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白色光の影を浚う
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白色光の影を浚うの評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.92pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全26件 1~20 1/2ページ
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| 一見すると学園ミステリーのように始まります。 「引きこもりの友人が別人に入れ替わっている」 という不穏な依頼から物語は動き出しますが、読み進めるうちに、この作品の本当のテーマは謎解きではないことに気づきます。 事故で妹を失った姉。 その姉を支え続ける幼馴染。 そして事故を起こした運転手の息子。 本来なら交わるはずのなかった人々が、過去の出来事によって強く結び付けられています。 本書を読んでいて印象的だったのは、「被害者」と「加害者」を単純に分けていないことです。 事故という出来事は一瞬ですが、その後の人生は何年も続いていきます。 被害者遺族の苦しみはもちろんですが、加害者側もまた重い十字架を背負い続けます。 誰かを責めれば終わる話ではない。 だからこそ苦しい。 この作品には、その現実が丁寧に描かれています。 また、登場人物たちが非常に人間らしいのも魅力でした。 みんな弱い。 みんな間違える。 みんな後悔している。 それでも前を向こうとしている。 だから感情移入しやすく、物語が進むほど登場人物たちの幸せを願わずにはいられませんでした。 ミステリーとしても十分面白いのですが、個人的には「真相」よりも「真相に辿り着いた後」の方が心に残りました。 真実を知れば全て解決するわけではない。 むしろそこからどう生きるのかが大切。 タイトルの『白色光の影を浚う』も非常に印象的です。 光という希望を描きながら、同時にそこに生まれる影も見つめている。 喪失や後悔を消し去ることはできないけれど、それを抱えながら生きていくことはできる。 そんなメッセージが込められているように感じました。 派手などんでん返しを求める人には少し物足りないかもしれません。 しかし、人の心を描く物語が好きな人には強くおすすめできます。 読み終えた後に残るのは興奮ではなく、静かな余韻です。 そしてその余韻は、数日経ってもふとした瞬間に思い出されます。 ミステリーとしても、人間ドラマとしても完成度が高く、 「罪」「赦し」「再生」という普遍的なテーマを真正面から描いた良作でした。 読み終えた後、誰かを許すことについて、そして自分自身を許すことについて考えさせられる一冊です。 | ||||
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| 鎌倉の名門高校を舞台に、便利屋のような活動をする男子高校生コンビが、 部屋に閉じこもる幼なじみをめぐる違和感から事件の核心へ踏み込んでいく物語 ただの学園ミステリーではなく、 六年前の交通事故と家族の因縁が現在の出来事とつながっていく 読み進めるほど重さが増していく シリーズ3作目ですが、ここから読み始めても楽しめるように作られている 既刊を知らなくても入りやすい ミステリーとしては、誰が何を隠しているのかを追う面白さがあり、 少しずつ真相に近づく感覚が強い 事件の謎と人間関係の深さを両方味わいたい人に向く、 読後に静かな余韻が残る一冊 | ||||
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| 現在と過去を行き来しながら、3人の視点で物語が進んでいくミステリーです。 6年前の交通事故で妹を亡くした少女、彼女を見舞い続ける友人、そして事故に関わる人物の息子。 それぞれの視点が少しずつ重なっていくのですが、真相に繋がりそうな意味深な会話が小出しにされるのがとても巧くて、読んでいる間ずっと不穏な空気に引っ張られました。 帯には「衝撃の真実」「感動のミステリー」とありましたが、途中までは「これ本当に泣くやつなの?」と思いながら読んでいました。 でも終盤にかけて、喜怒哀楽を何度も揺さぶられて、完全に作者の手のひらの上だったなと思います。 エピローグは、ニヤニヤしてしまうような温かさがありつつ、最後はホロリ。 ただ泣かせるだけではなく、苦しさや痛みもちゃんと描かれているところが良かったです。 ミステリーとして真相が気になる面白さもあり、読後にはしっかり感情が残る一冊でした。 泣けるミステリーが好きな人、過去の出来事に向き合う物語が好きな人におすすめです。 | ||||
