シャーロック・ホームズの凱旋

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評判

シャーロック・ホームズの凱旋の評価:

3.40/5点 レビュー 57件。 D ランク

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平均点3.40pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全26件 21〜26 2/2ページ
No.6
(2pt)

起承転結の起が長い。

森見登美彦さんらしい京都を舞台とした、京都好きにはあそこを舞台にね。という妙な親近感と現実味を持たせるのは今作も多いにあり。しかし、森見登美彦さんの一周回ってここに集まってきたのかと思わせるストーリーのスピード感がシャーロックホームズという題材を丁寧に扱い、私には説明に時間を費やしてしまったように感じて弛れたなと思いました。個人的には今作は残念。
シャーロック・ホームズの凱旋 (単行本) Amazon書評・レビュー: シャーロック・ホームズの凱旋 (単行本)より
4120057348
No.5
(3pt)

カバーが破れてました

直接本が入っていたのでカバーと帯に破れがあったのが残念でした
本自体は良かったです
シャーロック・ホームズの凱旋 (単行本) Amazon書評・レビュー: シャーロック・ホームズの凱旋 (単行本)より
4120057348
No.4
(2pt)

前作の熱帯が合わなかった人にはお勧め出来ない

私は前作熱帯の後半部分を全く面白いとは思わなかったが、今作はスケールダウンした熱帯という印象。
作者の初期作品にあった主人公の語りの面白さはなくなり、ストーリーは退屈でしかなかった。
またホームズというキャラクターも全くいかせておらず、ホームズファンが読んでも違和感しかないかと思う。
相変わらず京都を舞台とした幻想的な世界観だけは楽しめたが、それ以外全く楽しめる部分がなかった。
シャーロック・ホームズの凱旋 (単行本) Amazon書評・レビュー: シャーロック・ホームズの凱旋 (単行本)より
4120057348
No.3
(3pt)

やっぱりシャーロックホームズじゃない方が。。

著者のユーモアも、幻想的なストーリー展開も、ビクトリア朝京都でホームズやその登場人物をベースに展開されると何か作り物感が強くなる。いや作り物なんだけど。
シャーロック・ホームズの凱旋 (単行本) Amazon書評・レビュー: シャーロック・ホームズの凱旋 (単行本)より
4120057348
No.2
(2pt)

それを登場人物に言わせるのは…

※以下の内容には【ネタバレ】が含まれる可能性があります

『ヴィクトリア朝京都』と称し,京都とロンドン,ホームズの世界が交わる世界は,
始まりこそ,馬車が駆け,嵐電(路面電車)が走る街並みなどに気分が高まるものの,
京都からロンドンへと濃度,さらに現実と非現実とが重なっていく展開には戸惑わされ,
また,ホームズの知識が少ない自分には,多くの固有名詞にどうしても置いてきぼり感が.

このほか,はっきりとならない真相はともかくも,「触れてはいけない謎」だったり,
「境目が曖昧に」など,登場人物にそれらを言わせる様子には,興ざめもいいところで,
苦手要素が多かったのは確かですが,『幻想奇譚』で括るには,ぼかし過ぎに感じました.
シャーロック・ホームズの凱旋 (単行本) Amazon書評・レビュー: シャーロック・ホームズの凱旋 (単行本)より
4120057348
No.1
(3pt)

スランプなのはホームズのみならず……

著者の過去作、特に『熱帯』をお読みになった方々ならば、本作『シャーロック・ホームズの凱旋』に強烈な既視感を、それも幾重もの既視感を覚えるのではないだろうか。

 京都の極々狭い一画を、あたかも無限の可能性を秘めた空間として描き出す手法はもはや著者の十八番であり、アイデンティティとすら思える。著者についている読者は程度の差こそあれ、誰もがこのお約束を読みに来ているのは否定できないだろう。ご安心ください、本作も例に漏れず、「ヴィクトリア朝京都」と、字面だけで笑えるほど強引な力業でもって飽きもせず舞台を京都に設定している。これが表層の既視感である。

 以降は物語の中核に触れるため、本作を未読の方は読み進めないことを強く推奨します。

 中層の既視感は本作の構造についてのものだ。『熱帯』のごとき、作中作とその作者が登場し、ページを捲れば世界が入れ替わってしまうな入れ子構造。個人的な感想になってしまって恐縮だが、『熱帯』ではそういったメタ的で非常に大がかりな仕掛けを十全に使いこなせず、むしろ小説を描き切れない根本的原因になってしまっていた。一方本作では、そのような不完全燃焼の感はない。仕掛けを『熱帯』と比べて控えめな、扱い切れる範囲に限定したのが奏功しているのだろう。ただ、彼方立てれば此方が立たぬというべきか、『熱帯』のような手に余るからこその得体の知れない不気味さ、大柄な小説という印象を本作は与え得ない。現実世界へ浸食していくような力のある物語ではなく、本作は本作の中ですべてが収まり切っている。

 深層の既視感は「スランプ」である。本作にはスランプに陥った人々が登場する。ホームズを筆頭に、モリアーティ教授、レストレード警部、そしてホームズと不可視の紐帯で繋がった語り手のワトソン。作中に蔓延するこの「スランプ」という病、その描写の向こう側に著者自身の苦境を見ずにはいられない。著者最大の持ち味たる、日常ではそうそうないような難しくも自由闊達な言い回しは本作では鳴りを潜めている。『夜行』『熱帯』の頃から懸念していたことが的中し、『四畳半』『夜は短し』のような文章だけで読者を虜にする力は現在の著者から失われてしまったようだ。それこそが著者の「スランプ」である。もちろん意図的な変化でもあるのだろう。小説の雰囲気に合わせて文体を変化させるのは当然であろうし、『ペンギン・ハイウェイ』などはその成功例だ。しかし近二作においては成功しているとは思えない。作家として一皮剝けるためにはいつまでも過去作の文体の模倣をしているわけにいかないのだろうが、結果としてどこか窮屈で味の薄い、言ってしまえば森見登美彦以外にも書ける文体に成り下がってしまっている。作中では名前を出さずにさりげなく触れていたが、コナン・ドイルはホームズを厭い、殺しさえした。しかし最後にはホームズを生み出した自らの才能を受け入れ、カムバックさせた。同様に、大柄な小説を窮屈な文体で書くよりは、著者の唯一無二の文体で挑んでほしいと願う。

長々と、どちらかといえば否定的な要素の強いレビューになったが、次回作も迷うことなく購入するつもりだ。この著者には凡作や駄作を掴まされてもかまわない。そう断言して後悔しないほどに著者の真の力量を厚く信頼している。森見登美彦の凱旋を待っている。
シャーロック・ホームズの凱旋 (単行本) Amazon書評・レビュー: シャーロック・ホームズの凱旋 (単行本)より
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