苦役列車

【この小説が収録されている参考書籍】

【この小説が載っている参考書籍】

評判

苦役列車の評価:

3.84/5点 レビュー 276件。 C ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.84pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全370件 201〜220 11/19ページ
No.170
(5pt)

OK!

満足してます!面白い本で何度も読んでしまいました。また西村さんを読んでみたいと思いました。
苦役列車 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 苦役列車 (新潮文庫)より
4101312842
No.169
(5pt)

OK!

満足してます!面白い本で何度も読んでしまいました。また西村さんを読んでみたいと思いました。
苦役列車 Amazon書評・レビュー: 苦役列車より
4103032324
No.168
(4pt)

友達になりたくない主人公

日雇い労働の仕事場で仲良くなった日下部との友情を壊してしまうのだが、またこれが自業自得。
仲良くなって間もない日下部に半ば無理やり何万というお金を借りたり、
日下部に彼女ができたと知ったら、嫉妬し、自分から日下部の彼女も含め、3人で遊ばないかと
誘っておきながら、最終的には、日下部、彼女らに暴言を吐き、不快にさせるところなど、
実に大人げない。そんな主人公と距離を置いた日下部の判断は正しいだろう。
育った環境うんぬんより、人を妬むか見下すかしかできない人間は友達ができないのだなと勉強になった。
しかし、主人公の貴多は嫌な奴だが、妙に人間臭くて憎みくれない。
苦役列車 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 苦役列車 (新潮文庫)より
4101312842
No.167
(4pt)

友達になりたくない主人公

日雇い労働の仕事場で仲良くなった日下部との友情を壊してしまうのだが、またこれが自業自得。
仲良くなって間もない日下部に半ば無理やり何万というお金を借りたり、
日下部に彼女ができたと知ったら、嫉妬し、自分から日下部の彼女も含め、3人で遊ばないかと
誘っておきながら、最終的には、日下部、彼女らに暴言を吐き、不快にさせるところなど、
実に大人げない。そんな主人公と距離を置いた日下部の判断は正しいだろう。
育った環境うんぬんより、人を妬むか見下すかしかできない人間は友達ができないのだなと勉強になった。
しかし、主人公の貴多は嫌な奴だが、妙に人間臭くて憎みくれない。
苦役列車 Amazon書評・レビュー: 苦役列車より
4103032324
No.166
(5pt)

かんた

西村賢太の作品は本作以外のものから読み始めた。
貫多を主人公とする私小説であり、いつもの西村節であると感じるのだが、
他作品よりはかなり文章が洗練されているように思う。
難漢字の類を多用され読み方のわからない場合が多いのだが、
ここはKindleを使って読んだのですぐに辞書が引けて便利ではあった。
難しい言葉は鼻につくのだが、この人は文章力がかなりある。
描写するのが上手なのである。

この作品は言ってみれば性根の定まらない10代の若者が主人公であり、
学歴もなく友もなく女もいない日雇いしか出来ない貫多の、とある日常を描いたもの。
日下部という男と知り合い、彼との交流の顛末を描いている。
私小説なんだから当たり前だが、別にどうでもいい日常を描いている。

だけど面白いのである。
何故かといえばそれはやはりこの作家の表現の巧みさに理由があるのではないか。
感情を表現するのが上手なのである。

表題作以外にもう一篇収録されているが、こちらも面白い。
40代の貫多のとある日常。
起伏があって感情に訴えるような場面があるような話でもないのだがやっぱり面白い。
この奇妙な面白さを味わうために、この作家の作品を読み続けたくなってしまう。

関係ない話だが、ハードカバーよりは安いが文庫版よりはちょっと高いKindle版の値付け、
ちょっとどうかと思うんだけどねえ。
苦役列車 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 苦役列車 (新潮文庫)より
4101312842
No.165
(5pt)

かんた

西村賢太の作品は本作以外のものから読み始めた。
貫多を主人公とする私小説であり、いつもの西村節であると感じるのだが、
他作品よりはかなり文章が洗練されているように思う。
難漢字の類を多用され読み方のわからない場合が多いのだが、
ここはKindleを使って読んだのですぐに辞書が引けて便利ではあった。
難しい言葉は鼻につくのだが、この人は文章力がかなりある。
描写するのが上手なのである。

