樅ノ木は残った

評判

樅ノ木は残ったの評価:

4.36/5点 レビュー 100件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.36pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全136件 101〜120 6/7ページ
No.36
(5pt)

緻密なつくり。

それだけに尽きます。

私は山本周五郎できちんと読ませてもらったのはこれだけです。

時間さえあれば何度も読み返したい作品です。
樅ノ木は残った (上巻) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 樅ノ木は残った (上巻) (新潮文庫)より
4101134014
No.35
(5pt)

緻密なつくり。

それだけに尽きます。
私は山本周五郎できちんと読ませてもらったのはこれだけです。
時間さえあれば何度も読み返したい作品です。
樅ノ木は残った (上) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 樅ノ木は残った (上) (新潮文庫)より
4101134642
No.34
(5pt)

一人で生きるという難しさ

伊達騒動という史実を元に「一人で生きていく」困難さを見事に表現した傑作である。
これでもかこれでもかと出てくる難題に、まさに命がけであたっていくさまは、読者の胸を打たずにおかない。
今の若い人たちが、原田甲斐の死に様(生き方)が理解できるだろうか。
私はこの本をハードボイルドとして読んだが、「ハードボイルド」といってしまうとなんだか「形だけの軽いもの」という印象を受ける方も多いことであろう。しかし、この本は「真のハードボイルド」である。
隆氏の「死ぬことと見つけたり」同様働き始めた若い世代にぜひとも読んでほしい一冊である。
樅ノ木は残った (下) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 樅ノ木は残った (下) (新潮文庫)より
4101134669
No.33
(5pt)

一人で生きるという難しさ

伊達騒動という史実を元に「一人で生きていく」困難さを見事に表現した傑作である。 これでもかこれでもかと出てくる難題に、まさに命がけであたっていくさまは、読者の胸を打たずにおかない。 今の若い人たちが、原田甲斐の死に様(生き方)が理解できるだろうか。 私はこの本をハードボイルドとして読んだが、「ハードボイルド」といってしまうとなんだか「形だけの軽いもの」という印象を受ける方も多いことであろう。 しかし、この本は「真のハードボイルド」である。 隆氏の「死ぬことと見つけたり」同様働き始めた若い世代にぜひとも読んでほしい一冊である。
樅ノ木は残った (下巻) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 樅ノ木は残った (下巻) (新潮文庫)より
4101134022
No.32
(5pt)

念願かなう

ずっと読みたいと思っていたのだが、今回文庫の字が大きくなったのを機に

手をつけてみた。登場人物の多さは気になるところではあるが、人物が出てくるたびに書き出しておけば(翻訳ものによくあるように)理解が深まる。

私は稲見一良のように、この小説をハードボイルドとして味わっている。

まだまだ著についたばかりだが、かなり深いものがある。

今後の展開が非常に楽しみである。
樅ノ木は残った (上巻) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 樅ノ木は残った (上巻) (新潮文庫)より
4101134014
No.31
(5pt)

念願かなう

ずっと読みたいと思っていたのだが、今回文庫の字が大きくなったのを機に
手をつけてみた。登場人物の多さは気になるところではあるが、人物が出てくるたびに書き出しておけば(翻訳ものによくあるように)理解が深まる。
私は稲見一良のように、この小説をハードボイルドとして味わっている。
まだまだ著についたばかりだが、かなり深いものがある。
今後の展開が非常に楽しみである。
樅ノ木は残った (上) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 樅ノ木は残った (上) (新潮文庫)より
4101134642
No.30
(5pt)

これぞ漢(おとこ)の道だ!

山本周五郎は大ファンですが、これは文句なしに良い!伊達騒動の悪者となってしまっている原田甲斐の生き様。偽悪者の生き方に涙なしでは読めませんよ。
 これが本当かどうかは誰にも分かりません。だから、本当に彼は山本周五郎の書いたような人間だったのかも知れないし、本当に悪者だったのかもしれません。
 でもそんな事よりも、この本は読むべきですよ。僕は十代でこの本が読めてよかったと思っていますから。
樅ノ木は残った (下) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 樅ノ木は残った (下) (新潮文庫)より
4101134669
No.29
(5pt)

これぞ漢(おとこ)の道だ!

