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新本格魔法少女りすか4



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新本格魔法少女りすか4の評価: 4.14/5点 レビュー 29件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.14pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全29件 21~29 2/2ページ
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No.9:
(4pt)

魔法少女とはいっても。

『新本格 魔法少女りすか』は、年三回刊行のノベルスマガジン『ファウスト』で連載中の物語。
一巻はファウスト創刊号とvol.2に掲載された『やさしい魔法はつかえない』と、『影あるところに光あれ』に、書き下ろしの第三話、『不幸中の災い』をプラスした一冊です。
内容としては、第一話こそ、『推理モノ』と『魔法』という要素を合わせたような話でしたが、以降は全て、全盛期のジョジョを思い出させる、特殊かつ特異なアクションバトルといった印象。
また、イラストには『ストリートファイター』でお馴染みの西村キヌ先生を採用している辺り、講談社の西尾先生に対する期待の高さが窺えます。
とりあえず、『西尾先生らしい作品』という気持ちでもって読み始めてもらえば、ハズレはありません。
間違っても、『テクマクマヤコンテクマクマヤコン、お姫様になぁれ♪』なんていうノリではないので、あしからず。
新本格魔法少女りすか4 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:新本格魔法少女りすか4 (講談社文庫)より
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No.8:
(5pt)

出版社に物申す

まず、純粋に作品としての個人的評価は、星の数のとおりです。
戯言シリーズが好きな方、本作品は、西尾節が炸裂しています。迷わず買いましょう。ただし、以下を読んでくださると幸いです。
本作品は、西尾維新氏の新作として、ファウスト創刊号から連載されている作品です。今回、待望の単行本化となったわけです。
それはいいんです。良い作品はこうして日の目を見るべきでしょう。
しかし、納得がいかないのは、その発表形態です。既発表作品に、書下ろしを一章だけ書き加えた本作品。
こういう形で、発表されるのは、何も本の出版業界だけではありません。例えば、音楽業界においても、ベスト盤をうたった作品に「書き下ろしの新曲を一曲追加!ファンは迷わず買え」だの何だのというタタキで数多のCDが出回っています。あたかもファンのためと錯覚させるために。そんなもんは、ファンのためでも何でもありません。単なるレーベルの金儲けの言い訳に過ぎないのです。そのアーティストが好きで、全ての作品を持っているようなファンに無駄な出費を強いるものでしかないのです。
本作品も同じです。既発表作品を純粋にまとめて、加筆修正し、単行本化するのであれば文句はありません。初見の読者に対してもそうですし、一冊の作品として揃えたいファンのニーズに応えるものであると思います。
しかし、新書という形態で、しかもこの値段で、たった一章分の書下ろしを読ませることを消費者に強いるというのは如何なものでしょうか?
以上、本来のレビューとはまったくかけ離れており、非常に申し訳ないのですが、一消費者として何か言いたくてたまらなかった次第です。
新本格魔法少女りすか4 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:新本格魔法少女りすか4 (講談社文庫)より
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No.7:
(5pt)

読み手を選ぶ・・・かな?

俺が読んだ限りではとても面白かった。
オマエ(あくまでただの人間であるキズタカ)本当に10歳かよ!?とは思いましたが、その仕草や嗜好などが年相応でギャップが面白い。
りすかはいつもいつも殺されて17年分歳をとって復活し、敵を殲滅する。だけどやっぱり10歳の多感なお年頃。可愛いです。
ただし、こういった新しい流れがどうも苦手な読者には、特にキズタカの他者を駒扱いする思考と野望のためなら何でもするという行動が気に入らないことがあると思います。わりとひどいヤツですから。
新本格魔法少女りすか4 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:新本格魔法少女りすか4 (講談社文庫)より
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No.6:
(4pt)

少しえぐい感じのインパクト

可愛らしい装丁・絵柄から中身を想像して入ると、とんでもなく裏切られる。直ぐに頭の切り替えが必要な作品だと思う。
 
 りすかが主人公というより、「魔法使い」使いであるキズタカ君の視点で描かれている。このキズタカ君の、根拠の無いあまりある自信……。彼は魔法が使えるわけですらないのに、自己評価のあまりの高さ。子供の高慢さを極限まであらわしたということなんだろうか。
 子供向けノベルのようなイラストの可愛さを、見事に裏切る中身のえぐさ。このえぐみが好きな人と、嫌いな人はっきり分かれるだろう。私は、ちょっと残酷だなとは思うけれど、続きが出たら読んでしまうと思う。
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No.5:
(4pt)

