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避難所
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避難所の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.43pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全46件 1~20 1/3ページ
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過去レビューにあった女性は安全に生きるのが上手?とかいう的外れな感想に怒りを覚えた。本当にこの小説読んだの? 女というだけで避難所でいかに虐げられて、性被害のリスクを抱えていたかが書かれていたよ。この国は女子どもがまだまだ安全に生きるのがいかに難しいか理解して欲しい。 あと、女性にホームレスが少ないのは女がホームレスになったら真っ先に窃盗性被害の対象になって生活どころか命が危険だからだよ。 | ||||
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深い絶望の中でもがきながら生きる性が描かれている。とても感情移入出来た。 | ||||
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面白かったという言い方は申し訳ないように思う。 たぶん、実際にこのような目に合ってる人が本当に居そうな話で…。 とりあえず、福子さんの夫には死んでてほしかったし、遠乃さんのご主人には生きてて欲しかった! あと、舅と義兄の気持ち悪いこと…。 田舎の人ってこんなんなんや(。-_-。) って悪いイメージですけど、本当に居そうに思う。 とりあえず、気持ち悪い義兄と再婚させられずにすんで本当に良かった。 でも、実際これに近い話で再婚とかさせられた人居てそうで怖い。 ちょっとイラっとする話で一気に読んでしまいます。 福子さんのご主人にもバチが当たってますように。 | ||||
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文庫本では、『女たちの避難所』になっています。 震災で家や家族を失い、同じ避難所で生活する福子、渚、遠乃、3人の女性の物語。 想像だけではわからない避難所暮らしの描写が丁寧でした。 出てくる男たちの情けないこと…。いざというときに腹をくくれる、頼りになるのは女性たちなのかも。 緊急避妊ピルが配られても、大したことじゃないといった前リーダー、義援金でBMWを買った福子の旦那。 遠乃を襲おうとした義兄、義援金を渡さない舅のような人、現実にもたくさんいるんだろうな…。 最後はホッとする、希望が感じられるラストでよかった。 | ||||
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東日本大震災でのリアリティある物語です。 女性に起こりうる問題や田舎社会の問題点が震災時には 醜く悲しく起こってしまうのですね。 体育館でパーテンションなしだなんて、 正常な精神でいられないです。 | ||||
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垣谷美雨さんの本は本当に読みやすいです。 | ||||
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著者は被災者に本当の意味で寄り添っているのか?最後まで読み、著者のあとがきを読むと、被災地を、被災者を小説のネタとして選んだだけの作品ではないか?著者が感じた「疑問と反発」を、問題を、わかりやすく提示できるから被災地を舞台に選んだだけの作品、そう感じました。 著者は「段ボールの仕切りを最後まで使わせなかった避難所があったと知ったこと」が書こうとしたきっかけとあとがきで書いています。「やがて虐げられた女たちは静かに怒り、立ち上がる」と解説にはあります。 三人の女たちが主人公であるから、男尊女卑を描き、どうしようもない男達がこれでもかと出てきますが、そういう男達もいただろうし、小説としてはいいとしましょう。 たぶん著者なりに被災地のことを考えてくれたのでしょうが、スタートが「疑問と反発」だったためか、 結果として、三人の女たちには著者の想いを代弁させているだけでないか、と感じました。 一人は母親を失い、一人は夫を失っているが、残された者の心中の悲しさや辛さ、亡くなった母親や夫のこと自体、ほとんど描かれていない。