまには読み終わった後にほっとする村上春樹はいかがでしょうか?
スプートニクの恋人 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: スプートニクの恋人 (講談社文庫)より
4062731290
No.44
(5pt)

透明な小説に色をつける

 本書は透明な小説である。主人公の日本人男性「僕」、彼が愛する日本人女性「すみれ」、「すみれ」の愛する在日韓国人女性「ミュウ」。彼らはいずれも、国籍を剥奪されている。「僕」が「ミュウ」を見るまなざしに、「韓国人」を見る認識が欠けているし、「すみれ」と「ミュウ」とが、ギリシャに行っても、自分たちをアジア人であると認識させられることがない。西欧人と同等に、食事の作法を身につけ、外国語を操る登場人物たちは、「地球市民」的な透明さが底を通っているのだ。 だが、だからといって「透明」なままで済まされる筈がない。具体的な、拠ってたつ場所が欲しい。そう思った時、「ミュウ」を襲うのは、欧州に滞在している折、自分が東洋人であると認識させられる瞬間なのである。そして、そのことから、自分は疎外されているように感じる。西欧は、異国なのだと悟る。その時彼女は自分の「ドッペルゲンガー」を見た。「地球市民」的透明さで生きてきた彼女は、本当の自分ではないような気がする。その時彼女は髪が真っ白になった。 「僕」や「すみれ」や「ミュウ」のように、外国に赴いても自分が何人だと認識しない人がいる。自分に世界をボーダーレスのように感じる「スキル」があれば自然でもある。だが、そういう人々にとっても、IDは必要である。外国に染まるにしろ帰国するにしろ、判断は自由だ。だが、どこでもない彼方へと飛ぶことはできない。自分を「何人」だと意識しないで済ませる「スキル」があっても、日本は鎖国している訳ではない。おのずと外に開かれた世界にさらされなくてはならない運命にある。だから、この透明な小説には、「ミュウ」の白髪や、「すみれ」の失踪などによって、色をつける必要があるのだ。
スプ-トニクの恋人 Amazon書評・レビュー: スプ-トニクの恋人より
4062096579
No.43
(5pt)

透明な小説に色をつける

 本書は透明な小説である。主人公の日本人男性「僕」、彼が愛する日本人女性「すみれ」、「すみれ」の愛する在日韓国人女性「ミュウ」。彼らはいずれも、国籍を剥奪されている。「僕」が「ミュウ」を見るまなざしに、「韓国人」を見る認識が欠けているし、「すみれ」と「ミュウ」とが、ギリシャに行っても、自分たちをアジア人であると認識させられることがない。西欧人と同等に、食事の作法を身につけ、外国語を操る登場人物たちは、「地球市民」的な透明さが底を通っているのだ。 だが、だからといって「透明」なままで済まされる筈がない。具体的な、拠ってたつ場所が欲しい。そう思った時、「ミュウ」を襲うのは、欧州に滞在している折、自分が東洋人であると認識させられる瞬間なのである。そして、そのことから、自分は疎外されているように感じる。西欧は、異国なのだと悟る。その時彼女は自分の「ドッペルゲンガー」を見た。「地球市民」的透明さで生きてきた彼女は、本当の自分ではないような気がする。その時彼女は髪が真っ白になった。 「僕」や「すみれ」や「ミュウ」のように、外国に赴いても自分が何人だと認識しない人がいる。自分に世界をボーダーレスのように感じる「スキル」があれば自然でもある。だが、そういう人々にとっても、IDは必要である。外国に染まるにしろ帰国するにしろ、判断は自由だ。だが、どこでもない彼方へと飛ぶことはできない。自分を「何人」だと意識しないで済ませる「スキル」があっても、日本は鎖国している訳ではない。おのずと外に開かれた世界にさらされなくてはならない運命にある。だから、この透明な小説には、「ミュウ」の白髪や、「すみれ」の失踪などによって、色をつける必要があるのだ。
スプートニクの恋人 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: スプートニクの恋人 (講談社文庫)より
4062731290
No.42
(5pt)

