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波のうえの魔術師
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波のうえの魔術師の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.97pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全81件 41~60 3/5ページ
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若いパチプロが右翼(暴力団)と繋がりのある投資家と出会う・・。物語の始りは余りに突然過ぎ、読み終わった後もその展開の大胆さには思わず笑ってしまいます。この小説の展開、登場人物は極めて大胆かつ明解。しかし、それに対する証券市場の描写は緻密であり、1日1日ごとの値動きをその値動きが起こった理由を添えて描写してくれます。この”老人”は一体どういう立場なのか?何故投資家になったのか?に関しては見過ごす事が無いくらいに単純に描写する一方、証券市場の値動きに関しては為替、外国情勢や月ごとの株式市場における基礎知識も織り交ぜて描写します。また、主人公の成り上がり方があっけない一方、素人が初めて株と出会ってから実際に株を買い、売るまでの心情を細かく描きます。この辺りに石田さんの小説と現実に対する潔い割り切りを感じました。 誰もがリスク逃れと責任転嫁に勤しんだ90年代、バブル期に銀行と保険会社が手を結び相続税対策と称して売り出した金融商品が、多数の自殺者と全国規模の訴訟を引き起こす・・・。 興味深い人は是非! | ||||
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株式の世界のことは全くと言っていいほどに知らないが、この小説を読むと俄然興味が涌くのである。それは石田衣良のペンの力であろう。作者自身が学生時代にチャートにらめっこして株式市場での売買をしていた経験がこの作品に生かされているのだろう。 物語の中で銀行に対する復讐が大切なポイントになっているが、その部分が唯一リアリティさがなくなる部分である。 | ||||
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1998年から2000年までの経済事象や出来事と結びつけて築きあげた虚構の世界です。 現実のことのように読み進められました。 夢も希望もなく、中途半端なパチプロとして就職浪人をしていた主人公が、向学心を持ち、投資はおれの仕事だ、と言い切るほどになるまでの過程を、回想という形で描いています。 波のうえの魔術師は、株価の「値動きのチャートの波」のうえに立っている「こちらの世界と平行して実在するまばゆい黄金郷を案内してくれる魔術師」でした。また、主人公の心の中を読み取ることができる魔術師でもありました。 主人公が、半年ほどの間に、マーケットについて詳しくなっていくのが、驚きでした。弛まぬ毎日の積み重ねで「値動きを切実に感じる、自分だけの感覚」というものもできるのだと思いました。 「自分なりの感覚ができるまでは、無理に知識だけ詰めこんでも、百害あって一利なしだ。マーケット感覚というのは焦ってできるもんじゃない。」こうした言葉は、ご自分の経験のうえに立った言葉なのではないかと、思いました。 初めて石田衣良さんの作品を読みましたが、巧みな比喩の使い手であることが印象に残りました。 | ||||
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彼等なりの正義のために法を犯しながらも、その復習を実行していく 株取引の面白さを味わいながら、大掛かりなトリックを使い、まんまと、大金を手にするところは、白昼の死角の一場面に似ている。似てはいるが、白昼の死角は手形詐欺であり。こちらは風評被害を使った株価操作である。大きく違うのは、主人公が白昼の死角では東大エリート学生に対して、波のうえでは、落ちこぼれ学生。いや、落ちこぼれ社会人が主人公であるところではないだろうか。読むの者が、いつでも物語の主人公になりえる。流れの速いストリー展開が、大変読みやすい作品だと思います。 | ||||
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この作品大好きです。 株式に興味のあるかたは特にオススメ!です。 石田さんの作品って、細かい説明描写が丁寧かつナチュラルに盛り込まれてるんです。 この作品は特に。 下調べがすごいのか、博学でいらっしゃるのか。 こちらも、読み終わるころには、ちょこっと雑学をGetできるんですよね。 主人公の心情もわかりやすくて、いつの間にか自分が主人公になっちゃいます。 作品全般ですが、頭の中で描写が自然にイメージできちゃうんです。 うーん、学生、特に高校生年代の子たちが読んだら、もっと経済が楽しくなるかも! 後半はとってもハラハラします、はい。 | ||||
