邪魔

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評判

邪魔の評価:

4.01/5点 レビュー 123件。 B ランク

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平均点4.01pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全140件 61〜80 4/7ページ
No.80
(4pt)

みんながどつぼにはまってゆく

重い。量も内容も。どんどん壊れていく日常と社会。「最悪 (講談社文庫)」のときと同様、だめ若者にだめ親父、平凡な女性。今回はさらに既に壊れている刑事も加え、みんながどつぼにはまってゆく。あともどりはできない。それでもやっぱり明日はくるんだなぁ。
邪魔〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 邪魔〈上〉 (講談社文庫)より
4062739674
No.79
(4pt)

邪魔と必要は紙一重

放火事件をきっかけに様々な影響が広がっていく。
前半は犯人を追う久野という刑事を軸に事件の真相に迫っていくが、
事件にからむ人物達にさまざまな影響が及び、久野刑事の不眠症の原因が
明らかにされるところから、この物語の主役が一変する。
読みすすめると男は結局、女性の支えがあっての生き物であって
女性の存在によって男達の生き様が変わってくるんだろうなと思えてくる。
久野という刑事も心の支えは妻や義母の幻影だ。
いろんな男達がでてくるが、一番たくましいのは及川恭子という主婦だ。
同じく群像劇の「無理」よりは希望がある作品だと思う。
邪魔 Amazon書評・レビュー: 邪魔より
4062097966
No.78
(2pt)

不可避なもの

それぞれの人物が交錯し、物語は結末を迎えます。自らが意識的あるいは無意識的に避けていた出来事に対峙する時、人は何を思うのでしょうか…。
「そんなのは小さな問題だ。人間、将来があるうちは無条件にしあわせなんだよ。それから先は全部条件付きだ。家族があるとか、住む家があるとか、仕事があるとか、金があるとか、そういうものを土台にして乗っかってるだけのことだ」
邪魔〈下〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 邪魔〈下〉 (講談社文庫)より
4062739682
No.77
(2pt)

葛藤

平凡だが幸福な生活が、ある事件を境に揺らぎ始める…。平穏な生活に身を置く人間が堕落していく姿を描いています。
「人間って、足りなければ足りないことに悩んで、あればあるで、失ったらどうしようって悩むんだよ」
邪魔〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 邪魔〈上〉 (講談社文庫)より
4062739674
No.76
(4pt)

精神的に元気なときに読もう

筆者が得意とするリアルな心理描写で描かれたミステリー。
ミステリーといっても大きな謎があるわけではない。
平凡な主婦、不良の若者、トラウマをかかえた刑事の
三人を主人公を軸に警察組織の汚染や共産主義の活動グループや
ヤクザなどを絡め最後まで一気に読ませる。
しかし、主人公達は結局救われるわけではない。
正直後味の悪さが残った。
読者自身の精神状態が上向きの時はいいかもしれないが、
やや落ち込んでいるときの気分転換の読書には全く不向きだ。
それにしても奥田氏はこのようなダークな小説から
コメディ、微笑ましい短編など本当に作風に幅の広い小説家だ。
邪魔〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 邪魔〈上〉 (講談社文庫)より
4062739674
No.75
(4pt)

普通の生活の危うさが怖い物語

奥田英郎得意のジェットコースター小説。主人公は、小学生の娘と息子を持つ主婦と、
交通事故で奥さんを無くした刑事。東京のベットタウン・本城市での普通の日常があ
る夜の放火事件から急激に動き始めます。
物語は最初からクライマックスに向かって徐々に、そして、途中から急激に盛り上がっ
ていきます。そして、一番面白くなるのは後半3/4辺り。相変わらず、物語が一点に集
中していく感じは著者の真骨頂でしょう。ただ、終わり方が気持良くないのはちょっと
残念なところ。
日常がちょっとしたきっかけで急転する様子がちょっと怖くなる物語です。
邪魔〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 邪魔〈上〉 (講談社文庫)より
4062739674
No.74
(4pt)

