邪魔

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評判

邪魔の評価:

4.01/5点 レビュー 123件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.01pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全140件 81〜100 5/7ページ
No.60
(4pt)

普通の主婦の豹変にびっくり

主婦の恭子の錯乱ぶりが見事に描かれていて人間の心理を考える物語だった。余計なことに巻き込まれたくないと思っていた恭子が、パートの権利を主張する運動の矢面にたたされ、それがきっかけで私生活でも自分の言いたいことを主張し、最後には子供たちのことを考え犯罪者になっていく豹変振りは驚きだった。それにしてもラブホテルでの社長との会話はちょっとやりすぎかなと思ってしまった。刑事の九野は刑事としては優秀なのだが、亡くなった義母のことが忘れられず、今でも無人となった義母の家に一人で通いつめる。現実を受け入れられない男が死を目の前にしてようやく現実に目をむけるようになっていく様子にも目が離せない展開だった。それ以外にも少年犯罪の話、警察内部の揉め事、やくざとの絡みなど、読み応えがあった。
邪魔 Amazon書評・レビュー: 邪魔より
4062097966
No.59
(4pt)

実人生の世界

とにかくリアルすぎて怖いくらいです。(作者の文章力がすごすぎ)
かんたんに引き込まれました。(幸せ?にひたれます)
義母の件は ? ですが。
一読おすすめします。「最悪」注文しました。たのしみです。
邪魔〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 邪魔〈上〉 (講談社文庫)より
4062739674
No.58
(3pt)

「最悪」を読む前に読むべし

どうしても、「最悪」との比較になってしまうが、
「最悪」のほうが文句なしに面白い。
この作品とて、決して面白くないわけではなく、むしろ標準以上の出来と思うが、
私は不幸にも、「最悪」を先に読んでしまったため、上記のような感想しかもてなかった。
これを読んだのは、もう5年近く前だが、
作者がこんなにBIGになるなんて、思いもよらなかった。
邪魔〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 邪魔〈上〉 (講談社文庫)より
4062739674
No.57
(3pt)

読後感が最悪。。

話自体は、幾人かの人間に降りかかる出来事が絡み合い読み手を飽きさせることがありません。実際私も、読み始めたら夜中を過ぎてもやめられないほどでした。そういった意味では素晴らしい小説なのかもしれませんが、読後感が本当に悪いです。私は主人公のひとりと同じ主婦なので特にそう感じるのかもしれませんが、読み終わった後に残るのは虚しさばかりです。結末も中盤盛り上がったわりには適当に決着をつけたような感じで、読後感も含めて評価をするなら星2つだと思います。ただ、結末までの話の運びは息つくひまもないほどの面白さなので、星3つで。
邪魔〈下〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 邪魔〈下〉 (講談社文庫)より
4062739682
No.56
(5pt)

人物描写が素晴らしい

まず映画を見ているかのように展開がスピーディだ。さらに別に大きな展開や凝った状況を用意することなく日常の中での不安や、ちょっとした偶然で大きく生活が変わっていく様子をダイナミックに描き出す。今回の主人公は二人、若くして妻を亡くした刑事、九野薫、そして普通の主婦でありながら夫の小さな犯罪で生活を大きく狂わせる及川恭子。及川恭子が自分の生活を守るべく非常に強くなっていく様を描く作者の筆力は流石だ。だが、僕は九野薫と義母との心温まる触れ合いが好きだ。義母でありながら、心底彼女を愛し慕う九野。しかし、この義母は本当に存在しているのか、心を病んだ九野の想像の中の人物なのか。この作品はこれをはっきりさせることなく終わる。ある意味痛快なまでに自分を壊していく恭子と、うじうじと過去を引きずりながらやはり自分を壊していく九野。対照的でありながら、似ている二人。奥田のような若い作家がどんどん常識を壊して新境地の作品を作り出していく様はまさに痛快だ。
邪魔 Amazon書評・レビュー: 邪魔より
4062097966
No.55
(5pt)

途中でやめられない

奥田さんの人間描写は実にすばらしい!!
多くの人達は、一生犯罪に手を染めることなどないだろうと思って生きていると思う。
けれど、この本に登場するごく平凡な主婦が、ささいな幸せ、普通の家族を守るために
自分を見失い、転落していく様子は実にリアルです。
この本を買う方は、上下巻セットで買っておかないと後悔しますよ〜
邪魔〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 邪魔〈上〉 (講談社文庫)より
4062739674
No.54
(4pt)

