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残酷号事件-the cruel tale of ZANKOKU-GO
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残酷号事件-the cruel tale of ZANKOKU-GOの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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ようやく読み終わりましたので感想を。 上遠野先生が講談社HP内で書いていたのですが、 この物語は先生が学生時代に書いたものを何度も書き直しした末のものということらしいです。 実際読んでみてその通りで、正直、EDやヒースがほとんど空気と言ってもいい感じです。 (もちろん事件シリーズなんでしっかりと関わってきますが) EDやヒースがいなくてもいいくらいに、しっかりとした物語が出来てしまってます。 メインは「残酷号」のサトル。自称悪党のロザン。死人のネーティスの三人です。 ストーリーは他の方のレビューでも説明がありますので省きますが、 個人的には事件シリーズとしては物足りなかったですね。 今までのシリーズと比べると、番外編という印象が否めません。 とはいうものの、やはり文章の作り方がうまい! 次へ次へと文章を読ませてしまう力は流石と言わざるを得ないです。 一気に読み進められ、大変読み応えがありました。 最後に絵師さんが変わってしまったのには私も驚きです。 金子氏はメガテン時代からのファンなのでちょっと残念。 (このシリーズに手を出したのは表紙がキッカケだったので^^;) ただ、やまさきもへじ氏の絵も金子氏の後をしっかりと踏襲していて案外違和感が無かったでご安心を。 | ||||
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事件じゃなくて、物語です、よね。。 推理なんてしようの無いSFファンタジーです。まぁ今更そこを突っ込むのも何ですが。 EDとかヒースとか大尉とかは出て来ます。が、ファンへの対応程度です。 むしろ世界観を共有してるだけの別の作品です。・・まぁ今更そこを突っ(略 あと、イラストレーターが変わってるわけですが、金子絵が好きだった私には正直魅力を数段失ったように感じます。なんか、特徴のないどこにでもある絵になってしまって。章が変わるときのネタ晴らし絵も楽しみだったのに・・・。 作品自体の評価としては、文章は上手いので読み飽きることはなく次へ次へと読み進められました。キャラの作り方もメッセージもいつも通りですね。 でも逆転要素っていうか、驚かされる要素は浅かったですねー。 それと登場キャラが多すぎるのか、どのキャラにも感情移入しにくかった感があります。ページ数は十分にあるのに、何故だろう。。 読後感としては、すっきりしないと言うか。まぁこれから何回か読み返します。 シリーズを通しての魅力は存分にあるのですが、なにぶん刊行間隔が長いので、どうしても各刊に対しての評価は難しくなりますね。 正直トリックを売りにしないのなら、メインキャラを使って一年に一刊くらいは出して欲しいと思います! そしてもちろん、金子さんの再起用をなにとぞお願いします!!!!! | ||||
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「国富論」もしくは「諸国民の富」と翻訳されるアダム・スミスの著作がある。この中で彼は、個人個人が各々の利益を目指して行動することによって、本来全く目的にしていなかった社会全体の富の向上を達成することができる、というようなことを説いている。これを導くものが有名な、見えざる手、というやつだ。 取引が成立する唯一の条件は、買い手と売り手が合意することだ。通常、それぞれはそれぞれの意思に基づいて判断し取引を実行するが、最近では決められた法則に従ってプログラムが自動処理をする取引というものも存在する。この結果として、仮に"見えざる手"が変な場所に導いてしまったとしたら、誰を罰すればよいのか。形のないものを罰することはできないので、犠牲の山羊を供して鎮静化を図ることになる。 冷めないスープ、と呼ばれる領有権が未確定の荒野。そこに、残酷号と呼称されることになる、圧倒的武力をもった何かが降り立つ。それは、そこで虐殺されかけていた難民たちを救出し、その後は世界を転々としながら、弱い者を助けていく。 誰が、何のために、何をする、あるいはしたのか。それが明らかになって行くごとに、残酷号と行動を共にするロザン、レギューン、千兆帝ロードマンなど、様々な者たちが、過去の残照に導かれるように一点に収束していく。訪れる未来が幸いかどうかは最後まで分からない。 | ||||
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上遠野浩平「事件」シリーズ、4年ぶり(!)の最新刊。 前作から予告されて本当に待ちに待ちました まず、表紙絵・挿絵が金子一馬氏より別人に変わっており、 びっくりしたと同時に書店で見つけられなかった… 事件シリーズ=金子氏、のイメージだったのでかなりの違和感がある。 前作、「禁涙境事件」でお目見えした、謎の正義の味方「残酷号」をめぐるストーリー。 彼の誕生から、今後までを、時間・場所・民族・多くの国家を巻き込んで展開されていく。 今までの「事件」シリーズが建物の内部など、わりと閉じられた展開が多かっただけに(一番広いところで先の禁涙境の「街」レベルか)ダイナミックな展開には興奮した。 一方で「事件」シリーズ特有のミステリ要素は既作までに比べて少ない印象で、本当のミステリと呼ばれる部分は最後の数ページだけかなと感じた。 とはいえ、作者特有の言い回し、独特の魔法の概念、散りばめられた策略、新旧キャラの活躍、始まりの地が、終わりの地へと謎を含めて一点に収束していく手腕など見所は満載! ところで、作中には何度も「正義の味方」という言葉、そしてその言葉に対する考え方が頻出する(あとがきのテーマでもある)。 あまりに頻出するせいで、もしかしてブギーポップのあの「正義の味方」と…! などと勘ぐったが、そんなことはなかった。 しかし、双方のシリーズが関連性を持っているのは明白なわけで…と思いながら読み進めていた。これからの展開が楽しみなシリーズです! 「めんどくせえめんどくせえ、ってあいつはそればっかりだからさ。何でめんどくさいのかっていうと、たぶん、もうやるべきことが全部前もって見えちゃってるから、なんでしょうね。頭が回りすぎるのよ。他人がみんなノロマに見えてるに違いないわ。嫌なヤツよねえ」 本文160ページより | ||||
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