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善人たち
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善人たちの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点5.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1~5 1/1ページ
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短編3作品ですが、どの作品も人のエゴと善と偽善について考えさせられました。 最初の作品「善人たち」は、日米の戦前から開戦の空気感がよくわかります。実は米国市民も望んでいなかった戦争が、なぜ受けいれられたのかも、真珠湾攻撃について真実を理解した現代だからこそ理解できる内容でもあると思います。 同時に現代の空気感にも非常によく似ていて、戦争への意気込み高い現代日本と通じるものを感じました。 差別についても深い表現があり、善人のつもりが偽善ではないのか?ジェニーの言葉は読み手にも問いているよう感じました。 キリスト教圏でありながら戦争への矛盾、真の信仰とは何かを訴えているようにも思います。 切支丹大名も考えさせられる内容で、信仰と信念について、正反対の行動をとった高山右近と小西行長の生き様から考えさせられました。 結局生きる意味とは、結果ではなく、追いつめられた時に表れる自分の本性であり弱さや未熟さを理解することではないのかと思いました。 深い深い作品。 | ||||
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3つの全く異なる戯曲それぞれに心が揺さぶられる。 イエスの愛の本質が簡潔で豊かに表現された3つの名作。 | ||||
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3つの戯曲が収録されている。どれも全く異なる時代や場所の物語だが、共通していることは、主人公たちが弱い心を持っていることだ。その弱い心は、鶏が鳴く前に三度イエスを知らないと言ったペトロが持っていたものと同じだ。そして人は誰でも弱い。それゆえに苦悩し、後悔する。著者の多くの作品での主題が、本書でも、これでもかと言わんばかりに繰り返される。 これらが実際に芝居になったものを見てみたい。 | ||||
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70年代後半に書かれたと思われる未発表短編戯曲『善人たち』と二つの戯曲。表題作はWW2直前、米国に渡った基督教信徒の日本人青年とホストファミリーを中心に、教義をめぐる都合よい解釈、人種の壁、今も変わらない人間の残酷さや欺瞞を描いている。 為政者によって、人が人の命を奪う行為が繰り返されている現在とも重なり身につまされる思いで読んだ。 | ||||
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没後25年が経過して発見された未発表の戯曲3作品を収録。うち2作品は小説が題材である有名な作品。しかし、この本のタイトルにもなっている「善人たち」はこれが初出(のはず)。冒頭、太平洋戦争末期の南太平洋の小さな島で米兵(トム)が日本兵(コンチキ)へ投降を呼びかけるシーンに始まり、戦争勃発の1年半前から開戦直後のアメリカでのこの2人のなれそめが描かれている。作品の主題はキリスト教であるが、戦争や人種差別など普遍的なテーマが扱われており、いろいろな視点で物事を考えさせられた。 | ||||
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