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武漢コンフィデンシャル
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武漢コンフィデンシャルの評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.37pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全28件 21~28 2/2ページ
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| 国際情勢の最前線を舞台に、武器もなく血を流すことのない情報戦が繰り広げられており、息を飲み一気に読むことが出来ました。 個性的で魅力ある登場人物が、世界中で活躍する様子を躍動感溢れる描写で表現されています。 幅広い層に自信を持ってお薦めできるインテリジェンス小説の傑作です。 是非一読を | ||||
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| 虚実淡い情報世界 とても面白く一気読みしてしまった 偶然の裏には歴史の必然が潜む | ||||
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| 手嶋龍一作品には実に厄介な仕掛けが施されている。 新しい著書が執筆され、出版された直後に物語を手に取った読者は、”ああ、これはフィクションなんだ”と騙されてしまう。 確かにその時点では何事も起きてはいない。だが、読み手は心せよ! しばらく時が経つと作品は別の顔を見せ始める。 作品のなかに書かれているシーンはやがて現実の出来事として立ち現れてくる。 『ウルトラ・ダラー』のバンコ・デルタ事件がそうであり、 前作『鳴かずのカッコウ』の冒頭のシーンも、まさしくそうだった。 巻頭にウクライナ西部の街リビィウに謎のウクライナ人が現れるが、 出版直後にその仕掛けに気づいた読者は皆無だったろう。 なぜなら、「プーチンの戦争」がウクライナで起きる一年近くも前だったのだから。 一連の作品について、どこが現実の出来事であり、どこが作り事なのか、私の記憶では著者はこれまで答えたことがない。それは近未来に生起する出来事を紡いでいるからなのだろう。 いまの出版界では、いかなる系譜にも属さない、孤絶した物語群であり、それゆえ”インテリジェンス小説”と呼ばれている。この種の本は、 他人には決して勧めないでたった一人で楽しむことをお勧めしたい。 | ||||
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| ちょっと脇道にそれてレビューしてみます。 久々の『ウルトラ・ダラー』シリーズ!スティーブンやマイケルに会えるのもうれしいけれど、今回もスティーブンの乳母のサキさん、いい味出してました。 ハンバーガーとフライドポテトが主食のマイケルがサキさんから日本料理の手ほどきを受ける場面は、面白かった。 日本の昔ながらの台所に和服に真っ白の割烹着の老婦人、自然な立ち姿が美しいんだろうな。映画にしたら晩年の田中絹代さんがいいかなあ。オーストラリアでダイエット中の友人に3週間日本料理を作る、この課題のためにサキさんはマイケルに1週間分のレシピを用意してくれます。「3週間ならば食材を少しずつ変えて3回繰り返せばいいんです。」かー、なるほど。それにしても、今回も会食シーンでのお料理の描写が詳細でした。「喫茶喫飯」。マダム・クレアの「柳燕」での広東料理の数々、発酵食材をふんだんに使った雲南料理、ここは和食のふるさとと言われるらしいです。マイケルがタスマニアでの野営の際に食べていた山飯もぜひ真似してみたい。 骨太の大河ドラマのようなストーリーと魅力的な登場人物たちにぐいぐい引き込まれつつ、道端に咲く花も愛でながら読んでみてください。いろんな楽しみ方があると思います。 | ||||
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| 外交や政治、インテリジェンスを扱う小説では女性が料理のスパイスのように登場しがちですが、この物語を動かしているのは魅力的な女性たちです。作品を貫くテーマは新型コロナウイルス、時代背景は列強の支配下にある清朝、文化大革命、習近平が支配を強める香港と重苦しくなりがちですが、それをぐんと読みやすくしているのが、彼女たちが生き生きと躍動する姿です。影の主人公、香港で広東料理店を営むマダム・クレアを筆頭に、財務省シークレットサービスのクールな主任捜査官オリアナ、口の悪さではCIAで並ぶ者なしのスーザン、アボリジナルの血を引く人類学者キーラ、香港をベースに活躍する映画監督サンドラ、主人公スティーブンの母親代わりで湯島に住む江戸っ子婆さんのサキ。私の一番のお気に入りは、百年ほど前に武漢一の名妓と謳われた美女、飛燕です。それぞれが自分の才覚を存分に発揮して、陰になり日向になり、主人公スティーブンと相棒マイケルを次なる展開へと導いていきます。 また、この物語には料理が数多く登場します。広東料理や和食もさることながら、スティーブンたちが雲南を旅する場面に出てくる料理の描写には強烈に食欲を刺激されました。コロナ渦が終息したら、すぐにでも雲南に飛んであのスパイシーな料理を食べたいものです。 ヘビーな印象の作品ですが、魅力的な女性たちと主人公のウィットに富んだ会話と、美味しそうな料理の数々についつい引き込まれて寝不足になりました。 | ||||
