神州纐纈城

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評判

神州纐纈城の評価:

4.60/5点 レビュー 20件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.60pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全34件 21〜34 2/2ページ
No.14
(5pt)

民話の纐纈の城をモチーフにした作品

子供の頃民話が好きで、当時その流れでこの本を手に取りました。
懐かしいです。
民話の纐纈の城をモチーフにした作品は世に幾つかありますが、この作品は
基本的に民話に沿った作品になります。
文章も読み易く話も面白いのでお勧めですが、読後に若干物足りなく思うかもしれません。
神州纐纈城 (大衆文学館) Amazon書評・レビュー: 神州纐纈城 (大衆文学館)より
4062620022
No.13
(4pt)

まさに読ませる世界

こんなに読者をひきつける作品が
未完で終わっているとは本当に
不運そのものであります。
なのでその先の展開の想像は
私たちがするしかない模様です…

ある血塗られた布から
端を発した事柄…
やがてその情趣は恐ろしい体をなし
疫病を撒き散らしにかかります。
その光景はまさにグロテスクそのもの。

結構その描写は延々と続きますので
苦手な人はこの作品は避けた方がよいかもしれません。
だけれども、面白い、と言うことは
言っておきたいと思います。

人としては歪んだものを持っている
一人の青年に注目すると
面白いことでしょう。
ひときわ異常に映るでしょうから…

グロテスクですが、あっという間に
読むことができた作品です。
神州纐纈城 (河出文庫) Amazon書評・レビュー: 神州纐纈城 (河出文庫)より
4309408753
No.12
(4pt)

まさに読ませる世界

こんなに読者をひきつける作品が
未完で終わっているとは本当に
不運そのものであります。
なのでその先の展開の想像は
私たちがするしかない模様です…

ある血塗られた布から
端を発した事柄…
やがてその情趣は恐ろしい体をなし
疫病を撒き散らしにかかります。
その光景はまさにグロテスクそのもの。

結構その描写は延々と続きますので
苦手な人はこの作品は避けた方がよいかもしれません。
だけれども、面白い、と言うことは
言っておきたいと思います。

人としては歪んだものを持っている
一人の青年に注目すると
面白いことでしょう。
ひときわ異常に映るでしょうから…

グロテスクですが、あっという間に
読むことができた作品です。
神州纐纈城 (大衆文学館) Amazon書評・レビュー: 神州纐纈城 (大衆文学館)より
4062620022
No.11
(5pt)

無明

富士の本栖湖の霧に包まれた中にあるみずき城の城主は、癩病に犯されて憎悪の権化と化して、人の血を絞って纐纈の赤い布を染めることを、慰めとしている。又、富士山中には、殺人を楽しむ邪剣の主がいる。両者とも妻に裏切られ、その憎悪から悪に浸る。一方、不義の愛に生きる者も、世を追われ荒野を彷徨う。無明の明けることもなく、物語は終わる。
神州纐纈城 (河出文庫) Amazon書評・レビュー: 神州纐纈城 (河出文庫)より
4309408753
No.10
(5pt)

無明

富士の本栖湖の霧に包まれた中にあるみずき城の城主は、癩病に犯されて憎悪の権化と化して、人の血を絞って纐纈の赤い布を染めることを、慰めとしている。又、富士山中には、殺人を楽しむ邪剣の主がいる。両者とも妻に裏切られ、その憎悪から悪に浸る。一方、不義の愛に生きる者も、世を追われ荒野を彷徨う。無明の明けることもなく、物語は終わる。
神州纐纈城 (大衆文学館) Amazon書評・レビュー: 神州纐纈城 (大衆文学館)より
4062620022
No.9
(5pt)

麻薬的な魅力の作品である

最初に読んだのは桃源社「大ロマン復活シリーズ」だった。たぶん、シリーズの最初の刊行が本書だったと記憶している。同シリーズは小栗虫太郎、海野十三、橘外男などの当時は入手が難しかった諸作を復活させ、再評価の機会を与える優れたものだった。

 さて、本書である。国枝伝奇の白眉とされているが、その錯綜したストーリーは確かに伝奇物といって間違いはない。背景には父子や兄弟の相克が描かれており、著者はあまり意識してはいなかったのかもしれないが、裏テーマといえるだろう。だから、ある意味では家族物とも分類できないこともない。ただし、もっとこのテーマが深く掘り下げられていたら、という条件がある。
 もし、本作が中絶ではなく完結していたら、はたしてどのような結末になっていたのだろうか。著者のイマジネーションを考えると、とても予想することはできない。

