白色光の影を浚う
※タグの編集はログイン後行えます
【この小説が収録されている参考書籍】 |
■報告関係 ※気になる点がありましたらお知らせください。 |
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点0.00pt | ||||||||
白色光の影を浚うの総合評価:
■スポンサードリンク
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
現在レビューがありません
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 一見すると学園ミステリーのように始まります。 「引きこもりの友人が別人に入れ替わっている」 という不穏な依頼から物語は動き出しますが、読み進めるうちに、この作品の本当のテーマは謎解きではないことに気づきます。 事故で妹を失った姉。 その姉を支え続ける幼馴染。 そして事故を起こした運転手の息子。 本来なら交わるはずのなかった人々が、過去の出来事によって強く結び付けられています。 本書を読んでいて印象的だったのは、「被害者」と「加害者」を単純に分けていないことです。 事故という出来事は一瞬ですが、その後の人生は何年も続いていきます。 被害者遺族の苦しみはもちろんですが、加害者側もまた重い十字架を背負い続けます。 誰かを責めれば終わる話ではない。 だからこそ苦しい。 この作品には、その現実が丁寧に描かれています。 また、登場人物たちが非常に人間らしいのも魅力でした。 みんな弱い。 みんな間違える。 みんな後悔している。 それでも前を向こうとしている。 だから感情移入しやすく、物語が進むほど登場人物たちの幸せを願わずにはいられませんでした。 ミステリーとしても十分面白いのですが、個人的には「真相」よりも「真相に辿り着いた後」の方が心に残りました。 真実を知れば全て解決するわけではない。 むしろそこからどう生きるのかが大切。 タイトルの『白色光の影を浚う』も非常に印象的です。 光という希望を描きながら、同時にそこに生まれる影も見つめている。 喪失や後悔を消し去ることはできないけれど、それを抱えながら生きていくことはできる。 そんなメッセージが込められているように感じました。 派手などんでん返しを求める人には少し物足りないかもしれません。 しかし、人の心を描く物語が好きな人には強くおすすめできます。 読み終えた後に残るのは興奮ではなく、静かな余韻です。 そしてその余韻は、数日経ってもふとした瞬間に思い出されます。 ミステリーとしても、人間ドラマとしても完成度が高く、 「罪」「赦し」「再生」という普遍的なテーマを真正面から描いた良作でした。 読み終えた後、誰かを許すことについて、そして自分自身を許すことについて考えさせられる一冊です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 鎌倉の名門高校を舞台に、便利屋のような活動をする男子高校生コンビが、 部屋に閉じこもる幼なじみをめぐる違和感から事件の核心へ踏み込んでいく物語 ただの学園ミステリーではなく、 六年前の交通事故と家族の因縁が現在の出来事とつながっていく 読み進めるほど重さが増していく シリーズ3作目ですが、ここから読み始めても楽しめるように作られている 既刊を知らなくても入りやすい ミステリーとしては、誰が何を隠しているのかを追う面白さがあり、 少しずつ真相に近づく感覚が強い 事件の謎と人間関係の深さを両方味わいたい人に向く、 読後に静かな余韻が残る一冊 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 現在と過去を行き来しながら、3人の視点で物語が進んでいくミステリーです。 6年前の交通事故で妹を亡くした少女、彼女を見舞い続ける友人、そして事故に関わる人物の息子。 それぞれの視点が少しずつ重なっていくのですが、真相に繋がりそうな意味深な会話が小出しにされるのがとても巧くて、読んでいる間ずっと不穏な空気に引っ張られました。 帯には「衝撃の真実」「感動のミステリー」とありましたが、途中までは「これ本当に泣くやつなの?」と思いながら読んでいました。 でも終盤にかけて、喜怒哀楽を何度も揺さぶられて、完全に作者の手のひらの上だったなと思います。 エピローグは、ニヤニヤしてしまうような温かさがありつつ、最後はホロリ。 ただ泣かせるだけではなく、苦しさや痛みもちゃんと描かれているところが良かったです。 ミステリーとして真相が気になる面白さもあり、読後にはしっかり感情が残る一冊でした。 泣けるミステリーが好きな人、過去の出来事に向き合う物語が好きな人におすすめです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 滝蓮司・卯月麗一が活躍する青春ミステリーのシリーズ第3作、かつ完結編とのこと。 前2作は未読ですが、充分に楽しめました。作中、主人公二人の生い立ちや関係性に関する核心に迫る内容が明かされるので、前作も読んでいたら、よりドラマチックに楽しめたのだろうと思います。 ジャンルとしてはミステリーになるのかも知れないが、、いわゆる謎解きやトリックと言った要素よりも罪や加害性、その贖罪、家族との関係性と言った人間的なテーマが中心に据えられた作品だと感じました。 その点からしても、「青春ミステリー」と言えど、子供が交通事故で亡くなるなどもあって扱う内容やテーマとしては重たく、読後感もどこか重たく感じられます。 とは言え、間違いなくおすすめの一冊で、特にこれまでのシリーズを読んでいる方には、ぜひ物語の完結を体験してほしいと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| ※ネタバレなし 最後まで読み終えました。登場人物たちの感情の機微がとても丁寧に描かれていて、「こういう気持ちあるな」と共感しながら自然と読み進められる作品でした。 伏線も随所に散りばめられていて、読みながら「あれはこのことだったのか」と気づいたり、気になって少し前のページに戻って確認したりと、読書ならではの楽しさが詰まっています。わかりやすさはありつつも、ちゃんと“気づく面白さ”が残されている絶妙なバランスでした。 登場人物も多すぎず、それぞれの個性がしっかり立っています。描写が丁寧なので人物像が自然と頭に入ってきて、誰が誰かわからなくなることもありませんでした。 読み終えた後には、結末を知ったうえでもう一度最初から読み返したくなる作品だと感じました。この著者の他の作品も読んでみたいと思える、とても満足感のある一冊でした。 | ||||
| ||||
|
その他、Amazon書評・レビューが 26件あります。
Amazon書評・レビューを見る
■スポンサードリンク
|
|
|