山本周五郎は大ファンですが、これは文句なしに良い!伊達騒動の悪者となってしまっている原田甲斐の生き様。 偽悪者の生き方に涙なしでは読めませんよ。  これが本当かどうかは誰にも分かりません。 だから、本当に彼は山本周五郎の書いたような人間だったのかも知れないし、本当に悪者だったのかもしれません。  でもそんな事よりも、この本は読むべきですよ。 僕は十代でこの本が読めてよかったと思っていますから。
樅ノ木は残った (下巻) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 樅ノ木は残った (下巻) (新潮文庫)より
4101134022
No.28
(5pt)

周五郎の、そして歴史小説の最高傑作

山本周五郎の代表作というと「ながい坂」ということになっていると思うが、作品の完成度、与えられる感銘ということになると、本作の方に軍配が上がるように思われる。
 本作は、「伊達騒動」を題材に取った作品であり、主人公の原田甲斐は主家を改易に導きそうになった大悪人である、と一般的には認識されており、事実伊達政宗公の頃から続く名家である原田家は廃絶の憂き目に遭っている。その原田甲斐悪人説を転倒させたのみならず、そこに至るストーリーの作りかた、プロセスの描き方が素晴らしい。
 上巻、中巻、下巻のほとんどを読んでいて、いったいどこに「救い」があるのだろう、とずっと疑問に思われるに違いない。徳川家のあまりにも強い権力と陰謀に屈してしまうのではないかと・・。そしてずっと暗雲が垂れ込めていた伊達家にようやく光明が見えてくるのが最後の最後、そして本当に光が差し込むと同時に、その光は原田甲斐そのものを死に追いやってしまう使いでもあったのである。結果的に伊達家は存続するものの、重臣涌谷と甲斐の命は絶たれ、原田家は断絶する。
 「家」を守ることとは何なのか。公人としての生き方とは何か。次々と重い問いを突きつけてくる、歴史小説の大傑作である。
 隆慶一郎、宮城谷昌光、そして最近では池宮彰一郎など、優れた歴史小説家は輩出しているものの、やはり山本周五郎を第一に挙げたくなるものであり、さらに本作を第一に推すものである。
樅ノ木は残った (上巻) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 樅ノ木は残った (上巻) (新潮文庫)より
4101134014
No.27
(5pt)

周五郎の、そして歴史小説の最高傑作

 山本周五郎の代表作というと「ながい坂」ということになっていると思うが、作品の完成度、与えられる感銘ということになると、本作の方に軍配が上がるように思われる。 本作は、「伊達騒動」を題材に取った作品であり、主人公の原田甲斐は主家を改易に導きそうになった大悪人である、と一般的には認識されており、事実伊達政宗公の頃から続く名家である原田家は廃絶の憂き目に遭っている。その原田甲斐悪人説を転倒させたのみならず、そこに至るストーリーの作りかた、プロセスの描き方が素晴らしい。 上巻、中巻、下巻のほとんどを読んでいて、いったいどこに「救い」があるのだろう、とずっと疑問に思われるに違いない。徳川家のあまりにも強い権力と陰謀に屈してしまうのではないかと・・。そしてずっと暗雲が垂れ込めていた伊達家にようやく光明が見えてくるのが最後の最後、そして本当に光が差し込むと同時に、その光は原田甲斐そのものを死に追いやってしまう使いでもあったのである。結果的に伊達家は存続するものの、重臣涌谷と甲斐の命は絶たれ、原田家は断絶する。 「家」を守ることとは何なのか。公人としての生き方とは何か。次々と重い問いを突きつけてくる、歴史小説の大傑作である。 隆慶一郎、宮城谷昌光、そして最近では池宮彰一郎など、優れた歴史小説家は輩出しているものの、やはり山本周五郎を第一に挙げたくなるものであり、さらに本作を第一に推すものである。
樅ノ木は残った (上) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 樅ノ木は残った (上) (新潮文庫)より
4101134642
No.26
(4pt)

20代に太宰治病にかかった人は、40代に山本周五郎病に罹る。

文芸評論家の奥野健男さんが、「若い頃、太宰治の文学に感動した人は、必ず中年になり山本周五郎の文学に感銘する。二人は単に物語が面白い文学者ではなく、自分の人生に深くかかわる、自分の人生を決定する力を持っている文学者である。」と書いていた。私も40歳。原田甲斐の自分の宿命に対する静かな諦観がこの小説の魅力。自分の行動が理解されなくてもかまわない。期待してはいけない。ただ、仙台62万石の存続のために自暴自棄に陥ることなく自分の生涯をささげる。このような生き方は苦しい。原田甲斐の子どもたちは切腹になった。それも原田甲斐の真の意図を理解せずにだ。こんなむなしい人生あるだろうか。お家取り潰しの萌芽が出たら、それを火消しすることに人生を尽くす。でも人々は理解してくれない。愚直な生き方。そしてさあ、あなたはどう生きると突きつける。長編だが、一気に読んでしまった。
樅ノ木は残った (上巻) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 樅ノ木は残った (上巻) (新潮文庫)より
4101134014
No.25
(4pt)