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| 滝蓮司・卯月麗一が活躍する青春ミステリーのシリーズ第3作、かつ完結編とのこと。 前2作は未読ですが、充分に楽しめました。作中、主人公二人の生い立ちや関係性に関する核心に迫る内容が明かされるので、前作も読んでいたら、よりドラマチックに楽しめたのだろうと思います。 ジャンルとしてはミステリーになるのかも知れないが、、いわゆる謎解きやトリックと言った要素よりも罪や加害性、その贖罪、家族との関係性と言った人間的なテーマが中心に据えられた作品だと感じました。 その点からしても、「青春ミステリー」と言えど、子供が交通事故で亡くなるなどもあって扱う内容やテーマとしては重たく、読後感もどこか重たく感じられます。 とは言え、間違いなくおすすめの一冊で、特にこれまでのシリーズを読んでいる方には、ぜひ物語の完結を体験してほしいと思います。 | ||||
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| ※ネタバレなし 最後まで読み終えました。登場人物たちの感情の機微がとても丁寧に描かれていて、「こういう気持ちあるな」と共感しながら自然と読み進められる作品でした。 伏線も随所に散りばめられていて、読みながら「あれはこのことだったのか」と気づいたり、気になって少し前のページに戻って確認したりと、読書ならではの楽しさが詰まっています。わかりやすさはありつつも、ちゃんと“気づく面白さ”が残されている絶妙なバランスでした。 登場人物も多すぎず、それぞれの個性がしっかり立っています。描写が丁寧なので人物像が自然と頭に入ってきて、誰が誰かわからなくなることもありませんでした。 読み終えた後には、結末を知ったうえでもう一度最初から読み返したくなる作品だと感じました。この著者の他の作品も読んでみたいと思える、とても満足感のある一冊でした。 | ||||
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| 本の説明をちょっと見た感じは感動ものの小説なのかなと思ったらちゃんとしたミステリ―作品なのですね もちろん感涙必至とあるようにミステリ―要素だけでなくそっち方面の要素もちゃんとありました ミステリ―は最近あまり読んでいなかったし、基本的には古典ミステリ―しか読んだことが無かったのでこうしたミステリ―もあるのかと楽しませてもらいました またかなり重い設定でしたがそうした人間ドラマ的な方向でも色々考えさせられると同時に読み物として良かったです あまりこっち系の小説は読んでいなかったので作者を存じ上げなかったのですが、これを機会に他作品も読みたくなるぐらいに面白い本でした | ||||
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| 登場人物の視線で読むことができましてキャラクターを認識して進められるので光景がわかりやすいです。 登場人物のキャラクターに視点を当てた内容がありまして、「現在」というくくりで交互に物語は進行します。 ですので三人称視点で進むのではなく、それぞれのキャラを理解して別の角度からも読み取れる内容ですのでそのような楽しみ方が出来る物語でした。 個人的には切なくてしみじみ読める内容だと感じましたので、じっくりとキャラや内容を理解して読みたい方にオススメだと思います。 | ||||
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| 前作の死んだら永遠に休めますが人間の心理の暗部を抉るような鋭い作品だったため、今回の最新作も大きな期待を持って読み始めました。 冒頭は便利屋を営む少年二人のもとに日常の奇妙な謎が持ち込まれるという軽快な学園ミステリーの足取りで進みますが、中盤から一転して6年前の凄惨な交通事故を巡る重厚な人間ドラマへと変貌を遂げる構成の妙に圧倒されます。 ただの犯人探しやトリックの面白さに終始するのではなく、大切な人を突然失った者と動き続けてしまった者の埋められない溝や、加害者と被害者という決して交わってはいけない関係性が直面する葛藤の描き方に強い熱量がこもっています。 