恐ろしい子供たち。

正直、題名を見てかなり引いた(痛かった)人は結構いるのではないかと想像します。かく言う私もその一人。しかし、そこはそれ、勇気(種類は問わず)を出して踏み込んでみましょう。きっと、ご満足いただけるかと存じます。
主役は、わずか10歳(小学生)にしてどうしようもないほどの大志(むしろ野望)を抱いてしまった供犠創貴(くぎきずたか)と「魔法の国」長崎からやってきた魔法使い・水倉りすか(10歳)。
ぶっちゃけ、何をやっているのかというと、(穏便な言い方で)悪い魔法使い退治とりすかの親父さん探し。
なわけですが、その過程が、「これが、10歳の子供を主人公とした物語か」と戦慄してしまうようなものでして。
ファンタジーとしてしまうには少々、刺激が強いです。何よりも、創貴の思考(人格?)とアダルトなりすかちゃんが、ですが。
『戯言シリーズ』と比べると、いや、比べても内容の完成度は変わりません。『戯言シリーズ』のいーちゃんと比べると『りすかシリーズ』の視点である創貴は、考え方が(当然ながら)幼く、ある種、いーちゃんよりも鈍いところがあるわけなのですが、その分、大胆でとても前向きです。そして何よりも『恐ろしい』。他の西尾氏の、どのシリーズの、どの登場人物たちよりも、この話の、このシリーズの登場人物たちよりも『恐ろしい』。子供ゆえの、純粋さゆえの、無邪気ゆえの、邪気ゆえの恐ろしさか。その恐ろしさは、もちろん創貴だけではなく、りすかも所有しております。
西尾維新は、また恐ろしい子供たちを、面白い物語をつくり出したものです。
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No.4:
(5pt)

西尾節

戯事シリーズ、きみとぼくシリーズとは一味も二味も違った作品です。
ですが、笑い転げて読む活字マンガとでもいうのでしょうか?
そういったスタンスは全く崩れておらず、非常に楽しめます。
存在感の「濃すぎる」キャラクターも健在です。
西尾節炸裂!といったところでしょう。
"私は自他共に認める西尾氏の愛読者だ"と思う方は買って損は無いでしょう。
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No.3:
(5pt)

「萌え」が苦手な中高生の西尾維新ファンへ

僕は西尾維新の作品が大好きで、『きみとぼく』『戯言』『JDCトリビュート』『人間試験』と今では全巻所有しています。しかし、その僕でも、初めてこの作品のことを知ったときはイタかった。誤解を恐れず正直に言います。
『うわ~・・・西尾維新先生、こんなの書いちゃだめでしょう』
といたたまれない気持ちになりました。
いや、維新さんの作品に燃えと謎を求めてきた人は、あからさまに『萌え』に突っ走ったタイトルのこの作品には退くでしょう。間違いなく。
しかし、考え方を変えたのは第三巻から読み始めたファウストです。
『りすか』を1ページ、一行読みました。
そして先入観は砕かれます。たしかに絵は萌えです。内容も大きいお兄さん向けの場所が無いとは言いません。
しかし、維新節はやはり健在でした。
面白いんです。文体、語り部のキズタカ君の思考や赤い人とダブって見えるりすかの強さ。バトルシーン、それに西尾維新の本の独特の雰囲気は損なわれていません。
先入観をなくして。ぜひ、騙されたと思って友人に見つからないようこっそり3行読んでみてください。
萌えを理由に敬遠していた人も、買わざるをえなくなります。
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No.2:
(4pt)

さすがの安定感

西尾氏の他の作品にも言えることだが、この作品にも「普通の人々」など出てこない。しかしながら、魔法の存在を除けば世界はごく普通だ。天才という「異能」が、旅するでもなく「身の回り」で織りなす物語の楽しさは、さすが西尾作品。どこまで突き抜けたキャラクターが現れるのか、今後を期待させてくれる。
 ただ、戯言シリーズの「ぼく」と「玖渚友」のコンビに比べれば、若干パワーに欠ける主人公たちかも知れない。小学生と大学生、という年齢差を考慮して、マイナス星は一つということで。
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No.1:
(5pt)

『10歳』

世界中のみんなを幸せにするという一見無邪気な目標のために、語り手の少年、供儀創貴(くぎきずたか)は周囲の人々を演技で騙しつづけ、『駒』と呼んで利用している。
 その『駒』の一人である、魔法使いの少女・水倉りすかとの物語が、この話の主軸となっている。
 そんなこの本を手にとって、まずは数ページ読む。すると多分、彼の内面に違和感を覚える方がほとんどだろう。
 それは、彼の内面があまりにも私たちの思う『10歳の男の子』とはかけ離れているからだ。
 しかし、本当にそうであろうか?
 私たちが10歳だったころ、漠然とした大人への対抗心のようなものがあっただろう。自分は自分だという確かな確信があっただろう。何でもできる、という感覚だってあっただろう。
 創貴ほど極端な形でなくとも、誰もが、心の奥底に彼と同じものを抱えて10歳を過ごしてきたのだと、私は思う。
 それが、この物語にはいっぱい詰まっている。
 私たちが「無邪気」と決め付けて、閉じ込めてしまった『10歳』の気持ちは、たしかにここにあると思う。
新本格魔法少女りすか4 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:新本格魔法少女りすか4 (講談社文庫)より
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