ソフトタッチなクライムノベル

伊良部医師が活躍する空中ブランコやインザプールを読んだ後だったからかもしれませんが、小悪党がいっぱい出てくるこの小説を読んでいても、終始ダークな犯罪小説の匂いはまるで感じませんでした。むしろ、久野刑事がいわゆる刑事小説の主人公のステレオタイプから離れていて、そこがとても興味深かった。奥田英朗さんはキャラクター造形が独特というか、とても持ち味がありますね。及川恭子の思考回路も最後の行動力はどうかとも思うけど、概ねリアリティを感じました。他人を「邪魔」だと思う自分勝手。「自分勝手」程度に悪い人たちを描いた犯罪小説。面白かったです。
邪魔 Amazon書評・レビュー: 邪魔より
4062097966
No.73
(5pt)

連鎖が楽しい

誰もが保身のために動き、それが誰かの邪魔をする。
それを解決しようと動くと、それがまた誰かの邪魔になる。
誰もが誰かの邪魔をして、誰もが誰かに邪魔されている。
この連鎖がたまらなく面白い。
一つの作品の中で、いくつもの物語が動いている。
登場人物も動く、動く。
物語の勢いがすごい。
その勢いの中に張られている伏線。
うすうす感じてはいましたが、お義母さんの件には驚きました。
結末はなんだかあっさりというか、締りがない気がしました。
そこだけ少し残念でした。
しかし、しっかり楽しませてもらいました。
邪魔〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 邪魔〈上〉 (講談社文庫)より
4062739674
No.72
(3pt)

一気に読み進めてしまうけれど

美しいものを描いてなにが悪い、世の中醜いことだらけじゃないか、というようなことを言っていたのはルノワールだったか。
なるほど世の中には『邪魔』に描かれているような醜いこと、せせこましい悪事で溢れている。
なにもわざわざそのようなことを自ら時間をかけて鑑賞しなくても、そこらに転がっているし、後味も良いものではない。
それでも先が気になって一気に読んでしまうのは、やはり私もこんな世の中の一員であり、野次馬根性が発揮されるからであろう。
読み終わったあとに、人の悪口や井戸端会議での噂話を聞いた後のような嫌な感じが強く残ったが、
それがこの作品の持ち味なのだと思う。
個人的には『空中ブランコ』のようなコメディ作品の方が好きだ。
邪魔〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 邪魔〈上〉 (講談社文庫)より
4062739674
No.71
(3pt)

「無理」に比べるとちょっと落ちる??

奥田さんの本、最新刊の「無理」から入ったのですが、同書のオビに書名が出ていたこの「邪魔」
も手に取った次第。ふつうの生活を送る市民が段々とドツボに・・・というプロットの骨子は同じ
テイストですが、読者の興味を煽りたて、先へ先へと鞭をふるうような筆致、という点では「無理」
のほうが数段完成度が高い、と感じました。

人物の描きこみもちょっと浅い感じです。決してつまらないわけではないのですが「無理」で感じた
カタルシスとどうしても比較してしまい、結果この評価です。読む順番が逆のほうが良かったかも。
邪魔〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 邪魔〈上〉 (講談社文庫)より
4062739674
No.70
(5pt)