柿崎六郎兵衛の人生

上巻では、何人もの取り巻きをもち、自分の道場まで持っていた柿崎六郎兵衛。これが下巻では、乞食まで堕落する。この格差。おごれる平家は久しからずということばを想起させる。その決定的な原因はかつての自分の部下、石川兵庫介に両目を失明させられたこと。しかし、それは、柿崎がかつて稽古をつけると称して石川の腕を折ったことにある。この恨み晴らさぬでおくべきかと怨念が石川を修行にかりたて、最終的に親分、柿崎の両目をくりぬくことで目標を達成する。一人の中間管理職として、心にしみる。とくいたんぜん、しついたいぜん。
樅ノ木は残った (下) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 樅ノ木は残った (下) (新潮文庫)より
4101134669
No.24
(4pt)

くびじろと申す大鹿

樅ノ木の主人公、原田甲斐の趣味が猪や鹿を狩ることだという点は山本周五郎のユーモアである。あの、静かな権謀術数にたけた原田甲斐が一人で山にこもり、獣を取る。この違和感が、小説にユーモアを添えている。特に大きな牝鹿”くびじろ”との対決は、濃厚な人間模様で充満しているこの小説の清涼剤。カロリーたっぷりのメインコースに添えられた温野菜といった感がある。純粋に楽しめる。ただ、一点どうしても分からないのが、農夫が原田甲斐を救うシーン。農夫は原田甲斐を鉄砲でうつためにずっと甲斐のあとをつけてきたのに、甲斐が大鹿の角でやられる直前に甲斐をうたずに大鹿を撃って甲斐を救った。その理由は、いまだに分からない。のどに刺さった魚の小骨のようにひっかかっている。
樅ノ木は残った (中) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 樅ノ木は残った (中) (新潮文庫)より
4101134650
No.23
(4pt)

20代に太宰治病にかかった人は、40代に山本周五郎病に罹る。

文芸評論家の奥野健男さんが、「若い頃、太宰治の文学に感動した人は、必ず中年になり山本周五郎の文学に感銘する。二人は単に物語が面白い文学者ではなく、自分の人生に深くかかわる、自分の人生を決定する力を持っている文学者である。」と書いていた。私も40歳。原田甲斐の自分の宿命に対する静かな諦観がこの小説の魅力。自分の行動が理解されなくてもかまわない。期待してはいけない。ただ、仙台62万石の存続のために自暴自棄に陥ることなく自分の生涯をささげる。このような生き方は苦しい。原田甲斐の子どもたちは切腹になった。それも原田甲斐の真の意図を理解せずにだ。こんなむなしい人生あるだろうか。お家取り潰しの萌芽が出たら、それを火消しすることに人生を尽くす。でも人々は理解してくれない。愚直な生き方。そしてさあ、あなたはどう生きると突きつける。長編だが、一気に読んでしまった。
樅ノ木は残った (上) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 樅ノ木は残った (上) (新潮文庫)より
4101134642
No.22
(4pt)

柿崎六郎兵衛の人生

上巻では、何人もの取り巻きをもち、自分の道場まで持っていた柿崎六郎兵衛。 これが下巻では、乞食まで堕落する。 この格差。 おごれる平家は久しからずということばを想起させる。 その決定的な原因はかつての自分の部下、石川兵庫介に両目を失明させられたこと。 しかし、それは、柿崎がかつて稽古をつけると称して石川の腕を折ったことにある。 この恨み晴らさぬでおくべきかと怨念が石川を修行にかりたて、最終的に親分、柿崎の両目をくりぬくことで目標を達成する。 一人の中間管理職として、心にしみる。 とくいたんぜん、しついたいぜん。
樅ノ木は残った (下巻) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 樅ノ木は残った (下巻) (新潮文庫)より
4101134022
No.21
(4pt)

これが山本周五郎!