最後の最後が・・・

物語の展開やスピード感、そして登場人物たちの心理状態の変化の描写の仕方など、どれをとってもすばらしいです。また、この本には色々なコントラストがあって面白いと思います。
例えば、
逆境に対する男の弱さと女の強さ
警察と暴力団とどちらが怖いのか?
右翼と市民団体との行動の違い?
そういった目線で読むと、より一層面白いのではないでしょうか?
ただ、納得いかないのは最後の終わり方です。どうしても尻切れトンボの感が拭えません。
一生懸命守ろうとした子供達はどうするのか?
せっかくの作品が最後の最後に駄作になってしまった気がします。
その分星は4つとしました。
邪魔〈下〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 邪魔〈下〉 (講談社文庫)より
4062739682
No.53
(5pt)

なによりも哀しい

身内や親しい人が罪を犯すのは、本当に哀しくて、本当に迷惑…。
3人の男女がキーパーソンになっているけれど、疑いたくないのに夫を疑ってしまう主婦に一番感情移入しながら読みました。
彼女がどんどん壊れていく様は必見です。
読み終わっても胸が痛い、自分だったら…と考えてしまう、そんな本でした。
邪魔 Amazon書評・レビュー: 邪魔より
4062097966
No.52
(4pt)

ポイントアップ

放火を主とした地味でありながら、人間味あふれる
良作!!上下あわせたら約800ページですがスラスラ
と読めてしまい良作!!物語は刑事のおじさんと
パート暦1年のおばさんの2人称で結成されています。
こっれて物語と関係あるの?こいつタマにでてくるけど
誰だよ?みたいなのあるけど、じっくりページめくれば
次々と笑顔。奥田氏の作品はヤクザが出てくることが
多くて良作!!
邪魔〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 邪魔〈上〉 (講談社文庫)より
4062739674
No.51
(5pt)

モデルの事件をよくここまで膨らました!

 この本では放火になっていますが、実はモデルになった事件が存在します。それは1998年の「ザイエンス新潟支店毒物混入事件」。 動機もまるっきりこの本と同じですので、作者はこの事件にインスパイアされてこの作品をものにしたと思われます。 しかし、犯人の妻の疑心暗鬼と直感から追い詰めていく刑事の心の動きを柱に据えたため物語に一気に厚みと深みが生まれました。 現実の事件では半年後に逮捕されましたが、実際逮捕されるまで家庭内でこんな暗闘があったんじゃないかな、などと思わずゲスな想像をしてしまいました。
邪魔〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 邪魔〈上〉 (講談社文庫)より
4062739674
No.50
(4pt)

男と女の壊れ方

平凡な日常が小さな事件により壊れていく。
その壊れ方は、男と女では全然違うのねという点がおもしろい。
女はとまどいながらも、どんどん強くなっていく。主人公の主婦は、痛々しいほどむごく、落ちて、壊れていくのだが、それでも生きる力に満ち溢れている。
反対に男は無意識にどこかに逃げようとする。遊びに、女に、妄想に、留置場でも。
平凡な生活から、社会の邪魔者へ。滑稽で一生懸命な人間に、どきどきしながら、一気に読める。
邪魔〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 邪魔〈上〉 (講談社文庫)より
4062739674
No.49
(3pt)

筆力のある作家のリアルな物語。でも(だから)疲れるよ〜

犯罪小説というよりも、「放火犯は・・・夫?」と疑惑を抱いた主婦の、苦悩と変容を描いた物語。
市井の人間の「普通の幸せ」が、あまりにもあっさりと壊れていく様子は、つい「もしうちの夫が・・・」と妄想してしまう。「誰にでも起きうる」「人ごとではない」と思われて恐ろしい。彼女の心の動きは本当にリアルだと思う。読むのがしんどくなるくらい。
もう一人の主人公の話も同時進行するのだけれど、こっちは不必要とまでは言わないけど、まあ、添え物。こちらにも比重をおいて読めれば「犯罪小説」「大藪晴彦賞受賞」というのもわかる。
長い物語だけど、飽きることなく読みやすく、時間つぶしには最適。ただし、読後感は爽快!とは言いがたし。筆力のある作家の、リアルな話だからこそ、疲れる。・・・おもしろくはあるんだけど。
邪魔〈下〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 邪魔〈下〉 (講談社文庫)より
4062739682
No.48
(3pt)

