スプートニクの恋人

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評判

スプートニクの恋人の評価:

3.95/5点 レビュー 190件。 B ランク

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平均点3.95pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全274件 181〜200 10/14ページ
No.94
(5pt)

失われたもの、その代わりに帰ってきたもの

この小説は最後にすみれが帰ってきたという意味ではハッピーエンドなのだと思う。けれどもその代わりにミュウを失わなければならなかったという意味では捉え方は複雑になってしまう。個人的には悲しい終わり方だと感じた。天秤の一方が上がるためには一方は下がらなければならないのか?ただし主人公の「ぼく」はミュウの姿を脳裏に焼き付けてこれからも生きていく。そしてすみれの中にミュウは残る。この二人であればミュウを受け止めて生きていける。それがせめてもの救いだと思う。
スプ-トニクの恋人 Amazon書評・レビュー: スプ-トニクの恋人より
4062096579
No.93
(5pt)

失われたもの、その代わりに帰ってきたもの

この小説は最後にすみれが帰ってきたという意味ではハッピーエンドなのだと思う。けれどもその代わりにミュウを失わなければならなかったという意味では捉え方は複雑になってしまう。個人的には悲しい終わり方だと感じた。天秤の一方が上がるためには一方は下がらなければならないのか?ただし主人公の「ぼく」はミュウの姿を脳裏に焼き付けてこれからも生きていく。そしてすみれの中にミュウは残る。この二人であればミュウを受け止めて生きていける。それがせめてもの救いだと思う。
スプートニクの恋人 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: スプートニクの恋人 (講談社文庫)より
4062731290
No.92
(5pt)

悲しく、悲しく、心がつまる

孤独さが悲しくて仕方が無かった。この作品は現実の世界を描いていない。人間の生きている世界から、観念的な部分だけを取り出して物語にしたもの。そう思わないと、自分の中の片恋がむき出しになって、つらいのだ。けれど、意図的に目を背けて見ないようにしている感情のひとつを思い出させてくれて、今呼吸することの幅を確かに広げてくれる、優れた作品だと思う。
スプ-トニクの恋人 Amazon書評・レビュー: スプ-トニクの恋人より
4062096579
No.91
(5pt)

悲しく、悲しく、心がつまる

孤独さが悲しくて仕方が無かった。この作品は現実の世界を描いていない。人間の生きている世界から、観念的な部分だけを取り出して物語にしたもの。そう思わないと、自分の中の片恋がむき出しになって、つらいのだ。けれど、意図的に目を背けて見ないようにしている感情のひとつを思い出させてくれて、今呼吸することの幅を確かに広げてくれる、優れた作品だと思う。
スプートニクの恋人 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: スプートニクの恋人 (講談社文庫)より
4062731290
No.90
(4pt)

類型的に思えるが、やっぱり読んでしまう

 また「村上春樹ワールド」にやって来た。新しい「スプートニクの恋人」ライドに乗った。
 日常的な何気ない風景の中を「ぼく」を乗せたライドはゆっくりと走り出した。小さなエピソードを重ねて、「ぼく」と友人、そして友人と対比するような人物が紹介される。友人は女性で、「ぼく」は確信に満ちた彼女の話の聞き役であって、あくまで良い友人だ。パスタを作って食べたり、ビールを飲む、何気ない日常と、たまに思い詰める友人の話しが語られる。友人と対比するかのごとく「ぼく」をめぐる性的な描写も登場する。またシーン毎に「村上春樹的比喩」が付いているのも特徴的だ。この比喩に遭遇するたびに、村上春樹ワールドに来ている自分が意識される。ライドはいくつかのエピソードを抜けて、ある「出来事」へと辿り着く。それは唐突なのだが、これまでのストーリーの中で密かだが確信を持って予感されていた。何か禍々しさを備え、いつものように死の匂いを感じさせる、そんな「出来事」である。ライドのスピードが増して、友人が待つはずの見知らぬ場所に「ぼく」は導かれる。それはほとんど宿命的であって「ぼく」は拒否することができない。
 見知らぬ場所に辿り着いた「ぼく」は友人の消息を知ろうとするが、その思いは叶わない。ただ見知らぬ土地で緩慢な日常ばかりが積み重なる。ある時、見失った友人との霊的な接触もあるが、それもつかの間、無力なままに時が過ぎていく。最後に「ぼく」は「出来事」から開放されて元の場所に戻っていく。「出来事」は解決していないが、大きな喪失感を抱え、それに慣れていってしまう自分に気づく。
 類型化してしまえば、典型的な村上春樹作品ではある。しかし僕は、このワールドに新しいライドが出来るたびに、確認のために乗り込むに違いない。
スプ-トニクの恋人 Amazon書評・レビュー: スプ-トニクの恋人より
4062096579
No.89
(4pt)

