殺人鬼フジコの衝動

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殺人鬼フジコの衝動の評価:

3.09/5点 レビュー 138件。 B ランク

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平均点3.09pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全111件 101〜111 6/6ページ
No.11
(4pt)

どんでん返しがよかった。

グロい、重い、ダークな小説、と聞いて読みました。
たしかにその通り。
レビューのなかにもありましたが、
途中は「嫌われ松子の一生」と多少だぶったように感じた所もありました。
小学校の頃の嫌な出来事を全部思い出させるような内容もあり、
かなり重かった。

しかし、最後のどんでん返しには驚いた。
最後まで騙され続けて読み終わることができました。
読み終わった後は背筋がぞっとした…。
殺人鬼フジコの衝動 Amazon書評・レビュー: 殺人鬼フジコの衝動より
4198626472
No.10
(4pt)

陰惨・狂気・絶望・・・・でも生きる理由。

筆者独特の、どこまでも落ちていく主人公の
描写の精緻さが、いかんなく発揮されている今作。
脇役も、幸福な人間は誰一人としていない。

いくらなんでもここまでいくと非現実的なのだが、
どこかで自分の人生に対比させて、「自分は
この程度の境遇でよかった」などと、知らず知らずの
うちに自己満足しているような気がした。

当然、生まれついての環境や関わる人間による影響も
人生にはまとわりつくのだが、あまりに利己的な
思考回路が強烈すぎると、すべての責任は自分にある。

人生、いろいろ言い訳のしようもあるし、全てにおいて、
正しいことをして生きている人間はいないはずだ。

過ちを経験して、人の気持ちがわかることを学ぶのが、
多かれ少なかれあるのだが、果たしてフジコの心底に
あるものは何だったのか?

輪廻転生という表現が当てはまる筋書きでは決してない
とも思った。

何か、非社会的な事象が起こると、すぐにトラウマや
人格形成に至る愛情の欠如などと分析する諸兄にも
違和感を持った。

救いようのない境遇を招いたのは自分であり、周りのせいに
して保身することでのその場しのぎに意味がないことを、
フジコはわかっていたと思う。

でも生きる。生きた。

まえがきやあとがきでのミステリーとしての味付けも
秀逸なのだが、最後にもう少しだけ、フジコの、
幾重にも複雑に絡まり、自分でも制御不能になった、
心闇の形成過程を垣間見せる表記が欲しかった。

テーマから言って、読者の脳内補完に委ねる手法は、
今作については当てはまらないと思ったからである。


殺人鬼フジコの衝動 (徳間文庫) Amazon書評・レビュー: 殺人鬼フジコの衝動 (徳間文庫)より
4198933677
No.9
(4pt)

陰惨・狂気・絶望・・・・でも生きる理由。

筆者独特の、どこまでも落ちていく主人公の
描写の精緻さが、いかんなく発揮されている今作。
脇役も、幸福な人間は誰一人としていない。

いくらなんでもここまでいくと非現実的なのだが、
どこかで自分の人生に対比させて、「自分は
この程度の境遇でよかった」などと、知らず知らずの
うちに自己満足しているような気がした。

当然、生まれついての環境や関わる人間による影響も
人生にはまとわりつくのだが、あまりに利己的な
思考回路が強烈すぎると、すべての責任は自分にある。

人生、いろいろ言い訳のしようもあるし、全てにおいて、
正しいことをして生きている人間はいないはずだ。

過ちを経験して、人の気持ちがわかることを学ぶのが、
多かれ少なかれあるのだが、果たしてフジコの心底に
あるものは何だったのか?

輪廻転生という表現が当てはまる筋書きでは決してない
とも思った。

何か、非社会的な事象が起こると、すぐにトラウマや
人格形成に至る愛情の欠如などと分析する諸兄にも
違和感を持った。

救いようのない境遇を招いたのは自分であり、周りのせいに
して保身することでのその場しのぎに意味がないことを、
フジコはわかっていたと思う。

でも生きる。生きた。

まえがきやあとがきでのミステリーとしての味付けも
秀逸なのだが、最後にもう少しだけ、フジコの、
幾重にも複雑に絡まり、自分でも制御不能になった、
心闇の形成過程を垣間見せる表記が欲しかった。

テーマから言って、読者の脳内補完に委ねる手法は、
今作については当てはまらないと思ったからである。


殺人鬼フジコの衝動 Amazon書評・レビュー: 殺人鬼フジコの衝動より
4198626472
No.8
(5pt)