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| 武漢コンフィデンシャルを読み進めているうち、中国陶磁の至宝といわれる”汝窯”の小皿をめぐる物語に遭遇し、ただただ驚嘆してしまいました。北宋の汝窯は現存する名品がわずかで、その価値が極めて高いことは関係者の間でも広く知られています。 しかし、水面下で繰り広げられている、中・台・米の争奪劇ほ真相は、ごく限られたディーラーしか知らないはず。古美術ではなく外交・安全保障が専門のはずの著者が、極秘の情報源にどうやってアプローチしているのか。そのインテリジェンス能力に脱帽してしまいました。 私は美術品取引を生業としていますから事情は承知していますが、汝窯の逸品に映った英・米・台・中のインテリジェンスの戦いがこれほど見事に描かれている物語は他に知りません。 なんでも鑑定団・団員 | ||||
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| 手嶋龍一を読むのは、「鳴かずのカッコウ」(2021/2月)以来になります。「武漢コンフィデンシャル」(手嶋龍一 小学館)を読み終えました。 武漢、フォート・デトリック、コロナウィルスとキーワードが続き、てっきり物語は<Covid-19>にたどり着くのでは?という私の浅墓な予測は、綺麗に裏切られました。主人公は、香港に呼ばれることになったMI6の秘密情報部員、スティーブン・ブラッドレー。もう一人は、スタンフォードでスティーブンの学友であり、米国の小規模情報組織、NCMI(国家メディカル・インテリジェント・センター)に勤務するマイケル・コリンズ。 舞台は、香港、米国、武漢、オーストラリアと変転し、時系列もまた時折錯綜しながら、物語は特に大きなメリハリもなく、一体どこへ向かうのか予測が叶わないまま進行していきます。似ていると言えば、晩年のル・カレ?詳細は、じっくりとお読みいただければと思います。 それにしても、中盤のアボリジナル・カントリー、雲南美食紀行、後半の湾仔のレストラン・オーナー、マダム・クレアとのウィットに満ちた、それでいて壮絶なダイアローグと(小品でありながらも)エンディングへと畳み掛けるストーリーテリングに於ける<ラッシュ>感は絶品でした。正に目詰まりを起こしそうなほど密なインテリジェンス小説の醍醐味を感じさせて、作者の著作の中では最も愛おしい作品になったと言わざるを得ません。もし、次に読む本が決まっていなければ、すぐ再読したいとすら思います(笑)。 数年前、六甲方面に旅行した際、神戸、南京街のチャイニーズ・レストランを訪ねました。かつて義母がよく行っていたその店で食べた料理のすべて、そしてお土産にしてもらった「ちまき」もまた絶品でした。 円卓から目を挙げると、壁には多くの色紙の中、S.B.というイニシャルが目立つ一枚の色紙が飾ってありました。それは、偶然ですが、手嶋龍一さんが書かれた色紙でした。S.B.は、スティーブン・ブラッドレーか?この店を訪れていたのですね。そして、その色紙にはこう書かれていました。 「暗中に明有り」 幾つかの不幸が重なり、いささか元気のなかったその頃の私にとって、忘れられないシンクロニシティになりました。この先、たとえどれほどの困難が待ち受けていようと心に小さなあかりを灯して、と聞こえたような気がします。 | ||||
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| 武漢肺炎とも呼ばれるCovid-19が発生する土壌についての仮説を、90%のノンフィクションと10%のフィクションで組み立てており、一気に読み終えました。ノンフィクションとは、例えば炭疽菌テロ事件であり、オバマ政権のウィルス研究禁止と、武漢ウィルス研究所への「外注」です。過酷な中国共産党政権の統治や文化大革命の惨状についても記載があります。その他、旧大日本帝国陸軍の黒歴史(アヘン売買で莫大な利益(pp.95-96)、黒社会を使って抗日運動を弾圧(p.230)、731部隊(pp.250-254))もきっちり書かれていますので、ナイーブな大東亜戦争肯定論者が読めば酔いが少し覚めるでしょう。 | ||||
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