私の内と外、外から見た私と、私から見た外

 私はこの作者のいい読者ではない。熱狂的なファンではないし、なろうとしたこともないけれども、たまたま最近、娘の本棚にあったので読んでみたわけだ。そうしたら、これはかなりおもしろい作品だと気付いた。たとえばニューヨーク近代美術館へ行けば必ず見ることのできるはずの、解釈不能な作品群をだだっと見ていると、そのうちになぜか、自分にとってはとても大切でよくわかる作品にぶつかることがある。それに似た感触だった。 中身についてはとやかく言う必要はなく、言葉遣い、描写、文体ともに現代の作家としての優れた部分が充満していて、それだけでリッチな感じを得られるのだが、全体の構成から得られる楽しみは、さらに高いものが感じられる。おそらく、この作品で成功した部分と失敗した部分を著者はその後の作品にうまく昇華させていることと思うけれども、私としては全体がとてもいい、と感じた。 世の中は自分の内面と外面(そとづら)があって、人はそれぞれ内面を抱えながら、外面を付き合わせて社会生活を営んでいる。外の社会は人々の外面で構成されていて、内面は自分の内面しか見ることができない。 じゃあ、私たちは生きるにあたって、どちらをより多く信用したり、悩んだり、注目したらいいんだろうか。どこに依存したり、なにを拒絶したりして生きるのだろうか。そんなことを考えてしまう。
スプ-トニクの恋人 Amazon書評・レビュー: スプ-トニクの恋人より
4062096579
No.41
(5pt)

私の内と外、外から見た私と、私から見た外

 私はこの作者のいい読者ではない。熱狂的なファンではないし、なろうとしたこともないけれども、たまたま最近、娘の本棚にあったので読んでみたわけだ。そうしたら、これはかなりおもしろい作品だと気付いた。たとえばニューヨーク近代美術館へ行けば必ず見ることのできるはずの、解釈不能な作品群をだだっと見ていると、そのうちになぜか、自分にとってはとても大切でよくわかる作品にぶつかることがある。それに似た感触だった。 中身についてはとやかく言う必要はなく、言葉遣い、描写、文体ともに現代の作家としての優れた部分が充満していて、それだけでリッチな感じを得られるのだが、全体の構成から得られる楽しみは、さらに高いものが感じられる。おそらく、この作品で成功した部分と失敗した部分を著者はその後の作品にうまく昇華させていることと思うけれども、私としては全体がとてもいい、と感じた。 世の中は自分の内面と外面(そとづら)があって、人はそれぞれ内面を抱えながら、外面を付き合わせて社会生活を営んでいる。外の社会は人々の外面で構成されていて、内面は自分の内面しか見ることができない。 じゃあ、私たちは生きるにあたって、どちらをより多く信用したり、悩んだり、注目したらいいんだろうか。どこに依存したり、なにを拒絶したりして生きるのだろうか。そんなことを考えてしまう。
スプートニクの恋人 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: スプートニクの恋人 (講談社文庫)より
4062731290
No.40
(5pt)

旅の道連れ

難しいコメントはできませんが、私は村上春樹氏の小説に出会ってから、彼のつむぎ出す世界の虜になりました。。気持ちが震えたり、下がったり情緒不安定になっていても彼の文章に触れると、そのずれを元に戻せるような感覚を憶えるのです。その私が一番好きな彼の小説がこの「スプートニクの恋人」なのです。はっきりとした理由は一言で言うなら、スミレのような生き方をしてみたいということにつきます。そして「ぼく」のような人に愛されてみたい。是非この作品の世界を実際に感じてもらいたいと思います。
スプ-トニクの恋人 Amazon書評・レビュー: スプ-トニクの恋人より
4062096579
No.39
(5pt)

旅の道連れ

難しいコメントはできませんが、私は村上春樹氏の小説に出会ってから、彼のつむぎ出す世界の虜になりました。。気持ちが震えたり、下がったり情緒不安定になっていても彼の文章に触れると、そのずれを元に戻せるような感覚を憶えるのです。その私が一番好きな彼の小説がこの「スプートニクの恋人」なのです。はっきりとした理由は一言で言うなら、スミレのような生き方をしてみたいということにつきます。そして「ぼく」のような人に愛されてみたい。是非この作品の世界を実際に感じてもらいたいと思います。
スプートニクの恋人 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: スプートニクの恋人 (講談社文庫)より
4062731290
No.38
(5pt)

強烈な体験

結末に至っても理解は出来なかったけれど、読んでいる間の奇妙でドキドキする感覚は激烈で、久しぶりに本を読む楽しさを味わいました。片思いと言うには、あまりに宿命的な三者それぞれの思い。絶望的に受け入れてもらえなくて、膜がかかったように孤独で。ドッペルゲンガーのような体験とかとても現実味のないストーリーなのに、原体験として感じたことのあるような離脱感。すみれもミュウも、いつもの春樹ワールドの女性でありながら、どの作品よりも魅力的に思えました。村上春樹のモチーフがことごとくちりばめられていて、最新作の「アフターダーク」よりよほど完成度は高いです。
スプ-トニクの恋人 Amazon書評・レビュー: スプ-トニクの恋人より
4062096579
No.37
(5pt)

