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陽炎の男
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陽炎の男の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.63pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全25件 21~25 2/2ページ
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小柄な秋山小兵衛と岩のように大きい息子の大治郎が江戸に起こる事件を斬り伏せる! 活劇時代小説3冊目。 前2作よりも緊迫感がうすれ全体的にほんわりした雰囲気に仕上がっている。三冬が女として目覚め始め(熱のこもった溜息をついたり)、大治郎は小兵衛に似てだんだん芝居気が出てきていることが大きい。解説にも書かれていたけれど、本書は二人の成長物語にもなっていて今までとは違った趣の面白みがあった。 表題作「陽炎の男」もよかったけれど、私は「嘘の皮」が一番好きだ。 侠客の娘に手を出してしまった旗本の跡取り息子。人柄は憎めないがてんで出来損ないのこの青年のために小兵衛が方々手を回す、という話だ。この話、根っからの悪人が誰も出てこない。みな自分のルールに則って行動し、ことをややこしくしていく。その過程がなんとも人間味に溢れていて面白い。 また跡取り息子の村松伊織は現代でもいそうな世間知らずの「お坊ちゃん」で、愛嬌はあるが頭がない。その伊織が終盤でみせる根性には感心させられる。 | ||||
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最後の常磐新平の解説の言葉がとてもいいです・・・・ 「『陽炎の男』をはじめ、このシリーズを八年前に夢中で読んでいたこと を私は思い出す。 不幸なことを忘れたいために読んでいた。 ちょうど八月の暑いさかりだった。 そのころ『剣客商売』は慰めであり励ましだった」 | ||||
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三冬の恋心が漠然としたもので、未だ自分自身で対象を見つけられずにいたが、三冬にかかった一騒動から大治郎にはっきりと思いを寄せることになるこの作品。一方大治郎は歳も20という小兵衛の妻おはるを「母上」と呼ぶようなユーモアも持ち合わせてきて、父に似てきた。こうしていろいろなことが変化していく前兆の第三作目。1日1話のつもりが、1日ですべて読んでしまった。 | ||||
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個人的に好きな所は、佐々木三冬が秋山大治郎に無意識のうちに惹かれている所です。話に二人がからんでくると続きが気になって夜も眠れない……(--) | ||||
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40歳以上も年上の秋山小兵衛老人に 恋心を抱いた「女武芸者」にして「田沼意次の愛庶子」 佐々木三冬の心情に大きな変化が表れはじめ 小兵衛の息子・大治郎に矛先が変わりはじめます。 一方の大治郎は、純で一本気な性格は変わりませんが それとなく情報を得る相手に対しては 「こころづけ」を渡したり、たまに言う冗談など 父・小兵衛に似た感じの行動をとったりし始めます。 異性への付き合い方など全く知らない大治郎と三冬の さりげないやりとりは読んでいてとても微笑ましくなります。 初巻、2巻は随分前に読んで その後、随分御無沙汰していましたが やっぱり面白い作品でした。良かったです。 一応、一話完結物ですが、この巻に限った事ではなく 「前の話で登場していたキャラ」が再登場してくる話もあるので はじめて「剣客商売シリーズ」を読まれる方は 第一巻から読んだ方が良いかなあと思います。 | ||||
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