特に秀逸なのは、滝と卯月という二人の会話に漂う絶妙な温度感です。 物語の核心に迫るにつれてトラウマや罪悪感といった息が詰まるほどの重苦しい心理描写が続きますが、この二人組の間に流れるささやかなユーモアや友情が機能しているため、読み味がただの陰惨な悲劇に陥っていません。 終盤に向けて過去と現在、複数の視点が複雑に交錯しながらバラバラの断片が繋がっていくスピード感は見事で、真相が明かされた瞬間の衝撃の先には、タイトルの通り冷たい白い光の中に落ちた影を丁寧に救い上げるような再生の幕切れが用意されています。 トリックの驚きやロジカルな謎解きの快感だけを期待すると、ドラマ部分の重さに少し足を取られるかもしれません。 しかし、文章そのものが持つ静謐な情緒や、登場人物たちが抱える言葉にできない欠落とどう向き合っていくかという誠実な人間賛歌を味わいたい人にとっては、前作からさらに筆致の深みが増した唯一無二の傑作だと断言できます。 | ||||
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| ジャンルとしてはミステリーですが、ホラー描写や家族愛、そして友情など、さまざまな要素が幾重にも折り重なったような歯ごたえのある物語でした。 最初から最後までテンポよく話が進んでいき、現代と過去を行ったり来たりしながら物語の核心が徐々に見えてくる構成で、一気に読めました。 事件の真相については二転三転する意外性のある展開で、ミステリーとして十分面白かったのですが、推理担当である卯月麗一の複雑な過去や家族関係も興味深かったです。 個人的には、罪や愛情といった目に見えないものの輪郭を描き出した作品のように感じました。 過去や罪に向き合う場面にはずしりとした重さがある一方で、希望や愛情も感じられ、読み終えたあとには優しい余韻が残りました。 | ||||
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| 「死んだら永遠に休めます」の著者である遠坂八重さんの新作ミステリーです。 絡み合う人間関係と人の思いの重さに押しつぶされそうな気持になる重厚なストーリーです。 人の抱えるトラウマ、罪悪感、魔が差すような悪意、といった負の感情の奥底にある心の叫び が聞こえるような描写が自分自身の痛みのように押し寄せてきます。 (具体的に書ければよいのですがそうもいかないので抽象的過ぎてすみません笑) 単純なクライムミステリーでは物足りない方におすすめのヒューマンミステリーとでもいうべき 心の叫びを美しい描写でつづった抒情詩のような作品です。 | ||||
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| 最初は青春小説のような空気感で読み進めましたが、途中から少しずつ暗い影が出てきて、一気に引き込まれました。 登場人物それぞれが抱えている後悔や孤独の描き方が丁寧で、読後はかなり余韻が残ります。 特に良かったのは、真相そのものよりも「そこに至るまでの感情」がきちんと描かれていたところです。派手な展開で押し切るのではなく、人物の視線や沈黙の意味を積み重ねていく構成なので、じっくり読むほど味が出る作品だと思いました。 余韻が残り、考えさせられる人間ドラマが好きな人にはかなり合うと思います。 | ||||
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| 日々の忙しさに追われて、自分の感情を後回しにしているような感覚がずっとあって。ふとした拍子に、たまには物語にどっぷり浸かって心を整理したいなと思い、この本を手に取りました。事故をきっかけに止まってしまった、関わる人たちの時間が、現在と重なり合いながら少しずつ動き出す様子がとても丁寧に描かれています。 引きこもりになってしまったお姉さんや、彼女を支え続ける人たちの揺れる心情が、同じ親という立場からも他人事とは思えず、胸がギュッとなりました。ミステリーとしての驚きはもちろんあるけれど、それ以上に「どうすれば自分の罪と向き合えるのか」という問いかけが、読後もずっと心の中に心地よい重みとして残っています。深夜、リビングで一人読み耽っていると、物語の世界に吸い込まれていくような不思議な感覚になりました。 ただ、テーマが少し重層的なので、元気いっぱいの時にサクサク読みたい気分だと、感情を揺さぶられすぎて少し疲れちゃうかもしれませんね。じっくり腰を据えて、自分自身と向き合うような静かな時間に読むのが一番しっくりくる気がします。 | ||||