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ベストセラー作家がこのような経済小説を書くことに驚きました。 しかもその専門的な内容は、全くの素人で出せない妙なリアル感があります。 実在する人物ではないのかと思われるキャラクターの個性は非常に印象深く、そしてストーリーも展開が速く、臨場感があります。 株に関し、専門的な知識を持っている方ならなおさらのこと、全くの素人でも楽しめます。 | ||||
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ライブドアや村上ファンドの株式騒動が始まるまえに フジTVで放映された 個人投資家と大手銀行の不正に対しての 株式報復ストーリーです。 いかに 株売買の波を読むかが・・・最近増えた 株投資家は 失敗しないためにもぜひ お薦めの本です。 | ||||
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石田さんの懐の深さを教えてくれる1冊です。 社会人一年目を、中途半端なパチプロとして迎えようとしていた主人公の前に一人のジジイが現れ、秘書として雇用し、マーケットのいろはを叩き込まれ、やがて一人前の投資家へと成長して行く様を描いた、経済小説でありながら成長小説にもなっていますから、株の知識が無い方(私もですが)でも楽しめます。 | ||||
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老獪な相場師がニートの青年に市場のノウハウを伝授し、大銀行への復讐劇に巻き込んでいく話。 勿論、風説の流布により株価を下落させて儲けるだけだから、それがきっかけになり銀行が破綻することでもない限り、復讐らしい復讐にはならない。市場参加者から見ればたまらない話である。 それでも相場観を養う楽しみを見事に表現している点、変額生命保険に纏わる銀行の悪行を紹介している点など、エンターテイメントとしては高く評価できる内容と思える。 ただ、最近はこの本に書かれている程度の知識のみで相場に手を出す素人が増えているように思えて心配。エンターテイメントですので、そこのところよろしく。 | ||||
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今は著者が執筆した頃よりもブームだろう。 小説なんだからここで株のことを学ぶというのはちょっと無理だしそれはいくらなんでも違うでしょ〜。 著者も株の実践経験があるそうだけど、やはりそういう人が書く方が臨場は増す。 難しい本ではないし、株をやっている人もこれからの人にも本書はスラスラ楽しい一冊に思える。 株にしろこの本にしろ簡単な口語版の商法の本も読まれればさらに株のことがわかるし、本書もまた深く味わえると思う。 本気で株をやる人ならぜひ! | ||||
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舞台は東京下町の小さな町で始まるが、本当に物語が繰り広げられているのはパソコンのモニターの向こうで揺れ動く3桁の数字だ。ところどころに登場する数字の揺れ動きの上にこの物語は成立している。読み終えると登場人物の人生の振れ幅さえ、マーケットの値動きに影響を受けているように感じる。 思い出されるのは一ヶ月前のライブドア事件だ。ライブドアは既存の大企業に対抗する為に、この本の主人公たちが行ったような犯罪行為で対抗したように思えてならない。リスクを取って戦っていたのかもしれない。「犯罪者」というジャンルは「普通の人」と切り離されて考えられるのが普通だろう。しかし、彼の中では、「犯罪者<<<<普通の人<<<<成功者」というように、そのジャンルの明確な壁がなくつながっていたのではないだろうか。だから、犯罪者になるというリスクを犯して大きな成功者というリターンを狙ったのかもしれない。彼は復活を考えているだろう。(まだ犯罪を犯したかどうか確定してはいない) 堀江氏の面白いところは(こういうのは不謹慎かもしれないが、とても建設的な破壊だという事で書く)、既存の枠組みから自由だという事だ。経済も思考体系も建築物だと思う。その建築物が震度6の地震で崩壊する危険があるならば、建築物を新しいものに作り変えなければいけない。 | ||||
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良い感じで最後まで読むことができました。 私はTVドラマの方も見ましたが 小説の方がTVドラマと比べて密度が濃く奥が深いと思います。 | ||||
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著者の石田衣良氏は、過去に株式投資で生計を立てていたことがあるとか。テレビでの対談でそのようなことを仰っていたようです。 「場帖」、「値動き感覚」、「分割売買」の話、さらに「酒田罫線」や「中源線」の用語など、経験者らしい話題が随所に出てきます。おそらく、林輝太郎氏の著書に影響を受けたのでしょう。 石田氏は「この本を読んで実践すれば、株式投資で利益が出せるようになる」とも仰っていたようですが・・・。 私は林輝太郎氏の著書を読んでいるので、興味深く読めました。 | ||||