絡まった糸はどうなるのだろう

ハリウッドの映画かと思われるくらいの派手な舞台や演出が施されている海外の小説ばかり読み漁っていた私にとって、奥田さんの作品はあまりにも日常で身近で、ドキッとさせられる。
寝る間も惜しんで読んでしまうくらいだから、心の底では面白いと感じているのだけれども、何かが・・・正体のわからない黒いものが頭の中に居座っていてスッキリとしない、上巻を読み進めている間はずっとそんな気持ちを抱いていた。
下巻に進みページを捲っていくうちに、「違和感」の正体が姿を現す。
頭の中に映し出されたのは数本の糸。
それぞれが絡まったり枝毛のように分かれたりしながら大きな塊になっていく。
どこから解いていいのかわからないほどに、こんがらがってしまった巨大な糸の塊。
そう、この糸の塊こそがこの物語での人間関係を表している。
解こうともがくほどに絡まり、意図しない方向へ進んでしまう。
そして、糸を切ることを決断した者だけが、絡まった糸から逃れることができる・・・
糸を切るにはもちろん痛みが伴うけれども、悪い人間関係を断ち切るというのはとてもすがすがしいものだ。
ただ・・・ほとんどの糸、人間はなかなか糸を切ることができない。
そうして大きな塊となって自分ではどうしようもなくなってしまう・・・
絡まって、大きな塊となり、誰も止められなくなった糸。
坂道を転がり始めた時にどうなってしまうのだろう・・・
読み終えて3日たった今も、私はそんなことを考えている。
邪魔〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 邪魔〈上〉 (講談社文庫)より
4062739674
No.69
(5pt)

疑惑、確信、絶望・・・奈落に落ちてゆく主婦のリアリティー

奥田英朗=伊良部先生のイメージが強烈なのだが、
「最悪」「邪魔」のミステリー2作も実はとても面白い。
平凡な主婦が第三者に人生を狂わされる話なのだが、
読みながら桐野夏生さんの「OUT」(文庫上下巻)を思い出した。
ただ、あれほどまでに底辺の底辺まで落ちてしまった女性達の話ではなく、
この作品はあくまで「夫の犯罪によって苦しむ主婦の話」。
彼女の気持ちが疑惑から確信へ、そして絶望、開き直り、と変化してゆく様が
ものすごくリアリティーがあってぐいぐい引き込まれた。
「ガール」や「マドンナ」でも実感したが、
奥田さんは生身の人間の感情を描くのが本当に上手い。
小説の中の出来事がなんだか他人事ではないような気持ちになる。
この主婦はもしかしたら隣人や友人の姿かもしれないし、または自分の姿かもしれない。
身内が犯罪を犯すことは容易には想像はつかないが、
家族という”運命共同体”の中でたった一人の過ちがその全員の人生を狂わせることの恐怖、
そして自分達に降りかかる災難、転落の様を考えると心からゾっとする。
ただ、堪忍袋の緒が切れてしまった人間が突然プツっと自棄を起こす姿が、
ちょっとパターン化してるかな・・・という感じもした。
まぁ、殆どの奥田作品を読んでいるからこその感想なのだが、正直「ああ、またそれか」と思わないでもない。
しかし、最後まで飽きずに一気に読まされた筆力には感服。
個人的には「最悪」よりも好きな作品で、自身を持ってお勧め出来る。
邪魔〈下〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 邪魔〈下〉 (講談社文庫)より
4062739682
No.68
(5pt)

最高傑作!!

奥田作品の中でもベストの一つだと思います。偶然手にとって読んでみたら
止まらない!エンディングも良い意味の意外性があり、読み終わったらまた
すぐ読み直したくなる本。長編を感じさせない、スリリング+複線の重厚さには
あっぱれ!の一言。楽しみました!
邪魔〈下〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 邪魔〈下〉 (講談社文庫)より
4062739682
No.67
(4pt)

絡み合う人間模様とミステリー

「サウスバウンド」読んで奥田作品好きになり読みました。
前半はやや単調、下巻に入って、いろいろと物語が展開してくる感じで、
後半部分は一挙に読めました。
ミステリーと人間ドラマを織り交ぜた、
そつないおもしろ作品に仕上がっています。
ただややインパクトに欠けるかなと思い、
星4つにしました。
邪魔〈下〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 邪魔〈下〉 (講談社文庫)より
4062739682
No.66
(4pt)

絡み合う人間模様とミステリー

「サウスバウンド」読んで奥田作品好きになり読みました。
前半はやや単調、下巻に入って、いろいろと物語が展開してくる感じで、
後半部分は一挙に読めました。
ミステリーと人間ドラマを織り交ぜた、
そつないおもしろ作品に仕上がっています。
ただややインパクトに欠けるかなと思い、
星4つにしました。
邪魔 Amazon書評・レビュー: 邪魔より
4062097966
No.65
(4pt)

