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(アンソロジー)
地球へのSF
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地球へのSFの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.67pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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それぞれの世界に入り込むのにある程度時間を要し、次の世界にそのまま入り込むと強制リセットか数分のクールダウンを課す、といった短編の必然がSFの為より顕著。しかし、各話程良い長さで、ジャンル分けもされているので 625pそれほど苦にならずに読み進められた。 それでも 取って付けた様な素人的な作品や、小難しい専門用語をただ羅列しただけの しょうも無い話も有るには有るし、又 何処かで何十何百回と再生された話がベースになる作品も書き下ろしの為か間々見受けられる…が、最終的には「SFって凄い」と思うことが出来た。そんな感動を持てた数作を私的に挙げると、、 ー悠久と日常ー (ジャンル) Rose Malade, Perle Malade 新城カズマ ー温暖化ー ワタリガラスの墓標 関元聡 夏睡 笹原千波 クレオータ 時間軸上に拡張された保存則 津久井五月 ーAIとー テラリフォーミング 八島游舷 一万年後のお楽しみ 柴田勝家 ーヒトとー 地球をめぐる祖母の回想、あるいは遺言 上田早夕里 ー生態系ー 持ち出し許可 小川一水 竜は災いに棲みつく 春暮康一 ソイルメイカーは歩みを止めない。 伊野隆之 ー経済ー 安息日の主 塩崎ツトム 特に、「テラリフォーミング」は前作”AIとSF”に入っていてもおかしくない 機械と自然の対比が今風で見事。「一万年後のお楽しみ」はニヤついてしまう描写と着想がゲームぽくて面白い。「地球をめぐる祖母…」はいかにも上田氏風な すこしゾッとするリアルさが良く出ている。「持ち出し許可」は”ウルトラマン”のメフィラス星人回のリメイクぽい着想が巧い。「安息日の主」はコメディタッチではあるが風刺の利きがえぐ過ぎるw シリーズ4作、良い匙加減で作者を入れ替えていて 作風の偏りを避けている辺りも上手い。 全体を通じては、短編の宿命である、その世界に慣れたころに終了してしまうもどかしさは伴いつつ、テーマがテーマだけに、重い世界観は長編ではさぞ息苦しいと思うので、このくらいの話数とページ数が丁度程よい塩梅なのだろうと感じた。 尚、”あとがき”はシリーズの中 初めて無かった。 | ||||
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気軽に読めて楽しめる一冊。とくべつにSFファンである必要はないんじゃないかしら。 22名の作家の顔ぶれは、芥川賞作家からベテランも新鋭も多彩に揃っている。 文庫で1400円するけれど、625ページもあって一作一作は無理なく読める短さなのだからむしろおトクな一冊でした。 新人作家の中で好みだったのは関元聡「ワタリガラスの墓標」で、これは洗練されて感動があるハイレベルな作品。あと柴田勝家「一万年後のお楽しみ」がマイベスト。柴田さんの短編はいつも良いな。 アンソロジーなので競作という性質もあり、個人的な好み以上に22名の差は歴然としていました。うっとりする良い文章や秀でた語りの作家が並ぶ中に、誤字(誤植?)が何か所もある新人もいたのは残酷でもありました。 個性的な文章や勢いで読ませる作品は好きですし、webの無料小説のようなしろうとっぽい楽しさはありましたが、誤字が目立って主述も繋がっていない文章を読むのは、、、なんだかな。 イヤミなことを書いてしまいましたが、これは重版で直してほしいという要望でもあります。 これだけ多彩で長く楽しめる本はちょっとなかったですよ! | ||||
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この本は地球へのSFの新しい一面を見せてくれる素晴らしい作品集です。各作家が独自の視点で未来を描き、読者に驚きと感動を与えます。地球の可能性や課題について考えさせられる一方で、読み手に新たな視点をもたらしてくれます。SFファンにはたまらない一冊です。 | ||||
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