筆力のある作家のリアルな物語。でも(だから)疲れるよ〜

犯罪小説というよりも、「放火犯は・・・夫?」と疑惑を抱いた主婦の、苦悩と変容を描いた物語。
市井の人間の「普通の幸せ」が、あまりにもあっさりと壊れていく様子は、つい「もしうちの夫が・・・」と妄想してしまう。「誰にでも起きうる」「人ごとではない」と思われて恐ろしい。彼女の心の動きは本当にリアルだと思う。読むのがしんどくなるくらい。
もう一人の主人公の話も同時進行するのだけれど、こっちは不必要とまでは言わないけど、まあ、添え物。こちらにも比重をおいて読めれば「犯罪小説」「大藪晴彦賞受賞」というのもわかる。
長い物語だけど、飽きることなく読みやすく、時間つぶしには最適。ただし、読後感は爽快!とは言いがたし。筆力のある作家の、リアルな話だからこそ、疲れる。・・・おもしろくはあるんだけど。
邪魔〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 邪魔〈上〉 (講談社文庫)より
4062739674
No.47
(4pt)

人間て・・・

旦那のしでかした放火事件を知ることをきっかけに、

主婦が平穏な家庭生活の道から外れていくという話。

というか、主婦自ら立て直そうと繕うが逆にどんどん

転がり落ちていくような話だった。

平穏な家庭の主婦がどんどん変わっていく様が良く描かれていた。

普通、男性の作家が女性の心理や行動を描く時、女はそうじゃない、

そういう行動はしない、そんなに格好良くないとか、的が外れた描写が

多いことがあるのですが、この奥田ストーリーでは主婦の心理や生活を

よく知ってるなと感心したぐらいです。最後の主婦の変わり様や、

しでかした事には「え、そこまで・・・」と思いましたが、

家庭を守る為ならこんなにも変わっていくのだろうと妙に納得してしまった。

そしてストーリーに欠かせないのが九野刑事でしょう。

最愛の妻を亡くしたのをきっかけにこの人の精神も何かが崩れていた。

放火事件を担当するという役割の中で、九野自身のストーリーもうまく

織り込まれている。人間というものは何かのきっかけでこうも普通の

精神の世界から外れてしまうんだなと、特に後半は興味深く読み終わりました。

九野刑事の義母の存在は何だったのだろう?と、

最後まで興味を引かれて一気読みです。

主役の主婦のストーリーも良かったが、九野刑事のストーリーはこの本には

欠かせない要素となっています。読後感は星4〜5ぐらいはいってます。
邪魔〈下〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 邪魔〈下〉 (講談社文庫)より
4062739682
No.46
(5pt)

人生ってここまで簡単に壊れていってしまうものだろうか

とある放火事件をきっかけに、どんどん悪い方へ人生が転ってゆく主婦と刑事の話。
主婦はなんとか「放火事件」をなかったようにしようとガンガン道を踏み外していくし、
刑事はその事件に関わることで振り回されるように人生を壊していく。
中盤からの二人はもう「見てらんない!(正確には読んでられない)」状態。
どんどん悪いほうへ悪いほうへ壊れていく。わたしは目を覆う指の隙間から読んでる状態。
この二人、特に過去悪いことをしたわけでもなし、なんでこんな目に合わなければならないのか。
でも、だからこそひとごとではなく、簡単にわたしたちにも起こりそうな出来事なのが怖い。
事件を起こした犯人、ことを起こした原因「以外」の「巻き込まれる人々」の話なわけで、
いつわたしたちが巻き込まれてもおかしくない。そういう意味でこの2人の顛末、とても後味が悪い・・・。
でも、読み物としてはとてもおもしろかったです。
邪魔〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 邪魔〈上〉 (講談社文庫)より
4062739674
No.45
(4pt)

落ちていく

下巻は結末が知りたくてイッキに読んでしまいました。人にはどんなにがんばってもうまく行かない時があります。その落ちていく様子がおもしろく描かれていました。また、それに反した行動をしだすのも成る程とうなづけました。事件そのものよりも、主婦恭子、刑事九野の内に秘められた心理がよくあらわれていて納得の本です。
邪魔〈下〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 邪魔〈下〉 (講談社文庫)より
4062739682
No.44
(5pt)