ご遺体をどうするのか、火葬場が被災して火葬ができない、寺が流されて遺骨が埋葬できない、そういった、当然出てくる問題は一行も出てこない。それでいて、最後に夫への手紙ということで様々なことを代弁させている。 又、夜に仮設のトイレでレイプされそうになったが、男達の非常識な言動を描く一方で、レイプされそうになった当人の心の傷はほぼ描かれない。 著者は被災者に本当の意味で寄り添っているのか?表層的な、あるいはごく浅いことしか書いていないではないか。被災者を小説のネタにしているだけではないか?そう感じました。 それから、現実にはもっと様々なことがあり、もっと惨いこともありました。著者がどこまで描くかは著者の自由ですが、読んだ方から、リアルだ、ほぼノンフィクションという感想が少なからずありました。確かにリアルと感じられる箇所はたくさんありましたが、例えば、「匂い」あるいは「臭い」に関する記述はほとんど出てきません。不思議なことです。私は、これを読んだだけで、わかったような気にはならないでほしい、ある一面しか描いていない、と申し上げたいです。 著者は文中で女たちにこう語らせています。「男尊女卑も震災前からそうでした。日本の社会っでいうのは、女の我慢を前提に回ってるもんでがす」、「前からあった問題が震災で鮮明になったってごどか」 そして、著者はあとがきでこう記しています。「これは日本のどこにでも起こりうることで、いわば日本の縮図がここにある」 つまり小説の舞台はどこでも良く、わかりやすく問題を提示できる被災地を選んだだけ、と私は理解しました。三人以外の登場人物の大半(老若男女を問わず)に対して著者なりの温かい眼差しを感じられない理由もわかった気がしました。そう被災者の一人として思います。 | ||||
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3.11の震災については全ての人にとって忘れられない出来事となっていると思いますが、「絆という言葉を盾に仕切りを使わせない避難所があった」という事実に非常に興味が湧きました。 火事場泥棒みたいのもいるからこんな状況でも悪いことを考える人はいるもので‥いや、絆とか美辞麗句を並び立て「こういう事態だから男が多少よこしまな気持ちになっても許してほしい」とぬけぬけというから余計にタチが悪い。避難所のリーダーのおっさんは本当に吐き気を催す人物として描かれております。テンポが良く非常に面白い小説ですが、‥うちも地方ですが東北ってここまでひどいの?という描写が多々ありました。 後半は避難所で出会った年齢も立場も全く違う3人が東京で新生活に挑戦するのですが、なさそうでありそうですよね。女同士なら。 女性は柔軟性に長けていて男性より順応力も高い。女性のほうが寿命が長いのに女のホームレスはほとんど見ませんから。 力は弱いけど安全に生きる能力が高いのが女性、これがこの本のテーマなのかな、と勝手に思いました。 | ||||
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防災の話を聞いた時に、プライバシーの問題や犯罪の話を聞いて、ショックをうけましたが、ここでは、その問題が小説という形を取って、自分がその場にいるように女性達のそれまでの家族や人間関係の中で描かれていて、息をのむような気持ちで一気に読み終えました。 そして、災害を通して、女性達が自分たちの人生について真剣にみなおし、新しい生活に踏み出していくことに救いを感じました。昌也君の存在もすごく印象的でした。 東日本大震災にボランティアで行って、実体験から話してくれた方の話と符号していたので、これはドキュメンタリーなのではないかと思ってしまいましたが、たくさんの文献が最後にあがっていたので、きっとフィクションなのだと思います。でも、当時の真実の断面から女性の生き方を説いた優れた小説であると共に、日本に今も残る様々な問題をえぐり出し、ちょっと暗い気持ちにもなりました。 | ||||