フジコという女性の悲しい人生

「フジコ」という女性の悲しい人生が語られていきます。
そして、多くの人たちをその手に掛けていきます。

これでもかというくらい、親や、周囲の人たちから虐待を受け、
少しずつ、殺人鬼「フジコ」が形成されていきます。

恋愛、結婚、子育てと、人生が進んでも、常に周りの人にも
恵まれず、「フジコ」は人を殺すことを止めません。
自分の子供への虐待の様は、読む人に不快さと悲しさを
感じさせます。

第1〜9章までと、更には「あとがき」までもが物語となっており、
とてもおもしろい仕掛けです。
最後まで読み進んだ時、物語の方向性ががらりと変わります。
そして、嫌な感情が残るかもしれません。
しかし、一旦読み進めれば、物語にぐいぐい引き込まれること
間違いありません。
非常にお勧めです。
殺人鬼フジコの衝動 (徳間文庫) Amazon書評・レビュー: 殺人鬼フジコの衝動 (徳間文庫)より
4198933677
No.7
(5pt)

フジコという女性の悲しい人生

「フジコ」という女性の悲しい人生が語られていきます。
そして、多くの人たちをその手に掛けていきます。

これでもかと言うくらい、親や、周囲の人たちから虐待を受け、
少しずつ、殺人鬼「フジコ」が形成されていきます。

恋愛、結婚、子育てと、人生が進んでも、常に周りの人にも
恵まれず、「フジコ」は人を殺すことを止めません。
自分の子供への虐待の様は、読む人に不快さと悲しさを
感じさせます。

第1〜9章までと、更には「はしがき」までもが物語となっており、
とてもおもしろい仕掛けです。
最後まで読み進んだ時、物語の方向性ががらりと変わります。
そして、嫌な感情が残るかもしれません。
しかし、一旦読み進めれば、物語にぐいぐい引き込まれること
間違いありません。
非常にお勧めです。
殺人鬼フジコの衝動 Amazon書評・レビュー: 殺人鬼フジコの衝動より
4198626472
No.6
(4pt)

叙述トリックがいい感じ

グロさや不快さが目立つ作品でしたが、
ミステリー部分の叙述トリックがうまく使用されていて個人的には良かったと思います。

最後のあのページを見ないで、完結してしまう人もいるのかな。
あのページを見たら、犯人像も変わってくるね。

文章というより四角い枠で囲まれた記事だから読み飛ばす人が多そう。

 小説の中の○○の死を意図的に改変したのだから、
他の所も改変した可能性があるのでないだろうかと、色々、考えてしまった。
推理して読むと面白い本でした。
殺人鬼フジコの衝動 (徳間文庫) Amazon書評・レビュー: 殺人鬼フジコの衝動 (徳間文庫)より
4198933677
No.5
(4pt)

叙述トリックがいい感じ

グロさや不快さが目立つ作品でしたが、
ミステリー部分の叙述トリックがうまく使用されていて個人的には良かったと思います。
最後のあのページを見ないで、完結してしまう人もいるのかな。
あのページを見たら、犯人像も変わってくるね。
文章というより四角い枠で囲まれた記事だから読み飛ばす人が多そう。
 小説の中の○○の死を意図的に改変したのだから、
他の所も改変した可能性があるのでないだろうかと、色々、考えてしまった。
推理して読むと面白い本でした。
殺人鬼フジコの衝動 Amazon書評・レビュー: 殺人鬼フジコの衝動より
4198626472
No.4
(5pt)

このドロ沼はクセになる!!!!

心が闇に侵食される瞬間を

鋭く切り出してきた著者の最新作は、


十数人以上を殺害し、死刑判決が下ったフジ子についての評伝―

という形式でつづられるサスペンス小説。


端的にいえば

『嫌われ松子』+福田和子+某ミステリー小説

といった趣の作品です☆、


小学校5年生のとき、家族の惨殺現場に出くわし

自らの手で同級生を殺めたフジコ


やがて成長し、

自分の欲望を満たすために、なんのためらいもなく

次々と人を殺していくフジコの姿に、

戦慄とともに、深い絶望を覚えます。


一方、脇を固める面々は

いかにも殺されそうな感じの小人物ぞろい

そのため、どんどん人が死ぬのに

心があまり痛まずに読むことができます。


そして、なんといっても一番の読みどころは衝撃のラスト。

実は、このラストの手法そのものは、

近年大いに話題となったミステリー小説でも取られており

冷静に考えれば、それほど驚かないはずなのですが、

著者の巧みな語りに誘われ、物語に没頭しているうちに

不本意にも、背筋がゾォ〜〜っとしてしまいました。


ノワールの魅力を存分に味わうことができる本作、

思いのほか読後感が軽やかなので、気軽に読んでいただければと思います☆☆
殺人鬼フジコの衝動 (徳間文庫) Amazon書評・レビュー: 殺人鬼フジコの衝動 (徳間文庫)より
4198933677
No.3
(5pt)

このドロ沼はクセになる!!!!