奥田流

とにかく話の展開が早くて面白いですよ。奥田英朗さんのよさは同時進行で起こる事件の展開の早さにあると思います。飽きずに最後まで読めます。現代作家として最高です。
邪魔〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 邪魔〈上〉 (講談社文庫)より
4062739674
No.43
(5pt)

心の行く末が知りたい小説

本書は『最悪』同様疾走感に溢れる犯罪小説で、著者の作品の中で二作は同系列のものとして並べられるが、発表順にどおり『最悪』そして『邪魔』と読まれることをお勧めしたい。むろん反対のご意見もあるのは承知の上だが、個人的にはその方が著者のこのジャンルでの進化・深化が味わえると思う。
大雑把に違いを述べるならば、『最悪』が主人公たちの境遇と事件の行く末が気がかりで読むのをやめられない小説なのに対し、『邪魔』は主人公たち(夫の放火疑惑で追い詰められる主婦恭子、過去に深い痛手を負った刑事九野)の心の行く末を見届けたい小説である。
夫への疑念と恐怖、執着心や意地など、さまざまな感情を養分としたかのような恭子の変貌、壊れっぷりはなかなかの迫力だ。
邪魔〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 邪魔〈上〉 (講談社文庫)より
4062739674
No.42
(3pt)

「恭子」のキャラクター設定は素晴らしいのだが…(下巻)

ある会社の事務所が放火される。犯人は誰なのか…。この作品は放火事件の捜査を軸にして、家庭の崩壊、警察内部のゴタゴタ、企業の不正と暴力団etcと盛りだくさんの内容が書かれているのだが、犯人探しが目的ではなく、事件を巡って起こる人間の悲喜劇である。
解説でこの作品を「ある種爽快に道を間違えていく主婦(恭子)と、やむを得ず壊れていく刑事(九野)の切ない物語」とうまいこと表現している。確かに「恭子」の描かれっぷりは素晴らしい。テンポのいい文章なので上下巻一気に読めた。しかし、読後は満足よりも不満の方が多かった。
「恭子」のキャラクターと行動を除いてこの作品を考えてみれば、普通のサスペンスである。2時間ドラマといってもいい。警察内部を描いた部分でいえば横山秀夫の小説の方がリアルで面白い。「九野」について設定されたドラマも必然性がなく、ただ湿っぽいだけのように感じられた。個人的には、「恭子」にだけ的を絞ったほうが良かったのではないかと思う。
私は「イン・ザ・プール」で初めて著者の作品に触れたのだが、この「邪魔」では、「恭子」を除いてその弾けっぷりをみることは出来なかった。ただ、様々な題材を扱う作家のようなので、はずれがあっても仕方ないといえば仕方がない。マンネリよりは余程いいと思う。
邪魔〈下〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 邪魔〈下〉 (講談社文庫)より
4062739682
No.41
(3pt)

「恭子」のキャラクター設定は素晴らしいのだが…(上巻)

ある会社の事務所が放火される。犯人は誰なのか…。この作品は放火事件の捜査を軸にして、家庭の崩壊、警察内部のゴタゴタ、企業の不正と暴力団etcと盛りだくさんの内容が書かれているのだが、犯人探しが目的ではなく、事件を巡って起こる人間の悲喜劇である。
解説でこの作品を「ある種爽快に道を間違えていく主婦(恭子)と、やむを得ず壊れていく刑事(九野)の切ない物語」とうまいこと表現している。確かに「恭子」の描かれっぷりは素晴らしい。テンポのいい文章なので上下巻一気に読めた。しかし、読後は満足よりも不満の方が多かった。
「恭子」のキャラクターと行動を除いてこの作品を考えてみれば、普通のサスペンスである。2時間ドラマといってもいい。警察内部を描いた部分でいえば横山秀夫の小説の方がリアルで面白い。「九野」について設定されたドラマも必然性がなく、ただ湿っぽいだけのように感じられた。個人的には、「恭子」にだけ的を絞ったほうが良かったのではないかと思う。
私は「イン・ザ・プール」で初めて著者の作品に触れたのだが、この「邪魔」では、「恭子」を除いてその弾けっぷりをみることは出来なかった。ただ、様々な題材を扱う作家のようなので、はずれがあっても仕方ないといえば仕方がない。マンネリよりは余程いいと思う。
邪魔〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 邪魔〈上〉 (講談社文庫)より
4062739674