類型的に思えるが、やっぱり読んでしまう

 また「村上春樹ワールド」にやって来た。新しい「スプートニクの恋人」ライドに乗った。
 日常的な何気ない風景の中を「ぼく」を乗せたライドはゆっくりと走り出した。小さなエピソードを重ねて、「ぼく」と友人、そして友人と対比するような人物が紹介される。友人は女性で、「ぼく」は確信に満ちた彼女の話の聞き役であって、あくまで良い友人だ。パスタを作って食べたり、ビールを飲む、何気ない日常と、たまに思い詰める友人の話しが語られる。友人と対比するかのごとく「ぼく」をめぐる性的な描写も登場する。またシーン毎に「村上春樹的比喩」が付いているのも特徴的だ。この比喩に遭遇するたびに、村上春樹ワールドに来ている自分が意識される。ライドはいくつかのエピソードを抜けて、ある「出来事」へと辿り着く。それは唐突なのだが、これまでのストーリーの中で密かだが確信を持って予感されていた。何か禍々しさを備え、いつものように死の匂いを感じさせる、そんな「出来事」である。ライドのスピードが増して、友人が待つはずの見知らぬ場所に「ぼく」は導かれる。それはほとんど宿命的であって「ぼく」は拒否することができない。
 見知らぬ場所に辿り着いた「ぼく」は友人の消息を知ろうとするが、その思いは叶わない。ただ見知らぬ土地で緩慢な日常ばかりが積み重なる。ある時、見失った友人との霊的な接触もあるが、それもつかの間、無力なままに時が過ぎていく。最後に「ぼく」は「出来事」から開放されて元の場所に戻っていく。「出来事」は解決していないが、大きな喪失感を抱え、それに慣れていってしまう自分に気づく。
 類型化してしまえば、典型的な村上春樹作品ではある。しかし僕は、このワールドに新しいライドが出来るたびに、確認のために乗り込むに違いない。
スプートニクの恋人 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: スプートニクの恋人 (講談社文庫)より
4062731290
No.88
(5pt)

単純にいい

村上春樹さんの本を読むのは「ノルウェイの森」に次いで2作目ですがノルウェイではこの村上さんは非常にナルシズムの強い人なんだなとおもった。このスプートニクでもそれは思いましたね。それは海外の小説や音楽、そしてしぐさ。そんなことから(今さらいうのも変ですが)物語の登場人物は日本人を中心として登場しますが、主人公のすみれにしても「ぼく」にしてもミュウにしても完全に外国人って感じ。それはノルウェイもそうだったのだが。だから本当にピュアな若い女性作家が書くみたいなのとでは180度違う恋愛小説です。村上さんの表現の仕方は非常に比喩的で頭を振り絞らなくてはならないですが、その表現の仕方も至って真面目に感じさせてしまうコトが素晴らしいです。
スプ-トニクの恋人 Amazon書評・レビュー: スプ-トニクの恋人より
4062096579
No.87
(5pt)

単純にいい

村上春樹さんの本を読むのは「ノルウェイの森」に次いで2作目ですがノルウェイではこの村上さんは非常にナルシズムの強い人なんだなとおもった。このスプートニクでもそれは思いましたね。それは海外の小説や音楽、そしてしぐさ。そんなことから(今さらいうのも変ですが)物語の登場人物は日本人を中心として登場しますが、主人公のすみれにしても「ぼく」にしてもミュウにしても完全に外国人って感じ。それはノルウェイもそうだったのだが。だから本当にピュアな若い女性作家が書くみたいなのとでは180度違う恋愛小説です。村上さんの表現の仕方は非常に比喩的で頭を振り絞らなくてはならないですが、その表現の仕方も至って真面目に感じさせてしまうコトが素晴らしいです。
スプートニクの恋人 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: スプートニクの恋人 (講談社文庫)より
4062731290
No.86
(5pt)

ただのラブストーリーではない

これはたんなるラブストーリーではなく、
ある意味、神話にも似た普遍的な物語という解釈はできないだろうか。
言うなれば、強力な力を持つ無意識の世界に引きずり込まれた二人の女性とそのうちの一人の補償的な存在である男の話。
ミュウは昔、その半分がその世界に持っていかれ、それから徐々に損なわれ続け、「ぼく」が最後に見たときにはほとんど抜け殻になっていた。
すみれは、一度はほとんど引き込まれかけてしまったが、本当に自分に必要なのもの(ぼく)に気づき、そのお陰でこちらの世界に戻ることができた。
そういう視点でもう一度読み直してみたい。
スプ-トニクの恋人 Amazon書評・レビュー: スプ-トニクの恋人より
4062096579
No.85
(5pt)