この作品は言ってみれば性根の定まらない10代の若者が主人公であり、
学歴もなく友もなく女もいない日雇いしか出来ない貫多の、とある日常を描いたもの。
日下部という男と知り合い、彼との交流の顛末を描いている。
私小説なんだから当たり前だが、別にどうでもいい日常を描いている。

だけど面白いのである。
何故かといえばそれはやはりこの作家の表現の巧みさに理由があるのではないか。
感情を表現するのが上手なのである。

表題作以外にもう一篇収録されているが、こちらも面白い。
40代の貫多のとある日常。
起伏があって感情に訴えるような場面があるような話でもないのだがやっぱり面白い。
この奇妙な面白さを味わうために、この作家の作品を読み続けたくなってしまう。

関係ない話だが、ハードカバーよりは安いが文庫版よりはちょっと高いKindle版の値付け、
ちょっとどうかと思うんだけどねえ。
苦役列車 Amazon書評・レビュー: 苦役列車より
4103032324
No.164
(4pt)

絶望的な前向きという逆説

アマゾンのレビューをちょっと覗いたら高評価ばかりでビックリ。
こんな時代だからこそこんな小説が受け入れられるのかなと。
どうしようもない人間のどうしようもない話。
まさにどん底って感じなんだけど、なぜか小説全体はどんよりしていないし、絶望的でもないし、前向きに読める。
それがこの小説家の素晴らしいところなんじゃないか。
やっぱり小説って言うのは、読み終えたあと何かしらのパワーをもらえるモノが良い小説家駄作かの基準だと思っている。個人的に。

また、小説は読者というか、人々の声を代弁するみたいなことをよく言うが、まさにこの小説はアマゾンのレビューやらを見ても圧倒的な共感を呼んでいる。
そういう意味でやはり芥川賞を受賞してしかるべきなんだろうな。
苦役列車 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 苦役列車 (新潮文庫)より
4101312842
No.163
(4pt)

絶望的な前向きという逆説

アマゾンのレビューをちょっと覗いたら高評価ばかりでビックリ。
こんな時代だからこそこんな小説が受け入れられるのかなと。
どうしようもない人間のどうしようもない話。
まさにどん底って感じなんだけど、なぜか小説全体はどんよりしていないし、絶望的でもないし、前向きに読める。
それがこの小説家の素晴らしいところなんじゃないか。
やっぱり小説って言うのは、読み終えたあと何かしらのパワーをもらえるモノが良い小説家駄作かの基準だと思っている。個人的に。

また、小説は読者というか、人々の声を代弁するみたいなことをよく言うが、まさにこの小説はアマゾンのレビューやらを見ても圧倒的な共感を呼んでいる。
そういう意味でやはり芥川賞を受賞してしかるべきなんだろうな。
苦役列車 Amazon書評・レビュー: 苦役列車より
4103032324
No.162
(4pt)

本物だ

近年の芥川賞作家の中では、確立したスタイルを持っているという点で、
抜けているし、すでに本物だと思います。私小説にありがちな力みが無いのも、この作家の持続性を保証する気がする。題材は陳腐だが、それでも読ませるのも実力だろう。
苦役列車 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 苦役列車 (新潮文庫)より
4101312842
No.161
(4pt)

本物だ

近年の芥川賞作家の中では、確立したスタイルを持っているという点で、
抜けているし、すでに本物だと思います。私小説にありがちな力みが無いのも、この作家の持続性を保証する気がする。題材は陳腐だが、それでも読ませるのも実力だろう。
苦役列車 Amazon書評・レビュー: 苦役列車より
4103032324
No.160
(4pt)

良かった。

芥川賞はだいたい読んでるけど、西村賢太は面白いんだよね。
ただ、どうしても毎回同じような感じはしてしまう。
これが芸風だからしかたないし、ぶった切りのアホの豊崎みたいに「これは毎回新しいんだ」という意見も、まあわからないでもない。
苦役列車 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 苦役列車 (新潮文庫)より
4101312842
No.159
(4pt)

良かった。

芥川賞はだいたい読んでるけど、西村賢太は面白いんだよね。
ただ、どうしても毎回同じような感じはしてしまう。
これが芸風だからしかたないし、ぶった切りのアホの豊崎みたいに「これは毎回新しいんだ」という意見も、まあわからないでもない。
苦役列車 Amazon書評・レビュー: 苦役列車より
4103032324
No.158
(4pt)