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もちろんフィクションだとは思いますが、所々ノンフィクションが入ってるような気がする。 阪神大震災を経験した男尊女卑?の初めのリーダーのおじいさんとか、別嬪さんを狙ってレイプする小学生のお父さんとか。 あ、あの人のこと?とか、自分のこと?とか思ってる人が居てても、まあこんなことしてたら訴えたりは出来ないでしょうしね。 もしかしたら、噂にはなったりしてるのでは?って思ってます。 もうつい最近、現代の話ですもんね。 ぜひ、いろんな人に読んでおいてほしい本だなと思いました。 腹立たしい。 同じようなことがあってはいけないが、災害は絶対あるのでこういう話を教訓に繰り返さないようにしたいです。 というか、良いリーダーの良い人達の多い避難所に避難したいなと思いました。 あと、3人のその後が気になる。 遠乃さんのことボロクソに言ってるのに、よくも東京がそんなにいいなら行ったろか?みたいなことよー言うわ(小説ですが)。 しかも、行ったるから家と長男の仕事を用意しとけとかって。 アホかー! ってそのおじいちゃんに言いたい。 なのに、遠乃さんって美人なのに中身を良い人で、、。 福子さんの大馬鹿夫も気になるし。 渚さんは、昌也くんも東京でうまくやっていけそうだし、一番大丈夫そうかな? 結婚はして、子どもとかも持って欲しいけど、ほんまに碌でも無い人とかとくっついたらまた一人になるのだけでも大変なんですね…。 話が脱線して来ましたが。 柿谷美雨さんのことは、カータンブログで知りまして、この本は2冊目です。 図書館でちょうど有ったのが、この本と「農ガール農ライフ」で。 農業の方も考えさせられましたが、この本も良かったです。 | ||||
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読む人は多かれ少なかれ共感があるだろう。 共感を覚えた人が「あの人にこれを読んで考えてほしい」と思う対象の人は読まないだろう。 人の考えを変えることや行動させることはできないので、できる人が声を上げること、行動することが必要だと思わされた。 | ||||
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取材に裏打ちされたことが非常によく伝わってくるフィクション。 3.11の避難所で実際に起きた様々な問題やトラブルが、女性のキャラクター設定の中に巧みに織り込まれています。 女性である私は強い憤りと胸騒ぎを感じながら読みましたが、主人に薦めたところ、「面白いよ。でも読んでると腹が立つ」とのコメント。 男女問わず読んで腹が立つのだから、性別を超えた「人権」の軽視が、物語の核にあるのだと思います。 私は自治会を通じて地域防災の役員をしていますが、この本から沢山のヒントを得ることが出来ました。 できることだけでも、ちゃんと現実に反映したいと思います。 | ||||
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東日本大震災の十周年のこの年にふさわしい小説で、体験した人でしか、知りえない避難所などの実態がわかって目からうろこが落ちた。 | ||||
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この本は、東日本大震災に題材を取っている。 福島の架空の海沿いの町で、災害に遭った3人の女性が主人公だ。 彼女たちが、災害をどのように体験し、災害後をどのように体験したか。 避難所とはどういう場所であったかを、小説として読み手に体験させる本だ。 読むほどに、怒りが湧いてたまらなくなった。 彼女たちの苦しみは自分の苦しみと地続きだ。 だから、私はこの小説を、架空の物語として読めなかった。 この世界に、まだ避難所すら持てないことをつきつけられているのだから。 | ||||
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震災では、美談、善意の押し売り、絆の連呼など、嫌な面があると思いながら、なかなか口に出せなかった。それに加えて、女性が我慢をしていたこともあったんだなあと、震災の異なる面を知った。垣谷美雨さんの本はほぼ全部楽しく読ませてもらったが、この作品は震災を女性の視点で描いた傑作で、題材、登場人物、構成、エンディングなど、どれをとっても最高によかった。 | ||||
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市役所で危機管理を担当しています。「避難所」という言葉につられて買いました。東日本震災の時には、実際にこんな話はいっぱいあったんだろうなぁ、と思いながら読みました。さすがに今では間仕切りを使わせないなんてないだろうし、役所の人間ももっと積極的に避難所運営に携わるだろうけど。どこにでもある避難所での人間模様が、とても細やかに描かれていて、とても面白かったです。 | ||||
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一気に読んだ! | ||||