 しかし、本作の読後の余韻は、未完だからこそのものであるのも、また確かなことなのである。これは著者の「蔦葛木曽桟」とは異なり、まったく集束の気配のないままの中絶という本作の状態は、余韻を感じるのとともに、突然空中に放り出されたような、非常に不安定な気分になることは間違いない。

 かなりグロテスクな内容であり、描写もかなりエグい。しかし、大衆文学のある方向に極端にふったという意味では、大衆文学の歴史を知る上でも意味のある作品であり、一読する価値がある。そして、その幻想世界の味をしめると、また再び味わいたくなるという、麻薬のような魅力を持った作品である。
神州纐纈城 (大衆文学館) Amazon書評・レビュー: 神州纐纈城 (大衆文学館)より
4062620022
No.8
(5pt)

麻薬的な魅力の作品である

最初に読んだのは桃源社「大ロマン復活シリーズ」だった。たぶん、シリーズの最初の刊行が本書だったと記憶している。同シリーズは小栗虫太郎、海野十三、橘外男などの当時は入手が難しかった諸作を復活させ、再評価の機会を与える優れたものだった。

 さて、本書である。国枝伝奇の白眉とされているが、その錯綜したストーリーは確かに伝奇物といって間違いはない。背景には父子や兄弟の相克が描かれており、著者はあまり意識してはいなかったのかもしれないが、裏テーマといえるだろう。だから、ある意味では家族物とも分類できないこともない。ただし、もっとこのテーマが深く掘り下げられていたら、という条件がある。
 もし、本作が中絶ではなく完結していたら、はたしてどのような結末になっていたのだろうか。著者のイマジネーションを考えると、とても予想することはできない。

 しかし、本作の読後の余韻は、未完だからこそのものであるのも、また確かなことなのである。これは著者の「蔦葛木曽桟」とは異なり、まったく集束の気配のないままの中絶という本作の状態は、余韻を感じるのとともに、突然空中に放り出されたような、非常に不安定な気分になることは間違いない。

 かなりグロテスクな内容であり、描写もかなりエグい。しかし、大衆文学のある方向に極端にふったという意味では、大衆文学の歴史を知る上でも意味のある作品であり、一読する価値がある。そして、その幻想世界の味をしめると、また再び味わいたくなるという、麻薬のような魅力を持った作品である。
神州纐纈城 (河出文庫) Amazon書評・レビュー: 神州纐纈城 (河出文庫)より
4309408753
No.7
(5pt)

原作もいいぞ!

若い人たちは、講談社漫画文庫でこの作品を知ったと思う。さて原作は?と探しても、講談社文庫は入手困難だったはず。頁のめくり心地のよい(?)河出文庫で読めるとは、幸せである。荒唐無稽、おどろおどろしい、尻切れとんぼ、 それでいて妙に現実味のある世界を覗いてみよう!
神州纐纈城 (大衆文学館) Amazon書評・レビュー: 神州纐纈城 (大衆文学館)より
4062620022
No.6
(5pt)

原作もいいぞ!

若い人たちは、講談社漫画文庫でこの作品を知ったと思う。さて原作は?と探しても、講談社文庫は入手困難だったはず。頁のめくり心地のよい(?)河出文庫で読めるとは、幸せである。荒唐無稽、おどろおどろしい、尻切れとんぼ、 それでいて妙に現実味のある世界を覗いてみよう!
神州纐纈城 (河出文庫) Amazon書評・レビュー: 神州纐纈城 (河出文庫)より
4309408753
No.5
(5pt)

原作もいいぞ!

若い人たちは、講談社漫画文庫でこの作品を知ったと思う。さて原作は?と探しても、講談社文庫は入手困難だったはず。頁のめくり心地のよい(?)河出文庫で読めるとは、幸せである。荒唐無稽、おどろおどろしい、尻切れとんぼ、 それでいて妙に現実味のある世界を覗いてみよう!
神州纐纈城 (大衆文学館) Amazon書評・レビュー: 神州纐纈城 (大衆文学館)より
4062620022
No.4
(5pt)

原作もいいぞ!