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| 本作は、鎌倉の高校で便利屋を営む滝蓮司と卯月麗一のもとに、引きこもりの幼馴染が別人に入れ替わっているという奇妙な相談が持ち込まれるところに興味を持ち手に取りました。 導入こそ軽やかな学園ミステリーの趣がありますが、読み進めるうちに物語は一変し、 六年前の凄惨な交通事故を巡る重厚な人間ドラマへと変貌を遂げていくので、先にが気になり一気に読みました。 印象的だったのは、喪失感の描き方の解像度の高さです。 大切な人を突然失った後に、朝が来るたびにその不在を突きつけられる絶望感や、 時が止まってしまった者と動き続けてしまった者の間に生じる、埋められない溝が非常に繊細な筆致で綴られています。加害者の息子と被害者の家族という、決して交わってはならなかったはずの両者が直面する葛藤には、 読んでいて複雑な思いはありましたが、とても興味深く引き込まれました。 ミステリーとしての入れ替わりの謎解きも秀逸ですが、それ以上に重苦しい不穏さの中にふっと差し込む、 少年二人の会話の温度感が絶妙です。 どん底のような状況であっても、ささやかなユーモアや友情が救いとして機能しており、 単に悲劇を消費させるのではない、書き手の誠実さを感じました。 終盤、幾重にも重なった謎が明かされ、衝撃の真実が立ち現れる瞬間は圧倒的です。 しかし、驚きだけで終わるのではなく、そこからそれぞれの登場人物がどうやって自分の足で明日へと踏み出すのか。 タイトルの通り、冷たく突き放すような白い光の中に落ちた影を丁寧に掬い上げ、 再生へと繋げていく幕切れに、深い感動を覚えました。 | ||||
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| 普段からミステリーや推理小説をかなり読むほうですが、これは単純な謎解きだけではなく人間ドラマの重さがかなり印象に残る作品でした。 最初は「引きこもりの友人が別人に入れ替わっている」という不穏な導入から始まりますが、読み進めるほど交通事故をきっかけに壊れてしまった人たちの感情がじわじわ効いてきます。 構成もかなり上手く、過去と現在、複数人物の視点が交差しながら少しずつ真相が見えてくるのでページをめくる手が止まりませんでした。 途中である程度読めた気になっても、さらにもう一段ひっくり返してくる感じがあって、ミステリーとしても面白かったです。 特に良かったのは、ただ暗いだけの作品で終わっていないところです。 喪失や罪悪感、人を傷つけてしまった側の苦しさなどかなり重たい内容なのに登場人物同士の距離感や会話にはちゃんと温度があります。 「たこ糸研究会」の二人の空気感も良く、重い場面の合間に少し救われました。 青春ミステリーらしい軽さも残っているので、読み味がずっと苦しいままにならないのも良かったです。 遠坂八重作品は『死んだら永遠に休めます』もかなり印象に残っていましたが、今回も感情の揺さぶり方が本当に上手いです。 トリックだけで読ませるタイプではなく、人物の感情まで含めて最後に効いてくる作品でした。 軽めの学園ミステリーを想像するとかなり重い内容ですが読後感は不思議と冷たくありません。 重い人間ドラマ系のミステリーが好きならかなり満足できると思います。 | ||||
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| 不穏さ、読めそうで読めない真相、つらい記憶に触れる痛みが、絶妙なバランスで積み重なっていく構成が見事でした。意味深な会話にソワソワして、これ本当に泣くやつ…?と疑いながら読み進めていると、気づいたら完全に作者の手のひらの上にいて、喜怒哀楽を行ったり来たりしていました。自分が操られていることに気づいてからも、それでも操られていたくなる読み心地がありました。 苦しい展開の中に、蓮司と麗一の掛け合いがふっと息をつかせてくれる温かさがあって、それがこの小説の救いになっています。重くなりすぎず、でもちゃんと痛い。このバランスの取り方が巧みで、泣いたり怒ったり笑ったりしながら読み進めていくうちに、二人の関係性にいつの間にか愛着が湧いていました。エピローグのニヤニヤからのホロリという着地も、読後感として申し分なかったです。 シリーズ3作目という位置づけながら、今作から読み始めても違和感なく楽しめる構成になっている点も良かったです。読み終えてから前作を読みたくなる、この世界線にまだ2冊積んであるのが嬉しいという感覚は、シリーズものとして理想的な読後感だと思います。 | ||||