西村濃度45%

先ず個人的なタイトルの考察を述べさして頂くと、「苦役」は北町貫多の自尊心、自己嫌悪、悪態な素行、等を全部ひっくるめて「苦役」としており、「列車」とはそれがこれからもずっと続くだろう、と云う至極後ろ向きな題だと私は思った。西村氏の作品の大きなテーマをここで掲げているように感じたのである。
今作は芥川賞受賞作として名高く映画化もされた、云わずもがな西村氏の代表作となった私小説であるが、これ以前から西村氏の著作を愛読してきた者としては「これじゃない」感が多分にあり、理由は迫力不足である。
確かに、面白さは健全であるが、如何せん淡々とし過ぎていると云うか、退屈な気がする。
当然この作から西村氏の私小説に触れる人がほとんどであろうけれども、これが西村氏の本領ではないことを大声にして言いたい。
これより面白い作に、「暗渠の宿」や「小銭をかぞえる」がある。私は「小銭をかぞえる」が現在までの西村氏の著作で一番面白いとおもっているのでお薦めだ。「苦役列車」で終わるのじゃなくて、「苦役列車」で始めてほしい。
苦役列車 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 苦役列車 (新潮文庫)より
4101312842
No.157
(4pt)

西村濃度45%

先ず個人的なタイトルの考察を述べさして頂くと、「苦役」は北町貫多の自尊心、自己嫌悪、悪態な素行、等を全部ひっくるめて「苦役」としており、「列車」とはそれがこれからもずっと続くだろう、と云う至極後ろ向きな題だと私は思った。西村氏の作品の大きなテーマをここで掲げているように感じたのである。
今作は芥川賞受賞作として名高く映画化もされた、云わずもがな西村氏の代表作となった私小説であるが、これ以前から西村氏の著作を愛読してきた者としては「これじゃない」感が多分にあり、理由は迫力不足である。
確かに、面白さは健全であるが、如何せん淡々とし過ぎていると云うか、退屈な気がする。
当然この作から西村氏の私小説に触れる人がほとんどであろうけれども、これが西村氏の本領ではないことを大声にして言いたい。
これより面白い作に、「暗渠の宿」や「小銭をかぞえる」がある。私は「小銭をかぞえる」が現在までの西村氏の著作で一番面白いとおもっているのでお薦めだ。「苦役列車」で終わるのじゃなくて、「苦役列車」で始めてほしい。
苦役列車 Amazon書評・レビュー: 苦役列車より
4103032324
No.156
(5pt)

度胆を。。

久々に度胆を抜かれた作品である。
私小説は初めての体験であるが、ほぼ著者の経験をそのまま作品にしていると考える。(計算もあるだろうが。。)
正直、人間の赤裸々な暮らし、行動や考えをそのまま記述されると引いてしまうところがある。
男性ならニヤリとしながら読む場面も女性は引くであろう。
しかし正直面白い。これからも読み続けたい作家である。
苦役列車 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 苦役列車 (新潮文庫)より
4101312842
No.155
(5pt)

度胆を。。

久々に度胆を抜かれた作品である。
私小説は初めての体験であるが、ほぼ著者の経験をそのまま作品にしていると考える。(計算もあるだろうが。。)
正直、人間の赤裸々な暮らし、行動や考えをそのまま記述されると引いてしまうところがある。
男性ならニヤリとしながら読む場面も女性は引くであろう。
しかし正直面白い。これからも読み続けたい作家である。
苦役列車 Amazon書評・レビュー: 苦役列車より
4103032324
No.154
(4pt)

結句、立派な主人公

日常的に使われないような単語や言い回しが出てくるので、少し前の時代に書かれた小説を読んでいるような気分になった。結句ってなんだろうと、思わず辞書を久しぶりに引いた。
 主人公の貫多は勝手気ままで自堕落な生活を送っているように見えるが、私からみたらそういう生活を意志を持って選んでいる、発止とした青年に感じられる。
 家賃は平然と踏み倒し、その日暮らしの収入だけで良しとし、それでいて風俗へ行く分の貯金はきちんとしている。世間からはみ出した生き方は意志を持たなければ出来ない。だからこの青年は立派だと思う。社会の枠内から見ると、そんな自由さは真似できない憧れも感じるし、ダメ人間でもいつか何か起こるぞという、夢や将来も感じる。