ただのラブストーリーではない

これはたんなるラブストーリーではなく、
ある意味、神話にも似た普遍的な物語という解釈はできないだろうか。
言うなれば、強力な力を持つ無意識の世界に引きずり込まれた二人の女性とそのうちの一人の補償的な存在である男の話。
ミュウは昔、その半分がその世界に持っていかれ、それから徐々に損なわれ続け、「ぼく」が最後に見たときにはほとんど抜け殻になっていた。
すみれは、一度はほとんど引き込まれかけてしまったが、本当に自分に必要なのもの(ぼく)に気づき、そのお陰でこちらの世界に戻ることができた。
そういう視点でもう一度読み直してみたい。
スプートニクの恋人 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: スプートニクの恋人 (講談社文庫)より
4062731290
No.84
(4pt)

読み返すごとに、愛おしくなるすみれと「ぼく」

ミュウを好きになって、思考すること、つまりすみれにとっては、小説を書くことがストップされてしまった。
人を好きになると、自分の周りに起こりうるいろんな出来事がその人と関連付けられて行く。
エネルギーが必要な毎日。それが、恋に落ちた、独特の症状だと思う。
すみれに限らず。そんな自分の変化に違和感を感じながらも、ミュウとヨーロッパ旅行を続け、
ミュウの過去を知り、思いを抑えきれなくなったすみれ。
こちらの世界にいるミュウが自分を受け入れてくれないのなら、
「あちらの世界」のミュウに会いに行こう、そう思ってすみれは旅立ってしまった。
そんなことってあるのだろうか?一番最初にこの作品を読んだときには、
正直あまりにも現実から乖離したストーリーの展開に入っていけなかった。
ミュウがつきまとうすみれを海に転落させたのでは?と
現実味たっぷりの真相を想像したりもした。
何年かして読み返し、ほかの村上作品も読んでいくと、
リアルな現実、科学が発展した社会でも
人間のうちに秘める大きな世界観は時として、証明できない現象を
引き起こすことが「この物語」の中には存在するのではないかと
思えるようになった。
現実と「あちらの世界」をつなぐ扉があるかもしれない。
毎回読むたびに色んな思いが頭を巡る。
死、失踪、同性愛、など日常で耳にする言葉では語りきれない
村上春樹氏の世界はやっぱり現代のファンタジーであるように思う。
スプ-トニクの恋人 Amazon書評・レビュー: スプ-トニクの恋人より
4062096579
No.83
(4pt)

読み返すごとに、愛おしくなるすみれと「ぼく」

ミュウを好きになって、思考すること、つまりすみれにとっては、小説を書くことがストップされてしまった。
人を好きになると、自分の周りに起こりうるいろんな出来事がその人と関連付けられて行く。
エネルギーが必要な毎日。それが、恋に落ちた、独特の症状だと思う。
すみれに限らず。そんな自分の変化に違和感を感じながらも、ミュウとヨーロッパ旅行を続け、
ミュウの過去を知り、思いを抑えきれなくなったすみれ。
こちらの世界にいるミュウが自分を受け入れてくれないのなら、
「あちらの世界」のミュウに会いに行こう、そう思ってすみれは旅立ってしまった。
そんなことってあるのだろうか?一番最初にこの作品を読んだときには、
正直あまりにも現実から乖離したストーリーの展開に入っていけなかった。
ミュウがつきまとうすみれを海に転落させたのでは?と
現実味たっぷりの真相を想像したりもした。
何年かして読み返し、ほかの村上作品も読んでいくと、
リアルな現実、科学が発展した社会でも
人間のうちに秘める大きな世界観は時として、証明できない現象を
引き起こすことが「この物語」の中には存在するのではないかと
思えるようになった。
現実と「あちらの世界」をつなぐ扉があるかもしれない。
毎回読むたびに色んな思いが頭を巡る。
死、失踪、同性愛、など日常で耳にする言葉では語りきれない
村上春樹氏の世界はやっぱり現代のファンタジーであるように思う。
スプートニクの恋人 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: スプートニクの恋人 (講談社文庫)より
4062731290
No.82
(4pt)