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株は単なる金儲けの手段じゃない。株は企業そのものだ。この本を読むと改めてそう感じさせられる。資本主義ではごく当たり前のことだが、毎日自分が持っている株の値動きに目を奪われているうちにその本質的な部分を見失ってしまう。 波のうえの魔術師 以前、ビッグマネー!〜浮世の沙汰は株しだい〜というテレビドラマがあった。株と関係があると言うことで、毎週テレビに釘付けになったのだが、素直に面白かった。原作を読んでみたいと思い、この本を買って読んでみた。 株は企業そのものであるという本質を取り上げている点では、これから株式投資を始める人には是非読んで欲しいと思う内容だ。また、ベテラン投資家にとっても、なかなか面白い読み物だ。 ストーリーはある個人投資家が、大手都市銀行の株価を暴落させることで巨大企業と戦うというもの。小さな個人が巨悪に挑むという話の展開は飽きることがない。テンポ良く話が展開し、どんどん本の中に引き込まれていく。 話の中には現実の出来事がいろいろな場面にちりばめられている。日本が実際に経験した金融危機。多くの銀行の破綻。アジア通貨危機。そうした事実がうまく織り込まれており、架空の話であるにもかかわらず、まるでそれが現実であるかのような錯覚を抱き、どんどん引き込まれていく。 単に巨額の資金で株を売り浴びせるというストーリーならば現実味がない。「そんな馬鹿な!」という感想で終わってしまう。ところが、ここには様々な小道具が用意されている。その仕掛けがとても面白い。「銀行のロシア債デリバティブでの巨額損失」「預金の取り付け騒ぎ」こうした罠を巧妙に仕掛け、銀行株を暴落させていく。これは、株式投資をやったことのある人にはたまらく痛快だろう。特にこの本が出た、2000年頃は株式市場は「売り方」と呼ばれる空売りで儲ける人と達が跋扈していた。そんな相場だった。そうした背景を知る人には懐かしくもあるだろう。 今、日本のマーケットにはアングロサクソンの資金がつぎ込まれている。BRICSにしても然りだ。いい気になって株高を満喫しているうちに、アングロサクソンにはしごを外されかねない。 | ||||
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私がまず気に入ったシーンは、主人公が場帳をきちんと毎日つけていくところ。(小塚老人の助言が林輝太郎と重なるのは俺だけか?)あっ、この著者はしっかりと投資を自らで経験しているなと感じた。また変額保険で多くの人を苦しめたまつば銀行に対する復習の手段。あれっ?!これ、100億の男でもなんか似たようなことやっていたなあ。中学生でも読めるわかりやすい内容だし、トレーダー志望される方はぜひ息抜きで読んでみて! | ||||
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ドラマ版(ビッグマネー)を見て興味を持って読みました。もちろん大筋は両者とも同じなんだけど、魅力はそれぞれ別のところにある。ドラマ版が勧善懲悪や魅力的な脇役やマネーゲームの派手な面白さを重視しているのに対し、原作は株関係の記述の正確さや主人公の心理描写や話の展開の軽快さに魅力がある。「どこが面白いか」という点では別作品といえる。それにしても、株の物語でこんなに面白いなんて凄すぎる。経済に関する昇華された考察も、このような話の中で語られるとすっと頭に入るだろう。とくに若い人に勧めたい小説である。 | ||||
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フリーター青年を孤高の老相場師が相棒に仕立て上げ、二人は腐敗した大銀行との勝負に出る。クールで熱い、主人公たちが魅力的。 石田さんは、大学生のころ株で月2、30万稼いでいて、卒業後はしばらくフリーターもしていたそうですが、著者ならではのお金にたいするするどい洞察も。 | ||||
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正に最後までハラハラドキドキして読める作品。こんな世界もこの世にはあるのか?と思うけれど、引き込まれて一気に読んでしまう作品。最近のイラ作品とは違った秀作です。 | ||||
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作家なのになぜこんな物語を書けるんだ!と読んでびっくりの内容です。内容は実際、株式投資をはじめるにしても読んでおいた方がいい内容です。(始めは株価をずっとチェックし続けるなど・・)この本読んだ後、著者の石田衣良さんがTVでこの本に関してトークしてました。そしてなぜ作家がこの内容を書けたかわかりました。石田氏は実際に投資を20代の頃からはじめ図書館の経済の棚を端から端まで全部読んでマーケットに臨んだそうです。直木賞作家の軽快なテンポも手伝い、最高の株入門書になります。 | ||||
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一気に読める。なかなかストリートしても面白い。ただ株式投資をやっているものから言わせるとややリアル感に欠ける。これで株式や金融に興味を持った人なら、マネーロンダリング 幻冬舎文庫 橘 玲 (著)がおすすめです。 | ||||
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