なれのはて

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なれのはての評価:

4.12/5点 レビュー 41件。 C ランク

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平均点4.12pt

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全41件 41〜41 3/3ページ
No.1
(5pt)

物語の力、だからこそ届けられる問い

圧倒的に鮮明な描写力がまた数段腕を上げ(かつ時代ごとの彩度の調節までされており)、今回はその鮮やかさが人のやるせなさや業、狂気、恐ろしさに見事に作用したと思う。濃密な世界観・情報量・語彙にもとにかく圧倒されるばかり。徹底した描き尽くしにより、年々消えゆく悲しみの記憶や証言をフィクションという形で記録することの意味と覚悟がひしひしと伝わってくる。「1枚の絵の謎を追うミステリー」にあたり、物語全体が芸術の力と人の力(狂気を起こす力や真実を見定める力)を訴えるうえで絶大な説得力となっているし、ゆえに、芸術(物語)だからこそ社会の中で、人と人との間で、決して二極化できない問いについて心に届けられるはずだという、本書そしてエンタメの意義そのものも同時に問うているように感じた。
全部読まなきゃ語れない。そして読んだら徹底的に語りたくなる。
なれのはて Amazon書評・レビュー: なれのはてより
4065331439