周五郎を敬愛する読者は多い。
(ある程度以上の年齢の男性がやはり多いようではあるが)
時代小説や歴史物が好きなので、周五郎は避けては通れないところだ。
以前『樅の木は残った』を読んでものすごく感動した、もっと若い頃に周五郎に出会っていればよかった、と思った―と語っている方がいた。
わたしは中学生のとき、『鼓くらべ』を読んでものすごく感動したので、この方の言う"若い頃"に周五郎の神髄に触れることはできて幸運だったかもしれない。この作品は、一般には悪役とされていた原田甲斐にスポットを当て、通説とはまるで反対の甲斐像を描きあげる、という荒業にチャレンジしている。
こうした試みにつき物の強引さを、ほとんど感じないところに、まずは「さすが…」と感心した。
作者は勿論そこのところに細心の注意を払っていて、あくまで"史実"に忠実であることにこだわる。まさしく職人芸である。その、作者自身の職人魂に心打たれた。
樅ノ木は残った (上巻) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 樅ノ木は残った (上巻) (新潮文庫)より
4101134014
No.20
(4pt)

否応なしに涙。

印象的な冒頭から、舞台は江戸に仙台にと縦横に飛び読者を伊達騒動の只中に放り込む、山本周五郎の圧倒的筆力。だが文章はあくまで平明で分かりやすい。まるで時代劇のように映像がまざまざと浮かんでくるのはさすがである。下巻ではいよいよクライマックスを迎え、完結する。読み終わる頃には、原田甲斐=悪役説など忘れている?―勿論、真相などわかりっこない、歴史的事実の裏で本当は何が起こったのか…?だが間違いなく、人間の姿がここにはあり、涙をこぼさずにはいられなかった。
樅ノ木は残った (下) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 樅ノ木は残った (下) (新潮文庫)より
4101134669
No.19
(4pt)

これが山本周五郎!

周五郎を敬愛する読者は多い。(ある程度以上の年齢の男性がやはり多いようではあるが)時代小説や歴史物が好きなので、周五郎は避けては通れないところだ。以前『樅の木は残った』を読んでものすごく感動した、もっと若い頃に周五郎に出会っていればよかった、と思った―と語っている方がいた。わたしは中学生のとき、『鼓くらべ』を読んでものすごく感動したので、この方の言う"若い頃"に周五郎の神髄に触れることはできて幸運だったかもしれない。この作品は、一般には悪役とされていた原田甲斐にスポットを当て、通説とはまるで反対の甲斐像を描きあげる、という荒業にチャレンジしている。こうした試みにつき物の強引さを、ほとんど感じないところに、まずは「さすが…」と感心した。作者は勿論そこのところに細心の注意を払っていて、あくまで"史実"に忠実であることにこだわる。まさしく職人芸である。その、作者自身の職人魂に心打たれた。
樅ノ木は残った (上) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 樅ノ木は残った (上) (新潮文庫)より
4101134642
No.18
(4pt)

さすが山本周五郎。

冒頭から一気に江戸時代に読者をタイムスリップさせた周五郎。中巻でもその勢いは止まらない。伊達藩や幕府の重臣たちの重々しい政治の世界―トップの苦悩と決断を描く一方、平凡な市井に暮らす人々の懸命で可憐な姿も巧みに織り交ぜ、息をつかせない。見事である。多くの人に影響を与えた、というのがよくわかる作品世界だ。若い人たち、もっと周五郎を読みましょう。文庫になって手に取りやすく、文字使いも改められ、作者本来の平易で明快な文章が味わえる。読者に対するサービス精神に胸を打たれます。
樅ノ木は残った (中) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 樅ノ木は残った (中) (新潮文庫)より
4101134650
No.17
(4pt)

否応なしに涙。

印象的な冒頭から、舞台は江戸に仙台にと縦横に飛び読者を伊達騒動の只中に放り込む、山本周五郎の圧倒的筆力。 だが文章はあくまで平明で分かりやすい。 まるで時代劇のように映像がまざまざと浮かんでくるのはさすがである。 下巻ではいよいよクライマックスを迎え、完結する。 読み終わる頃には、原田甲斐=悪役説など忘れている?―勿論、真相などわかりっこない、歴史的事実の裏で本当は何が起こったのか…? だが間違いなく、人間の姿がここにはあり、涙をこぼさずにはいられなかった。
樅ノ木は残った (下巻) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 樅ノ木は残った (下巻) (新潮文庫)より
4101134022