 だけど併録されている「落ちぶれて袖に涙のふりかかる」の40代になった貫多は、なんだか情けない。腰痛持ちに文学賞の名声を神頼みで待つ始末で、ちょっとあたふたしているようで無様。行く末は孤独死かと思わせられる心細いこちらの貫多に、逆に私はちょっと共感というか親しみを感じた。なかなか面白い二編でした。
苦役列車 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 苦役列車 (新潮文庫)より
4101312842
No.153
(4pt)

結句、立派な主人公

日常的に使われないような単語や言い回しが出てくるので、少し前の時代に書かれた小説を読んでいるような気分になった。結句ってなんだろうと、思わず辞書を久しぶりに引いた。
 主人公の貫多は勝手気ままで自堕落な生活を送っているように見えるが、私からみたらそういう生活を意志を持って選んでいる、発止とした青年に感じられる。
 家賃は平然と踏み倒し、その日暮らしの収入だけで良しとし、それでいて風俗へ行く分の貯金はきちんとしている。世間からはみ出した生き方は意志を持たなければ出来ない。だからこの青年は立派だと思う。社会の枠内から見ると、そんな自由さは真似できない憧れも感じるし、ダメ人間でもいつか何か起こるぞという、夢や将来も感じる。

 だけど併録されている「落ちぶれて袖に涙のふりかかる」の40代になった貫多は、なんだか情けない。腰痛持ちに文学賞の名声を神頼みで待つ始末で、ちょっとあたふたしているようで無様。行く末は孤独死かと思わせられる心細いこちらの貫多に、逆に私はちょっと共感というか親しみを感じた。なかなか面白い二編でした。
苦役列車 Amazon書評・レビュー: 苦役列車より
4103032324
No.152
(4pt)

私の中にもいる”貫多”

前々から読みたかった作品が文庫本になったので購入しました。

まず文学性と反権威を両立させたタイトルが秀逸。
そして中身も正統派の文学作品でありながら、鋭い爪と毒々しさを持った作品です。

10代の頃の貧乏なんて不幸でもなんでもありませんが、”貫多”が真に不幸なのは、
必死で働いてせっかくお金が入っても、しょうもない居酒屋や風俗で散財してしまう、
勤め先で待遇改善のチャンスがあっても理由ともつかない理由で棒に振ってしまう、
そんな非上昇志向な気質を持っていることでしょう。

そしてそのような気質は、なんとか人並みの社会人になった私の中にも間違いなくあり、
この作品を読んでいると、「私の中の”貫多”」に、暗い沼の底へ引きずりこまれるようで
怖い反面、心地よくもあるのです。

解説は石原慎太郎氏。いまや権威の象徴のような石原氏とこの作品は真逆のように見えますが、
氏のなかにもやはり”貫多”がいるとしたら、非常に健全だし心強いことです。
苦役列車 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 苦役列車 (新潮文庫)より
4101312842
No.151
(4pt)

私の中にもいる”貫多”

前々から読みたかった作品が文庫本になったので購入しました。

まず文学性と反権威を両立させたタイトルが秀逸。
そして中身も正統派の文学作品でありながら、鋭い爪と毒々しさを持った作品です。

10代の頃の貧乏なんて不幸でもなんでもありませんが、”貫多”が真に不幸なのは、
必死で働いてせっかくお金が入っても、しょうもない居酒屋や風俗で散財してしまう、
勤め先で待遇改善のチャンスがあっても理由ともつかない理由で棒に振ってしまう、
そんな非上昇志向な気質を持っていることでしょう。

そしてそのような気質は、なんとか人並みの社会人になった私の中にも間違いなくあり、
この作品を読んでいると、「私の中の”貫多”」に、暗い沼の底へ引きずりこまれるようで
怖い反面、心地よくもあるのです。

解説は石原慎太郎氏。いまや権威の象徴のような石原氏とこの作品は真逆のように見えますが、
氏のなかにもやはり”貫多”がいるとしたら、非常に健全だし心強いことです。
苦役列車 Amazon書評・レビュー: 苦役列車より
4103032324