償い

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評判

償いの評価:

3.18/5点 レビュー 62件。 D ランク

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平均点3.18pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全36件 21〜36 2/2ページ
No.16
(4pt)

読後胸が熱くなる

 殺人事件の謎を解き明かしていくのはホームレスの日高。刑事でも探偵でもない新たな視点で事件を追っていく。時が進むにつれ、予想だにしなかった犯人像が浮かび上がってくる。主人公日高が一度消し去った過去の記憶が事件の進行と共にフラッシュバックされ、償いの気持ちで一杯になる。
 単なる事件小説と違い、読み終わったあとで胸が熱くなった。
償い (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 償い (幻冬舎文庫)より
4344403770
No.15
(4pt)

深いです。

ミステリーと思って読むと、たくさんのご都合主義に気づき、
ちょっと納得がいかないところはあります。
まず、主人公のホームレス・日高が、昔自分が助けた少年に偶然であってしまうところ。
この再会のことを”偶然の中に必然を感じた”とありますが、
ちょっと話がうますぎるかも。
元刑事というならまだしも、元医者が連続殺人の謎を解くなんて、
やっぱり有り得ない。
ただ、わたしが共感できたのは、
”自分のある行動が、あとあとたくさんの人に影響を及ぼすことになってしまったのでは”と、日高が悩むところです。
よかれと思ってしたことが、実は助けられた当人にはそうでもなかったり、
かえって迷惑だったりすることがあるのですね。
しかもその結果が何年も後にわかるとすると、
自分が今、こうして生きていることは果たして正しいのか。
日高と一緒に悩んでしまいました。
でも生きている限り、人間は立ち止まってもいられないんですよね。
いくら深い悩みがあろうとも。
それが死んだ人に対しての「償い」になるのかなと思いました。
償い (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 償い (幻冬舎文庫)より
4344403770
No.14
(4pt)

ちょっと

推理小説としては面白いが、主人公に感情移入できない。
というより、はっきり言ってこんなことでホームレスになるのなら最初から脳外科医なんかならずに素直に眼科でコンタクトやめがねの処方箋でも書いてろとでも言いたくなる。
償い (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 償い (幻冬舎文庫)より
4344403770
No.13
(4pt)

メッセージ性の強いエンターテイメント

面白いミステリーってのは、本当に面白い。
この本も「先が気になって仕方ない」って感じではないんだけど、もう、読み始めてすぐに引き込まれてしまいました。そして、あっという間に読んでしまいました。
犯人の予想はできる。でも、だから面白くないこともないし、むしろどうやって真相に、確信に近づいていくんだろ?っていうのが気になる。
そして心の傷とか生きる意味とか、幸せの意味とか。真人少年の発言内容は、どこか「確かにそやねん」って思わせる節がある。でも、大人として、人として、「でもな、」ってやっぱり言いたくて。
面白い中に深さのある、いい作品だと思いました。
メッセージ性をもったエンターテイメント。いいですね。
償い (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 償い (幻冬舎文庫)より
4344403770
No.12
(5pt)

逝った者達の重さを抱えてよろめきながらも最後まで歩きぬく事

大学病院で教授を目指し家庭も省みず仕事に忙殺される日々を過していたエリート脳外科医が職を失い家族を失い家を手放しホームレスへ。生きる価値を見失い路上生活をするようになり流れ辿り着いた町は、かつて医師免許取立ての春、眼前で起きた幼児誘拐に欲も徳もなく救出・救命した少年の住む町だった。自分の人生で善き事として記憶に残っている唯一の出来事。一家無理心中を図った家の火災の通報をした事からその地域で連続する不審死・殺人・ホームレス襲撃に係わっていく。図書館で言葉を交わすようになった少年の物の考え方に不安を抱き、連続して起きる人の死に少年が係わっているのではとの疑いが膨らんでいく。命を救ったことが良かったのか、それともあの時・・・。人の死が遺された者の心を殺す。「誘拐犯の父親はママの心を道連れにあの世へいっちゃった」と母親の病状を自分の所為と考え自分は生きていてはいけない、幼い時救ったその手で終わらせて欲しいとナイフを首にあてる少年。一心不乱に真意を見抜こうとする少年を自分のこれからの生きる価値を賭けて掻き抱く“男”。果たして少年は連続殺人鬼なのか?
償い (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 償い (幻冬舎文庫)より
4344403770
No.11
(4pt)

償うとは?