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| 引きこもりの友人が別人に入れ替わっている、というあらずじの時点で目を引かれて、最後まで興味深く読ませてもらいました。 登場人物の心情描写がとても丁寧で、物語が進んでいくにつれてどんどん感情移入していってしまいました。 単なる犯人探しにとどまらず、罪とどう向き合い生きていくかという、重いテーマですが、読み終わった際の満足感もあり、読んでよかったと思わせてくれる一冊でした。 | ||||
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| 遠坂八重先生の最新作、交通事故を軸に展開するミステリー。登場人物の過去と現在を行き来する。読み進めて行くに従い引き込まれいく、言葉の表現が印象的な作品。 過去のトラウマが歪んだ存在を生み出し 登場人物たちの罪悪感や葛藤、家族の絆が丁寧に描かれている。最後の真相は予想もつかなく、このような展開は新鮮で 読み終えた後は清々しい気分です。 | ||||
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| 【見た目】 ザラザラとツルツルくらいの間の質感です。少しゆびに引っかかりを感じられるので手で持って読みやすいです。 少し大きめですしぶ厚めなので角川の文庫ほどを考えているとサイズの大きさを感じます。 【使用感】 最初は結構穏やか系なのかな~って思っていたんですけどぐっと途中から引き込まれました、 少しずつ過去と今が繋がっていく書き方が上手くてここがこうなるんか!!!!となりました。 友人が別人になってるというワートからがっつりホラーか?と思っていましたがまたそれとは違った人それぞれの後悔などの印象を受けました。 | ||||
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| 歪な存在を生み出すのはやはり過去のトラウマ。 そのトラウマを生み出させた張本人は何も思っていないし、例え、後になって気づくものがいたとしても 「あんなことになるなんて思わなかった。まだ若かったから。私は何も悪くない。」 と呪文のように自分に言い聞かせ、のうのうと生きていきます。 狂わされたレールを走らざるを得ない被害者は正常なレールへと戻ろうとしますが、世間一般ではほとんど成功しない。 当時それに向き合わなかった大人たちとトラウマによる悲劇を皮切りに歪な存在となってしまった登場人物。 歪な存在が自分を守るための行動を取った結果、多くの人間の歯車が狂っていってしまった。 【過去に犯した罪を一生背負わなければいけないのか?】 普通は程度によるが、この物語に出てくる人物たちのしでかしたことから考えれば「当たり前」だろう。 平易な文体で書かれているためかなり読みやすい。 構成も実に良く、言葉の選び方も伝え方も著者の本領が伺い知れる素晴らしいものです。 主要登場人物の過去と現在を行き来し、飽きさせることなく魅力的に書かれた小説でした。 | ||||
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| ネタバレ無し。遠坂八重著 白色光の影を浚うのレビューです。「死んだら永遠に〜」の著者さんですね。発売して間もなく購入し積んであります(すいません)。さてこちらはその著者さんの新刊ですが、とにかく読ませ方が巧くて、気がつくとどんどんページを捲って止まらなくなっています。 登場人物の現在と過去、それぞれを行ったり来たりするのですが、章の区切りが巧くて先が気になって仕方なくなるパターンのやつです。章を飛ばして読みたくなってしまうほど。その気持ちを抑えて読み進めた後の繋がっていく感じや、不穏な感じなどがごっちゃになって感情が揺さぶられまくります。先が読めるような感じで読み進めていても、さらにその先で衝撃を受けるこの感じ、久々でした。 内容については敢えて書きませんが、ミステリー好きな方や、心を抉られたい方(結構重い部分があります)は、是非手に取ってプロローグだけでも読んでいただきたい。プロローグの語彙選びだけでも止まらなくなる事請け合いです。 最後に、私の記憶力の問題だとは思いますが遡って読みたい場面が何回かあって探したりしました。書籍は並べておきたい派ですが、個人的には電子書籍の方が読みやすかったかもしれません。 | ||||
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