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絵馬と脅迫状



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【この小説が収録されている参考書籍】
絵馬と脅迫状

絵馬と脅迫状の評価: 3.71/5点 レビュー 7件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.71pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全7件 1~7 1/1ページ
No.7:
(3pt)

まあまあ面白かった

久坂部羊さんの短編集。
アニメになる話と若返りの泉の話が面白かったです。

アニメの話は製作委員会や映画関係者にお金を分配しないといけないので、普通は原作者は本の印税以外はあまりもらえないかと。
ヤマザキマリと同じく100万円程度でしょう。
絵馬と脅迫状Amazon書評・レビュー:絵馬と脅迫状より
4344044142
No.6:
(5pt)

ハラハラドキドキ

最近の小説ではあまりお目にかからなくなった吃驚するくらい傲慢でうぬぼれた人物がほぼ全話に出てきて不愉快な言動を繰り広げ、病院や医療を背景に不穏なストーリーがどんどん展開していくので次どうなってしまうんだろうとハラハラドキドキページを繰る指が止まらない。

そしてどの話も「そう来たか~」と見事な幕切れで、ある種ざまあ系のスッキリ感。初めて読んだ作者でしたがお医者様がこんなにストーリーテリングに優れた作品を生み出せるなんて凄いです。綺麗事のない人間観は長年の臨床の賜物なのでしょうか(笑)
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No.5:
(4pt)

医療絡みのエンタメ作品集

ブラックユーモアの強い医療を題材にした短編小説集。
全く傾向の違う話がエンタメを意識して書かれた感じ。
さすが現役の医師から小説家になっただけあって、医療関係の種々の小道具を使うのが上手い。
そこに親子・友人・夫婦・恋人・師弟関係を織り交ぜた悲喜交々、
病そのものや金銭、目に見えない信仰さえ絡ませて話を盛り上げる。
社会系の正論や理想を述べるのではなく、オチを楽しむ感じの作品集。
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No.4:
(3pt)

著者の昔の作品「嗤う名医」、「反社会品」に比べると、ブラックユーモアが薄れているように感じられた

医療と病の闇を描いた6つの短編集。

どの話も自尊心が強くプライドが高い人物が登場するが、何かしらのトラブルに巻き込まれていく展開は楽しめた。

個人的には「絵馬」が好きだった。

絵馬の奉納による神頼みと医療の成否を問う内容で、うまくいかないと神頼みし、うまくいくと自分の実力だと過信するご都合主義が最後まで楽しめた。

ただ、著者の昔の作品「嗤う名医」、「反社会品」に比べると、ブラックユーモアが薄れているように感じられたので、もっとブラックな方向に踏み込んでほしかった。

ちなみに、6つの短編の一つ「闇の論文」は、医師作家アンソロジーとして書かれた「夜明けのカルテ」にも同一の内容が収録されていた。
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No.3:
(3pt)

大変楽しく読みました

特に「闇の論文」の”不都合な真実”の畳みかけるような列記と
「貢献の病」の”貢献病”にざぶとん1枚!って感じ
特に、己が満ちてないのに分け与えたがるタイプ増えたよな~
人や社会はどうでもいいから、まずは自分で立てるようになれ。話はそれからだ
みたいな
軽快に楽しく読みました
「貢献病」は是非とも実地で使ってみたい語彙のリストに加えます
軽快に楽しみました
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No.2:
(4pt)

「何かがおかしい」状態が進行してしまう、サスペンス仕立ての6話。

6話の短編集です。
主人公となるのは、4話が医師(と研究者)、残りの2話は、それぞれ作家の女性秘書と退職教員の男性。

医者としての深い話もあれば、医療従事者と関係なく本人も気づいていない心の病、納得のいかない無念な結果等が含まれており、どれも読んでいる最中「何かがおかしい」「まずい方向に進んでいるのでは?」と疑念やとまどいが生じる内容となっています。

謎めいていたり気味が悪かったりする一方、理由が分かったが最後なるほどと思えるサスペンス仕立ての話がほとんど。
最後が必ずしもいい方向に向かうとは限らず、何か心にひっかかりがあったりもして、コワイ一面もありました。

私は個人的に「悪いのはわたしか」「絵馬」「リアル若返りの泉」が印象的でした。
特に「絵馬」は、神仏のご利益に対する医師それぞれの姿勢が透けて見えるもの。心理的変化や葛藤も見もので、楽しめました。
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No.1:
(4pt)

魅了された

坂部羊の作品を読むのは久しぶりだったが、やはりその筆致にはすぐに引き込まれた。医学的知識に裏打ちされた描写は、医療の現場を知る者にとってはリアリティがあり、頷ける場面が随所に登場する。単なるミステリーではなく、医療に従事する者だからこそわかる“どんでん返し”の深さに魅了され、一気に読み進めてしまった。

本作では、医療にまつわる事件を軸にしながらも、登場人物たちの心の揺らぎや葛藤が丁寧に描かれている。その心の機微に触れるたびに、「もし自分がこの立場だったらどうするか」と、自問自答しながら読み進めることになった。

医療の現場という、日常と死が隣り合わせの場において、人は何を信じ、何を選ぶのか。本作はその問いを、読者にも静かに投げかけてくる。そして、その答えは一つではなく、登場人物の数だけ存在している。だからこそ、人間の業や弱さ、そして時に強さがより鮮やかに浮かび上がるのだ。

久坂部作品ならではの知的興奮と、人間の深層心理への洞察。『絵馬と脅迫状』は、その両方を存分に味わえる、実に濃密な読書体験だった。
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