実験作は完成作と比較したいところ。

「いろいろと大変だったけど、それでもなんとか帰ってきた」
これだけの話。
しかし、これまでの村上春樹の小説とは違い、その「行って、帰ってくる」主体が必ずしもいつもの「ぼく」であるとは言えないのが、この小説の“村上春樹なりの”新しさである。
村上春樹小説のヒーローは、今回、他者に譲られた。「ぼく」の微妙な非当事者性こそが、『スプートニクの恋人』の肝である。
ちゃんとした文章表現を売っているから、誰でも安心して読める。
だが、実験作である以上、手放しに褒めるのもなんだか気が引ける。
実験作は、来るべき完成作との関連において論じられるべきであると私は考える。
そういうわけで、文体を評価して星4つとしておく(内容重視なら星3つ)。個人的には『ノルウェイの森』『国境の南、太陽の西』のテイストから一歩ずつズレてみたい時に読むのが一番面白いと思う。
スプ-トニクの恋人 Amazon書評・レビュー: スプ-トニクの恋人より
4062096579
No.81
(4pt)

実験作は完成作と比較したいところ。

「いろいろと大変だったけど、それでもなんとか帰ってきた」
これだけの話。
しかし、これまでの村上春樹の小説とは違い、その「行って、帰ってくる」主体が必ずしもいつもの「ぼく」であるとは言えないのが、この小説の“村上春樹なりの”新しさである。
村上春樹小説のヒーローは、今回、他者に譲られた。「ぼく」の微妙な非当事者性こそが、『スプートニクの恋人』の肝である。
ちゃんとした文章表現を売っているから、誰でも安心して読める。
だが、実験作である以上、手放しに褒めるのもなんだか気が引ける。
実験作は、来るべき完成作との関連において論じられるべきであると私は考える。
そういうわけで、文体を評価して星4つとしておく(内容重視なら星3つ)。個人的には『ノルウェイの森』『国境の南、太陽の西』のテイストから一歩ずつズレてみたい時に読むのが一番面白いと思う。
スプートニクの恋人 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: スプートニクの恋人 (講談社文庫)より
4062731290
No.80
(4pt)

珠玉のラブストーリー

これを純粋に゛ラブストーリー゛と捉える人は、ほとんどいらっしゃないだろうけれどそれでもわたしは、やっぱりこの物語は゛ラブストーリー゛なんだと感じた。この物語の一つのキーセンテンスである、すみれの失踪の原因については遂に、作者の手で語られることはないがしかし、日本には古来より゛神隠し゛なる現象が伝わっている。即ち、わたしたちが、生活を営むこの世界と、薄いヴェール一枚隔てて、別な世界が存在し、なにかの拍子に、そちらの世界に迷い込んでしまうものもいる、と。そうした面からこの物語を読み解けば、これは民俗小説だとも、言えなくはないのかもしれない。だが、このような、現実には起こり得ない出来事が小説(=フィクション)という形式、言わば゛フィルター゛を通して語られるとき、その抽出物の多くは、大底、現実世界にすむわたし達が抱える、諸々の問題を、濃く煮詰め、そしてより鮮明にしたものである。わたし達は、生涯を通じ、様々な友人を作り、恋人と巡り会い、非常に、その人間関係は複雑になる。が、それと同時に、誰とも分かち合えない(場合によっては、誰とも分かち合いたくないのかもしれない)、孤独な領域を、だれしもが抱えている。本当の意味では、誰もが孤独だ。゛スプートニク゛に残されたライカ犬のように。たまには、急接近した別な衛星や彗星と対話することもあるだろう。しかし、彼等は時が来ればまた、自分自身の軌道を周り続けてしまう。だとしたら、そのあとに残された時間を淋しいと思うか、それとも例え一瞬でも出会えた事、それ自体を素晴らしい物と思うのか。そんなことを、この物語は、わたし達に問いかけている。そう、これは「ぼく」と「すみれ」の恋物語なのではない。わたし達自身の暗い場所に手を伸ばす、ラブストーリーなのである。
スプ-トニクの恋人 Amazon書評・レビュー: スプ-トニクの恋人より
4062096579
No.79
(4pt)