絡み合う人間模様とミステリー

「サウスバウンド」読んで奥田作品好きになり読みました。
前半はやや単調、下巻に入って、いろいろと物語が展開してくる感じで、
後半部分は一挙に読めました。
ミステリーと人間ドラマを織り交ぜた、
そつないおもしろ作品に仕上がっています。
ただややインパクトに欠けるかなと思い、
星4つにしました。
邪魔〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 邪魔〈上〉 (講談社文庫)より
4062739674
No.64
(5pt)

どんどん追い詰められていく及川夫妻

下巻になって、cといった感じだろうか。恭子の立場になって考えてみると、なんでろくでもない夫のために自分が落ちていかなければならないのかという風に思うだろう。恭子の子供を守らないといけないという気持ちが強いので、今の生活を保つために自分が何とかしないといけないという風に思ったのだろう。
久野は、火災事故の犯人を挙げたいと思っている。それと同時にヤクザとつながった同僚の花村との確執や警察内部の確執とも闘っているように思える。また、7年前に最愛の妻を事故でなくしているという現実とも闘っているように思える。
最後の結論は、少しあっけないなという感じだった。久野と及川夫妻のからみがもう少しあってもいいのかなと思った。
奥田氏の小説は伊良部シリーズみたいに軽い気持ちで読めるものが多いが、『邪魔』や『最悪』のような重厚なミステリーも新しく上梓してほしいなと思うのは私だけではないと思う。
邪魔〈下〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 邪魔〈下〉 (講談社文庫)より
4062739682
No.63
(5pt)

及川恭子の追い詰められ、転落していく様

上下巻合わせておよそ800ページありますが、早くページを進めたいという気持ちになります。
140ページあたりに記載されているあるハイデックスの火災事故が起きてから、少年の渡辺裕輔、警官の久野薫、火災事故の第一発見者及川茂則の妻でパート勤めをしている恭子それぞれの喜怒哀楽の人間劇場が始まるといったところだろう。犯人捜しよりも、それぞれの登場人物の人間ドキュメントを味わってほしい。特に、及川恭子の追い詰められ、転落していく様は本書の見ものである。
上巻でいえば、久野が渡辺裕輔らを骨折に見舞ったことや花村を尾行していたのがばれたことが下巻までつきまわることになる。
邪魔〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 邪魔〈上〉 (講談社文庫)より
4062739674
No.62
(5pt)

転落と復活の群像劇

ありふれた日常が足元から崩れ、あれよと言う間にドン底まで転落して行く女と、全てを失った状態から緩やかに復活する刑事の物語です。
面白いと思ったのは本作のタイトルが指し示す通り、登場人物たちが悉く邪魔しあい、ともするとありがちで単調になりそうなストーリー展開に鮮やかな彩を加えている点でした。おそらく登場人物の誰かが──たとえばそれは本庁から出向いてきて面倒くさい要求をするキャリア組の刑事でも、スーパーの休憩室で怪しい水やら野菜を同僚に売って回る妙なおばさんでも、または優しさや安らぎの象徴のような、あの素晴らしい義母にしても、一人が欠けただけでこの物語は、味わい深いあのラストシーンに辿りつけなかったように思います。
改めて、物語の本質は「関係」にこそあるのだな、と実感しました。
良書です。お勧めです。
邪魔〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 邪魔〈上〉 (講談社文庫)より
4062739674
No.61
(4pt)

人生の転落

 平凡な主婦が夫の放火が原因でそれまでの不自由ない生活が一転し、階段を転げ落ちるように不幸になっていきます。 自分の今の生活を守ろうとすればするほど、不幸になってしまいなんだか切なくなってしまった。 刑事・九野の義母の存在が良く分からなかったんですけど、どういうことですか? 交通事故の2日後に死んだということですが・・・。 でも、作中に普通に登場しますよねぇ・・・?
邪魔〈下〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 邪魔〈下〉 (講談社文庫)より
4062739682