人の肉体を殺したら罰せられるのに、人の心を殺しても罰せられないですか?という帯の言葉につれられて購入しました。本書を読んで、この意味をある程度考えさせてくれる本ではないかと思います。登場人物を主人公自身と捕えるのでなく、他の人物と置き換えても良いと思います。そうすれば登場人物以上に深く読めるのではないかと思いました。償うという言葉は、意味があると思いますが、この題のことをもっと前面に出すような話しの展開にしても良いかと思いました。本書なりに生きることの大切さを理解できれば良いと思いました。
償い (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 償い (幻冬舎文庫)より
4344403770
No.10
(4pt)

難しいです

事件そのものより、心ない事で傷つけ失った人に対して、どう気持ちをもっていくか。何をすると償いきれるか。そんな内容?ですか。難しくて、出てくる人達もなんか尻切れトンボのようで、理解しにくかった。それにしても、気力も無くし生きるのが嫌に?なりかけていたはずの元医師は、かなりの好奇心の持ち主で、生き生きしているかに見えましたよ。
償い (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 償い (幻冬舎文庫)より
4344403770
No.9
(4pt)

作者の真摯な姿勢が光る

ミステリの体裁を取ってはいるが、倫理・哲学的問題を小説の形式で語ったものと言えるだろう。主人公は元医師のホームレスで、出世欲のため家庭を顧みず息子を亡くし、それが原因で妻を自殺に追いやったと言う過去を持つ。その主人公がある街で15才の少年と遭うが、偶然にもその少年は主人公が医師に成り立ての頃、誘拐事件の際に命を救った相手だった。少年は他人の心の痛みが"聞こえる"と言い、「死んでしまえば、もう不幸は感じずにすむだろう」と言い放つ。折りしも、その街では弱者を対象にした連続殺人が起こっていた。主人公はひょんな事からその事件の探偵役を務める事になるが、次第に少年が犯人ではないかと疑うようになる...。
本作のテーマは上述の少年の言葉と、ある登場人物の「人の心を殺しても罰せられない」と言う言葉の二つに集約される。主人公を含め本作には身近な人の心を壊してしまった(と思い込んでいる)人物が多いし、その逆も言える。そうした人達の心の苦しみが少年には"聞こえる"のだ。「人の心を殺してしまった」人間の「償い」とは ? そして、少年にとっての「償い」とは ?
重い過去を背負っている筈の主人公がヤケに軽い性格だったり、警察署長やベテラン刑事がホームレスの主人公に過剰な便宜を図ったり、人物関係の偶然性が余りに高過ぎたりと、物語の構成には難があるが、上述のテーマをストレートに語ると論文になってしまうので致し方ない所か。主人公を元医師に設定したのは、生と死の問題を真摯に考えるための工夫だろう。人が生きる事の意味、他人の"心"を傷付ける事の意味を問いかけた秀作。
償い (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 償い (幻冬舎文庫)より
4344403770
No.8
(4pt)

帯につられて買ってみた

最近、帯につられて買うということが多い。
全面的に信用しているわけではないが、本好きの醍醐味である本選びが邪魔くさくなっているのか、ゆっくり選ぶ時間がないのか。
さて、本書だが、
値段を考えると、読んで損はなかったかなと思う。
帯に書いてあるほどには思わないけれど。
筆力もあるし、分厚い本だけど、読みやすい。
この手の話が好きな人は感動するという人が多いだろうし、
東野圭吾が好きな人にはお薦めかもしれない。
ただ、自分的には、どうしても引っ掛かるところがあった。
ストーリーとは関係ないのだが、本書の舞台であるところの地名である。
埼玉県「光市」とある。
作者にすれば、「和光市」の「和」を取って、つけた地名かもしれない。
でも、「光市」とくれば、多くの人は、現在も進行中といえるあの事件を思い出すだろう。
犯人が犯した罪と人権派と名乗る弁護団が犯している現在進行中の愚行。
「人の肉体を殺したら罰せられるのに、人の心を殺しても罰せられないのですか?」
この言葉は彼らにこそふさわしい。
あの事件は1999年に起こり、本書は2001年の初版である(単行本)。
2001年の時点で、ここまで世間を揺るがす事件になるとは想像できなかっただろうが、
ああいう事件が起こった地名を使用することには慎重であって欲しい。
事件が起こった1999年でさえ、「光市」というのは、十分あの事件を想像させたし、
また、本書には、文庫化に際して、地名を変えるという配慮がされてもよかったんではないだろうか。
償い (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 償い (幻冬舎文庫)より
4344403770
No.7
(4pt)

サスペンスよりもヒューマンドラマ。

今までに読んだことのない小説でした。設定も面白くかなりのスピードで読めてしまいます。また、最後にはドンデン返しもあり、満足させる一冊です。サスペンスというよりもワケありのホームレスと影野のある少年のヒューマンドラマのような感じです。きちんとしたテーマもあるオススメの一冊です。
償い Amazon書評・レビュー: 償いより
4344001052
No.6
(5pt)