心が闇に侵食される瞬間を
鋭く切り出してきた著者の最新作は、
十数人以上を殺害し、死刑判決が下ったフジ子についての評伝―
という形式でつづられるサスペンス小説。
端的にいえば
『嫌われ松子』+福田和子+某ミステリー小説
といった趣の作品です☆、
小学校5年生のとき、家族の惨殺現場に出くわし
自らの手で同級生を殺めたフジコ
やがて成長し、
自分の欲望を満たすために、なんのためらいもなく
次々と人を殺していくフジコの姿に、
戦慄とともに、深い絶望を覚えます。
一方、脇を固める面々は
いかにも殺されそうな感じの小人物ぞろい
そのため、どんどん人が死ぬのに
心があまり痛まずに読むことができます。
そして、なんといっても一番の読みどころは衝撃のラスト。
実は、このラストの手法そのものは、
近年大いに話題となったミステリー小説でも取られており
冷静に考えれば、それほど驚かないはずなのですが、
著者の巧みな語りに誘われ、物語に没頭しているうちに
不本意にも、背筋がゾォ〜〜っとしてしまいました。
ノワールの魅力を存分に味わうことができる本作、
思いのほか読後感が軽やかなので、気軽に読んでいただければと思います☆☆
殺人鬼フジコの衝動 Amazon書評・レビュー: 殺人鬼フジコの衝動より
4198626472
No.2
(5pt)

夢見る殺人鬼

真梨幸子の著作には、流行歌やポップスがモチーフにされていることが多々あるのですが、今回は、セルジュ・ゲンスブールの「夢見るシャンソン人形」が重要なモチーフになっています。原題の直訳、「蝋人形、おがくず人形」というフレーズが、そのままこの作品のテーマ。みんなにちやほやされる美しい人形、でも、その中味はおがくず。
フジコもまた、その表面的な美しさや華やかさだけを追い求め、殺人を繰り返します。
なにが「幸福」なのかを知ろうとせず、ただ、ファッション誌やドラマの中にあるような幸せを追い求めます。
「夢見るシャンソン人形」の歌の中では、人形は本当の人間になって素敵な男の子と恋をすることを夢見ますが、フジコの夢はなんだったんだろうか?
あとがきを読み終えたとき、どうしようもない切なさに襲われました。
小学校時代の虐待、イジメ、セクハラ、クラス内の派閥など、かなりハードな描写が続きますが、それはフジコが心を失って「人形」となる過程でもあるのだと思いました。

殺人鬼フジコの衝動 (徳間文庫) Amazon書評・レビュー: 殺人鬼フジコの衝動 (徳間文庫)より
4198933677
No.1
(5pt)

夢見る殺人鬼

真梨幸子の著作には、流行歌やポップスがモチーフにされていることが多々あるのですが、今回は、セルジュ・ゲンスブールの「夢見るシャンソン人形」が重要なモチーフになっています。原題の直訳、「蝋人形、おがくず人形」というフレーズが、そのままこの作品のテーマ。みんなにちやほやされる美しい人形、でも、その中味はおがくず。
フジコもまた、その表面的な美しさや華やかさだけを追い求め、殺人を繰り返します。
なにが「幸福」なのかを知ろうとせず、ただ、ファッション誌やドラマの中にあるような幸せを追い求めます。
「夢見るシャンソン人形」の歌の中では、人形は本当の人間になって素敵な男の子と恋をすることを夢見ますが、フジコの夢はなんだったんだろうか?
あとがきを読み終えたとき、どうしようもない切なさに襲われました。
小学校時代の虐待、イジメ、セクハラ、クラス内の派閥など、かなりハードな描写が続きますが、それはフジコが心を失って「人形」となる過程でもあるのだと思いました。
殺人鬼フジコの衝動 Amazon書評・レビュー: 殺人鬼フジコの衝動より
4198626472