強烈な体験

結末に至っても理解は出来なかったけれど、読んでいる間の奇妙でドキドキする感覚は激烈で、久しぶりに本を読む楽しさを味わいました。片思いと言うには、あまりに宿命的な三者それぞれの思い。絶望的に受け入れてもらえなくて、膜がかかったように孤独で。ドッペルゲンガーのような体験とかとても現実味のないストーリーなのに、原体験として感じたことのあるような離脱感。すみれもミュウも、いつもの春樹ワールドの女性でありながら、どの作品よりも魅力的に思えました。村上春樹のモチーフがことごとくちりばめられていて、最新作の「アフターダーク」よりよほど完成度は高いです。
スプートニクの恋人 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: スプートニクの恋人 (講談社文庫)より
4062731290
No.36
(5pt)

いろいろと考えさせられる作品

この本は世間での評判はイマイチのようだが、個人的にはなかなかに面白かった。少しの間本を読む機会を失い、久々に本を読んだという具合だったから、余計に面白く感じたのかもしれない。しかし感想を述べよといわれると相変わらずいささかまごついてしまう。意外と哲学的、形而上学的でそれでいてSFチックなものが入り混じっている、と言うのが春樹小説の多くのものに共通しそうな特徴だ。この作品は他の作品よりも、より一層そのような性質の濃度がアップしているような気がする。「自分で分かっていると思われるものと、分かっていないと思われるものの間には、実際には明確な識別をすることはできない」と言うこの小説内の一つのテーゼがあるが、これも上のような「形而上学性」に結びつく例の一つに数え上げられそうだ。そのような意味で、この小説は春樹小説の代表作と言ってもいいかもしれない。他、終盤の、万引きで引き止められ、母親と先生(僕)を呼びつけられる少年「にんじん」の描写がよかった。微妙な年頃の、微妙な精神的な乖離により、犯罪を起こす「普段はまじめな」少年像が浮かび上がってくる。そしてそれが主人公の「すみれ」を失った事による精神の遊離に結び付けられているのだ。この少年が、今後「犯罪を起こさない」ことが確信できないようで不安な気持ちになったが、人間誰もがこのような危険性を持っているのだろう。いかに危険性と対峙するか、そのようなことを少々考えさせられた。この小説は「ノルウェイの森」と人物配置が近い(「すみれ」は「直子」に、「ミュウ」は「レイコさん」に投影できるだろう)ので、この二つをセットで読んでみればより理解が深まるかも知れない。
スプ-トニクの恋人 Amazon書評・レビュー: スプ-トニクの恋人より
4062096579
No.35
(5pt)

いろいろと考えさせられる作品

この本は世間での評判はイマイチのようだが、個人的にはなかなかに面白かった。少しの間本を読む機会を失い、久々に本を読んだという具合だったから、余計に面白く感じたのかもしれない。しかし感想を述べよといわれると相変わらずいささかまごついてしまう。意外と哲学的、形而上学的でそれでいてSFチックなものが入り混じっている、と言うのが春樹小説の多くのものに共通しそうな特徴だ。この作品は他の作品よりも、より一層そのような性質の濃度がアップしているような気がする。「自分で分かっていると思われるものと、分かっていないと思われるものの間には、実際には明確な識別をすることはできない」と言うこの小説内の一つのテーゼがあるが、これも上のような「形而上学性」に結びつく例の一つに数え上げられそうだ。そのような意味で、この小説は春樹小説の代表作と言ってもいいかもしれない。他、終盤の、万引きで引き止められ、母親と先生(僕)を呼びつけられる少年「にんじん」の描写がよかった。微妙な年頃の、微妙な精神的な乖離により、犯罪を起こす「普段はまじめな」少年像が浮かび上がってくる。そしてそれが主人公の「すみれ」を失った事による精神の遊離に結び付けられているのだ。この少年が、今後「犯罪を起こさない」ことが確信できないようで不安な気持ちになったが、人間誰もがこのような危険性を持っているのだろう。いかに危険性と対峙するか、そのようなことを少々考えさせられた。この小説は「ノルウェイの森」と人物配置が近い(「すみれ」は「直子」に、「ミュウ」は「レイコさん」に投影できるだろう)ので、この二つをセットで読んでみればより理解が深まるかも知れない。
スプートニクの恋人 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: スプートニクの恋人 (講談社文庫)より
4062731290