逝った者達の重さを抱えてよろめきながらも最後まで歩きぬく事

大学病院で教授を目指し家庭も省みず仕事に忙殺される日々を過していたエリート脳外科医が職を失い家族を失い家を手放しホームレスへ。生きる価値を見失い路上生活をするようになり流れ辿り着いた町は、かつて医師免許取立ての春、眼前で起きた幼児誘拐に欲も徳もなく救出・救命した少年の住む町だった。自分の人生で善き事として記憶に残っている唯一の出来事。一家無理心中を図った家の火災の通報をした事からその地域で連続する不審死・殺人・ホームレス襲撃に係わっていく。図書館で言葉を交わすようになった少年の物の考え方に不安を抱き、連続して起きる人の死に少年が係わっているのではとの疑いが膨らんでいく。命を救ったことが良かったのか、それともあの時・・・。人の死が遺された者の心を殺す。「誘拐犯の父親はママの心を道連れにあの世へいっちゃった」と母親の病状を自分の所為と考え自分は生きていてはいけない、幼い時救ったその手で終わらせて欲しいとナイフを首にあてる少年。一心不乱に真意を見抜こうとする少年を自分のこれからの生きる価値を賭けて掻き抱く“男”。果たして少年は連続殺人鬼なのか?
償い Amazon書評・レビュー: 償いより
4344001052
No.5
(4pt)

サスペンスよりも、ヒューマン。

今までに読んだことのない小説でした。設定も面白くかなりのスピードで読めてしまいます。また、最後にはドンデン返しもあり、満足させる一冊です。サスペンスというよりもワケありのホームレスと影野のある少年のヒューマンドラマのような感じです。きちんとしたテーマもあるオススメの一冊です。
償い (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 償い (幻冬舎文庫)より
4344403770
No.4
(4pt)

償い 矢口敦子さん

30半ばの脳外科医がある事件をさかいに
ホームレスになる.ホームレスに身を落とした男の
流れ着いたある町で連続殺人事件が起きる.
男は事件の真相に迫ろうとするが…

というおはなしです.

読んでいて,そして読み終わって,
浦沢直樹さんが1994年から2001年まで連載されていた
MONSTER とたいへんよく似た作品だという印象を
強くもちました.

はなしとしては,小説中次々に出てくる様々な
事件が小説終了時にはひとつの線でつながれて
いき,腑に落ちる終わりかたでした.

ただ,小説中に登場するひとびとの思考方法が
理解できない場合もあり,読んでいる
うちに彼らが本当にある問題について悩んでいるのか
それとも悩むために問題を作ろうと苦心しているのか
とまどうところもありました.

小説中の人物について,あたかも生きている人間のように,
このひとの思考方法は一体どうなっているんだろうと
考えてしまったのですから,きっと読んでいるときには
ずいぶんこの小説の世界に浸かっていたんだろうと
思います.

おすすめです.
償い (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 償い (幻冬舎文庫)より
4344403770
No.3
(4pt)

償い 矢口敦子さん

30半ばの脳外科医がある事件をさかいに
ホームレスになる.ホームレスに身を落とした男の
流れ着いたある町で連続殺人事件が起きる.
男は事件の真相に迫ろうとするが…

というおはなしです.

読んでいて,そして読み終わって,
浦沢直樹さんが1994年から2001年まで連載されていた
MONSTER とたいへんよく似た作品だという印象を
強くもちました.

はなしとしては,小説中次々に出てくる様々な
事件が小説終了時にはひとつの線でつながれて
いき,腑に落ちる終わりかたでした.

ただ,小説中に登場するひとびとの思考方法が
理解できない場合もあり,読んでいる
うちに彼らが本当にある問題について悩んでいるのか
それとも悩むために問題を作ろうと苦心しているのか
とまどうところもありました.

小説中の人物について,あたかも生きている人間のように,
このひとの思考方法は一体どうなっているんだろうと
考えてしまったのですから,きっと読んでいるときには
ずいぶんこの小説の世界に浸かっていたんだろうと
思います.

おすすめです.
償い Amazon書評・レビュー: 償いより
4344001052
No.2
(5pt)

元エリート医師と少年を救いたい気持ちになった

36才の日高は子供の病死と妻の自殺でエリート医師からホームレスになった。流れついた街で弱者ばかりが殺される連続殺人事件が起きる。かつて自分が命を救った15才の少年・真人が犯人ではないかと疑いはじめる。「人の心の泣き声が聞こえる」という少年は「不幸な人は死んでしまえば、もう不幸は感じずにすむ」と言う。ふたりと彼らを取り巻く人たちの心の葛藤がよく描かれていて、少年を包む悲しい空気が伝わってくるように感じました。あっという間に読めました。
償い Amazon書評・レビュー: 償いより
4344001052
No.1
(4pt)

難しい問題ですね。

「優しさが引き起こした殺人なのか。」エリート医師からホームレスへ転落した日高は自分が昔、誘拐されそうになっていて助けた少年が、殺人鬼になってしまったのではないかと疑う。「自分がこの子を助けなければ、多くの人が死なずに済んだのではないか。」と。少年は人の心の悲しみが聞こえると言う。その悲しみの声を聞いて、その人をもう悲しまずに済むように殺人を犯すという。果たして日高と少年の運命は?結構考えさせられるテーマの小説でした。
償い Amazon書評・レビュー: 償いより
4344001052