若い人たちは、講談社漫画文庫でこの作品を知ったと思う。さて原作は?と探しても、講談社文庫は入手困難だったはず。頁のめくり心地のよい(?)河出文庫で読めるとは、幸せである。荒唐無稽、おどろおどろしい、尻切れとんぼ、 それでいて妙に現実味のある世界を覗いてみよう!
神州纐纈城 (河出文庫) Amazon書評・レビュー: 神州纐纈城 (河出文庫)より
4309408753
No.3
(4pt)

伝奇小説の祖とされるが、評価は分かれるだろう

伝奇小説の始祖のひとつと言われる作品だ。
 物語は「纐纈布」と言うものの因果をめぐるストーリーを中心に、複数の主人公たちのエピソードが多重に交差するゴシックロマンだ。しかも壮大な物語の緒についたようなところで未完のまま。
 半村良の一連の作品や澁澤龍彦「高丘親王航海記」を彷彿とさせる(というか、原点は本作品だ)シーンがあり、たしかにこのジャンルの源流だという気がする。しかし半村作品のように無駄なく用意周到なわけでもなく、むしろ澁澤作品のように書きたいエピソードを連ねていったような作風で、評価の分かれるところだと思う。
 巻末の夫人による「あとがき」に掲載された遺稿の一部がまた楽しい。本編共々、著者が楽しく筆を進めている感じがする。また、紹介されている日常は荒俣宏の師、平井呈一のような、時代と隔絶した風流人の域に達していると思える。
 もうひとつの著名な作品である「蔦葛木曾桟(つたかずらきそのかけはし)」、さらに宇治拾遺物語にも遡って読まねばなるまいと思わせられた。
神州纐纈城 (1982年) Amazon書評・レビュー: 神州纐纈城 (1982年)より
B000J7P3P6
No.2
(5pt)

狂気の世界

 物語は土屋庄三郎が纐纈布なるものを手にすることから始まるのですが、そこから一気に物語は怒涛の如く一直線に突っ走ります。そのスピード感たるや、一気に冥王星まで(最近第10番目の惑星が発見されたらしいが) 6秒フラットで疾駆するかのような心持ちであります。そのあまりのスピードのためか作者自身、途中で筆を置いており、とても気になるところで話が終わっております。起承転結を小説を書く上での規範とするならば完全に破綻を来たしていると言っても過言ではないでしょう。  しか~し、この物語は陳腐で俗物的な描写はなく、そこはかとなく様々な観念論が見事に構築されておるのです。 半村良はこの作品に影響を受け妖星伝を執筆し、永井豪はバイオレンス・ジャックを描きました。
神州纐纈城 (大衆文学館) Amazon書評・レビュー: 神州纐纈城 (大衆文学館)より
4062620022
No.1
(5pt)

仮面

まずその妖しさからして、興味をそそられた神州纐纈城。読めば読むほど深く広がっていく世界観。妖星伝に似た感じを受けました。すると後書きはなんと半村良さんでした。宇治拾遺物語から役ノ行者、宗教的世界等、様々な設定はまさしく伝奇ロマンの決定版である。続きが気になってすぐに読んでしまい、未完である事に気付いた時には本当に残念でした。剣、槍、仮面、謎につつまれた城。。。わくわくする展開のスピーディーさは、古めの文体を全く感じさせずに物語へ読者を引き込む。登場人物がまた皆一癖も二癖もありそうな感じを醸しだし、それが一層物語の魅力を引き立たせる。いわばこの興奮は幼少の頃に読んだ江戸川乱歩の少年向けシリーズや、横溝正史のミステリー物に通じる系譜なのであろうか?おぞましくも美しく、嫌悪しつつも同情してしまう。生きたまま血絞り機械にかけられた人の血で、類い稀なる美しい布に染め上げられる纐纈布。血の池地獄は衣食住全てに満たされた極楽浄土。頻繁な場面変換を駆使した物語構成。物語中盤からさらに加速を進める人物関係、血縁関係。うまいと感じました。ペースがだれない。そして新たな謎の五臓丸!これまた人間の五臓六腑からつくる妙薬という奇想天外設定。読めば読むほど新たな伏線、新たな謎が!大正エロ・グロ・ナンセンス趣味が好きな人にもオススメですが、全くその系統を読んだ事が無い人にもオススメです。未完なのが本当に残念です。
神州纐纈城 (大衆文学館) Amazon書評・レビュー: 神州纐纈城 (大衆文学館)より
4062620022