珠玉のラブストーリー

これを純粋に゛ラブストーリー゛と捉える人は、ほとんどいらっしゃないだろうけれどそれでもわたしは、やっぱりこの物語は゛ラブストーリー゛なんだと感じた。この物語の一つのキーセンテンスである、すみれの失踪の原因については遂に、作者の手で語られることはないがしかし、日本には古来より゛神隠し゛なる現象が伝わっている。即ち、わたしたちが、生活を営むこの世界と、薄いヴェール一枚隔てて、別な世界が存在し、なにかの拍子に、そちらの世界に迷い込んでしまうものもいる、と。そうした面からこの物語を読み解けば、これは民俗小説だとも、言えなくはないのかもしれない。だが、このような、現実には起こり得ない出来事が小説(=フィクション)という形式、言わば゛フィルター゛を通して語られるとき、その抽出物の多くは、大底、現実世界にすむわたし達が抱える、諸々の問題を、濃く煮詰め、そしてより鮮明にしたものである。わたし達は、生涯を通じ、様々な友人を作り、恋人と巡り会い、非常に、その人間関係は複雑になる。が、それと同時に、誰とも分かち合えない(場合によっては、誰とも分かち合いたくないのかもしれない)、孤独な領域を、だれしもが抱えている。本当の意味では、誰もが孤独だ。゛スプートニク゛に残されたライカ犬のように。たまには、急接近した別な衛星や彗星と対話することもあるだろう。しかし、彼等は時が来ればまた、自分自身の軌道を周り続けてしまう。だとしたら、そのあとに残された時間を淋しいと思うか、それとも例え一瞬でも出会えた事、それ自体を素晴らしい物と思うのか。そんなことを、この物語は、わたし達に問いかけている。そう、これは「ぼく」と「すみれ」の恋物語なのではない。わたし達自身の暗い場所に手を伸ばす、ラブストーリーなのである。
スプートニクの恋人 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: スプートニクの恋人 (講談社文庫)より
4062731290
No.78
(4pt)

心地よい世界

実は村上春樹の小説を読んだのはこれが初めてだった。
彼の小説を初めて読んだ人間としては、
彼のエッセイと同じで、その独特の比喩表現、人の内面の描写がとても心地よかった。
ストーリーを追うよりも、むしろその文章に惹かれた。
彼の本を読みなれている人にとっては当たり前なのかもしれないけれど。
彼独特の比喩表現はこの小説で打ち止めという本人の弁があったらしいので、
これからは彼の書いた昔の小説をもっと読んでみたい。
少しストーリーについても書くと、
すみれと年上女性との恋愛がテーマなのではなく、
ぼくとすみれについての話なのだと感じた。
ふたりがいかに強く結びついていたのか。
お互いがそれを理解するための過程として、
すみれとミュウとの嵐のような恋愛は必要だったのだと思う。
スプ-トニクの恋人 Amazon書評・レビュー: スプ-トニクの恋人より
4062096579
No.77
(4pt)

心地よい世界

実は村上春樹の小説を読んだのはこれが初めてだった。
彼の小説を初めて読んだ人間としては、
彼のエッセイと同じで、その独特の比喩表現、人の内面の描写がとても心地よかった。
ストーリーを追うよりも、むしろその文章に惹かれた。
彼の本を読みなれている人にとっては当たり前なのかもしれないけれど。
彼独特の比喩表現はこの小説で打ち止めという本人の弁があったらしいので、
これからは彼の書いた昔の小説をもっと読んでみたい。
少しストーリーについても書くと、
すみれと年上女性との恋愛がテーマなのではなく、
ぼくとすみれについての話なのだと感じた。
ふたりがいかに強く結びついていたのか。
お互いがそれを理解するための過程として、
すみれとミュウとの嵐のような恋愛は必要だったのだと思う。
スプートニクの恋人 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: スプートニクの恋人 (講談社文庫)より
4062731290
No.76
(5pt)

村上春樹シリーズ

 『ノルウェイの森』を読んだ直後に読んだので村上春樹の特徴が
モロ浮き彫りになって読むことができました。大体、レズ、官能、ピアノ、歴史家、
生きること、病気、などなどが挙げられます。あと国立、吉祥寺、新宿笑
なんだか村上春樹の本って好きなフレーズ、印象的なものが多くてですね
今回もすきなフレーズがたくさんあります。一番すきな箇所は記号と象徴の違いの説明
しているところです。よくあんな説明うかぶなって感心しました。
スプ-トニクの恋人 Amazon書評・レビュー: スプ-トニクの恋人より
4062096579
No.75
(5pt)

村上春樹シリーズ

 『ノルウェイの森』を読んだ直後に読んだので村上春樹の特徴が
モロ浮き彫りになって読むことができました。大体、レズ、官能、ピアノ、歴史家、
生きること、病気、などなどが挙げられます。あと国立、吉祥寺、新宿笑
なんだか村上春樹の本って好きなフレーズ、印象的なものが多くてですね
今回もすきなフレーズがたくさんあります。一番すきな箇所は記号と象徴の違いの説明
しているところです。よくあんな説明うかぶなって感心しました。
スプートニクの恋人 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: スプートニクの恋人 (講談社文庫)より
4062731290