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気晴らしに読むのに買ってきた垣谷美雨の「女たちの避難所」、例によって一気に読んでしまった。今更だが実にうまい。彼女の作品群と来たら、有吉佐和子や橋本治が重厚に陰鬱に描いた老人問題や昭和史を、ライトノベルもかくやというような軽やかさで、同じ深さと広さと的確な視点であっさり楽しく描きあげてしまう。見事だという他ない。 展開も結末も、いつも予測できないのは、奇をてらうからではなく、現実に即して描くからだ。現実の社会や人生そのものの、予測不能さ、不条理さ、不快さ、愉快さ、楽しさが、彼女の作品にはそのまま投影される。 もっとも私はミーハーかつ病的な好みだから、このさわやかなバランス感覚にあふれた作品世界は、狂ったように好きになったりはまったりはしない。けれども、健康食品のように栄養になるし、力づけられるし、もちろんおいしい。 特にこの「女たちの避難所」は、それだけではない。文学を超えて、いや文学のひとつの要素でもあるが、社会にとって必要な読み物として、最高の教科書だ。 これは今、この時代に、全国民が一度は読んでおくべき本である。特に総理大臣から市役所から村役場から、行政にたずさわるすべての人は目を通すべき必読文献だ。公共機関、議員、教育の場はもちろん、いや各家庭に一冊置いておくべき本だ。実際私に余分な金があれば、まとめ買いして、私の住む宗像市の少なくとも市議会議員全員には配布したい。 東北の震災による津波で被災し、避難所で暮らすようになった三人の女性の話だ。それぞれの家族や周囲の人も描かれる。アホな男性(女性も)リーダーのもと、絆を理由にダンボールの仕切りも作らせない状況が何を生むか、義援金を世帯主に渡すことによって何が起こるかどうなるか、どんなバカでもアホでも絶対わかるような具体的な描写で、その実態が描き出される。 弱点がないわけではない。三人の女性のうちの二人の描き分けがあまり明確でないから、どっちがどっちか混乱しそうになったりする。それでも、そんなことは些細なことで、とにかく、私たちの回りの現況が、災害時にはどういう状態を生むか、ありありと理解できる。下手な占い師にかかるよりは、この小説を読んだ方がよっぽど私たちのそういう時の未来が見える。早い人なら三時間もしないで読んでしまえる。お得だよ。お得すぎるよ。 くり返す、全国民が読むべきだ。でももちろんそう言ったって、読まない人は多いだろう。ぜひとも読んどけよと言いたいような人に限って、首相以下、絶対読まないだろう。それはそれでいい、だったら、そうでない人たちは、だからこそ、全員急いで、今読んでおくべきだ。国が、行政が、ボランティアが、家族が、隣人が、どういうアホなことをするか、今のうちにきっちり読んで、知って、一日も早く対策を立てるべきだ。今日から、今から、明日から。 これはそういう本である。もちろん文学としてもすぐれている。しかし何より、三人の女性の一人が最後に近く言うように、緊急時になってあらわになる問題とは、そうなる前からすべてそっくりそのまま存在しているのだ。震災や津波によって、いきなり出て来た問題ではない。 だから、備えよ、これを読んで。その時を想定して、一刻も速く、現状を改善しておけ。 あー、本当に、まとめ買いして、知り合いの議員さんたちだけにでも配りそうで、自分が恐いよ。(ブログ「いたさかランド」から転載) | ||||
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垣谷美雨さんの作品が大好きです。読み易いし、身につまされたり、共感できる事が多く全作品を読みたいと思ってます。 書店では、なかなか見つからないのでAmazonを利用しています。 | ||||
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三人のヒロインの視点が交互に入れ替わる、この作者お得意の手法で東日本大震災が描かれる。舞台は宮城県の架空の町。被災の描写も迫力たっぷりだが、そもそも三人がそれ以前に抱えていた問題が徐々にクローズアップされ、頁をめくる手を止めさせない。三人の性格が一長一短で補い合うような構図もいいい。 ラストは本当にすばらしく、最高の読後感を味わえた。特に、最低な野郎どもがチラリ顔出しする一節が、苦笑半分みたいな扱いになっているのがシャレている。垣谷さんの男性描写は往々にして辛らつだが、最後まで憎悪で踏み潰したりしないのだ。 | ||||
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