ミカエルの鼓動
評判
ミカエルの鼓動の評価:
3.58/5点 レビュー 53件。 B ランク
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全40件 21〜40 2/2ページ
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ミカエルの鼓動の評価:
3.58/5点 レビュー 53件。 B ランク
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悪い人たち:そうだよね、隠蔽するしかないよ。
息子が病気:きっともう少ししたら機械も進歩するから、黙っててよ。隠しててよ。
雑誌記者:これはスキャンダルの匂いがするなあ。バラそうっと。
主人公:え?不具合?本当にあるの?どうしよう。でも大丈夫だよ。きっと。何かあったらライバルに託そうっと。
こんなテーマが「医療の在り方」かい?
こんなの、もう何度も何度も何度も使われて手垢まみれじゃん。
漫画のスーパードクターKやK2でも、自動手術ロボットについては触れてるし、もっと手が込んでたよ。
(しかも何年も前に)
手術ロボットがミスしたときに、そのミスの責任は「術者」「機械」のどちらにあるのか?
完璧な機械などあり得ないとしたら、機械は使われるべきではないのか?
不具合が起きる危険性があると知ってその道具を使うことに、倫理的な責任はないのか?
こういった点がテーマになるのなら、現代的な医療倫理の問題として読めると思う。
しかしこの点は明示されない。触れることもない。
主人公の個人的な野望と欲望の犠牲になりかかった少年がかわいそうだ。
そして、本の帯にある煽り文句は、本作の内容とほぼ関係ない。
というよりむしろ、この作品の価値を不当に低める邪魔者でしかない。
編集者はこの本を本当に読んだのか?
・「天才外科医に託された少年の命」とあるが、該当シーンは全体約460ページ中、20ページもない(しかもすぐ終わる)
・「気鋭の著者が医療の在り方を問う」とあるが、問うているのか?(前述)
・「感動巨編」とあるけれど、どこに「感動」があるのか? 少年が救われたところ? 主人公が内部告発したところ? どこ?
さらに、作品に盛り込まれている一部のモチーフに必然性を感じない。
妻と義母は本筋と何ら関係なく、読者と主人公とをイライラさせるだけの存在になっている。
妻が墓参りに行かない理由が主人公の出自と関係しているものの、主人公の西條とライバル役の真木が貧しい家の出であることにちょっとだけ刺激を与えているだけ。
何をしたいんだろう?
日本の医療ってさ、日本最高峰の頭脳を持つ者がさらに努力して成立させている、本当に崇高なものだと思っている。
一方で医者も人間だから、欲もあれば汚い部分もあるとも思う。
だから、医者のいるところにはドラマが生まれるんだと思う。
でも、この作品は、現在的テーマを持ったドラマとは思えない。安易にそのドラマ性を使っているだけとしか思えない。
ダ・ヴィンチが国内で使われ始めた頃にこの本が書かれていれば、「手術ロボット」というモチーフと、「機械の不具合隠したいよー」というテーマとが合致したかもしれないよね。でも今更って感じ。
この小説は、10年前くらいに出ているべき小説でないかな。今じゃない。